カラーボックスや机など木造家具・木製棚はどう処分すればいい?

カラーボックスや机など木造家具・木製棚はどう処分すればいい?

遺品整理で不要になったカラーボックスを、できるだけお金をかけずに処分するにはどうしたらよいでしょうか。

縦置きも横置きもできるので、本棚にしたり、子供部屋の収納やテレビ台代わりに使ったり、生活の中で様々な活用ができるのがカラーボックスです。

その分、カラーボックスは頑丈な作りになっていることが多く、廃棄方法に困る家具のひとつでもあります。

そこでこの記事では、遺品整理で不要になったカラーボックスを、できるだけお金をかけずに処分する方法について解説します。

自分でカラーボックスを処分する方法5選

自分でカラーボックスを処分する方法5選

自分でできるカラーボックスの処分方法は、大きく5つあります。

  • 解体して廃棄
  • そのまま廃棄
  • 売却
  • リメイク
  • 寄付

それぞれどのような手順を踏み、どのくらいの費用で処分できるのかについてご紹介します。

解体して廃棄=燃えるゴミに出す

少々の手間はかかりますが、カラーボックスを自分で解体して小さくすることができれば、可燃ゴミに出すことが可能です。

可燃ゴミに出せるゴミのサイズ規定は自治体によって個別に定められています。

ただ多くの場合、およそ一辺が30センチ以内で、可燃ゴミの回収袋に入るサイズにカットされていれば、可燃ゴミに出すことができます。

可燃ゴミに出すことができれば、ゴミ袋代だけでカラーボックスを廃棄できます。

解体に必要な工具や、解体にかかる手間や時間を捻出できる場合は、検討する価値があるでしょう。

なお解体作業する際は、怪我をしないようにご注意ください。

カラーボックスの構造は単純ですが頑丈にできているので、慎重に作業しましょう。

カラーボックスを解体する方法

金具で複数枚の板を組み立てているタイプのカラーボックスの場合の解体方法です。

  1. 金属部品を取り外す
  2. ノコギリで木材を切断する
  3. 可燃ゴミの袋に入れ、口を縛って廃棄
  4. 金具は不燃ゴミに出す

まず、釘やねじなど金属部品を取り外します。

カラーボックスは単純な構造をしているので、留め具を外すと簡単に解体することが可能です。

解体したら、ノコギリなどを使って30センチ以内になるように小さく切断してください。

カラーボックスを可燃ゴミに出す際の注意点

ほとんど自治体では、カラーボックスでも小さいサイズにカットしてあれば可燃ゴミとして廃棄することが可能です。

しかし一部自治体では、木材を可燃ゴミとして受け付けていない場合もあります。

自身が住んでいる自治体では、どのような取り扱いをしているか、あらかじめ確認の上、作業を行ってください。

また、ガラスのパーツがはめ込まれているカラーボックスの場合は、ガラスは外し、別途不燃ゴミに出す必要があります。

基本はお住まいの自治体のルールに準じることです。

必ず自治体のルールを確認してから、作業に取り掛かってください。

そのまま廃棄=粗大ごみに出す

そのまま廃棄=粗大ごみに出す

粗大ごみとして回収を依頼すれば、解体せずそのまま廃棄することができます。

自治体のルールに従って回収を申し込み、粗大ごみの処理券を購入して、指定日に収集場所へ搬出すれば処分できます。

カラーボックスを粗大ごみに出す手順

カラーボックスを粗大ごみで廃棄する場合は、次の手順で手配してください。

  1. 粗大ごみ回収の申し込み
  2. 有料ごみ処理券の購入
  3. 回収日に指定の場所に運ぶ
粗大ごみ回収の申し込み

インターネットもしくは電話で、自治体の粗大ごみセンターに回収を申し込みます。

このとき回収日と、回収番号、回収にかかる料金を伝えられるので、忘れないように控えてください。

有料ごみ処理券の購入

コンビニエンスストアや酒店などで「有料ごみ処理券」を購入します。

販売している箇所は自治体ごとに違うので、回収を申し込んだ際に購入できる場所を確認しておくとよいでしょう。

この有料ごみ処理券が、粗大ごみの処分費用です。

自治体によってカラーボックスの回収料金は異なります。

一例として東京都世田谷区だと、次のように定められています。

  • 最大辺+その次に長い辺=140cm以下・・・400円
  • 最大辺+その次に長い辺=140cm超200cm以下・・・800円
  • 最大辺+その次に長い辺=200cm超270cm以下・・・1200円
  • 最大辺+その次に長い辺=270cm超・・・2000円

カラーボックスのサイズが大きくなるほど、料金が高くなる仕組みです。

有料ごみ処理券はシール形式になっています。

回収を申し込んだ際に控えた回収番号を記入し、カラーボックスの目立つ場所に貼ってください。

回収日に指定の場所に運ぶ

指定の収集日がきたら、定められた時間までに指定の収集場所に搬出してください。

粗大ごみ専用のゴミ回収車が巡回し、カラーボックスを積んでいきます。

このとき、近隣への迷惑になるため、指定日より早く出してはいけません。

万が一指定の時間内にカラーボックスを指定の回収場所まで搬出できなかった場合は、粗大ごみの回収センターに電話して状況を伝え、指示を仰いでください。

自分で粗大ごみ処理センターに持ち込む

粗大ごみの回収日を待つことができない場合や他に捨てたいものがあり、車等で運搬できる場合は、粗大ごみ処理センターに自分で持ち込む方法もあります。

粗大ごみ処理センターの営業日や持ち込み受付時間は、自治体によって異なります。

自治体によっては、事前に申し込みが必要なケースもあるため、あらかじめ粗大ごみ処理センターに問い合わせてください。

なお世田谷区の場合、粗大ごみ処理センターに自分で持ち込むと、回収を依頼した時の半額で処分できます。

車で運搬が可能である場合や、他にも廃棄したいものがある場合は、検討する価値があるでしょう。

売却

売却

カラーボックスを売却する方法は、大きく2つあります。

  • リサイクルショップに買取を依頼する
  • ネットオークションやフリマアプリに出品する

リサイクルショップに持ち込んだり、出品する手間はかかりますが、わずかながらでもお金が戻ってくる可能性があります。

しかしカラーボックスは、新品の物が安価に販売されている商品の一つです。

フリマアプリで出品する場合も、送料の方が高くなることから、カラーボックスを売却することはかなり難しいでしょう。

状態がよければ、リサイクルショップで引き取ってもらえる可能性もありますが、無償で引き取ってもらえる程度と思っておくのがよいでしょう。

リメイク

不要になったカラーボックスの状態が良ければ、DIYでリメイクする方法もあります。

簡単なアイデアの一例には、このようなものがあります。

  • 2つのカラーボックスの上に板を載せて簡易デスクにする
  • 高い位置に取り付けて壁面収納にする
  • 複数のカラーボックスを合わせてカウンターテーブル風にする

色を塗り直したり、100円ショップにあるシール式の壁紙やリメイクシートを貼れば、カラーボックスとは思えないほど、ガラリと変えることができます。

カラーボックスを活用したリメイクのアイデアは、インターネットにもたくさん事例が掲載されているので、DIYが好きな方は挑戦してみるのもいいかもしれません。

思い出の品が形を変えてご家族の暮らしに役立てば、故人への供養にもなるでしょう。

寄付

寄付

状態のよいカラーボックスであれば、寄付することも可能です。

アジアやアフリカなどの発展途上国では、物資が足りず、不自由を強いられている人が大勢います。

こういった国々に物資を送って、支援している団体はいくつもあり、寄付を受け付けている品物のひとつにカラーボックスが挙げられているケースも少なくありません。

カラーボックスは、海外支援・社会支援のために再利用できる貴重な物資として、注目されています。

寄付する際の注意点

支援団体も、常時寄付を受け付けているわけではありません。

特に2022年現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、海外への物品での支援を休止したり、受付内容を制限している団体が多数あります。

寄付を検討する際は、事前に支援団体に連絡し、詳細を確認しましょう。

なお寄付する際は、送料は自己負担です。

業者に処分を依頼する

遺品整理の場合、カラーボックスも含め様々な不要品を回収してくれる業者に依頼することも、ひとつの方法です。

遺品整理の場合、依頼できる業者には2パターンあります。

  • 不用品回収業者
  • 遺品整理業者

業者に依頼するメリット

  • ゴミのサイズを小さくするなどの手間が一切ない
  • 不要なものを一式引き取ってもらえる
  • 迅速に遺品整理が終わる
  • 一個から引き取り可能
  • 価値のある物を買い取ってもらえる

遺品整理の場合あまり時間に余裕がなく、処分に時間をかけていられないケースが大半です。

故人の自宅が賃貸住宅であれば、早く部屋を明け渡さなくてはならないため、期日が差し迫る中で急ぎ遺品整理を進めなければなりません。

また遺族が遠方に住んでいる場合、遺品整理のために何度も通うのは時間と労力、そして費用の負担が大きく、現実的ではないでしょう。

業者に依頼すれば、最短で即日に作業を頼める可能性もあります。

大量の不用品も、あっという間に搬出してくれる間、依頼者は適宜指示を出すだけで、一切手間もかからないのは大きなメリットです。

また、遺品整理専門の業者であれば、遺品の供養を行ってくれる業者もあります。

業者に依頼する際の注意点

  • 費用がかかる
  • 悪質な業者もいるので注意が必要

費用は業者によって異なりますので、あらかじめ見積もりをとって検討しましょう。

見積もりをとる際は、3社程度依頼して比較することをおすすめします。

中には不正な業者が紛れていることもあります。

見積もり依頼する前に、ホームページで連絡先や事務所を構えていること、実績や口コミを確認してください。

まとめ

遺品整理は非常に骨の折れる、そして心が削られる、辛い仕事です。

カラーボックスだけであれば、解体して可燃ゴミ、もしくはそのまま粗大ごみとして処分するのが、もっとも安価に廃棄する方法といえます。

しかし他にも整理しなければならない遺品が多数ある場合は、遺品整理業者に任せることもぜひご検討ください。

時間や労力を温存しながら、故人との思い出を振り返るゆとりも生まれます。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。