コラムblog
自宅をゴミ屋敷にすると起こりやすいのが、ゴキブリの大量発生です。
部屋がゴミだらけでも平気だという人でも、大量のゴキブリと一緒に住むのは嫌だという人は多いはずです。
自宅にゴミや不用品が増えてきて、ゴキブリを目にするようになったら、大量発生のサインかもしれません。
そうなる前に、ゴキブリを駆除すると同時に、ゴキブリが近づきにくい住環境を作りましょう。
この記事では、ゴミ屋敷にゴキブリが発生する理由や弊害から、ゴキブリを駆除したり、発生を防いだりするための具体的な方法について、説明していきます。
目次
ゴミ屋敷にゴキブリが発生しやすい理由は、ゴミ屋敷がゴキブリにとって、住みやすい環境だからです。
ゴキブリは、エサが多く、暗くてじめじめした環境を好みます。
ゴキブリは雑食であるため、人間の食べ残しはもちろん、衣類やダンボールなどもエサになります。
また、ゴミの下は薄暗く、じめじめしているため、大量のゴミがあるゴミ屋敷は、ゴキブリにとって格好のすみかだと言えるのです。
ゴキブリが1匹住みつけば、そこから加速度的に、数が増えていく危険もあります。
その理由の1つが、ゴキブリは繁殖力が高いということです。
メスゴキブリは、1度に数十個もの卵を産みます。
つまり、部屋の中にメスのゴキブリが1匹いれば、ゴキブリはどんどん増えていってしまう可能性があるのです。
もう1つの理由は、ゴキブリは、ゴキブリの糞や死骸に集まってくる習性があるということ。
ゴキブリが大量発生していれば、糞や死骸もたくさんあることになるので、外からもゴキブリを招く要因になります。
こうして、ゴミ屋敷には、大量のゴキブリが発生しやすくなっているのです。
ゴミ屋敷の片付け作業をしていると、その途中でゴキブリが出てくることは日常茶飯事です。
例えば、片付けるためにゴミや不用品をどかすと、その下にゴキブリが這いずり回っているのはよく見る光景です。
家具をどかすと、その下に、大量のゴキブリがうごめいていることもあります。
このようなケースが当たり前にあるほど、ゴミ屋敷とゴキブリは、切っても切れない関係なのです。
ゴキブリが大量発生している家に住むのは、考えただけでもゾッとしますが、こうした家に住むことの弊害はそれだけではありません。
大量のゴキブリがいる環境で暮らすことには、健康被害のリスクや、火災のリスクもあるのです。
ゴキブリは、赤痢菌やチフス菌、サルモネラ菌などの様々な病原菌を運んでくる可能性があります。
ゴキブリが食材の上を歩けば、その食材を食べることで、食中毒にかかる危険があります。
また、知らないうちにゴキブリの糞を吸い込んでしまうことで、喘息やアレルギーにかかる危険もあるのです。
健康被害に加えて、もう1つの弊害が、漏電による火災です。
ゴキブリは温かい場所を好むため、電化製品の内部に潜むことも多く、噛む力が強いため、電源コードを噛み切られてしまう恐れがあります。
電源コードを噛み切られれば、漏電して、火災に発展する危険もあります。
自宅にゴキブリが出たとき、その数が1~数匹であれば、以下のようなアイテムを使うのが有効です。
殺虫スプレーは、目の前に現れた1匹のゴキブリを駆除するのに便利です。
動かなくなるまで、直接スプレーを噴射し続けることで、ゴキブリを駆除できます。
ゴキブリホイホイや毒餌剤は、部屋の中にゴキブリがいることは確かであるものの、見失って、どこにいるか分からないという場合に使います。
殺虫スプレーと違い、一度に複数匹のゴキブリに対して効果を発揮できるのもメリットです。
部屋の中にいるゴキブリが1~数匹程度であれば、殺虫スプレーや毒餌剤でも対処できます。
しかし、ゴミ屋敷に住んでいて、部屋の中に何十、何百ものゴキブリがいる場合は、燻蒸剤を使います。
ただし、この場合、ただ燻蒸剤を使っても、効果的な駆除は望めません。
なぜなら、ゴミや物が溢れかえっているゴミ屋敷は、ゴキブリにとって、隠れられるところが多いからです。
ゴミ屋敷にゴキブリが大量発生した場合、効果的に駆除するためには、以下の手順で燻蒸剤を使用するのが有効です。
ここでは、各手順について、説明していきます。
燻蒸剤をまいても、ゴミの下などに隠れられてしまえば、ゴキブリにダメージを与えられません。
そのため、燻蒸剤をまく前に、まずはある程度ゴミを片付けて、隠れられる場所を潰しておきましょう。
隠れられる場所を減らしたら、次にゴキブリの逃走経路をふさぎます。
ゴキブリの逃走経路となるのは、主に以下の場所です。
養生テープを貼って、これらの隙間を埋めていきましょう。
このとき、火災報知器やガス漏れ警報機も、一緒にふさいでおきましょう。
これは、燻蒸剤のガスを、これらの装置が感知することを防ぐためです。
同時に、タンスの扉や引き出しなどは、すべて開けておきます。
こうすることで、タンスや引き出しにゴキブリが避難することを防げます。
ゴキブリが隠れられるところと、逃げられるところをなくしたら、いよいよ室内に燻蒸剤をまきます。
燻蒸剤をまいたら、説明書にしたがって、数時間放置しましょう。
その間、部屋の中にはいられないので、燻蒸剤をまくタイミングは、外出時に合わせるといいでしょう。
燻蒸剤をまいてから数時間が経過したら、自宅に戻ります。
宅内にゴキブリが大量に住んでいれば、部屋の中には大量の死骸が落ちているはずなので、覚悟して玄関を開けましょう。
帰宅後は、まず窓を全開にして、換気をしましょう。
次に、ほうきとちりとりを使って、ゴキブリの死骸を回収していきます。
まだ生きているゴキブリがいた場合は、殺虫スプレーを使って、駆除しましょう。
回収したゴキブリは、ゴミ袋に入れて、封をしっかり縛っておきましょう。
ゴキブリの卵には、燻蒸剤が効きません。
そのため、燻蒸剤を使ってゴキブリを駆除しても、部屋の中に残った卵が孵化して、またゴキブリが発生する可能性は高いと言えます。
これを防ぐためには、以下3つの方法が有効です。
卵から孵化したゴキブリが、また卵を産んでしまえば、何度燻蒸剤をまいても、部屋の中のゴキブリは絶滅しません。
ゴキブリだけでなく、卵がないかどうかも、注意深くチェックするようにしましょう。
自宅がゴミ屋敷になっていて、ゴキブリが大量発生した場合、問題を解消するには、以下の対症療法と原因療法、両方を行う必要があります。
いくらゴキブリを駆除しても、自宅がゴミ屋敷のままなら、別のゴキブリが侵入してきて、住みつくだけです。
そうならないためにも、ゴキブリの駆除は、宅内のゴミや不用品を片付けるのと同時に行うのが効果的です。
とはいえ、ゴキブリが大量発生しているゴミ屋敷を自分で片付けるのは、並の精神力では難しいと言えるでしょう。
そんなときに検討してみたいのが、ゴミ屋敷清掃業者に依頼すること。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼すれば、主に以下の作業をしてもらえます。
こうした作業によって、今いるゴキブリを駆除するだけでなく、新たなゴキブリの発生原因をも解消してもらえます。
暗くてじめじめした場所が多く、エサも大量にあるゴミ屋敷は、ゴキブリにとって絶好のすみかです。
ゴキブリは繁殖力が強く、糞や死骸に集まる特性もあるため、一度侵入を許せば、どんどん増えていく危険が高くなります。
そうなる前に、部屋の中でゴキブリを見つけたら、すぐに駆除すると同時に、ゴキブリが大量発生しないよう、自宅をきれいな状態に保つように心がけましょう。
すでに自宅がゴミ屋敷化しており、ゴキブリの大量発生が疑われるなら、ゴミ屋敷清掃業者への依頼も検討しましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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