コラムblog
家族が汚部屋で悩んでいる場合、自分自身が汚部屋で悩むよりも解決が難しいかもしれません。
なぜなら自分の努力ではなく、相手の気持ちを考えて解決しなければならないのですが、家族は決して無碍には出来ません。
家族の気持ちを考えながらの解決は、自分自身の汚部屋の解決よりも大変なものです。
そこでもしも家族が汚部屋に暮らしていると判明した時、どのように解決すべきなのかを解説していきます。
目次
汚部屋に限った話ではありませんが、問題を解決するためにはまずは原因を特定しなければなりません。
原因を知れば自ずと対策も見えてきます。
ですが、家族の汚部屋に関しては原因の特定が難しいです。
家族相手に素直に話すのは気恥ずかしいという人、あるいは家族だからこそ話したくない人もいます。
そこで、まずはよくある汚部屋の原因を理解し、家族がどのタイプに該当するのかを考えてみましょう。
物を捨てられないタイプは汚部屋になりやすいです。
家族が物を大切にするタイプで、かつあまり物を捨てない場合にはこちらに分類できます。
いつか使うのではないか、大切な人にもらったから思い出がある、このような理由から物を捨てずに保管しています。
ですが、保管スペースが限られていますので、結局は物があふれてやがては汚部屋に発展してしまうケースです。
他人が捨てたごみを持って帰ってきてしまうタイプです。
このタイプはいわゆる痴呆症の影響で本人としても良く分かっていない中でゴミを持って帰ってきてしまうパターンと、他人のゴミを見て「まだ使える」「うちにぴったり」といったように、節約的な考えからゴミを持って帰ってくるパターンがあります。
痴呆症の場合は本人も分かっていないのですが、必要だからと持ち帰ってくるタイプの場合、悪い事どころかむしろ良いことをしているとさえ思っています。
汚部屋やゴミ屋敷となってしまった高齢者に多くみられるのがこのタイプです。
子供が成長・自立して家を出たり、配偶者が亡くなったことで喋り相手が居なくなってしまった孤独を紛らわすかのように、ゴミを拾って来たり蓄積させてしまうのです。
一種の依存症で、ゴミが好きというよりも依存の対象がゴミに向けられてしまう事で汚部屋化させてしまうのです。
高齢者に見られるケースですが、ゴミを捨てなければとは思っているものの、体力的な問題でゴミを捨てることが出来ず、汚部屋となっているケースです。
この場合、ゴミが溜まっている状況を良いとは思っていないものの、以下のような理由でゴミを捨てることができず、溜まってしまうパターンです。
- ゴミが多い
- マンションであればゴミ捨て場まで持っていくのが大変
こちらは高齢者だけではなく、比較的若い汚部屋住人に見られる理由です。
一人暮らしで、自宅に友人・家族など誰も来ないので部屋を綺麗にする必要がないと考えて、掃除をしなくなります。
そして、清潔・衛生に無頓着となってしまうケースです。
他人の目を気にする必要がなくなることで緊張感が喪失し、家が汚くなっても気にしなくなってしまうパターンです。
家族が汚部屋となってしまう理由は多々ありますが、原因が分かれば対策も立てやすいです。
そこで具体的な汚部屋の解決方法についても見てみましょう。
物を捨てられない家族の汚部屋解決のためには、まずは家族との対話が大切です。
そしてルールを決めましょう。
一定期間以上使用していない物や着ていない物は捨てるとルールを決め、該当するものは捨ててしまいましょう。
このルールはゴミを捨てる時だけではなく今後も適用されるものであることを告げ、ルールを守っているかこまめにチェックしましょう。
ゴミを拾ってくるタイプは二種類あるとお伝えしました。
痴呆症の場合、無意識なので汚部屋対策だけではなく、地域の福祉・医療と連携するなど包括的なケアが求められます。
まだ使用できるからとものを拾ってくる家族の場合、節約的な考えもありますが、肯定するとエスカレートしてしまう可能性もありますので、肯定せずに窘めましょう。
同じようにゴミを拾ってくる話を聞かせるなどして、拾ってくることがあまり好ましい事ではないと理解させることが大切です。
この場合、汚部屋はあくまでも結果であって、問題の本質は社会的孤独を感じている点にあります。
そのため、頻繁にコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。
直接足を運ぶのが効果的ですが、遠くに住んでいてなかなか簡単に足を運べない場合には電話やメールでコミュニケーションを取りましょう。
特にビデオ通話はお互いの姿を見れるので、寂しさを埋めやすいです。
この場合、汚部屋は良いものではないとの認識がありますので解決はさほど難しい物ではありません。
ゴミを捨てることに対して拒否反応を示す可能性も低いので、話し合いをしてゴミを捨てましょう。
但し、その後の対策を考えなければ時間とともに再び汚部屋となってしまいます。
この場合も孤独を感じている家族同様の解決策となります。
誰も来ないから無頓着になるのです。
つまり、足を運べば良いのです。
定期的に足を運べば「人がくるから」と部屋を掃除する理由になります。
家族の汚部屋の掃除は自力で出来るものもあれば、自力ではもはや不可能な状態のケースもあることでしょう。
しかし何もしなければ汚部屋の解決にはなりません。
そこで、自力での解決が難しい場合に頼れる存在をいくつかご紹介しましょう。
近年、ゴミ屋敷問題解決に力を入れ始めている自治体が増えています。
汚部屋で悩んでいるのであれば自治体に相談してみるのも手です。
ゴミ屋敷条例に支援策があれば、条例に基づいた支援を行ってくれることでしょう。
ただし、自治体によって条例は異なります。
また、そもそもゴミ屋敷条例を策定していない自治体もあります。
特定のサービスを提供しているのではなく、言われたことをしてくれる・手伝ってくれるのが便利屋です。
そのため、家族の汚部屋解消も手伝ってくれます。
ただし掃除の専門業者ではありませんので、あまりにもゴミが多く、時間がかかる場合にはコストパフォーマンスは悪くなります。
不用品回収業者も汚部屋の解決の依頼が可能です。
不用品回収業者であれば汚部屋から出たゴミの処分も任せられます。
ただし、大量であればあるほどコストパフォーマンスが高まるので、自分で掃除できる程度の汚部屋の場合、自分で頑張った方がコストパフォーマンスは高いです。
家族が汚部屋にしてしまうのは依存症や体力的な問題、社会的孤立や性格など様々な要因が考えられます。
まずは問題の原因を探ることで解決策が見えてきます。
一人での解決が難しいとなれば自治体や便利屋、不用品回収業者等頼れる存在もあります。
問題解決に適した方法で汚部屋の解消を目指しましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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