コラムblog
ゴミ屋敷の理由・原因は様々ですが、一つの現実として高齢者に多い点が挙げられます。
社会的孤立や認知症等によって、ゴミに依存してしまうことからゴミが溢れ、ゴミ屋敷となってしまうのです。
それまで活発だったものの、ゴミ屋敷にさせてしまった高齢者もいるなど社会問題化しています。
このことから、実家がゴミ屋敷となってしまう可能性もゼロではありません。
久しぶりに実家を訪ねたらゴミ屋敷になっていた……。
もしこのような現実に直面したら、子供としてゴミ屋敷の片付けを行わなければなりません。
そこでゴミ屋敷の片付けのポイントについて解説します。
目次
実家がゴミで溢れているゴミ屋敷となっていたら、そのまま放置しておくわけにはいかないでしょう。
そこで、実家のゴミ屋敷を片付けるポイントについて、流れに沿って解説していきましょう。
まずはゴミ屋敷の片付けの前に、親をゴミ屋敷から引き離しましょう。
自分以外に頼る人がいない場合は難しいですが、実家に親がいたままでは片付けは進みません。
物を捨てようとしても「それは必要」「それはいつか使う」など、片付けを妨害しますのでゴミ捨てが捗りません。
そのため、外に連れ出すことでスムーズなゴミ屋敷の片付けが可能になります。
絶対に必要なものはゴミ袋です。
とにかく大量のゴミが出ますので、実家の地域指定のゴミ袋を用意しておきましょう。
どれだけのゴミ袋を使用するかはゴミの量次第ですが、日常生活における一般的な掃除とは比較できないほど、大量のゴミが出るので多めに用意しておきましょう。
地域・自治体によってゴミ出しのルールが異なります。
そのため、ゴミの分別などゴミ出しのルールを把握しておく必要があります。
ゴミ屋敷には大量のゴミがありますが、それらは何も区別されていません。
しかし、捨てる時には分別しなければなりません。
燃えるゴミ・燃えないゴミといった大まかな分類だけではなく、再資源化が可能なもの、地域の収集ではなく粗大ゴミとして出さなければならないもの等、細かいルールを用意している自治体もあります。
いくらゴミ屋敷の片付けではあっても、自治体のゴミ出しルールを守る必要があるので、ルールを把握しておきましょう。
どの自治体も公式サイトにてゴミ出しのルールを説明しています。
自己判断するのではなく、実家の自治体の公式サイトをチェックしておきましょう。
ゴミ屋敷とは、物が溢れている状態です。
ゴミ屋敷の住人は、それらを「ゴミではなく私物」だと言い張るケースが多いのですが、収納されておらず、かつ腐食がみられるようなものは私物ではあってもゴミです。
ゴミ屋敷の解消のポイントはとにかく物を捨てることに尽きるのですが、ゴミ屋敷を目の前にすると、何から手を付ければよいのか分からないものです。
そこで、とにかく細かいもので良いので捨てられるものは捨てていきましょう。
ゴミ屋敷の掃除は時間がかかります。
しかし、時間をかけてゴミ屋敷となったのです。
そうそう簡単には解決できません。
地域のゴミ収集で捨てられるものはとにかく捨てていきましょう。
その点では、翌日がゴミ収集日等に行うと効率が良いです。
ゴミ収集日まで時間がある場合、出たゴミをゴミ収集日まで保管しておかなければなりません。
ある程度ゴミの分別が終わったら部屋を掃除しましょう。
腐食がみられる場合には補修作業も必要になります。
大まかな流れを説明しましたが、これらを自力で行うのは簡単ではありません。
実家の広さ、片付け作業に取り掛かる人数によっては、ゴールの見えない作業に感じることでしょう。
そこで、自力での実家のゴミ片付けが難しいと感じたら、頼れる存在に任せるのも手です。
そこで、ゴミ屋敷の片付けを依頼できる選択肢をいくつかご紹介しましょう。
ゴミ屋敷の片付けは不用品回収業者が適しています。
その理由として、不用品回収業者はゴミの片付けだけではなく運搬まで行ってくれるからです。
ゴミ屋敷の片付けのネックとなるのは家の中や外のゴミの分別よりも、出たゴミの処分です。
ゴミ屋敷にあるものは、地域の収集で出せるものばかりではないでしょう。
また、地域の収集日まで保管しなければなりません。
ですが、不用品回収業者に依頼すれば、ゴミ屋敷から出たゴミの処分まで行ってくれます。
ゴミ屋敷の片付けは部屋の掃除だけではなく、ゴミの運搬まで考慮しなければなりません。
ですので、ゴミの運搬まで行う不用品回収業者が適しています。
ハウスクリーニング業者は部屋の掃除の専門家です。
汚い家を綺麗にする業者ですが、ゴミ屋敷の場合、実はさほど向いていません。
なぜなら、先にもお伝えしましたがゴミ屋敷の片付けの肝はゴミの運搬です。
ハウスクリーニング業者は家の中を綺麗にするという点では不用品回収業者よりも優れていますが、ゴミの運搬は作業領域外です。
そのため、ゴミ屋敷からの依頼を断っているハウスクリーニング業者もあります。
任せるタイミングとしては、不用品回収業者に依頼し、ゴミがなくなった実家を綺麗にする時でしょう。
便利屋は依頼者のどのような依頼も引き受けます。
もちろん掃除も可能ではありますが、ゴミ屋敷に関しては現実的に難しいでしょう。
片付けのお手伝いは可能ですが、ゴミ屋敷を完全に解決することは、便利屋だけでは難しいです。
気軽に依頼できる存在ではありますが、ゴミの運搬能力も未知数です。
営利団体ではありませんが、行政や自治体もゴミ屋敷問題に取り組んでいます。
ですので、一度相談してみるのも良いでしょう。
ただし、仮に解決に進むとしても勧告、行政代執行と手順を取らなければなりませんので時間がかかります。
また、行政代執行の費用は住居人が負担するケースが大半ですが、その費用は行政側の言い値です。
行政側とて業者に依頼して作業してもらいますので、結局は自らで業者を手配するのと、基本的には変わりません。
実家のゴミ屋敷を片付けたらゴミ屋敷問題が終わると思ったら大間違いです。
ゴミの撤去は、あくまでも表面処理にしかすぎません。
実際、行政による行政代執行後、再度ゴミ屋敷化させてしまうケースもあるなど、ゴミ屋敷問題は再発防止も考慮してこそです。
実家がゴミ屋敷になるのは、実家とのコミュニケーションが不足している点が挙げられます。
社会的孤立や寂しさ等からゴミ屋敷化するケースもあります。
ですので、実家と頻繁に連絡を取ったり足を運ぶなど、コミュニケーションを深めることもゴミ屋敷の再発防止策です。
行政はゴミ屋敷対策を行っているとお伝えしましたが、行政代執行だけではなく、その後の支援まで用意している自治体もあります。
福祉や医療との連携、あるいは経済的支援などを用意している行政もありますので、一度相談してみるのも良いでしょう。
実家のゴミ屋敷を片付けるためには、実家の自治体のゴミ出しルールを把握し、ルールに則ったゴミの分別・撤去が求められます。
しかし、現実的に一人、あるいは少人数での片付けは難しいですので、業者に依頼した方が良いでしょう。
また、片付けた後の再発防止策も重要です。
ゴミ屋敷問題は、ゴミの撤去だけではなく、再発させないことが大切なので、実家とのコミュニケーションを深めるなどして再発させないよう努めましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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