コラムblog
「久しぶりに実家へ帰省したら親の住まいがゴミ屋敷となっていた」
「行くたびに物やゴミが増えていてゴミ屋敷にならないか心配」
こういった話も珍しくありません。
しかし、ゴミ屋敷を改善しようと説得を試みるものの、言い合いになったり、捨てたくないと拒否されてしまうかもしれません。
この記事では、親を説得する方法やゴミ屋敷を改善する方法・コツについて解説していきます。
今までは、親は普通に家を管理し清潔な状態で暮らせていたかもしれません。
しかし、急に親の住まいがゴミで散乱し、足の踏み場もなくなるのはなぜでしょうか。
その原因は、ただ単に「ゴミを捨てるのが億劫だから」というものではありません。
親の住まいがゴミ屋敷化する代表的な要因は以下の通りです。
家がゴミ屋敷化してしまう人の中で多いのが「もったいなくて捨てられない」タイプです。
「何かの時に使えるかも」と、期限切れの食べ物や、何十年も前に買った服などを捨てられずにいるかもしれません。
その結果、家がゴミ屋敷化してしまったというケースも少なくありません。
身近な人との死別など強い孤独感を感じた人の中には、心の隙間を物で埋めるようとする人がいます。
人によっては物を買い集めたり、拾い集めたりなど、物への強い執着を見せる傾向があります。
ゴミを出さなくてはいけないと分かっていながらも、以下のような理由で住まいがゴミ屋敷と化してしまう場合があります。
- 加齢による体力の衰え
- 足腰が弱くなりゴミ捨て場に行けない
- 体力の衰えとともにますます掃除をしなくなる
認知症や痴呆症、精神病などの病気が原因で家がゴミ屋敷となる場合があります。
例えば以下のような事があるでしょう。
- ゴミを出す日を忘れる
- 捨てるものと必要なものの判断がつかなくなる
- 部屋が散らかっていると認識できない
特に、認知症の場合は客観的に物事を捉えにくくなるため、周りからのサポートが必要となるでしょう。
親の住まいがゴミ屋敷になると本人が困るだけではなく、近隣住民へ悪影響を及ぼす可能性があります。
ゴミ屋敷となることで、どの様なリスクが発生するのか以下にまとめました。
数あるリスクの中でも一番身近なのが健康への被害です。
ダニや埃、害虫被害が懸念されます。
溜まったダニの死骸や埃、害虫のふんを吸い込むと、以下のような症状を引き起こす可能性が高まります。
- 喘息やアレルギー
- 鼻炎
- 目の痒み
- 発疹
- ダニによる虫刺され
ゴミ屋敷の状態が進むと、床が物で埋まり見えない状態で生活をするようになります。
そのような状態になると、何か物を取ろうとした際に、つまづいて転倒しやすくなります。
家の中に物が溢れると、家のどこかで火がついた際に燃え広がりやすくなります。
家の外にまでゴミが溢れていると、夜間に悪意ある人の手によって放火される危険性もあります。
もし家が火事になった場合、家主の命が危険なほか、近隣住民までその被害が及ぶ可能性があるため早急に対応が必要です。
ゴミ屋敷と化した親の住まいを片付けるにも、親の許可がなければ勝手に物を捨てたり、業者に頼んで整理することはできません。
仮に、親の許可なく勝手に捨てたことが大問題になった場合、「損害賠償請求」や「器物損壊罪」などが問われる可能性もあります。
では、親を説得するためにどのような方法をとれば良いのでしょうか。
これまで説明したことを参考に、病気や怪我、事故、火災などのリスクを減らすためにも部屋を片付ける必要がある旨を伝えましょう。
その際、ポイントなのが親に今の状況を自分のこととして理解してもらうことです。
例えば、足腰の弱った高齢の方が転倒した場合、足の骨折が原因で介護が必要になるケースもあると説明できます。
そういった事例を用いて、わかりやすくゴミ屋敷に住み続けるとどのような被害が想定されるのか、一つ一つ説明していきましょう。
親子の間柄だからと遠慮なく言葉を投げがちですが、否定や意見の押し付けは親から反感を買う原因となります。
一方的に責められる、信頼関係がない、といった状態では、いくら親でも説得に応じてもらえません。
まずは、親の話を聞き本音を聞くことです。
その上で、自分はこの状況を改善したいと思っている、片付けに協力したい、と真摯に向き合う姿勢を見せることが状況を改善する糸口となるでしょう。
以下のような生活に変化が起こるタイミングが親を説得するチャンスです。
- 家にヘルパーさんが来るようになる
- 老人ホームへ入居する
- 家で物につまづき骨折した
環境に変化が起こることでいやでも今の現状に目を向けなければならないことから説得しやすいタイミングになると言えます。
家にあるゴミの量などの状態によって、自力で片付ける方法と、片付け業者に依頼する方法があります。
ゴミ屋敷といってもまだ初期の頃の段階(床が見えるレベル)であれば自力で片付けることも可能でしょう。
その場合には、以下のように片付けプランを作成し、詳細にプランし進めていくことが大切です。
- 必要な掃除道具
- いつどこの部屋を片付ける
- いつゴミを出す、
もし可能であれば、家族や親戚、友人などに片付けの応援を頼むと効率よく作業を進めることができます。
床が物やゴミで足の踏み場もないような状態になっている場合、片付け業者に依頼することをおすすめします。
その理由は、以下の2つです。
- 確実に終わらせることができる
- 時間を大幅に短縮して完了できる
親の住まいから離れたところに暮らしているなら、通いながら片付けるとなると相当な時間がかかってしまいます。
また、あまりの物量に途中で挫折する可能性も高くなります。
プロの片付け業者に頼んだ場合、複数人で一気に片付けから清掃、除菌まで行うため数日で終わらせることができます。
また、指定した日に片付けられるので、実家から遠くに住んでいる場合は帰省の日程に合わせて業者の手配をすれば時間を有効に使うことができます。
ゴミ屋敷となった親の住まいを説得して片付ける方法について解説しました。
ゴミ屋敷に住まうことは様々なリスクが伴います。
一日も早い状況の改善を望む場合、片付け業者に依頼することが最も早く、確実に問題解決できる方法です。
片付け業者によっては家電などの買取りサービスを行っているところもあり、費用を抑えられる場合もあります。
見積もり依頼の際には3社を目安に依頼すると価格やサービスを比較することができるのでおすすめです。
ゴミ屋敷は、住まう人の習慣や心身の状態が影響してつくられます。
しっかりと今の状況に向き合い、親を説得するようにしましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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