続くコロナ禍で、この夏も家にいる時間が多くなりそうですね。
蚊や虫が増える季節なので、久しぶりに網戸を閉めたり、掃除をしたりする人もいるのではないでしょうか。
久しぶりに出してみたら、網戸が壊れていた! という経験はありませんか?
修理するか、張り替えるのか、処分するか・・・迷うところです。
思い切って処分する場合、網戸はどのように捨てればいいのでしょうか。
今回は、そんな網戸の処分方法について見ていきましょう。
目次
網戸ってどのくらい使えるの?
外気に直接さらされている網戸。
網戸は、使っているうちに少しずつ劣化していきます。
網戸の張り替えや修理など、あまり頻繁にはしないものですが、実は網戸にも寿命があるのです。
一般的に、網戸の寿命は5年ほどといわれています。
5年以上経っても使い続けている人も多いですが、網戸は定期的に張り替えた方が良いようです。
網戸が劣化する原因とは?
網戸は、どのような原因で劣化してしまうのでしょうか。
紫外線
人間の肌にダメージを与える紫外線は、網戸にもダメージを与えます。
網戸が劣化してしまう最も大きな要因は、紫外線だといわれています。
そのため、日当たりの良い場所にある網戸は劣化のスピードが速いようです。
雨風
室外にある網戸は、大雨でずぶ濡れになったり、強風の影響でダメージを受けたりします。
特に台風の季節には、大量の雨や風を浴びて大きなダメージを受けることになります。
排気ガス
車の排気ガスも、網戸を劣化させる原因になります。
交通量の多い道路側の窓に取り付けられた網戸は、車の排気ガスを浴びて劣化が早くなることがあります。
ペットのいたずら
ペット、特に猫を飼っている家庭では、ペットが網戸を引っかくことによって劣化することがあります。
全ての猫に当てはまるわけではありませんが、外へ出たいという欲求が強い場合、網戸を壊して脱走しようと考える猫もいるのだそうです。
また、猫の視力は人間でいう視力0.1くらいしかないため、網戸で視界を遮られるとイライラし、壊してしまうという説もあります。
このような理由から、猫を飼っている家庭では網戸がすぐにボロボロになることが多いようです。
網戸の張り替えタイミングは?
網戸がどのような状態になったら、張り替えるべきなのでしょうか。
ネットが破れた・ほつれた、など
網戸のネットが破れたら、張り替えのサインです。
最初は小さい穴でも、そのまま放置していると、どんどん穴が広がっていくことがあります。
穴が開くということは、全体的に劣化してもろくなっているということ。
穴や破れを見つけたら注意が必要です。
また、破れるまではいかなくても、部分的にほつれてくることもあります。
ほつれたまま放置しておくと、そのうち破れ、小さな虫が侵入してくるようになります。
隙間ができた
網戸のネットは、端をゴムで埋めることによって枠にピッタリはまっています。
しかし、網戸が劣化してくると、ゴムの部分が枠からだんだん外れてくることがあります。
すると、枠とネットの間に隙間ができ、虫が入ってくるようになってしまいます。
開閉しにくい
網戸を開け閉めする際に、滑りが悪くなってきたり、開けにくいと感じるようになったりしたら、修理や買い替えのタイミングです。
このようなことになるのは、部品や枠自体が劣化している可能性が高いと考えられます。
網戸は戸車が回ることで開閉しますが、この戸車の劣化が原因で開けづらくなるケースも多く見られます。
また、枠自体が歪んでくると、開け閉めもしづらいだけでなく、わずかな隙間ができ、そこから虫が入ってくるようになったりします。
変色している
網戸は、劣化にともない色も少しずつ変わっていきます。
3~4年ほど経過したものは、新品と比べて色が違っているのに気づくことがあるでしょう。
明らかに最初と比べて変色しているようであれば、張り替えを検討しましょう。変色がはっきり分かる網戸はもろくなっているので、すぐ破れたり端の方が切れたりします。
指で軽く突いてみただけで網に穴が開くようなことも。
10年以上使っている
網戸は、破れたり端の部分が切れていたりしていない限り、まだ使えると思いがちです。
しかし、網戸は年数が経過していればいるほど、確実に劣化しています。
平均寿命の10年を超えても経っているような網戸は、かなりもろくなっており、ちょっとした拍子ですぐ破れる可能性が高いため、取り替えた方が良いでしょう。
網戸を張り替えるなら・・・
網戸には、どのような素材で作られているのでしょうか。
一般的な網戸には、ポリプロピレンやグラスファイバーが使われています。
ポリプロピレンは、プラスチック樹脂と耐候材を混ぜ、熱で溶かして引っ張りながら繊維状にしたもの。
太陽光や雨風のダメージを受けることはありませんが、熱に弱く、一度ほつれてしまうときれいに修復することができません。
グラスファイバーは、ガラス玉のような原材料を熱で溶かして引っ張りながら繊維状にし、塩化ビニールで被覆したもの。
熱に強く、ほつれないので網目の穴が広がらないという特長があります。
ほとんどの住宅の網戸は、安価なポリプロピレン製のものが使われていることが多いようです。
ポリプロピレン製は買いやすいのですが、買ったときの巻き癖が強く残ってしまうというデメリットがあります。
張り替えるときにクルクル巻き戻ってしまうので作業はしづらく、網戸用クリップなどの道具がないと張り替えられることができません。
その点、グラスファイバー製は、網がほつれない・穴が広がらない・かなり熱に強い・巻き癖や折り癖がつきづらいという特長があります。
そのため、ポリプロピレンでは絶対にできない折り畳みも可能です。
購入後の持ち帰りも楽で、巻きグセ・折りグセもすぐとれるので、張り替え作業が楽にできます。
網戸の処分方法は?
では、不要になった網戸の処分方法を見ていきましょう。
自治体のごみに出す
無料で出したいなら・・・
一辺の長さがおおむね30cm以下のものは、自治体のごみ回収に出すことができます。
小さな網戸ならそのまま出すことができますが、大きな網戸は分解して小さくする必要があります。
網戸は、主に網・網戸枠・網押さえゴムの3つのパーツからできています。
繰り返しになりますが、一般的な網の素材はポリプロピレンかグラスファイバーです。
また、網戸の枠にはプラスチック製やアルミ製があります。
それぞれ処分方法が異なる場合が多いので、分別して出します。
分別方法は地域によって違うため、それぞれのパーツが何ごみにあたるのか、自治体のホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。
分解が面倒なら・・・
多くの自治体で、30cmを超える大きさのものは粗大ごみとして出すことが多いようです。
網戸をバラして30cm以下にできない場合は、粗大ごみとして出しましょう。
料金はかかりますが、分解する手間がなく、一度で捨てることができます。
まず、粗大ごみセンターに電話をし、網戸を出したい旨を伝えます。
すると、料金と回収日を教えてくれます。
料金は300円ほどのところが多いようですが、自治体によって異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
コンビニなどで料金分の粗大ごみ回収券を購入し、出したい網戸に添付して、指定日に出せばOKです。
業者に依頼する
張り替え業者
網戸の張り替えを業者に依頼した場合、不用になった網戸は業者に処分してもらうことができます。
ただし、張り替えなしで処分だけを依頼することはできません。
また、基本的に「交換時に出た廃材」のみしか引き取ってもらえず、その他の不用な網戸も一緒に処分してもらいたい場合は別料金となります。
不用品回収業者
不用品回収業者であれば、網戸を引き取ってもらえます。
網戸のほかにも不要なものがあれば、まとめて引き取ってもらえるので便利です。
また、自分の都合に合わせて引き取りに来てもらえるので、時間のない人や早く処分したい人におすすめです。
ただし、悪質な業者もあるので注意しましょう。
不用品回収業者を利用する際は、「一般廃棄物収集運搬業許可」という資格を持っているかどうかを必ず確認しましょう。
買い取り専門店で処分する
網戸は、住宅建材を専門に買い取りを行なっているお店に買い取ってもらうという方法があります。
インターネットで「網戸 買取」と検索すると、このようなお店が見つかります。
網戸のメーカーや型番などを入力すれば、インターネット上でだいたいの価格を知ることができます。
価格に納得がいき、買い取りを申し込むと、定型の宅配業者が網戸を引き取りに来てくれます。
その上で本査定を行い、合意できればお店から代金が振り込まれます。
お店によって、引き取り条件は違います。利用前によく確認しておきましょう。
まとめ
不用になった網戸は、いろいろな方法で処分できます。
かかる手間や料金はそれぞれ違うので、自分に合った方法で処分しましょう。
不用品を放っておくと、どんどんいらないものが溜まってしまいがちです。
特に網戸のように大きなものは、場所もふさぐので、早めに処分してしまいましょう。