遺品整理における家電のおすすめの処分方法とは

遺品整理における家電のおすすめの処分方法とは

不要になった家電は、ほとんどが自治体で回収していますが、中には回収してもらえないものもあります。

それが以下の品で、「家電4品目」といいます。

  1. テレビ
  2. 冷蔵庫・冷凍庫
  3. エアコン
  4. 洗濯機・衣類乾燥機

家電4品目は、なぜ自治体の回収に出せないのでしょうか。

正しい処理方法について説明します。

家電リサイクル法とは?

「家電リサイクル法」は、2001年から施行されている法律です。

一般家庭や事務所から排出された以下の家電製品から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するために定められました。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

家電リサイクル法に則った処分方法とは?

家電リサイクル法では、以下の役割が決められています。

  • 家電の処分はメーカー
  • 引き取りは回収事業者
  • 処理料金支払いは消費者

まずは、近隣の家電販売店に、4品目を引き取ってもらえるか相談しましょう。

引き取ってもらえない場合は、居住地区の自治体が指定する収集運搬業者を検索します。

市区町村の役所などでも教えてもらえます。

収集運搬業者に回収を依頼する場合は、家電の処理料金+収集運搬料金を支払うことになります。

家電リサイクル法に則った処分の流れとは?

まず、製品ごとの処理料金を検索しましょう。

こちらから調べることができます。

収集運搬料金は、引き取りを依頼する販売店や運搬収集業者に問い合わせましょう。

家電リサイクル券は郵便局に備え付けてあります。

こちらで必要事項を記入し、運搬収集料金と併せて支払いましょう。

また、家電4品目は、近隣の指定引き取り場所へ持ち込むこともできます。

こちらも家電リサイクル券を購入し、あらかじめ料金を支払う必要があります。

支払ったら、処分したい家電と支払済みの家電リサイクル券を持ち、指定引き取り場所へ持っていきましょう。

指定引き取り場所は、こちらから検索できます。

家電を自治体の回収に出す

一番簡単な処分方法は、自治体の回収の出すことです。

ただし、家電はさまざまなサイズの「ものがあるので、おおむね30cm以上のものが粗大ゴミとなります。

30cm以下のもの

45リットルのゴミ袋に入る大きさのものは、燃えないごみとして出すことができます。

出し方は自治体によって異なりますので、居住地域のルールに従って出しましょう。

30cm以上のもの

45リットルのゴミ袋に入らないものは、粗大ゴミとして出します。

粗大ゴミを出す場合は、粗大ゴミ受付センターで回収の予約をします。

そのとき以下を教えてもらえるのでメモしておきましょう。

  • 回収日
  • 回収場所
  • 料金

多くの自治体では、料金該当分の粗大ゴミ処理券を購入することで料金を支払います。

回収当日、回収をお願いする家電の見やすい部分に処理券を貼り、回収場所に出して行きましょう。

自治体によってはインターネットで申し込みできるところもあります。

ホームページなどで確認すると良いでしょう。

家電量販店の下取り・処分に出す

もし、その家電の買い替えを検討しているのであれば、家電量販店の下取りサービスを利用しましょう。

条件や下取り料金はお店によって異なりますが、1000円〜2000円ほどで引き取ってもらえるようです。

新しいものを運んでもらうときに、古いものを持っていってもらえるので、手間がかかりません。

また、新しい商品を買う場合でなくても、有料で処分してくれるお店もあります。

お店に確認して利用すると良いでしょう。

家電をインターネットで売却する

もし、不要になった家電がまだ使える状態であれば、フリマアプリやインターネットオークションに出品してみましょう。

写真を撮ってアップするだけなので、スマホがあればすぐにできます。

フリマアプリは自分が売りたい価格をつけて出せます。

オークションは人気商品であるほど、思わぬ高価格になることがある特徴があります。

ただし、どちらも梱包・発送の手間はかかります。

発売から3〜5年以内ほどの、比較的新しい製品が売れやすいようです。

家電をリサイクルショップに持ち込む

もし近隣にリサイクルショップがあれば、持ち込んでみる方法もあります。

発売から3〜5年ほどの新しい年式なら引き取ってもらいやすいようです。

その際に、購入時の箱や説明書があると、より引き取ってもらいやすくなるので探しておきましょう。

リサイクルショップの場合は自分で持ち込む必要があるため、もし引き取ってもらえなかったら持ち帰らなくてはなりません。

持ち込む前に、電話などで引き取ってもらえるか、あらかじめ聞いておいた方が良いでしょう。

また、近年は出張買い取りをしてくれるショップが増えています。

自宅に来てもらえるかも併せて聞いておくとよいでしょう。

ちなみに、比較的売れやすい家電はいかです。

  • 扇風機・ストーブなどの季節商品
  • スピーカーなどのオーディオ機器
  • パソコン
  • 国内メーカーの美容家電

反対に売れにくいのは以下品目のようです。

  • 炊飯器・ポットなど調理家電
  • 食洗機
  • 照明

家電を譲る

近くに住む人の間で不用品を譲り合う掲示板やアプリがあります。

不要な家電がまだまだ使える状態であれば、このような掲示板やアプリに書き込みをすると、希望者が出てくるかもしれません。

基本的に、近隣に住む人のためのものなので、先方に引き取り・運搬をお願いすることもできます。

大きなものは自分で運ぶのが大変なので、このような方法で譲るのも良いでしょう。

家電専門の買い取り業者に売却する

近年、さまざまなジャンルのものを専門に買い取る業者が増えていますが、家電を買い取ってくれる業者も存在します。

このような業者は取り扱うジャンルについての知識が豊富なため、良いものは高く買い取ってもらえる可能性があります。

また、事前にホームページやLINEなどで査定をしてくれるところが多く、実際に売る前におおむねの買い取り価格がわかるのも便利です。

さらに、持ち込みのほか、出張買い取りや宅配による買い取りなど、さまざまな売り方ができるのも便利です。

家電以外のものも広く取り扱っている場合もあります。

他にも売りたいものがあれば査定してもらうと良いでしょう。

家電の処分を不用品回収業者に依頼する

大きな家電が多かったり、古くて使えず売れない、また、量が多い場合は不用品回収業者に依頼する方法もあります。

不用品回収業者は、自治体の回収のように何日も待つ必要がありません。

こちらの都合に合わせて引き取ってもらえるのが大きなメリットです。

タイミングが合えば、即日来てもらうことも可能です。

時間がない人、すぐに処分したい人などは検討しても良いでしょう。

また、不用品回収業者は、家電だけでなく、不用品全般を回収してくれます。

家電以外の不用品もまとめて処分できるのは嬉しい点です。

ただし、残念ながら、中には悪質な業者も含まれています。

事前に複数の業者から相見積もりを取り、納得のいく業者を選ぶようにしましょう。

最近では、買い取りを行っている業者もあるようです。

事前に確認しておくとよいでしょう。

家電の処分を遺品整理業者に依頼する

遺品整理で家電を出したいのであれば、遺品整理業者に依頼すると良いでしょう。

遺品整理業者は遺品整理のプロです。

どんな小さなものも見逃さず、必要なものと不要なものを仕分けしてくれます。

遺品整理業者に依頼する最も大きなメリットは、遺品整理の全てが短時間で終わることです。

遺品の仕分けから不用品の回収・処分、ハウスクリーニングまで、素人がやったら何日もかかるような作業も1日で完了します。

また、遺品の査定・買い取りや、形見分けのサポート、遺品の供養など、幅広いサービスも行なっています。

もちろん、家電4品目も処分してもらえます。

さらには、女性スタッフの作業を希望する人にも対応してくれるところが増えています。

遺品整理を依頼する際に、どのようなサービスを行なっているか、オプションサービスとしてどんなものがあるか、確認しましょう。

まとめ

不要になった家電製品を処分するには、以下の方法がありました。

  • 自治体の回収に出す
  • 家電量販店の下取り・処分に出す
  • インターネットで売却する
  • リサイクルショップに持ち込む
  • 譲る
  • 家電専門の買い取り業者に売却する
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 遺品整理業者に依頼する

すぐに処分したい、売りたい、運搬したくないなど、自分の事情によって合う方法で処分しましょう。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。