終活の第一歩!衣類を断捨離するコツをご紹介

終活の第一歩!衣類を断捨離するコツをご紹介

終活は、死後に家族や周りに迷惑をかけないために、あらかじめ身辺整理をしていくことです。

そして同時に、自分のことを振り返り、より良く生きていくために行う活動です。

これは、断捨離の精神と非常に近いと言えます。

自分に必要なものや好きなものを選んで残し、不要なものを処分し、風通しのよい生活を送ることを目的とする断捨離は、時間のスパンの違いはあれど、終活に近い面があるでしょう。

今回は、終活の第一歩として、衣類の断捨離について見ていきましょう。

衣類の断捨離

断捨離は何から始める?

ふと気がつけば、自分の部屋になんだかモノが溢れている・・・思い切って断捨離したい! と思う人は多いのではないでしょうか。

いらないモノはたくさんありそうなので、とにかく片付けたい。

でも、どこから、どんなモノから手をつければいいのかわからない・・・。

迷っている人は、まずクローゼットから始めてみませんか?

クローゼットを開けて、中にあるものをよく見てみましょう。

何年も着ていない服や、買っただけで忘れていた服、なんとなく捨てられずにいた服などが入っていませんか?

「断捨離をするなら、まず洋服から」と言われるのは、これが理由です。

モノを捨てる時は、ついつい迷ってしまいます。

しかし、洋服は「もうサイズが合わないな」「今の流行ではないな」などと判断がつけやすく、残すか捨てるかを決断できます。

衣類の断捨離は処分理由をつけやすい

衣類は以下のように「処分する理由」がはっきりしています。

  • サイズが合わなくなってしまった
  • 流行から外れてしまった
  • 年齢を重ねて似合わなくなってしまった

断捨離をしたい人はまず衣類から始めて、処分の練習をしてみてはいかがでしょうか。

衣類を断捨離するメリットとは?

衣類を断捨離するメリット

実際にクローゼットを整理すると、どんな利点があるのでしょうか。

  1. 時間的メリット
  2. 精神的メリット
  3. 金銭的メリット

それぞれのポイントについて説明します。

時間的メリット

クローゼットが整理されると、余分なものがなくなるため、毎日、服を選ぶ時間を短縮できます。

パンパンに衣類が詰まったクローゼットは、お気に入りを探すのにも時間がかかってしまいます。

しかし、選りすぐられたものしか入っていないクローゼットなら、その日に着たい服がすぐに取り出せます。

また、コーディネイトにかける時間も短縮できるので、時間的な余裕が生まれます。

あまりに選択肢が多いと、コーディネイトを考えるにも時間がかかります。

しかし、断捨離して選択肢を少なくすれば、毎日のコーディネイトに迷う必要がありません。

時間を節約できるようになりますよ。

衣替えも楽に

季節の変わり目の衣替えが断然ラクになります。

断捨離をして衣類の数が少なくなれば、衣替えの手間も時間も省けます。

衣類は重いので、衣替えはなかなかの重労働です。

でも、数を減らせば衣替えにかかる時間が短くなり、手間も負担も減らすことができます。

精神的メリット

余分な衣類がなくなることで、気持ちがスッキリ

余分な衣類がなくなることで、気持ちがスッキリします。

モノが乱雑に溢れかえった部屋にいると、気分が沈んでネガティブになっていくものです。

整理されていないクローゼットや、ベッドや椅子の上にまではみ出ている服を見ていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていきます。

いらない衣類はどんどん整理して、スッキリしましょう。

自分の良さを再発見

整理をして残った服は、自分が好きな服や着たい服だけです。

現在の自分にどんな服が似合うのか、必要なのか、そして自分はどんなモノが好きなのかを知ることができます。

捨てていく段階で、自分と向き合うこともできるのです。

金銭的メリット

衣類を処分する場合、ただ捨ててしまうだけでなく、状態の良いものやブランドものなどを売却できます。

近年、衣類専門に査定をしてくれる買い取り業者が増えています。

専門の買取業者では、なんでも扱うリサイクルショップより高値で売れる可能性も高いです。

また、ネットオークションやフリマアプリを使って、自分で売ることもできます。

衣類の断捨離をしよう! 上手な処分の仕方とは?

衣類の断捨離をしよう! 上手な処分の仕方

では、衣類を上手に整理する方法について見ていきましょう。

  1. 家の中にある衣類をすべて出す
  2. 持っておかなくてはいけないものは最初に取り分けておく
  3. オフシーズンのものから始めよう
  4. 残す数の目安はどのくらい?
  5. 状態が良くないものは断捨離しよう
  6. 「もったいない」と思っても・・・

それぞれのポイントについて説明します。

家の中にある衣類をすべて出す

まず最初に、家の中にあるすべての衣類を出しましょう。

クローゼットの中だけでなく、部屋の中にある衣類やベッドの収納、隅に紛れていた小物なども集めます。

この段階で、自分でびっくりするくらい大量の衣類が集まる人もいるようですよ。

さらに、出てきた衣類を、以下のカテゴリーに分けて分類しましょう。

  • トップス
  • ボトムス
  • ジャケットなど上着類
  • 靴下類
  • インナー類
  • マフラーやベルト、帽子などのファッション小物
  • バッグ
  • 水着や浴衣などワンシーズンしか着ないもの

このように分けておくと見やすく、判断もしやすくなります。

持っておかなくてはいけないものは最初に取り分けておく

仕事に着ていくスーツや、冠婚葬祭の時に必要な礼服など、何かあった時に必要な衣類は最初に取り分けておきましょう。

ただ、しっかり確認して、体型に合わなくなっていたりするものは断捨離しましょう。

オフシーズンのものから始めよう

オフシーズンのものから取捨選択

最初に、オフシーズンのものから取捨選択を始めましょう。

今現在の季節のものは、数が減ると「明日、着ていく服がなくなったらどうしよう?」という気持ちになりかねません。

そうすると、冷静な判断ができなくなります。

そのため、まずはオフシーズンのものから始めるのがお勧めです。

服を手に取ったら「これ、来年も着るかな?」と考えてみましょう。

また、古い衣類で1年以上着ていないものは処分しましょう。

買った時には良いと思っていても、時間が経つと気分でなくなったりしていることも多いものです。

自分のスタイルも変わるもの

髪型が変わったり、メイクを変えたりしたことで、当時とは違う感じになっていることもあるでしょう。

そういった衣類たちには「ありがとう」と感謝の念を込めて手放しましょう。

判断する際には、クローゼットに入っている状態ではなく、必ず収納から出し、触って残すか捨てるかを判断していくことが大切です。

見た目だけでなく手触りを確かめることで、より判断がつけやすくなります。

オフシーズンのものが終わったら、次にオンシーズンのものを片付けましょう。

残す数の目安はどのくらい?

日常生活を送る上で、衣類はどのくらいあれば良いのでしょうか。

1週間は毎日違う服を着るとして、トップス7着+ボトムス7着=14着があれば、ワンシーズンを着回すことができます。

日本には4つの季節があるので、4倍すると56着。

つまり、単純に考えれば、56着あれば1年間着回せることになります。

コーディネイトが得意な人であれば、さらに少ない枚数で着回すことも可能でしょう。

必ずしもこの通りの数にはならないかもしれませんが、一つの目安として考えてみるとよいでしょう。

状態が良くないものは断捨離しよう

好きな衣類であっても、落ちないシミがあったり、毛玉がついていたりするものは断捨離しましょう。

気に入っていても、このようなものは結局、外に着て行くことができません。

結局はクローゼットやタンスの奥にしまわれ、さらに古くなって行くだけです。

名残惜しいかもしれませんが、思い切ってさよならしましょう。

「もったいない」と思っても・・・

片付けていく過程で、「まだ着られるのに、捨てるなんてもったいない」という気持ちになることも多いものです。

そこで「外には着て行かないけど、部屋着として使おう」と思う人も少なくありません。

でも、これは陥りやすいNGです。

結局、持っている衣類の数は変わらず、片付けたことになりません。

もともと外出着だったものは、部屋でリラックスできるデザインや生地にはなっていないものです。

そのため、結局、そのまま置いているだけになってしまうのです。

着られる服=必要な服ではないということを意識しましょう。

まとめ〜衣類の整理で終活レッスン!

終活は、死ぬための準備というイメージを持たれがちなため、まだ自分には早いと思う人も多いのではないでしょうか。

でも、終活は、元気なうちに始めるのがお勧めです。

時間がたくさんあるから、高齢になってから始めればいいと考える人もいるでしょう。

しかし、モノの仕分けや処分、整理整頓、掃除などは、かなりの重労働です。

そのため、体力や気力が衰えがちな高齢になってからでは、なかなか腰が上がらなくなります。

どうにか始めても最後までできなかったりということも多いようです。

早いうちに始めておけば、体も動き、しっかり判断ができます。

また、元気なうちに断捨離をしておくことで、モノを増やしすぎない習慣を見つけましょう。

そうすれば、後々の終活もやりやすくなり、高齢になってから苦労することもありません。

まずは衣類の断捨離をして、終活のレッスンを始めましょう。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。