身内が亡くなり、早めに遺品整理をしなければならないとお急ぎの方もいるでしょう。
ただ、どういった手順で遺品整理を行えばいいか分からない人や、そもそも何をしたらいいのか分からないという人もいるはずです。
そこでこの記事では、遺品整理のやり方・方法について基礎的な情報をご紹介します。
遺品整理の失敗例やおすすめの方法も解説していますので、参考にしてください。
体験談多数!よくある遺品整理のやり方の失敗例5選
「故人を丁寧に弔いたいし、親戚などの目もあるから、遺品整理で失敗したくない…」と考える方も多いでしょう。
ただ、具体的にどのようなことが失敗なのかイメージできていない方もいるのではないでしょうか。
そこでまずは、よくある遺品整理の失敗例を5つご紹介します。
遺品整理で発生する、遺品整理業者や遺族とのトラブルについて、問題の具体例と注意点を解説します。
各ポイントをチェックしていきましょう。
>>遺品整理をしないとどうなるの?放っておくとトラブルになる事も
失敗例①:遺品整理業者との「料金トラブル」
遺品整理業者を利用する際、検索してすぐにヒットした業者や、チラシで見かけた業者にお願いすると「料金トラブル」が発生する恐れがあります。
遺品整理業者の中には、相場価格以上の料金を提示してくる場合もあれば、後から追加請求を取ろうとする業者もいます。
最初は「格安」「他者よりも安い」といったうたい文句で誘いつつ、高額な金額を請求してくるのが特徴です。
金額設定などを独自のやり方で動く業者も多いので、事前に優良業者なのか確認したうえで利用しましょう。
例えば、次の方法で優良業者を探し出せます。
- ホームページに多数の過去の事例がある会社を選ぶ
- 口コミや評判を見て選ぶ
- 優良事業所認定の遺品整理業者を選ぶ
遺品整理業者を探すやり方は豊富にあります。
自身の探しやすい方法で、料金トラブルを防止しましょう。
失敗例②:遺品整理業者との「処分トラブル」
悪徳業者を利用した場合「処分トラブル」が発生する可能性もあります。
例えば、次のような処分トラブルは頻繁に発生していることから注意が必要です。
- 遺品整理の品を勝手に処分される
- 遺品整理の品を壊されてしまう・雑に扱われてしまう
- 地域の処分ルールに従わず雑に処分される
- 不法投棄されてしまう
処分トラブルが発生した場合、遺品整理業者とトラブルが発生することはもちろん、不法投棄などが発覚すると、依頼者にも連絡がきて時間を奪われてしまいます。
やり方が雑な業者を選ぶと、心身ともに疲れてしまいます。また、しっかりと仕分けしてくれる遺品整理業者を見つけましょう。
失敗例③:親族との「相続問題」
遺品整理と同じタイミングで、親族との「相続問題」が発生する恐れがあるので注意が必要です。
例えば、相続の割合に関するお話や、取り分、関係者問題など、金銭や価値が関わる際には、身内といっても、トラブルが起こる場合もあります。
それは、遺品整理にも絡んでくる可能性もあります。
もし相続問題を起こしたくないのなら、事前に親族に遺品整理のやり方を説明しておくこと、そしてやり方について承諾を得ておくことが大切です。
相続問題をきっかけに、親族との関係が悪くなってしまう場合もあるので、お金や整理の方法、遺品整理のやり方について、事前に情報共有を行いましょう。
失敗例④:遺品整理の「費用分担トラブル」
遺品整理業者に依頼する場合、依頼費用が発生します。
そして中には、業者への依頼を、親族の誰にも共有せず独断で行う人もいます。
このとき、独断でやり方を決めると、後々「費用分担トラブル」が発生する可能性があるので注意してください。
遺品整理にかかる費用はもちろん、住宅の取り壊しなども依頼するときには、ある程度まとまった費用がかかります。
費用が発生したのちに親戚などに「費用を分担しよう」と説明しても、同意が得られない場合があります。
遺品整理業者を利用することはもちろん、遺品整理にかかる費用は、あらかじめ関係者に共有し、全員が納得するやり方を明確にしておきましょう。
失敗例⑤:騒音による「近隣トラブル」
遺品整理を行う際には「騒音トラブル」に気を付けましょう。
大量の荷物を整理しなければならない場合、ドタバタと足音や荷物を動かす音がします。
整理に関わる人たちの声が長時間聞こえるため、それを不快に感じる住人が出てくるかもしれません。
自分たちで遺品整理を行うのなら、事前に騒音トラブルを回避するために、周辺住宅に説明を行っておくか、防音シートなどを利用して、音が響かない対策を行いましょう。
また、自分たちで対処できそうにないと感じるなら、遺品整理業者に相談してみてください。
遺品整理を自分でやる人向け!スムーズな遺品整理のやり方・手順
業者の力を借りず、遺品整理を自分の力でやりたいと考えているのなら、こちらで紹介する遺品整理のやり方を参考にしてみてください。
合計5つのやり方を解説しているので、状況に合わせて利用してみましょう。また、①~⑤の手順で遺品整理を行うことで、スムーズに実施できます。
遺品整理のやり方①:捨てるもの・捨ててはいけないものを仕分ける
遺品整理を行う際には、相続に必要なもの、今後も使えるもの、今後も使う予定がないものなど、いろんな遺品が出てきます。
このとき、即座に遺品整理で処分品を決める人も多いと思いますが、すぐに処分するのではなく、ダンボールなどを用意して、次の項目のように仕分けてみてはいかがでしょうか。
- 相続で必要な品(書類や契約書、金品など)
- 今後も利用するもの
- 処分するもの
ここで重要なのが、一定量ダンボールが貯まってきたら、捨てる品を検討することです。
一旦処分するものとして判断したければ、後から考えると重要な品だったことが分かる場合もあります。
片付けの時間、仕分けの時間を作り、冷静に不用品などを分けていきましょう。
>>遺品整理で使う段ボールはどう調達する? どうやって捨てる?
遺品整理のやり方②:リサイクル品を仕分ける
なるべく利益が出るやり方をお探しなら、リサイクル品を仕分けてみてください。
故人が使っていた品の中には、リサイクルできる品も豊富にあります。
中でも、次のような品はリサイクルショップやフリマアプリを利用して現金にできる場合があることをご存じでしょうか。
- ブランドの洋服・バッグ
- 新品の家電・インテリア
- 置物
洋服やバッグは簡単に処分するやり方だと、ただ捨てるだけで価値が生まれません。
また、大型の荷物の場合には、逆に処分費を請求されることもあるでしょう。
一方、リサイクル品を仕分けしておき、後ほど現金化するやり方なら、場合によっては遺品整理の手間賃として関係者で分けられるかもしれません。
すべて処分するのもいいのですが、価値のある品を現金化することによって、利益を生み出せるやり方があると知っておきましょう。
遺品整理のやり方③:燃えるゴミ・燃えないゴミなどの分別を行う
いらない品を処分するときに大切なのが、燃えるゴミ・燃えないゴミを分別するということです。
中には、一度に大量のゴミを1箇所にまとめて、後から仕分けして処分しようと考える方もいるでしょう。
しかし、地域のゴミ処理場によっては、仕分けされていないゴミを受け付けてくれない施設も多数あります。
遺品整理で要らないものを処分する際には、片付けと同時に仕分けを行うというやり方がおすすめです。
地域指定のゴミ袋や、ゴミ処理場で利用できるゴミ袋を用意し、片付けと同時進行で分別を行ってください。
遺品整理のやり方④:輸送車の手配とごみの処分を行う
対象のゴミを処分する際、自分たちの利用している自動車で運ぶというやり方を検討している方も多いでしょう。
しかし、場合によっては自動車に傷がついてしまうこと、汚してしまうこともあります。
また、処分する荷物が多すぎて(大きすぎて)対応できないかもしれません。
そこで、処分する荷物の量が多くなりそうだと感じたのなら、遺品整理の当日までに輸送車を手配しておくといいでしょう。
バンやトラックなど、大型の輸送車なら、大型の荷物も含めて大量のゴミを積載できます。
また、移動回数を減らせることから、効率的なやり方だといえるでしょう。
遺品整理の手間を軽減したいのなら、レンタカーサービスなどを利用して、事前に予約しておいてはいかがでしょうか。
遺品整理のやり方⑤:片付けた部屋の清掃を行う
遺品整理の中で、すべての荷物を処理できたのなら、最後に片付けた部屋の清掃を行いましょう。
やはり遺品整理で荷物を動かした影響もあり、家中にホコリやゴミが散乱します。
そのまま放置してしまうと、再度部屋を利用する際の片付けが大変になるので、早めの対応がおすすめです。
また、遺品整理に合わせて部屋の掃除を行うやり方なら、一度の訪問で対応できます。
何度も個人の自宅を訪問して維持管理するのが手間だと感じるのなら、片付けと清掃を同時に行うやり方を採用してみてください。
遺品整理はどこからやるべき?おすすめのやり方3選
遺品整理をするときに大切なのが、どこから整理を始めるのかということです。
中には、動き出したにもかかわらず、片付けの手順に手間取ってしまい、途中で断念してしまうかもしれません。
そこでここでは、遺品整理のやり方を考える参考として、早めに遺品整理する場所を3ポイントご紹介します。
遺品整理のやり方を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
早めに遺品整理する場所①:故人の重要書類から整理する
遺品整理で「いるもの」「いらないもの」を分ける際に、荷物の仕分けで混乱してしまう人もいるでしょう。
また、誤って必要な荷物を捨ててしまう場合も。
そこで、安全かつ確実な遺品整理のやり方を試したいのなら、最初に故人の必要書類から整理を始めてみてはいかがでしょうか。
例えば、次のような場所に故人の必要書類がまとまっているかもしれません。
- 書斎
- 金庫
- タンス
- 倉庫
重要書類は、相続品として確認が必要です。
誤って処分してしまうと、手続きなどに大幅な時間がかかってしまうので、なるべく早い段階で整理を始めましょう。
早めに遺品整理する場所②:お部屋の上側から片付ける
なるべく散らかさない遺品整理のやり方を試したい方は、汚部屋の上側から順番に片付けを始めましょう。
家全体の整理を行うなら2階から、ひと部屋をまるごと片付けるなら高い位置にあるものから片付けることが大切です。
高い位置にあるものから片付けるやり方であれば、階段の上り下りや、足腰を使った上下運動の回数を減らせます。
時間がかかる遺品整理で疲れずに片付けるポイントですので、順を追って片付けを進めていきましょう。
早めに遺品整理する場所③:衣類など目に見えて要らないものから片付ける
故人の住宅に、使われていない衣類が大量にあるのなら、まずは目に見えて要らない衣類から処分してみるのもいいでしょう。
長く使われていない衣類や、ノーブランドの衣類は、リサイクルなどもできないため、処分する必要があります。
また、衣類はどうしても荷物としてかさばってしまうため、早いうちに処理するのがおすすめです。
また、靴やバッグといった品も荷物として場所をとってしまうので、効率的なやり方として、実施してみてはいかがでしょうか。
遺品整理のやり方に関するQ&A
遺品整理のやり方について、まだまだいろんなことが気になっている人もいるでしょう。
そこで最後に、遺品整理のやり方について、よく寄せられる質問をQ&A形式で3つご紹介します。
詳しいやり方を知りたい人や、遺品整理業者に依頼したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1.亡くなった人の衣類の処分時期はいつ?
故人の衣類は、次のタイミングで処分することをおすすめします。
- 親族が集まるタイミング
- 気持ちの整理ができたタイミング
- 賃貸物件の引き上げなど急ぎのタイミング
衣類の処分時期は、以下の記事で詳しく解説しています。
衣類の処分時期や処分のやり方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q2.遺品整理の費用相場はどれくらい?
遺品整理の費用相場として「七福神の遺品整理」の費用目安を以下に掲載します。
遺品整理の七福神 基本料金 | ||
---|---|---|
間取り | 作業人数目安 | ご料金(税込) |
1R/1K | 2名 | 33,000円~ |
1DK | 3名 | 55,000円~ |
1LDK | 3名 | 88,000円~ |
2DK | 4名 | 121,000円~ |
2LDK | 4名 | 154,000円~ |
3DK | 5名 | 187,000円~ |
3LDK | 5名 | 209,000円~ |
出典:遺品整理の七福神「サービス&料金」
また、他社との比較やオプション内容を詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
遺品整理の事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
>>遺品整理にいくらかかった?実際の費用相場と安く済ませる方法
Q3.遺品整理で捨ててはいけないものって何?
遺品整理では、相続に関わる品として、以下に示すものは捨てないように注意してください。
- 重要書類(契約書・保険など)
- リサイクル・買取が利用できる品(貴金属・装飾品・骨董品)
また、価値のある品がある場合には、以下の記事がおすすめです。
鑑定してもらうべき品について詳しく学べます。
>>鑑定してもらうべき遺品とは? 貴金属・美術品・骨董品・着物など
まとめ
遺品整理で失敗しないためには、事前に遺品整理のやり方や失敗事例を理解しておくことが大切です。
また、効率的に片づけるやり方を知ることで、無駄のない遺品整理が行えます。
ただし、自分たちで遺品整理を行うことには限界があります。
整理のやり方によっては、ケガなどを引き起こす可能性も。
そこで、安全かつスピーディーに遺品整理を行いたい方、やり方が分からずお困りの方は、ぜひ遺品整理業者を利用してみてください。
「七福神の遺品整理」では、遺品整理士が丁寧な遺品整理を低価格で実施いたします。
無料お見積もりにも対応していますので、ぜひご相談ください。