ポジティブに終活!アクティブシニアとは

ポジティブに終活!アクティブシニアとは

最近、「アクティブシニア」という言葉をよく耳にしませんか?
以前は、シニアというと弱々しくて介護が必要な世代というイメージがありました。
しかし、最近はいつまでも元気で活躍するシニアの姿が多く見られます。
アクティブシニアとは、どんなものなのでしょうか?
今回は、アクティブシニアと、その生活について見ていきましょう。

「アクティブシニア」とは?

「アクティブシニア」とは

アクティブシニアとは、年齢に関係なくさまざまなことに意欲的に取り組み、アクティブに活動する高齢者の総称です。
といっても、「何歳以上の元気な高齢者」という厳密の定義はありません。
多くの場合、アクティブシニアは65~75歳の「前期高齢者」で元気な方を指すことが多いようです。
最近ではセカンドライフとも呼ばれる老後の時期を、自分らしく楽しく生きておられます。
アクティブシニアに欠かせないものは、以下の3つの要素です。

  1. 気持ち
  2. お金
  3. 健康

それぞれの要素について説明します。

気持ち

アクティブシニアは、年齢にとらわれず、自分のやりたいことに意欲的に取り組んでいます。
「アクティブ」=行動的であることです。
「もう年だから・・・」と引っ込んでしまう必要はありません。

アクティブシニアはどんどん新しいことにも興味を持ち、元気で前向きです。
自立意識が高く、新しい価値観を取り入れる柔らかい頭を持っています。
なかには、若者以上にスマホを使いこなしている人もいるようです。

お金

アクティブシニアは、ゆとりある生活のためにしっかり貯蓄をしています。
もちろん、アクティブシニアでいるためにはお金が全てではありません。
しかし、ある程度の経済的余裕がないとできないことはたくさんあります。

健康

年令を重ねると、どうしても身体に不調が出やすくなります。
アクティブシニアは、できる限り病気や怪我をしないように気をつけて健康を保っています。
ジムに通ったりジョギングしたりするなど、健康を維持・増進することに積極的なシニアも多いようです。

「アクティブシニア」とは、元気で前向きであり、自分らしさを大切にしている人、と定義できそうです。

セカンドライフを充実させるには?

セカンドライフを充実させるには

アクティブシニアは、どのようにセカンドライフを楽しんでいるのでしょうか。

趣味を楽しむ

アクティブシニアに多いのが、趣味を楽しむ人です。
仕事をリタイアして、時間がたっぷりあるので、自分の好きなことに時間をかけることができます。
もともと趣味があった人なら、その趣味に好きなだけ時間を使えます。
これまでできなかった深いところまで探求したり、範囲を広げて本格的に打ち込む人も多いようです。

また、これまで特に趣味がなかった多くの人も、リタイアを機に新しいことを始めています。
関心はあっても現役時代は時間がなくてできなかったことを始めても良いでしょう。
まわりの友人が楽しんでいることを一緒に始めてみるのも良いかもしれません趣味のサークルに参加するのもいい方法です。

また、習い事を始める人も多いようです。
絵を描いたり、楽器の演奏や語学、写真、スポーツなど、習い事は意外と身近にたくさんあるものです。
教室によっては体験レッスンをしているところもあります。
気になる習い事があったら、気軽に体験してみましょう。

趣味を始めると、新たな友人や仲間が増えるきっかけになります。
趣味そのものを楽しむのと同時に、新しい人との出会いも人生を充実させてくれます。

旅行に行く

リタイア後は、自分のためだけに時間がたっぷり使えます。
そのため、旅行へ出かける人も多いようです。
国内旅行や海外旅行、中には豪華客船のクルーズなどに参加する人もいます。

気軽に行ける日帰り旅行もおすすめです。

美味しいものを食べるバスツアーや、近隣にあるのに行ったことのなかった観光名所など、調べる段階から楽しいものです。
旅行は、どこに行くか、交通手段をどうするかなど、計画を立てるだけでも頭を使います。
準備の段階で脳への良い刺激になるのでお勧めです。

運動する

元気に生活していくには、まず体力が必要です。
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を「健康寿命」といいます。
できる限り健康寿命を長くして、自立した生活を送りたいですね。

そのため、アクティブシニアは「健康寿命」を強く意識し、健康管理を行っています。

健康を維持・増進するため、スポーツや運動を習慣にしましょう
ジムで鍛えるのは気後れするかもしれません。
それでも、近所をウォーキングしたり、地域で行われている運動サークルやハイキングなどに参加するのも良いでしょう。

食事の見直しも重要

年令を重ねるにつれ、食事について見つめ直すのもお勧めです。
時間はたくさんあるので、シニアの健康に良い食生活を考え、これまでの食生活を見直してみましょう。
食生活は体に劇的な変化をもたらします。
見た目の変化はもちろん、健康診断などで良い結果が出ると、ますますやる気がでるものです。

働く

リタイア後も、「社会に貢献したい」と考え、仕事をしたり、ボランティア活動を行ったりするシニアも多いようです。
元気なシニアが増えている今、「シニアボランティア」や「シルバーボランティア」など、シニアの力を活用するための仕事も増えています。
お住まいの地域の役所や関連団体などに問い合わせてみると良いでしょう。

アクティブシニアになるためには?

アクティブシニアになるためには

老後、アクティブシニアになるためには、どんなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。

自己管理

アクティブな生活を送流には、まずは健康第一です。
心身の健康を保てるよう、自己管理をしましょう。

年齢を重ねると、若い頃のように無理がきかなくなります。

どうしても病気やケガのリスクが高まるのは避けられません。
また、退職や引っ越しなど環境の変化から心のバランスを崩してしまう人もいます。
できる限り健康でいられるように、バランスのとれた食事や適度な運動、質の良い睡眠を心がけましょう。

日光にあたって脳内セロトニンを出す

脳がアクティブでいるためには、日光に当たることも大切です。
人間の心の安定や複雑な精神をコントロールしている脳内の神経伝達物質に「セロトニン」があります。

セロトニンは、精神の安定や安心感、頭の回転を良くするなど、脳を活発に動かす鍵となる物質です。
セロトニンが不足すると思考がネガティブになり、不安や悲壮感を引き起こします。
さらに、うつ症状や慢性的ストレス、不眠、認知症などを引き起こしかねません。

セロトニンを増やすには、日光を浴びるのが有効です。
一日15分〜30分ほど日光を浴びることを意識しましょう。
特に、起床直後から30分ほどが良いタイミングだと言われています。

このほか、セロトニンの分泌にはリズミカルな運動や人との触れ合いも効果的です。
また、豆製品、牛や豚、鶏のレバー、マグロ、玄米などをバランスよく摂るのも大切です。

そして何より、「健康でいよう」という意欲を持つことが大切です。
病気やケガをしたらアクティブシニアのように暮らせないというわけではありません。
適度な運動や食事をして、アクティブシニアであろうとする姿勢が大切なのです。

お金の管理

何にでも意欲的に取り組むためには、生活や趣味などにお金がかかります。
平均寿命が伸び、老後の人生が昔より長くなっています。
しかし、退職後は収入を得る道も限られるのが現状です。
ですから、セカンドライフで経済的に困ることがないようお金の管理をしておきましょう。

長く生きることを前提として、最低限必要な生活資金や、趣味などを楽しむための資金はどのあれば良いのかなどを把握しましょう。

また、老人ホームなどの介護施設への入居も視野に入れているのであれば、そのための費用も用意しなくてはなりません。
これら老後の生活資金を見渡し、早いうちから準備しておきましょう。

終活する

アクティブシニアには、終活や生前整理を行う人が多いようです。
かなり社会に浸透してきた「終活」という言葉ですが、まだネガティブなイメージを持っている人がいるかもしれません。

しかし、近年、終活や生前整理は、とてもポジティブに受け止められています。

たとえば、終活や生前整理で出た不用品を売却する人が増えているようです。
不用品を売ったお金で家族で食事をしたり、旅行に行くシニアも多くいます。

ただ、モノを捨てるのではなく売ることによってモノを生かすことができます。

いらないモノを処分することによって家の中も気分もスッキリします。
要・不要を仕分けすることで、これまでの自分を振り返り、今後の人生を考えるきっかけにもなるでしょう。

モノが少なくなれば、家の風通しが良くなり、ホコリがたまったりカビが発生することが少なくなります。
そのため、より健康的な生活が送れるようになるでしょう。
また、家電のコードなどを整理したり床をスッキリさせたりすることで、モノにつまずいて転倒したり、ケガをしたりするリスクを減らすことができます。

終活は、必要なモノや大切なモノだけに囲まれて快適な生活を送るために行うものです。
身軽になって、生き生きとしてアクティブシニアライフを送りましょう。

まとめ

アクティブシニアになるために自己管理

いつまでも元気でいたいというのは、多くの人の願いです。
アクティブシニアのように充実したセカンドライフを送るためには、普段からの自己管理や好奇心が大切です。
厚生労働省によれば、2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳となっています。
まさに「人生100年」時代が目の前に来ているのです。
今後、さらにアクティブシニアは増えていくことでしょう。
今からできることを始めてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。