もしも遺品整理でガスコンロを処分することになった場合、どうしますか?
キッチン周りのものの中でも、大きなのがガスコンロです。
ガスコンロを処分する機会は、意外と少ないもの。
いざ処分するとなると、危険物であるガスを使っているものでもあり、どうしたらいいのか困ってしまう人も多いかもしれませんね。
そんなガスコンロの処分方法をご紹介しましょう。
目次
そもそもガスコンロは綺麗になるの?
毎日使うキッチン。汚れが溜まりやすい場所ですよね。
なかでも特に汚れが目立つのは、ガスコンロ周辺ではないでしょうか?
ガスコンロの周りは、油や水、焦げ付きや吹きこぼれなど、いろいろな汚れが飛び散ったりこぼれたりします。
こういった汚れは、時間がたつほど落としにくくなるもの。
普段から、使用後にサッと簡単掃除をしておくのが一番ですが、なかなかそうもいかない時もありますよね。
ましてや、故人が高齢者であった場合、コンロ周りを常にきれいに保つのはなかなか難しいでしょう。
そんなコンロ、もしまだ使えるのであれば、リサイクルショップなどで買い取ってもらえるかもしれません。
というわけで、まずはガスコンロの掃除の仕方をについて知っておきましょう。
- ガスコンロの汚れとは?
- 汚れがつく場所とは?
ガスコンロの汚れとは?
ガスコンロについてしまう汚れとは、いったいどんなものがあるのでしょうか?
食品汚れ
食品のこぼれた汁や、こぼれた調味料などがついたものです。
ついてすぐなら、水拭きするだけでも簡単に落とせる汚れなのですが、ついつい面倒で時間がたつとどんどん落としにくくなります。
汚れを落とさないままコンロを使うことによって熱が加わると、さらに頑固にこびりついてしまいます。
油汚れ
調理の際についたり、飛び散ったりした油の汚れです。
揚げ物や炒め物などをすると、どうしてもついてしまう、ガスコンロの代表的な汚れです。
油の汚れも、ついたてすぐであれば水拭きで落とすことができますが、放置して積み重なっていくと、どんどん取れにくくなっていきます。
焦げ付き
煮汁などの吹きこぼれや散った油に熱が加わって炭化した汚れです。
これは、ついた汚れを長い時間そのままにしてしまった結果、こびりついたものです。
こうなってしまうと、水だけでは落ちず、洗剤などによる対処が必要なしつこい汚れです。
その他の汚れ
水回りがすぐそばにあるため、水垢がついたり、また、石けんカスや、汚れについたカビなどの汚れもあります。
こういった汚れも、放置しておくとコンロが変色・変質してしまうことがあります。
汚れがつく場所とは?
ガスコンロの汚れは、どのような場所につきやすいのでしょうか?
天板
天板は、最も調味料や食品の汁がこぼれやすく、また熱も伝わりやすい場所です。
そのため、汚れがこびりつきやすく、放置しているとすぐに炭化して焦げ付きとなってしまいます。
天板の素材には、
- フッ素コートトップ・アルミトップ
- ホーロートップ・ステンレストップ
などの種類があり、それぞれの素材によって適した掃除の方法があります。
五徳
天板の上にある、鍋やフライパンなどを置くための黒い格子のような部分です。
こちらも、地味に調味料や食品の汁がつきやすい場所です。
また、火に最も近いため、汚れが炭化しやすく、頑固な焦げ付きになりやすい場所です。
バーナー
バーナーは、調理に必要な火を出すところです。
ガスコンロの掃除をしたことがある人でも、バーナーの掃除はしたことない人が多いかもしれません。
しかし、バーナーについた汚れをそのままにしておくと、目詰まりして火がつかなくなったり不完全燃焼してしまったりする危険性があります。
こちらも気をつけておきたい場所です。
魚焼き用グリル
近年、グリルがついているガスコンロがほとんどですね。
特に最近は、水無しのグリルが増えてきているようです。
水無しのグリルは、水を入れるグリルより油汚れが付着しやすく、落としにくいので注意が必要です。
さあ、掃除をしてみましょう!
では、いよいよガスコンロの掃除にチャレンジしましょう。
- 天板を掃除する
- 五徳を掃除する
- バーナーを掃除する
- 魚焼き用グリルを掃除する
天板を掃除する
フッ素コートトップ・アルミトップの場合
- 食器用中性洗剤と水をスポンジにつけ、天板の汚れを拭き取ります。
- 乾いた布で天板を拭けばOKです。
ホーロートップ・ステンレストップの場合
- クリームクレンザーをスポンジにつけ、汚れをこすって落とします。
スポンジの硬い方でなく、柔らかい面を使います。 - 乾いた布で乾拭きすれば完了です。
五徳を掃除する
五徳にこびりついたしつこい汚れは、重曹を使って落としましょう。
- 五徳が浸かる大きさの鍋に水と水100mlあたり小さじ1の重曹を入れ、沸騰させます。
- 沸騰したら、鍋に外した五徳を入れ、10分くらい煮ます。
- 10分たったら火を消して、ある程度冷めるまでそのままにしておきましょう。
- 冷めたら、歯ブラシでこすって汚れを落とします。
- キレイにすすいで乾かしたら完了です。
バーナーを掃除する
- バーナー本体、バーナーキャップ、センサーなど、バーナー全体を柔らかい布でふいて汚れを取ります。
汚れが落ちない場合は、食器用中性洗剤を布につけて拭くとよいでしょう。 - バーナーの穴に竹串を差し込んで、詰まっている汚れをかきだして完了です。
魚焼き用グリルを掃除する
魚焼き用グリルの油汚れや焦げ付ききれいにするには、「セスキ炭酸ソーダ」が便利です。
セスキ炭酸ソーダとは、重曹と同じアルカリ性の物質で、コンロ周りだけでなく、浴室の湯垢もスッキリ落としてくれます。
100円均一でも手軽に入手できます。
スプレーボトルを用意して、5gのセスキ炭酸ソーダを入れ、水500mlを入れて混ぜたスプレーを作りましょう。
受け皿
- 受け皿を本体から外し、セスキ炭酸ソーダスプレーを全体に吹きかけます。
- スポンジでヌメヌメした油汚れを落とします。
汚れは溶けて剥がれやすくなっているので、力は必要ありません。 - 水で丁寧にすすぎ、乾かせばOKです。
庫内
- セスキ炭酸ソーダスプレーを、グリル内の汚れている場所に吹きかけましょう。
- スプレーをかけた場所に、キッチンペーパーを貼り付け、そのまま30分~1時間くらい置いておきます。
- キッチンペーパーをはがします。
- 布を水で濡らし、キレイに拭きましょう。
網
- 受け皿か、網が浸せる大きさの場所(流しや洗面台など)にお湯を貼ります。
網をお湯の中に入れ、重曹を大さじ2杯ほど全体に振りかけます。
そのまま10分ほど浸けておきます。 - 時間が経ったら、スポンジや古い歯ブラシなどを使って焦げを落とします。
頑固な焦げは、メラミンスポンジを使うとよいでしょう。 - 網をすすぎます。水よりもお湯のほうがきれいになりやすいですよ。
- よく乾かしたら完了です。
ガスコンロを処分するには?
- コンロがきれいになった場合
- コンロがきれいにならなかった場合
コンロがきれいになった場合
頑張ってガスコンロがきれいになり、完動するのであれば、リサイクルショップや買取業者に引き取ってもらいましょう。
もし処分を急いでいないのであれば、リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらいましょう。
お店や業者によっても違いますが、自分でお店まで搬入する場合や、自宅まで来てくれる場合がありますので、問い合わせてみましょう。
ただし、2008年以前に製造されたものは販売が禁止されているため、買い取ってもらうことができません。注意が必要です。
また、遺品整理を依頼するのであれば、遺品整理業者に買い取ってもらう方法もあります。
遺品整理と同時に査定もしてもらえて、運び出しも行ってもらえる上、売れれば遺品整理費用の節約にもなります。特に、時間のない人は、ぜひ相談してみるとよいでしょう。
コンロがきれいにならなかった場合
あまりにも汚れがひどいものや、古いもの(2008年以前の製品)は売ることができないため、処分することになります。
ガスコンロは、粗大ゴミとして処分することができます。
ただ、ガスコンロは、他の電化製品・や家具と違い、ガスが使われている」危険物」だということを忘れてはいけません。
取り外す前に、必ずガスの元栓を閉めましょう。元栓を閉めたことを確認してからガスホースを抜きます。また、忘れずにホース内のガスも抜いておきましょう。
ガスにさえ気をつければ、ガスコンロは粗大ごみとして処分できます。
家電4製品にも含まれていないため、家電リサイクル法も関係ありません。
インターネットや電話で申し込み、居住地区の自治体のルールに従い、ゴミ処理券を貼って指定日に出します。
指定日まで少し時間が空いてしまう場合もありますが、粗大ごみで出す場合は料金が安く、東京都目黒区で300円、世田谷区では収集で400円、持ち込みでは200円となっています。
どうしてもきれいにならなかった場合は、粗大ごみとして処理するのがもっとも簡単な方法といえるでしょう。