あなたのお家では、ペットを飼っていますか?
今や、ペットはただのペットではなく、家族の一員となっていますね。
ペットが可愛くて、ついいろいろなペット用品を買ってしまう人も少なくないようです。
その結果、前は使っていたけれど、現在はほとんど使わなくなり、置いてあるだけだったり、物置に入れっぱなしになっているものもあるのではないでしょうか。
ペットが成長してサイズアウトしたり、亡くなってしまったりして、ペット用品が不要になることがあります。
今回は、不要になったペット用品の処分方法について見ていきましょう。
目次
ペット用品にはどんなものがある?
ペットというと、まず犬や猫が思い浮かびますが、近年は、犬・猫以外にもさまざまな動物が飼育されています。
どんな用品が売られているのでしょうか。
動物ごとのペット用品
犬・猫用
えさ・水用の食器、テーブル、フード、首輪・ハーネス、リード、トイレ、トイレシート、猫砂、ベッド、クッション、ブランケット、おもちゃ、フェンスやケージ、犬舎、キャットタワー、グルーミング用品、移動用のキャリーやクレート、ペット用カート・バギーなど。
小動物用
うさぎやリス、モモンガ、小型のサル、ハムスターなどの小動物も増えています。
フード、食器、牧草、それぞれの動物専用のケージやハウス、マット、トイレ、わらなど。ネズミ系など歯が伸びるペットには、かじり用の木など。
鳥用
鳥かご、巣箱、止まり木、フード、巣材、専用飲料など。
亀・爬虫類用
水槽、フード、食器、照明、温度計、掃除用品など。
魚類用
水槽、フード、ヒーター、エアーレーション(水中で泡を出す)、フィルター、濾過材、魚用照明、水草・底砂など水槽用インテリアなど。
昆虫用
飼育用ケース、虫かご、昆虫ゼリー(えさ)、育成マット、床材など
捨てる
では、処分の方法について見ていきましょう。
食器・フードなど
食器は素材を確認し、それぞれ自治体のルールに従って出しましょう。
フードやおやつなどは、可燃ごみに出します。自治体の指定袋などに入れ、指定日に出しましょう。
首輪・ハーネスなど
首輪やハーネス、リードは、革や布、金属など複数の素材が使われています。
これらを分解してそれぞれ出すことが理想ですが、自分では分解できないものもあります。
居住地域の自治体に確認しましょう。
ケージ、フェンス、キャットタワー、鳥かご、犬舎、水槽など
ケージや犬舎などは、解体すれば自治体のごみ回収に出すことができます。
ただし、一辺の長さが30cmを超えると粗大ごみ扱いになるため、30cm以内におさまるように解体しなくてはなりません。
解体できない場合は、粗大ごみとして自治体に連絡し、指定の方法で指定日に出しましょう。
水槽は、ガラス製、アクリル製など素材によって料金が変わることがあります。
こちらも事前に確認しておきましょう。
ベッド・巣箱など
素材に応じて分別して出します。一辺が30cm以上のものは粗大ごみ扱いになるので、自治体に連絡し、指定の方法で指定日に出しましょう。
分解できるものは、分解すれば通常のごみ回収に出すことができます。
ヒーター
水槽用の小さなものは、燃えないごみなど自治体のルールに従って処分しましょう。部屋全体を暖めるものは、おおむね粗大ごみ扱いとなります。
判断できない場合は自治体に確認しましょう。
ペットカート・バギー、キャリーケースなど
カートやクレート、キャリーケースなどは粗大ごみ扱いとなります。
自治体に連絡し、指定の方法で指定日に出しましょう。
キャリーバッグは素材に応じて分別します。布製であれば、大きいものでもたたんで小さくすれば、可燃ごみに出すことができます。
大きな金具や飾りがついている場合は、取り外して不燃ごみに出しましょう。
水槽用アクセサリー
水草は、ベランダなどで日干しして乾燥させてから、可燃ごみとして出しましょう。
流木、ハムスターの滑車など、水槽アクセサリーは、素材を確認し、自治体のルールに従って処分しましょう。
木やプラスチックなどは、基本的に可燃ごみとして処分できます。
底の粘土の塊であるソイル、砂、砂利、溶岩石などは、自治体では回収していません。
少量であれば回収してもらえる場合もあるので、問い合わせてみましょう。
売る
まだ使えるペット用品は、売れることがあります。どのように売れば良いのでしょうか。
ネットオークション・フリマアプリを利用する
ネットオークションやフリマアプリは、出品方法が簡単です。
スマホで売りたい商品の写真を撮影し、ネットやアプリ上にアップし、商品名、商品説明、商品のカテゴリや価格などを指示に従って入力するだけでOKです。
ネットオークションは、安い価格からスタートし、買いたい人たちが入札して値段が競り上がって行くので、売れるまでにやや時間がかかりますが、思わぬ高値で売れることも。
一方、フリマアプリでは、自分が売りたい価格をつけられます。
価格に納得した人がすぐ買うことができるため、売れるまでの時間が比較的短くて済みます。
ただし、オークションもフリマアプリも、梱包や発送などは自分で行わなくてはなりません。
また、クレームがついたりトラブルが起こったりした場合、自分で解決しなくてはなりません。
また、登録料や出品料は無料ですが、取り引き成立時に、代金の何%かをアプリ主催会社に支払うなど、手数料が発生します。
リサイクルショップを利用する
状態の良いもの、新品に近いものなどであれば、リサイクルショップに持ち込む方法もあります。
ほとんどの場合、自分で店舗に持ち込まなくてはならないため、自宅から運ぶ足や時間がある人におすすめです。
しかし、ペット用品を扱っていないお店もあります、また、お店によって買い取り価格や条件が異なるので、事前に電話などで確認しておくとよいでしょう。
買取業者を利用する
ペット用品を扱う買取業者に依頼する方法もあります。
ほとんどは、ペット用品専門というわけではありませんが、ペット用品について知識を持ち、適正な査定をしてもらえます。
店頭買い取りのほか、出張買い取りもあり、最近は、ホームページのフォームやLINEで査定できるお店もあります。
買い取りの基準は、未使用品のみ、状態が良いもののみと、お店によって異なります。
しかし、シャネルやルイ・ヴィトンなど有名ブランドのペット用品は、中古でも買い取ってもらえるようです。
売る場合のコツは?
傷や汚れを取り除く
汚れや傷がついているものは、買い取り価格が低くなります。特にケージや犬舎などは衛生状態が重視されます。
あまりに汚れていると、買い取り価格が大幅に下がったり、売れなかったりすることがあります。
売る前には一度クリーニングをして、汚れを落としておきましょう。
ペット用カートなどは、カゴ内部の汚れや臭い、カゴの裏側にもホコリが溜まっていることがあるので重点的に。
掃除の際は、洗剤ではなく、重曹やセスキ炭酸ソーダなど、ペットが舐めたり噛んだりして体に害のないエコ洗剤を使いましょう。
また、日ごろから、傷がつかないよう丁寧に扱うことも大切です。
付属品をつける
説明書やパッケージなどの付属品があれば、必ず一緒に出品したり、査定に出したりしましょう。
ペット用品の価値は、付属品の有無によっても異なります。
汚れや傷がない美品であっても、付属品がなかったり、部品が欠けていたりすると、価値が大きく下がってしまうことがあるので注意しましょう。
譲る
知人にあげる
売らずに、ペット仲間や知り合いにあげる方法もあります。
よく知っている間柄であれば、フードやおやつ、トイレ用シーツなど、開封したものでも受け取ってもらえることがあります。
ペットが亡くなってしまった場合は、仲の良かったペット仲間に、形見分けとしてあげるのもいいかもしれません。
また、地域で譲り合う掲示板を利用するのもよいでしょう。
寄付する
不要になったペット用品は、動物愛護団体に寄付して処分することもできます。
動物愛護団体では、ケージや犬舎のほかにも、ペット用のトイレやシーツなどを受け付けているところもあります。
動物愛護団体に直接持ち込む場合は送料不要ですが、送り届ける場合は送料がかかり、基本的に自己負担となります。
また、団体によって受け付ける品目が異なる場合があります。
必ず事前に確認しましょう。
まとめ
ペット用品は、臭いなどの問題で、難しい場合もあります。
売る場合も譲る場合も、まずは清潔第一を心がけましょう。
大切なペットの使っていた品は、飼い主にとっても思い出深いものです。
次の飼い主さんやペットも喜んでくれたらいいですね。
また、捨てる場合は、大きさや素材を確認し、居住自治体のルールに従って捨てましょう。