フリマアプリで売れやすい遺品の種類や出品のコツは?

フリマアプリで売れやすい遺品の種類や出品のコツは?

遺品整理屋生前整理では、いろいろな不用品が出ます。
このような不用品、まだ使える状態のものだと、捨てるのを躊躇してしまうこともあります。
でも、手元には置いておけない、そんな時、フリマアプリで売却するという方法があります。
近年、シニア世代にもフリマアプリ利用者が増えており、フリマアプリは活況となっています。
今回は、フリマアプリの上手な使い方について見ていきましょう。

売れやすい遺品を整理している女性

フリマアプリとは?

遺品をフリマアプリに出品するため撮影

このところ、シニア世代にも知られるようになってきたフリマアプリ。
スマホひとつあれば、誰でも簡単に不用品を売買できます。

フリマアプリとは?

フリマアプリは「フリーマーケット・アプリ」の略称です。
その名の通り、青空フリーマーケットのように、個人間でモノを売買する場をオンライン上に提供しているアプリです。
取り引きされているのは中古品がメインで、実店舗では見つかりにくいレアなコレクションや使用期間が短いベビーグッズ、家具など幅広く出品されています。
さらに、価格が安く設定されていることが多いため、高い人気を得ています。
さまざまなサイトがありますが、登録すれば、すぐにでも売買を始めることができますよ。

フリマアプリでの売買の方法は?

フリマアプリでは、一般的に年齢制限が設けられていないため、幅広い年代の人に利用されています。
メインとなるのは個人による中古品の売買ですが、実店舗やホームページを作らずに商品を販売できるため、フリーの作家がハンドメイド作品を売っていたり、農家などが商品を販売していることもあります。

フリマアプリの一番の特徴は、出品者が販売価格をつけられることです。
そのため、ネットオークションのように値が釣り上がることはありませんが、つけた価格に納得がいけば買ってもらえるので、オークションよりも早く売れる傾向があります。

フリマアプリでの売買は、基本的に譲渡対象が不用品や中古品なので、非営利目的とみなされ消費税がかかりません。
ただし、「資産」とみなされるような貴金属や骨とう品などを出品して売れた場合は、課税対象である譲渡所得に該当するため、確定申告が必要になります。
ハンドメイド品の販売で得た利益も、課税対象の事業所得・雑所得とみなされる可能性があるため、税務署や税理士に確認しておくと安心です。

フリマアプリって安心なの?

手軽に利用できるフリマアプリですが、商品の発送には住所と氏名の開示が不可欠なので、個人情報の流出や悪用の危険性を心配する人も多いでしょう。
そのため、フリマアプリにはユーザーを守り、安心して利用してもらうためのさまざまなサービスやサポートがあります。

決済代行サービス

フリマアプリの多くには「決済代行サービス」があります。
これは、購入者がフリマアプリの運営会社に仮払いをし、商品到着後、運営会社から出品者に代金が支払われるというものです。
ユーザー同士が直接お金のやりとりをすることがなく、代金を支払ったのに商品が届かない、というようなトラブルに対しても返金対応をしてくれることもあり安心です。

匿名配送サービス

個人情報を知られたくない場合、匿名で配送できるフリマアプリがあります。
配送会社と提携してアプリ専用配送サービスを設定しているもので、これを利用して発送すれば、相手に住所や氏名を知られずに送ることができます。

フリマアプリで上手に売るコツとは?

遺品を売りやすいフリマアプリを探している

たくさんの商品が出品されているフリマアプリ。
どんなものが売れやすいのでしょうか?
また、どうすれば売れるのでしょうか。

遺品でも売れるの?

遺品というと、なんとなく縁起が良くないような気がして、出品を迷ってしまう人もいるかもしれませんね。
でも、大丈夫です。
フリマアプリを開いて、「遺品」「遺品整理」などで検索してみましょう。
すると、たくさんの商品がズラリと出てきます。
説明文を読んでみると、「遺品整理で出てきました」「祖父が遺した骨董品です」など、元の持ち主のご家族が出品されている旨が書かれています。
遺品であっても、モノはモノ。
近しい間柄でなければ、相手を知らない分、生々しさを感じることがないのかもしれません。
それどころか、遺品であるがゆえに、古くて価値のあるものや、レアなものが出品されているという期待感があるのか、「遺品」と断ったものがさかんに取り引きされています。
遺品だから無理かも・・・と諦めずに、出品してみましょう。

アピールのコツとは?

フリマアプリで売れた遺品を発送している

きれいな写真

商品の第一印象を伝えるのは、写真です。
膨大な数の商品が並ぶフリマアプリ。
その中から目に留まるのは、きれいな写真の商品という人は多いはずです。
商品をイメージアップさせるには、自然光の入る大きな窓やベランダのそばで商品を撮るとよいでしょう。
室内の照明で撮ると、実物と色味が変わってしまうことがあります。
そのため、できれば自然光で撮るのがおすすめです。
また、バックに小道具を置いてみたりすると、より印象が良くなります。

デジカメで撮っても良いですが、最近はスマホのカメラもかなりきれいな画像が撮れるので十分です。
撮ったらそのままアップロードできるので便利です。

難点を隠さない

傷や汚れのある商品は、説明文で「キズや汚れあり」と書いておくのは当然です。
しかし、実際にはどの程度の傷や汚れなのかは、見ないとわかりません。
キズや汚れは取引後にトラブルになる可能性もあるので、商品全体の画像とは別にアップで撮っておきましょう。

商品説明は詳しく、丁寧に

商品の説明は、できるだけ詳しく丁寧に書きましょう。
また、商品の大きさやキズの有無を明記することを心がけます。
高さや直径のほか、重量感のあるものは重さも書いておくと購入者の参考になります。
また、写真にとっておくのと同様に、説明文でも傷や汚れの有無を明記しておきます。
また、「こんな風にも使えます」と活用のアイデアを付け加えておくと、購買意欲をそそります。

高く売るにはコツがある?

汚れやホコリを取っておく

繰り返しになりますが、製品の「見た目」はとても大切です。
どんなに希少価値の高いものでも、ホコリにまみれていては高い値段で売れません。
商品の汚れやホコリはできるだけ取り除き、きれいな状態にしておきましょう。
ただし、間違った方法で掃除すると、却って製品の傷を増やしたり、製品が壊れてしまう恐れがあります。
各製品のケア方法を調べ、品物に合ったメンテナンスをしましょう。

外箱やパッケージを探す

品物だけより、外箱やパッケージがある方が価値が高くなります。
アクセサリーなら専用ケース、小型の電化製品やコレクション品なら、購入時の外箱やパッケージがないか確認しましょう。

保証書・説明書を探す

保証書や説明書がついていれば、さらに商品の価値は上がります。
ダイヤモンドなどの宝石類も、ショップの保証書が付いているとよいでしょう。
説明書などは、製品とは別にまとめて保管している人も多いので、遺品整理の際によく確認しましょう。

こんなものが売れやすい!

高く売れるものというのは案外分からないもので、昔のおもちゃやレコードなど、自分には不要なものが意外と高く売れることもあります。
もし、遺品整理で下記のようなものが出てきたら、捨てずに売ってみるといいかもしれません。

古いおもちゃなど

日本人形、キャラクター人形、フィギュア、プラモデル、古いおもちゃなど、昔のおもちゃ類は意外に売れるようです。

コレクターズアイテム

古い漫画、昔のCDやレコード、醸造が終了したお酒、記念エンブレム、昔のブランドもののライター、ブランド品の昔のものなど、今では購入できなくなっている品物も人気です。

趣味のコレクション類

入手不可能な切手、古銭サイン入りのボール、アイドルやバンドの公式グッズ、日本や中国の古書など。
コレクション類は、希少価値が高いものとそうでないものが混在していることも多いので注意が必要です。
また、同じ品物でも保存状態によって価値が大きく変わります。
日光による日焼けや、湿気によるカビの発生などが起きないよう、保管状態に注意しましょう。

家電製品

テレビやHDDレコーダー、昔のパソコン、ラジカセ、カメラ、古い携帯電話など。
家電製品はまず動作確認をして、機能に問題がないことを確認しましょう。
型番・製造年式は製品に貼られているシールなどから確認できます。
裏面や側面に貼られていることもあるので、製品全体をチェックしましょう。
また、動作しないものでも、部品として使えたり、また、その機種そのものがコレクションの対象になるものもあります。
動作しないものは、その旨をきちんと説明文に書いておきましょう。

アクセサリー類

アクセサリー類も多く出品され、取り引きされています。
アクセサリー類は、そのまま使うこともできますし、バラして石を使い、新たなアクセサリーとして作り変えることもできます。
故人がつけていたものだからとあまり気にせず、出品してみるとよいでしょう。

美術品・骨董品

焼き物や、壺などの美術品や骨董品も多く出品されています。

まとめ

フリマアプリで遺品が売れた

近年、フリマアプリでの遺品売却は珍しいことではありません。
遺品整理のみならず、生前整理で不要となったものを売るシニア世代も増えています。
フリマアプリでの取り引きは、梱包や発送などの手間はかかりますが、故人が大切にしていたものに新たな命を与える方法でもあります。
遺品整理を急いでいないのであれば、楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。