コラムblog
引越しや衣替え、移転に伴い不用品が大量に出ます。
不用品回収業者は、自宅まで来て不用品を一気に回収してくれるので、片付け作業の負担を減らしてくれる心強い存在ですよね。
しかし、近年不用品回収業者による詐欺被害が増加しています。
見積り以上の請求がきた、回収品を不法投棄されたなど、その手口は様々です。
この記事では、そのような悪徳業者による詐欺に遭わない為のポイントを紹介します。
不用品回収の詐欺被害は全国で増え続けています。
しかし、不用品回収業者という業態自体が一般に認知され、知名度も年々上昇し続けていく一方、全国の国民生活センターへの相談件数も増え続けているのが現状です。
では、実際どのような不用品回収業者による詐欺被害があるのでしょうか。
以下にその詐欺被害の代表的な手口をまとめました。
不用品の詐欺被害の中でも最も多いのが、見積り以上の金額が請求される詐欺の被害です。
「無料で回収します」と宣伝や広告で謳っていながら、いざ不用品の積み込みが終わった後に高額な料金を請求されるといったケースが多く報告されています。
その際の不用品回収業者の言い分としては「回収は無料でも車両費や処分費用は発生するから」「想定よりも回収量が多かった」というものです。
不用品を全て車両に積み込んだ状態、且つ、家の前で威圧的に言われるとご近所さんの目が気になる手前、先方の言い値で支払ってしまう高齢者の方も多いと言います。
また、そのような不当な請求に対して抗議し、契約を撤回しようとすると、「荷下ろしにも費用が発生します」という形で費用を請求してくる事例も発生しています。
不用品回収業者の中には回収した不用品を人気のない道端や空き地、山奥などに不法投棄をする業者もいます。
過去には7.5トンもの家電や不用品を村所有の土地に無許可で埋めていたという報道もあったほどです。
これらの不法投棄は自然環境を破壊します。
もし不法投棄したものが見つかった場合には、発注した本人にも5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が処分を依頼した側にも課せられる恐れがあります。
つまり、不用品回収業者が勝手に不法投棄した場合であっても、依頼した側に罪が課せられるリスクがあるのです。
直接的な被害ではないものの、不用品回収業者の中には毎日しつこく電話で勧誘をしたり、訪問を繰り返し契約を迫る業者もいます。
特に高齢者のお年寄りを狙った詐欺である可能性が高く、無料で不用品の引き取りを謳いながらも実際は高額請求を行う場合があります。
一度取引が成立したものの、金額が低い、やっぱり大切なものだったといった理由で返金・キャンセルを申し出ても一切応じない不用品回収業者もいます。
なぜこれが詐欺なのかといえば、確信犯だからです。後から何かを言われても対応する必要がなくなるよう、領収著やレシート等、記録を残しません。
そのため、利用者が返金やキャンセルを申し出ても「記録がない」「証拠がない」と取り合わないのです。
その場の勢いで不用品回収業者に安く処分を依頼したり、あるいは急に押し掛けてきたので必要なものまで渡してしまったとしても、記録がないことを盾に一切応じません。
広告、チラシ等を見て不用品回収業者を自宅まで招いた際、処分してもらいたい不用品だけではなく、自宅を物色して高価な物の処分を迫ってくる不用品回収業者もいます。
「今のうちに処分しておいた方が良い」「個人での処分が難しい」といった理由をつけて処分を迫ります。
特に詐欺を働くような不用品回収業者の場合、半ば強引に持ち帰ろうとすることもあります。
もちろんこれは詐欺です。どこかに転売することで利益を得られるであろう高額品を処分させることで、より大きな利益を得ようとするのです。
前述のような詐欺を働く不用品回収業者を見分けるには、その特徴を知っているとトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
悪徳な不用品回収業者の多くは事前に見積りを提示しません。
通常であれば、依頼があった際に不用品の物量や間取り、車両スペースなどを確認するため下見や打ち合わせが行われます。
ですが、それらもなく、全てを口頭で済ませる傾向にあります。
よく軽トラックなどで街中を巡回しながら「無料で不用品回収」を謳い営業活動を行う不用品回収業者がいます。
その全ての業者が悪徳業者であるとは限らないものの、普通はリサイクル法によって定められた家電などを処分する際にはリサイクル費用がかかるのが一般的です。
つまり「無料で不用品を回収」と謳っていても、実際には処分の際にリサイクル費用がかかる物もあるため、全ての不用品を無料で回収することは難しいはずなのです。
そのような業者については、不用品を積載した後でリサイクル費用を求めてくる場合もあるため注意が必要です。
会社としてホームページがない業者も要注意です。
今の時代、個人でも簡単にホームページを作ることができるため、ホームページがないということは住所を知られたくない、表向きにできないような仕事をしていると思われても仕方がありません。
ホームページを確認する際には、ぜひ不用品回収の実績を見るようにしましょう。
実績が多いほどこれまでの経験を生かして迅速な対応をしてもらえる可能性が高くなります。
不用品回収業者によっては、以下のように追加料金が発生する場合があります。
しかし、不用品回収業者によっては事前に説明を行わない場合があります。
見積りもない場合、インターネットなどで調べた前情報とはかけ離れた高額な請求をされることもあります。
拡声器で「不用品回収します」と宣伝しながら軽トラックで巡回している不用品回収業者を見かける機会は決して珍しくないかと思います。
この手の不用品回収業者は詐欺の可能性が高いです。このタイプの不用品回収業者は、そもそも身元が不明です。
さらには産業廃棄物収集運搬許可を得ていない可能性も高いです。
つまり、無認可の正体不明の業者です。
そもそも、不用品回収における不特定多数への訪問呼びかけは違法の可能性が高いです。
直接連絡を受けての訪問回収は全く問題ありません。
しかし、不特定多数への呼びかけを行う業者は、行政も使用を控えるようアナウンスしているほどです。
詐欺を働く不用品回収業者は、決して偶発的に詐欺に及んでしまうのではなく、確信犯として詐欺を働いています。
そのため、足がつかないよう拠点を持ちません。街を巡回している不用品回収業者にも当てはまりますが、身元が分からないので後から問い合わることができません。
つまり、その場で何をしようと責任を追求されないと分かったうえで詐欺を働きます。
そして詐欺が実行されれば、活動拠点を変えるのです。事務所等、拠点は簡単には変更できませんが、そもそも拠点を持っていません。
軽トラックで行動範囲を変え続け、詐欺を繰り返しているのです。
不用品回収業者として事業を行うためには一般廃棄物収集運搬許可や産業廃棄物収集運搬許可の認可を得るまたは提携する必要があります。
健全な業者は当然認可を得ており、ホームページ等に記載しています。
しかし、不用品回収はトラック一台あれば行える仕事です。
ですから、認可を受けずに行っている不用品回収業者もいます。
もしもですが、認可を受けている不用品回収業者が詐欺を働き、露呈すれば認可は取り消されます。
つまり、その後仕事ができなくなってしまいます。
しかし元々認可を得ていない不用品回収業者は、取り消しリスクがありません。
領収書、レシートは取引記録です。
誰と誰がどのような取引を行ったのかを示すものですが、詐欺を働く不用品回収業者は領収書やレシート、さらには見積もりや契約書といった記録を残しません。
記録を残してしまえば、自分たちの詐欺行為の証拠を残すことになってしまうからです。
会計の際に「今領収書が切れてる」と白々しく告げてくるのですが、初めから領収書など用意していません。
優良な不用品回収業者を見極めるポイントは、見積りを少なくとも3社に依頼することです。
3社を目安に見積り依頼することで相場を掴むことができる他、見積り時の訪問や、メール対応などから信頼できる業者かどうか垣間見ることができます。
また、見積りをもらったら必ず確認したいのが明細欄です。
中には「一式」と言う文言で記載している業者もあるため、人件費や車両費など明細がきちんと書かれているか確認しましょう。
他にもいくつか注意しておくべきポイントがありますのでご紹介します。
健全な業者は公式ホームページを用意しています。そこでは住所や電話番号、産業廃棄物収集運搬許可の認可番号やこれまでの実績、料金体系等が記載されています。
情報が充実していればしているほど、詐欺の可能性は低いと考えてよいでしょう。
詐欺を働く不用品回収業者は、まず公式ホームページを持っていないことが多いです。
あるいはいつ閉鎖削除してももったいなくないように、簡素なホームページにしていることが少なくありません。
公式ホームページに手間暇かけているということは、それだけビジネスを大切にしていることを意味しています。
詐欺や違法行為を働いて、現在のビジネスを危険にさらすつもりなどないことが伺えます。
実績は説得力を生みます。例えば20年営業している業者であれば、20年詐欺を働くことなく、真っ当に不用品回収業を行ってきた業者であることを現します。
営業年数はもちろんですが、公式ホームページ等に実際に写真を掲載している業者も説得力があります。
先にもお伝えしましたが、詐欺を働く不用品回収業者は、単発ではなく継続的に詐欺を行います。
そのため、その都度新規事業者を装います。
口頭で「10年営業しています」では全く説得力がありません。
でも、10年営業している証拠を提示できるような業者であれば詐欺の可能性は低いでしょう。
不用品回収は、依頼者の自宅に上がり不用品を回収します。その際、家を傷つけてしまうリスクがあります。
慣れている作業員であればそのようなリスクは低いですが、万が一はいつ起きるか分かりません。
そのため、損害補償に加入している不用品回収業者は安心できます。
損害補償に加入しているということは、「いざ」「もしも」を想定しお客に損失を与えないよう備えています。
しかし詐欺を働く不用品回収業者は、そのような出費は控えますので補償に加入していません。
支払い方法が現金だけではなく、クレジットカード使用可能な業者は安全です。
なぜならクレジットカードを使用するためには信販会社とも契約を締結しなければなりません。
詐欺を働くような不用品回収業者は、信販会社と契約締結しようものなら正体がバレてしまいます。
そもそも手っ取り早く現金を得たいとしか考えていません。
このような事情を踏まえると、クレジットカード払いに対応している業者は詐欺を働く可能性が低いと考えてよいでしょう。
詐欺を働く不用品回収業者は見積もり以上の金額を要求してきたり、不法投棄や自宅への訪問、さらには訪問時に頼んでいないものまで持ち帰ろうとします。
このような詐欺不用品回収業者は無料回収を謳っていたり、ホームページがなかったり、あるいは拡声器で街を巡回しているケースが多いです。
また、拠点がなかったり認可を得ていないケースも多いです。
公式ホームページはあるのか、それまでの実績はあるのか、損害補償に加入しているのかといった点を確認することで安心できる不用品回収業者かが分かります。
これらの点をよく理解し、詐欺を働く不用品回収業者に依頼してしまわないよう、気を付けましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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