お役立ちコラム

遺品整理・生前整理

亡くなった人の部屋の片付けはどんな業者に依頼する?費用や注意点解説

亡くなった人の部屋の片付けはどんな業者に依頼する?費用や注意点解説

「家族が亡くなったが、部屋をどう片付けたら良いか分からない」

「片付けを業者に頼みたいが、いくらかかる?」

など、亡くなった人の部屋の片付けでお困りではありませんか?

長年生活していた部屋にはたくさんの物があふれており、自力で片付けるのは大変です。業者に頼めば負担を一気に軽減できますが、業者の選び方や費用面で悩んでしまう人は少なくありません。

そこで今回は、故人の部屋を片付ける際に利用する業者の種類や費用相場、悪徳業者を避ける方法などを解説します。片付けを始める時期や相続放棄に関する注意点などもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

<この記事で分かること>

  • 亡くなった人の部屋を片付ける際の業者の種類と選び方
  • 間取り別の片付け費用
  • 業者を利用する前におさえておくべき注意点
  • 亡くなった人の部屋を放置したときの意外なデメリット
  • 実際に業者を利用するときの流れ

目次

亡くなった人の部屋の片付け業者の種類

亡くなった人の部屋の片付け業者の種類

片付け業者には遺品整理業者や特殊清掃業者などさまざまな種類があり、得意とする分野が異なります。亡くなった人の部屋の片付けを頼むなら、それぞれの特徴を理解してニーズに合った専門業者を選ぶことが大切です。

亡くなった人の部屋を片付ける業者の特徴や、どんなときの利用が適しているかについて解説していきます。

遺品整理業者

遺品整理業者は、故人の使っていた日用品や家具、家電、思い出の品などの遺品を整理・回収する専門業者です。ただ片付けて処分するだけでなく、供養や買取、形見分けのサポートなど遺族の心のケアにも配慮したサービスを提供しています。

遺品整理は遺族にとって精神的にも身体的にも大きな負担となりますが、遺品整理業者に頼めば遺族の負担を軽減できます。さらに、遺品整理士の在籍している業者を選ぶと、専門知識の高いスタッフが細やかな配慮とともに作業を進めてくれるので安心です。

貴重品の探索なども依頼可能で、故人との思い出を大切にしつつ効率的な遺品整理を行いたい人には遺品整理業者がおすすめです。

遺品整理とは

不用品回収業者

不用品回収業者は、家電・家具や日用品など家庭内のさまざまな不用品を回収・処分する業者です。大量の不用品を一度に処分したい場合や、ともかくスピーディに遺品整理を済ませたいときの利用に適しています。

なお、不用品回収業者の中には、遺品整理サービスを含めた各種サービスを提供している業者もあります。遺品整理士が在籍していたり、買取サービスにも強かったり、特殊清掃・ゴミ屋敷清掃も請け負っていたりと、多種多様なので各社のホームページで対応可能なサービスを調べてみましょう。

最短即日などのスピード対応か可能な業者もあり、賃貸物件の退去日が迫っている人や空き家の解体前の整理を急いでいる人にも心強い味方と言えます。

失敗しないゴミ屋敷片付け業者選び

特殊清掃業者

特殊清掃業者は、孤独死や事故死などで著しく汚損された現場の清掃や脱臭、消毒などを行う専門業者です。通常の清掃では対応しきれない遺体由来の体液・血液の除去、腐敗臭の脱臭など、高度な技術と専門知識が求められる作業を行います。

特殊清掃の作業員は防護服やマスクを着用して感染症リスクに配慮しつつ、部屋の原状回復に向けた徹底的な清掃・脱臭処理をしてくれます。遺体の痕跡や死臭が残る悲惨な現場を遺族が片付けるのはほぼ不可能であるため、特殊清掃業者に依頼するのが現実的です。

遺体の痕跡や臭いを取り去るだけでなく、室内に残された不用品の撤去・回収も一括して引き受けている業者が多いです。

ゴミ屋敷片付け業者

ゴミ屋敷片付け業者は、物だらけで足の踏み場もないほど散らかったゴミ屋敷や汚部屋を片付ける専門業者です。単なる不用品の回収だけでなく、蓄積された大量のゴミや不用品を仕分けて運び出してくれ、必要に応じて害虫駆除や消毒・消臭サービスまで一貫して依頼できる業者が多いです。

故人が生前に物を溜め込んでいたり、整理整頓できずに部屋が荒れていたりする場合には、ゴミ屋敷専門の片付け業者に頼むことを強くおすすめします。天井まで届くようなゴミだらけの部屋でも、実績豊富な専門業者であればスタッフ同士が連携して効率的に片付けることが可能です。

ゴミ屋敷を遺族が自力で片付けるには1か月以上の時間が必要ですが、ゴミ屋敷片付け業者に頼めば大きな家でも数日内にきれいにすることができます。

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼した際の費用相場

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼した際の費用相場

亡くなった人の部屋の片付け費用は、部屋の数に相関して高くなる傾向があります。部屋が多いほどゴミの量が増え、作業時間やスタッフ数、搬出に使うトラックの台数なども増えるためです。

<間取り別・遺品整理の費用相場>

間取り遺品整理の費用相場
1R、1K3万円~10万円
1DK~1LDK5万円~20万円
2DK~2LDK9万円~30万円
3LDK~3LDK15万円~50万円
4LDK~22万円~70万円

また、遺品の仕分けや貴重品の探索、特殊清掃、ハウスクリーニングなどのサービスも追加する場合にはそれぞれの費用が上乗せされます。とくに、ゴミ屋敷状態や孤独死して時間が経ってから発見された場合には、費用が大きく跳ね上がります。

複数の業者で相見積もりを取って、サービス内容と料金を比較検討することが後悔しない業者選びのカギです。

ゴミ屋敷バスターの七福神の料金案内

亡くなった人の部屋の片付け業者の選び方

亡くなった人の部屋の片付け業者の選び方

亡くなった人の部屋を片付けるとき、安さだけを基準に業者を選んで後悔する人が後を絶ちません。大切なのは料金とサービスの内容、業者の信頼性を総合的に判断して、納得できる業者を見つけることです。

「何を基準に選べば良いの?」と不安に感じる人は多いですが、3点を意識すれば安心です。

<後悔しない業者選びのポイント>

  • 自分の必要なサービスがある
  • 見積もり金額が相場範囲内
  • 口コミや評判が良い

それぞれをくわしく見ていきましょう。

遺品整理業者の失敗しない選び方

片付け以外の必要なサービスがある業者

亡くなった人の部屋の片付けでは、ただ物を処分するだけでなく他のサービスも必要になることが多いです。たとえば、故人の大切な遺品を供養したい、壁にカビが生えていて壁紙を張り替えたいなどのケースが挙げられます。自分のニーズに対応できる業者を選べば、別々の業者に頼むよりも費用や手間が省けます

<片付け以外によくあるニーズ>

自分のニーズ適した業者
遺品を丁寧に扱ってほしい遺品整理士の在籍する業者
遺品の供養も頼みたい供養対応可能な業者(合同供養・個別供養)
まだ使える物は捨てずに売りたい買取サービスのある業者(古物商許可を保有)
不用品撤去後に掃除も頼みたいハウスクリーニング対応可能な業者
壁紙や床の張り替えなども必要リフォーム対応可能な業者
ゴキブリやネズミを駆除したい害虫・害獣駆除サービスのある業者
孤独死の痕跡や臭いを消したい特殊清掃業者

サービス内容や料金は業者ごとに異なるため、自分の希望を満たす業者を複数選んで比較しましょう。

見積もり金額が相場とかけ離れていない業者

安心して任せられる業者かどうか判断するため、見積もり金額が相場から離れていないか必ずチェックしましょう。3社以上で合見積もりを取れば、自分の家での適正価格が分かってきます

極端に高い業者は不当な高額請求をする可能性が高いので、もちろん除外してください。一方で、安すぎる業者にも注意が必要です。格安業者はサービスの質が悪いばかりか、当日にあれこれ理由を付けて追加料金を上乗せしてくる可能性が高いからです。なお、処分費用を浮かせるために業者が不法投棄した場合、不用品の持ち主であった人が罪に問われる可能性もあります。

現地での詳細な見積もりを無料で提示し、金額や作業内容をはっきり説明してくれる業者は信頼性が高いです。複数社から見積もりを取って、適正価格で請け負ってくれる業者を選びましょう。

口コミや評判の良い業者

業者の信頼性を調べる上で、実際に依頼した人の口コミや評判が参考になります公式サイトだけでなく、Googleレビューのようにサクラ投稿を禁止した第三者サイトの声を調べるとリアルな情報をチェックできます

サービスの質やスタッフの対応、追加費用の有無などに関する書き込みを複数調べてみましょう。ただし、口コミはあくまで個人の感想であるため、鵜呑みにしすぎないで総合的に判断することが大切です。

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する際の注意点

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する際の注意点

亡くなった人の部屋を片付けるときは、「業者に任せればすべて解決」という訳にはいきません。相続関連の知識を持ち、依頼する業者の品質などにも注意しないと後でトラブルになる可能性があります。

安心しながら片付けを進めるために、依頼前に必ず確認すべき3つのポイントを解説します。

相続放棄をする場合は一切遺品に触らない

亡くなった人の財産を相続放棄する予定なら、遺品整理にも注意が必要です。遺品を勝手に処分したり持ち帰ったりすると、民法921条1号の定めにより財産を相続する意思があるとみなされるからです。

“(法定単純承認)

第九百二十一条 次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。

一 相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。ただし、保存行為及び第六百二条に定める期間を超えない賃貸をすることは、この限りでない。

引用元:e-gov法令検索 民法

売却可能な衣類や本などの物品を不用意に捨てると、相続放棄できなくなる可能性があります。なお、生ゴミや空き缶のように明らかなゴミを捨てる場合は、民法921条の「保存行為」とみなされて相続放棄への影響はありません。

ゴミかどうかの判断が付かない場合は、トラブルを避けるため遺品に触れずに弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう

相続放棄する家でもゴミ処分はOK?相続放棄ができなくなることも!

必要な許可を取得している業者か確認する

片付け業者を選ぶときは、一般廃棄物収集運搬業など必要な許可を持っているかどうかを必ず確認しましょう。無許可の業者に依頼すると、不法投棄のような法的トラブルに巻き込まれるリスクがあります。

<片付け業者に関連する許可>

許可概要
一般廃棄物収集運搬許可一般家庭の廃棄物を収集・運搬する際に必須自治体が発行する許可だが、近年は新規取得が難しい。
自社で保有していない場合は、許可を持つ他社と提携していることが不可欠
古物商許可不用品買取に必要な許可この許可がないと買取サービスができない

なお、産業廃棄物収集運搬許可は事業者の産業廃棄物を収集・運搬する際に必要な許可であるため、一般家庭の不用品回収には使えません。

保有する許可は業者ホームページの会社概要欄を確認するか、問い合わせて直接聞いてみましょう。自社で一般廃棄物収集運搬許可を持たない場合には、提携先の業者名を確認することも大切です。

特殊清掃や買取サービスの専門性を確認する

特殊清掃や買取サービスを利用するときは、依頼先の業者がきちんと実績を持っているかを確認することが大切です。ホームページに「対応可能」と書いてあっても、実際にはほとんど実績がなく専門スキルを持っていない場合があるため注意しましょう。

たとえば、特殊清掃の技能が不十分だと依頼後も血痕やしみついた死臭が残ってしまうことがあります。また、買取のノウハウを持たない査定員が買取サービスを行うと、適正価格より安い金額を提示されるおそれがあります。

<各種サービスの専門性を確認するポイント>

  • 特殊清掃:事件現場特殊清掃士・遺品整理士の在籍、作業事例の多数公開
  • 買取サービス:古物商許可の保有、買取実績の多数公開

業者に直接問い合わせて、具体的な実績を確認するのもおすすめです。孤独死現場で部屋の状態が悪い場合や、高く売れそうな遺品が多くある場合には、専門性にはとくに注目しましょう。

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼するべき理由

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼するべき理由

亡くなった人の部屋を片付けるときは、専門業者を積極的に利用しましょう。自分たちだけで片付けようとすると、心身ともに大きな負担が避けられないからです。

専門業者は経験とノウハウを活かして、スピーディかつ適切に片付けを進めてくれます。ここでは、業者に依頼したときの4つのメリットを解説します。

心の負担が軽減される

プロの片付け業者に頼むと、単純に作業を任せられるだけでなく心理的なストレスも大幅に軽減できます。遺族にとっての遺品整理は、過去を振り返ることにもなるので心の負担が大きくなりがちです。

たとえば、遺族が遺品の衣類や日用品を捨てようとすると、死別の悲しみが込み上げてきたり故人の物を勝手に捨てて良いのかという罪悪感が湧いてきたりすることがあります。しかし、専門のスタッフに依頼することで、形見などに配慮してもらいながら遺品整理を進めることが可能です。無理なく心の整理を進められるのは、大きなメリットと言えます。

遺品整理をするのがつらい時の対策

衛生面でも安心できる

業者に頼むと、カビや雑菌などによる健康被害を避けつつ部屋をきれいにすることができます。長期間そのままだった部屋にはホコリがたまってカビが生え、害虫が湧いていることがあるため衛生的とは言えません。また、孤独死現場では腐敗した遺体から飛び散った病原菌などのリスクもあるため、遺族が片付けるのは危険です。

専門業者は専用的な技術と機材を駆使して、消臭・消毒、害虫駆除などを徹底して行います。遺族や物件オーナー、次に入居する人が安心して部屋を使えるようにするためにも、業者をぜひ活用しましょう。

亡くなった部屋の片付けが短時間で完結する

故人の部屋を自力で片付けるには、膨大な時間と労力がかかります。不用品の仕分けやゴミ出し、粗大ゴミの搬出や清掃などを一人で行うのはほぼ不可能で、家族の協力があったとしてもスケジュール調整が大変です。自分たちでは1か月以上かかることも多い遺品整理ですが、業者に頼めば最短即日で完了します

専門の片付け業者は、複数のスタッフが連携しながら作業します。大きな家やゴミ屋敷でも1日~数日で片付けを終わらせることが可能なので、遺族は相続など死後の諸手続きに安心して取り組めるようになります。

買取と片付けが同時進行できる

亡くなった人の部屋には、資産価値のある物やリサイクル可能な物品が眠っていることがあります。しかし、遺族が遺品のひとつひとつを査定して、買取業者を探すのは非常に手間がかかります。また、不用品として処分する場合も分別と廃棄の手間は避けられません。

そこで古物商許可を持つ業者を利用すれば、片付けと同時に遺品の買取サービスも利用できます。査定員が遺品の価値を判断し、買取金額を片付け費用から値引いてくれるので節約にもつながります。

亡くなった人の部屋をそのままにするのはNG!

亡くなった人の部屋をそのままにするのはNG!

亡くなった人の部屋をそのままにしていると、さまざまなリスクが発生するおそれがあります。とくに、相続問題や空き家トラブルには十分な注意が必要です。故人の家をそのままにした場合の具体的なリスクを見ていきましょう。

そのままにすると心の整理がつきにくい

故人の部屋をそのままにしていると、時間が止まったような気がして遺族が心の整理をつけにくくなってしまいます。亡くなった事実を受け入れて時間とともに乗り越えて行かなければならないのに、目の前に昔のままの部屋があると踏ん切りがつかなくなってしまうのです。

遺品整理は故人との思い出と向き合って、区切りをつける大切な儀式でもあります。気持ちが少しずつ落ち着いてきたら、物理的に部屋を片付けて新たな一歩を踏み出すきっかけにしましょう。残すべき遺品だけを大切に保管して、故人を偲びつつ自身の生活を再構築していく必要があります。

部屋はどんどん不衛生になる

手つかずの部屋は時間が経つにつれてホコリが積もり、湿気がたまってカビやダニ、害虫などのトラブルが生じやすくなります。とくに、室内に食べ物や生ゴミが放置されていると、あっという間に不衛生になってしまいます。また、電気やガス、水道などのライフラインが止められていると、冷蔵庫の中の食品が腐敗したり排水溝から悪臭が発生したりするリスクも高まるので注意しましょう。

衛生状態が悪化してからだと元通りにするのが大変ですし、賃貸物件の場合は原状回復の費用負担が増えるおそれがあります。衛生状態の悪化を防ぐには、早めの対応が何より大切です。

相続や手続き上のトラブルが長引く

故人の部屋をそのままにしておくと、遺産相続や各種手続きが滞る原因になります。部屋の中には預金通帳や保険証券、不動産の権利書など相続手続きに欠かせない貴重品があるケースが少なくありません。

部屋が手つかずだとこれらの相続財産を見付けられず、相続手続きが遅れたりトラブルに発展したりする可能性があります。相続税の申告期限は死亡を知った日の翌日から10か月以内であり、遅れると無申告加算税や延滞税がかかってしまうので注意しましょう。

さらに、部屋を放置していると維持管理費や契約中のサブスク料金なども発生し続け、経済的な負担が大きくなるおそれがあります。死後の手続きをスムーズに済ませるためにも、早めに部屋を整理しましょう。

相続トラブルに巻き込まれないために知っておくべき「遺留分」とは?

空き巣や放火などのリスクが増す

長期間空き家状態になっていると、空き巣や放火のターゲットになる危険があります。郵便物がたまっている、電気メーターが動いていない、夜でも電気が消えっぱなしなど、明らかに無人になっている家は犯罪者にとって格好の標的です。

空き巣に入られれば相続財産が盗まれる危険があり、また、放火されれば近隣の住宅にも延焼して甚大な被害になる可能性があります。空き家を放置して放火・延焼を招いた場合、重過失とみなされて損害賠償を請求されるおそれがあるので注意しましょう。防犯対策を講じるためにも、故人の部屋は放置しないで適切に管理することが重要です。

ゴミ屋敷が火事になりやすい3つの原因!責任の所在や実際のケース、対処法まとめ

近隣住人からの苦情が届くことも

故人の部屋を放置すると、近隣住人からクレームを受けるおそれがあります。不衛生な環境はゴキブリやネズミなどの害虫・害獣、悪臭などの原因となり、近隣の生活環境に悪影響を及ぼすからです。

また、庭を手入れせずに雑草が生い茂ったり、ゴミが投棄されたりすると、地域の景観の悪化につながります。さらに、空き家状態が続くと「不審者のたまり場になるのでは?」と近隣住人が不満を募らせる可能性も高いです。

近隣トラブルに発展したり、行政に通報されたりするリスクを避けるため、故人の部屋は適切に管理しましょう

ゴミ屋敷は問題だらけ!住み続けることで起こるトラブルやリスクについて解説

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する流れ

亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する流れ

亡くなった人の部屋を業者に片付けてもらうときの手順は次の3ステップです。

  1. 電話やメールから問合せ
  2. 無料見積もり
  3. 正式依頼、日時予約

実際の流れをくわしく見ていきましょう。

ご依頼・お見積りの流れ

電話やメールから問合せ

まずは整理したい家が対象エリアに含まれているか確認しながら、インターネットで候補の業者を探しましょう。公式ホームページ上の電話番号やお問い合わせフォームから問い合わせると、担当者につながります。

片付けたい部屋の間取りや部屋の状態、遺品の量、駐車場の有無などをヒアリングされるので、聞かれた内容に答えましょう。「ゴミ屋敷を片付けたい」「孤独死の現場に対応できるか」など、具体的に要望を伝えることが大切です。急いでいる場合はその旨を伝え、最短での対応が可能かどうかも確認しましょう。

その後、大まかなサービス内容の説明や今後の流れを案内してもらい、現地見積もりの日程を決めます。この時点で1社にしぼる必要はなく、複数の業者に問い合わせて対応の丁寧さや質問への回答の分かりやすさを比べることも大切です。

無料見積もり

問い合わせ後にスタッフが現地を訪れ、実際の状況を見ながら見積もりを出します。多くの業者は無料で現地見積もりを行っていますが、一部業者は見積もりだけでも費用を請求してくるので注意しましょう

現地見積もりでは部屋の状況や遺品の量や種類、搬出ルートなどを詳細に確認し、正確な作業内容と費用を算出します。遺族が残しておきたい物や、供養してほしい物など具体的な要望を伝えておくと見積もり内容が正確になり、後々のトラブルを避けることができます。

また、エアコンの取り外し工賃や階段料金など、追加料金が発生する項目も事前にしっかりと確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用の内訳を比較検討すると適正価格で納得のいく業者が見つかりやすくなります

正式依頼、日時予約

無料見積もりの内容に納得がいったら、いよいよ正式な契約を結びます。口頭での予約ではなく、必ず契約書を交わしましょう。作業開始日時や完了予定日、作業範囲、料金、支払い方法など、見積もりのときに確認した内容を改めて書面で確認することが重要です。

とくに、作業中の万が一の事故に対する保険の有無やキャンセル料、追加料金が発生する場合の条件などを確認することがトラブル回避につながります。作業当日に遺族が立ち会う必要があるかなど、気になる点があれば必ず質問してください。

作業当日はスタッフが作業を行うため、自分にはとくに負担はありません。作業がすべて完了したら、部屋に傷などが付いていないことを確認して料金を払えば完了です。

亡くなった人の部屋片付けでよくある質問

亡くなった人の部屋片付けでよくある質問

「大切な人を亡くしたばかりで、何から手をつければ良いのか分からない」という人もご安心ください。故人の部屋の片付けで、多くの人が疑問に感じる点や不安に思う点についてお答えします。

亡くなった人の部屋・家を片付けるのはいつから?

故人の部屋をいつから片付け始めるべきか、明確なルールはありません。しかし、四十九日法要を終えたタイミングに取りかかる人が多いです。四十九日までは遺族が故人を偲び、葬儀や各種手続きに追われる時期であるため遺品整理にはほとんど手が回らないからです。

四十九日法要をひとつの区切りにすると、遺品整理時の心身の負担をやわらげることができます。ただし、賃貸物件の場合には毎月家賃が発生するため、できるだけ早く片付けて退去手続きを済ませることをおすすめします。

また、相続放棄をする際は遺品には一切手を付けてはならず、故人の死を知ってから3か月以内に家庭裁判所で相続放棄の手続きを完了させなければなりません

遺品整理はいつから始める? 整理するものとタイミングを徹底解説

亡くなった人の部屋の片付け費用は誰が払うの?

亡くなった人の部屋の片付けにかかる費用は、原則として相続人が負担します相続人が複数いるときは、相続人同士で話し合って合意が取れれば誰が負担してもかまいません。相続人全員で分担したり、誰か一人が負担したりすることも可能です。たとえば、故人の住んでいた家を相続する人が片付け費用も負担するなどのケースも見られます。

なお、相続放棄する際には遺品整理費用を負担する必要はありません。相続人全員が相続放棄をした、相続人がいないといったケースでは、家庭裁判所によって相続財産管理人が選任され、故人の遺産から費用が支払われることになります。費用の負担について不明な点がある場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談しましょう。

孤独死の特殊清掃費用は誰が払うの?目安料金と連帯保証人の義務も解説

亡くなった人の物を捨てるのに抵抗がある。どうしたらいい?

故人の遺品を捨てることに抵抗を感じるのは、とても自然なことです。たとえば、筆記用具や雑誌などのちょっとした物でも、故人の思い出が詰まっていると思うと捨てることに罪悪感を抱いたり、胸がしめ付けられたりすることがあります。

自分の気持ちを否定する必要はありません。無理にすべてを片付けようとしないで、いったん処分保留のボックスにまとめておいて1か月後などに見直すのもおすすめです。また、遺品の供養サービスを利用したり、寄付したりする方法も検討しましょう。

また、自分で無理に処分するよりも、業者に頼んで片付けてもらうほうが安らかな気持ちでいられます。遺品整理士在籍の遺品整理業者などでは、遺族の気持ちに寄り添った作業が期待できます。無理のない方法とタイミングで整理を進めていきましょう。

遺品を捨てることに罪悪感を覚えないための9つの方法

亡くなった人の部屋片付けはゴミ屋敷バスター七福神へ

ゴミ屋敷バスター七福神

故人のお部屋の片付けでお困りなら、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。年中無休の最短即日対応で、どんな家でもきれいに片付けます。

ゴミ屋敷バスター七福神ならゴミ屋敷や汚部屋清掃・遺品整理をはじめ、特殊清掃や害虫駆除、買取サービスまでトータルで対応可能です。お客様自身が分別をする必要は一切なく、回収後はスタッフが法令に従って適切に仕分けを行います。

参考に、弊社が担当した事例を紹介します。

孤独死現場の片付け・清掃事例

孤独死が発生したワンルームのお部屋での特殊清掃と遺品整理、害虫駆除を一括してご依頼いただいた事例です。体液や臭いの除去など専門技術を要する現場でしたが、経験豊富なスタッフが迅速に一次清掃・除菌を行い、作業初日でほぼ形を整えました。

その後オゾン脱臭と追加消毒を実施し、合計3日で原状回復を実現しています。ご依頼者様より「精神的につらい状況だったけれど、大変助かった」とのお言葉を頂戴し、スタッフ一同大きな励みとなりました。

ゴミ屋敷バスター七福神の特殊清掃サービス

ワンルームアパート・遺品整理事例

神奈川県にあるワンルームアパートでの遺品整理のご依頼でした。比較的遺品が少ないお部屋でしたので、スタッフ1名で対応して当日中にすべての作業を終えることができました。

事前にご依頼者様からヒアリングしていた貴重品類の捜索も行いながら、生前の思い出の品や重要書類をしっかり仕分けして不用品を回収しました。ご依頼者様から「短時間でここまできれいにしてもらえるとは思わなかった」とお喜びの声をいただいています。故人の想いを尊重しつつスムーズに片付けを行うのが、七福神の強みです。

ゴミ屋敷バスター七福神の遺品整理

ゴミ屋敷化したアパートの片付け事例

2LDKのアパートが長年の生活でゴミ屋敷状態になり、床も見えないほど物が積み重なっていた状況でのご依頼を受けました。床一面にゴミが散乱している状態でしたが、4名のスタッフで1日かけて片付けました。

ご依頼者様のご希望により、清掃後には害虫駆除作業とハウスクリーニングも行っております。見違えるほどきれいになり、「どこから手をつけて良いか分からなかったけど、相談して本当によかった」とご依頼者様から感謝の声をいただきました。

まとめ

https://777fukujin.com/blog/deceased-room-katazuke/

亡くなった人の部屋を片付けるときは、遺品整理業者や不用品回収業者などの専門業者を活用するのがおすすめです。業者の費用相場は部屋の状況や間取りなどで変動しますが、ゴミの量が多かったり、供養や害虫駆除などのオプションを足したりするほど高くなる傾向が見られます。

業者選びの際には自分の求めるサービスがあるかどうか、相場に見合った料金か、信頼性があるかを総合的に確認しましょう。適正価格を知るためにも、複数社から見積もりを取ることが大切です。

亡くなった人の部屋を放置すると相続遅延や衛生状態の悪化などさまざまなリスクがあるため、早めの対応を心がけることが欠かせません。心身の負担を和らげながらスピーディに片付ける上で、業者は心強い味方と言えます。

ゴミ屋敷の片付け,
不用品の処分
をご検討なら

ゴミ屋敷バスター七福神へご相談を

散らかった部屋からの脱出
要らない物の整理整頓
など片付けのお悩みに
お応えします!

この記事を読んで少しでもゴミ屋敷や汚部屋を掃除したい、
要らない不用品を整理したいなど片付け・清掃を検討された場合は
是非、まずはお気軽にゴミ屋敷バスター七福神へご相談ください!

この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間20,000件以上のゴミ屋敷片付け・遺品整理の実績「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国規模で展開する株式会社クオーレの代表取締役。
複数の職を経て、2011年、25歳の頃に仲間と共に株式会社クオーレを設立。 不用品回収業としてスタートし、遺品整理やゴミ屋敷片付けを中心に手掛けるように。
現在は愛知の他、岐阜・静岡・神奈川・埼玉・千葉・栃木・東京・静岡・大阪・和歌山にも支店や支社を構え、 精力的に事業を拡大している。

新家 喜夫(ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長)

監修者 新家 喜夫ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長)

遺品整理やゴミ屋敷片付けが必要な方のために活動し、数々のメディア取材を受けてきた。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長を務め、著書も出版している。
著書:ゴミ屋敷からの脱却 勇気を持って一歩を踏み出そう
Amazon
楽天ブックス

ゴミ屋敷片付け,汚部屋掃除,不用品回収の専門業者のロゴマーク
MENU
ゴミ屋敷片付け,汚部屋掃除,不用品回収の専門業者のフルロゴ
亡くなった人の部屋の片付けはどんな業者に依頼する?費用や注意点解説