遺品整理で不要になったカラーボックスを、できるだけお金をかけずに処分するにはどうしたらよいでしょうか。
縦置きも横置きもできるので、本棚にしたり、子供部屋の収納やテレビ台代わりに使ったり、生活の中で様々な活用ができるのがカラーボックスです。
その分、カラーボックスは頑丈な作りになっていることが多く、廃棄方法に困る家具のひとつでもあります。
そこでこの記事では、遺品整理で不要になったカラーボックスを、できるだけお金をかけずに処分する方法について解説します。
自木製の棚の捨て方6選
自分でできるカラーボックスの処分方法は、大きく5つあります。
- 解体して廃棄
- そのまま廃棄
- 売却
- リメイク
- 寄付
それぞれどのような手順を踏み、どのくらいの費用で処分できるのかについてご紹介します。
解体して廃棄=燃えるゴミに出す
少々の手間はかかりますが、カラーボックスを自分で解体して小さくすることができれば、可燃ゴミに出すことが可能です。
可燃ゴミに出せるゴミのサイズ規定は自治体によって個別に定められています。
ただ多くの場合、およそ一辺が30センチ以内で、可燃ゴミの回収袋に入るサイズにカットされていれば、可燃ゴミに出すことができます。
可燃ゴミに出すことができれば、ゴミ袋代だけでカラーボックスを廃棄できます。
解体に必要な工具や、解体にかかる手間や時間を捻出できる場合は、検討する価値があるでしょう。
なお解体作業する際は、怪我をしないようにご注意ください。
カラーボックスの構造は単純ですが頑丈にできているので、慎重に作業しましょう。
カラーボックスを解体する方法
金具で複数枚の板を組み立てているタイプのカラーボックスの場合の解体方法です。
- 金属部品を取り外す
- ノコギリで木材を切断する
- 可燃ゴミの袋に入れ、口を縛って廃棄
- 金具は不燃ゴミに出す
まず、釘やねじなど金属部品を取り外します。
カラーボックスは単純な構造をしているので、留め具を外すと簡単に解体することが可能です。
解体したら、ノコギリなどを使って30センチ以内になるように小さく切断してください。
カラーボックスを可燃ゴミに出す際の注意点
ほとんど自治体では、カラーボックスでも小さいサイズにカットしてあれば可燃ゴミとして廃棄することが可能です。
しかし一部自治体では、木材を可燃ゴミとして受け付けていない場合もあります。
自身が住んでいる自治体では、どのような取り扱いをしているか、あらかじめ確認の上、作業を行ってください。
また、ガラスのパーツがはめ込まれているカラーボックスの場合は、ガラスは外し、別途不燃ゴミに出す必要があります。
基本はお住まいの自治体のルールに準じることです。
必ず自治体のルールを確認してから、作業に取り掛かってください。
そのまま廃棄=粗大ごみに出す
粗大ごみとして回収を依頼すれば、解体せずそのまま廃棄することができます。
自治体のルールに従って回収を申し込み、粗大ごみの処理券を購入して、指定日に収集場所へ搬出すれば処分できます。
カラーボックスを粗大ごみに出す手順
カラーボックスを粗大ごみで廃棄する場合は、次の手順で手配してください。
- 粗大ごみ回収の申し込み
- 有料ごみ処理券の購入
- 回収日に指定の場所に運ぶ
粗大ごみ回収の申し込み
インターネットもしくは電話で、自治体の粗大ごみセンターに回収を申し込みます。
このとき回収日と、回収番号、回収にかかる料金を伝えられるので、忘れないように控えてください。
有料ごみ処理券の購入
コンビニエンスストアや酒店などで「有料ごみ処理券」を購入します。
販売している箇所は自治体ごとに違うので、回収を申し込んだ際に購入できる場所を確認しておくとよいでしょう。
この有料ごみ処理券が、粗大ごみの処分費用です。
自治体によってカラーボックスの回収料金は異なります。
一例として東京都世田谷区だと、次のように定められています。
- 最大辺+その次に長い辺=140cm以下・・・400円
- 最大辺+その次に長い辺=140cm超200cm以下・・・800円
- 最大辺+その次に長い辺=200cm超270cm以下・・・1200円
- 最大辺+その次に長い辺=270cm超・・・2000円
カラーボックスのサイズが大きくなるほど、料金が高くなる仕組みです。
有料ごみ処理券はシール形式になっています。
回収を申し込んだ際に控えた回収番号を記入し、カラーボックスの目立つ場所に貼ってください。
回収日に指定の場所に運ぶ
指定の収集日がきたら、定められた時間までに指定の収集場所に搬出してください。
粗大ごみ専用のゴミ回収車が巡回し、カラーボックスを積んでいきます。
このとき、近隣への迷惑になるため、指定日より早く出してはいけません。
万が一指定の時間内にカラーボックスを指定の回収場所まで搬出できなかった場合は、粗大ごみの回収センターに電話して状況を伝え、指示を仰いでください。
自分で粗大ごみ処理センターに持ち込む
粗大ごみの回収日を待つことができない場合や他に捨てたいものがあり、車等で運搬できる場合は、粗大ごみ処理センターに自分で持ち込む方法もあります。
粗大ごみ処理センターの営業日や持ち込み受付時間は、自治体によって異なります。
自治体によっては、事前に申し込みが必要なケースもあるため、あらかじめ粗大ごみ処理センターに問い合わせてください。
なお世田谷区の場合、粗大ごみ処理センターに自分で持ち込むと、回収を依頼した時の半額で処分できます。
車で運搬が可能である場合や、他にも廃棄したいものがある場合は、検討する価値があるでしょう。
リサイクルショップやフリマアプリで売却
カラーボックスを売却する方法は、大きく2つあります。
- リサイクルショップに買取を依頼する
- ネットオークションやフリマアプリに出品する
リサイクルショップに持ち込んだり、出品する手間はかかりますが、わずかながらでもお金が戻ってくる可能性があります。
しかしカラーボックスは、新品の物が安価に販売されている商品の一つです。
フリマアプリで出品する場合も、送料の方が高くなることから、カラーボックスを売却することはかなり難しいでしょう。
状態がよければ、リサイクルショップで引き取ってもらえる可能性もありますが、無償で引き取ってもらえる程度と思っておくのがよいでしょう。
リメイクしてつかう
不要になったカラーボックスの状態が良ければ、DIYでリメイクする方法もあります。
簡単なアイデアの一例には、このようなものがあります。
- 2つのカラーボックスの上に板を載せて簡易デスクにする
- 高い位置に取り付けて壁面収納にする
- 複数のカラーボックスを合わせてカウンターテーブル風にする
色を塗り直したり、100円ショップにあるシール式の壁紙やリメイクシートを貼れば、カラーボックスとは思えないほど、ガラリと変えることができます。
カラーボックスを活用したリメイクのアイデアは、インターネットにもたくさん事例が掲載されているので、DIYが好きな方は挑戦してみるのもいいかもしれません。
思い出の品が形を変えてご家族の暮らしに役立てば、故人への供養にもなるでしょう。
支援団体へ寄付
状態のよいカラーボックスであれば、寄付することも可能です。
アジアやアフリカなどの発展途上国では、物資が足りず、不自由を強いられている人が大勢います。
こういった国々に物資を送って、支援している団体はいくつもあり、寄付を受け付けている品物のひとつにカラーボックスが挙げられているケースも少なくありません。
カラーボックスは、海外支援・社会支援のために再利用できる貴重な物資として、注目されています。
寄付する際の注意点
寄付を行う際には、いくつかの重要な点に注意することが大切です。まず、寄付先団体の信頼性を確認しましょう。寄付金が適切に使用されることを確認するために、団体の運営実績や透明性をチェックすることが重要です。
次に、寄付の方法について考慮する必要があります。現金だけでなく、物資や時間を提供する方法もありますが、それぞれの寄付方法がどのように役立つのかを把握しておきましょう。
また、寄付金控除が適用される場合もあるため、税務上のメリットを確認することも忘れずに行いましょう。最後に、寄付後に団体からの報告やお礼の手続きを確認することも重要です。これにより、寄付が確実に受け取られ、適切に使用されたかを追跡することができます。こうした点を押さえることで、寄付がより効果的に行えます。
不用品回収や遺品整理業者に処分を依頼する
カラーボックスを含む不要品を処分する際は、不用品回収や遺品整理の専門業者に依頼するのも有効な方法です。依頼できるのは「不用品回収業者」と「遺品整理業者」の2種類です。
業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
- 自分で分別・運搬する手間が省ける
- 一括で引き取ってもらえる
- 作業がスピーディーに終わる
- 少量からでも対応可能
- 価値ある品は買い取りも可能
賃貸住宅などで早急な退去が求められる場合や、遺族が遠方に住んでいる場合は、短期間で整理を進める必要があります。業者に依頼すれば即日対応も可能で、大量の不用品も迅速に搬出してくれるため、負担が大きく軽減されます。
さらに、遺品整理専門の業者では、遺品供養に対応しているところもあります。
業者に依頼する際の注意点
寄付を業者に依頼する場合、いくつかの注意点があります。まず、費用は業者によって異なるため、事前に見積もりを取りましょう。目安として、3社程度に依頼し、内容や料金を比較するのがおすすめです。
また、中には悪質な業者も存在します。不正な業者に依頼しないためにも、見積もりを依頼する前に、以下の点を確認しましょう。
- 正式なホームページがあるか
- 連絡先が明記されているか
- 事務所が存在しているか
- 実績や口コミに問題がないか
信頼できる業者を選ぶことで、安心して寄付を進めることができます。
木の棚を捨てるときの注意点!
不要になった木の棚を処分する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。木材は一見、燃えるごみに出せそうですが、実際には地域ごとのルールによって扱いが異なるため、自治体の指示に従う必要があります。特に大きな棚や重量のあるものは、粗大ごみに該当する場合がほとんどです。
木材でもホームセンターで引き取ってもらえない
不要になった木製の棚をホームセンターで処分してもらおうと考える方もいるかもしれません。しかし、多くのホームセンターでは廃棄物の回収は行っていないのが一般的です。
商品を購入した際に出た梱包材や段ボールなどは、店舗によっては回収してくれる場合があります。ただし、使い終わった家具や木材などの引き取りには対応していないケースがほとんどです。
処分したい場合は、市区町村の粗大ごみ回収サービスや、民間の不用品回収業者を利用する方法が一般的です。事前にルールを確認して、適切な方法で処分しましょう。
放置された木材はシロアリの住処に!
不要になった棚を「とりあえず外に置いておこう」と思い、そのまま放置してしまうのは非常に危険です。屋外に置かれた木材は雨風にさらされ、劣化が進むだけでなく、湿気を好むシロアリの格好の住処となってしまいます。特に住宅の近くに放置しておくと、シロアリが家屋にまで侵入し、大きな被害につながる恐れがあります。
シロアリ被害は目に見えない部分から進行するため、気づいたときには構造的な問題が発生しているケースも少なくありません。不要な木製家具はなるべく早く、正しい方法で処分することが重要です。
安全かつ適切に処分するには、自治体の粗大ごみ回収を利用したり、専門の回収業者に依頼したりする方法があります。処分方法に迷った場合は、住んでいる地域の役所や清掃センターに相談すると安心です。
遺品整理や空き家の木の棚処分は七福神へお任せください
遺品整理や空き家に残された木の棚などの処分でお困りの方は、ぜひ「ゴミ屋敷バスター七福神」へご相談ください。当社は、一般廃棄物収集運搬業許可証および古物商許可証を保有し、片付けに関するさまざまなお悩みに対応する清掃の専門業者です。
自分では運べないような粗大ゴミや重たい家具類も、経験豊富なスタッフがスムーズに運び出し、責任を持って処分いたします。お客様にご負担をかけることなく、スピーディーかつ丁寧に作業を行いますので安心してお任せいただけます。
また、掃除まで行き届かない場合には、ハウスクリーニングのサービスも併せてご利用いただけます。室内全体を清潔に整えたい方には、最適なプランをご提案いたします。
お見積もりやサービスの詳細については、お気軽にご相談ください。お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。
まとめ
遺品整理は非常に骨の折れる、そして心が削られる、辛い仕事です。
カラーボックスだけであれば、解体して可燃ゴミ、もしくはそのまま粗大ごみとして処分するのが、もっとも安価に廃棄する方法といえます。
しかし他にも整理しなければならない遺品が多数ある場合は、遺品整理業者に任せることもぜひご検討ください。
時間や労力を温存しながら、故人との思い出を振り返るゆとりも生まれます。