電化製品の梱包材やスーパーの食品トレイなど、生活していると必ずと言って良いほど出てくる発泡スチロールですが、さまざまな形状を目にします。
小さいものから大きなものまで、サイズも幅広い発泡スチロールですが、いざ捨てるとなるとどのように捨てるのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
実は、自治体によって、発泡スチロールの回収ルールが異なります。
この記事では、意外と知らない発泡スチロール分別・処分方法について解説します。
目次
発泡スチロールには種類がある
発泡スチロールは、私たちの生活の中でよく使われる身近な存在ですが、その形状はさまざまです。
暮らしの中でなじみのある発泡スチロールを挙げただけでも、これだけたくさんの発泡スチロールがありました。
- ・家電の箱の中に入っている緩衝材
- ・食品用のトレイ
- ・冷凍食品などが入った箱
- ・リンゴや桃など果物に巻いてあるネット
しかし、これらはすべて形も大きさも異なります
上に挙げたものからも分かるように、発泡スチロールはさまざまな用途に使われています。
発泡スチロールは、別名「ビーズ法発泡スチロール」とも呼ばれており、原料を発泡させ倍率を変えることによって、硬さを自由に変化させることが可能です。
この特徴を活かし、暮らしに役立つさまざまな商品に活用されています。
発泡スチロールの種類はどんなものがあるのか、さらに詳しく見ていきましょう。
梱包・保冷ケース(EPS)
製品の緩衝材や外壁断熱材・保冷ケースなどに使われる発泡スチロールは、「EPS」と呼ばれます。
身近なもので言うと、電化製品を購入した時に入っている緩衝材や、クール便で食品が届いた時のケース、水産物の容器として使われています。
「EPS」と呼ばれる発泡スチロールは、原料のビーズを発泡・成形して作られるため、表面にビーズのような丸い模様が見えるのが特徴です。
発泡スチロールのサイズが大きく、一塊が大きいため、普段目にすることが多い、最もポピュラーな発泡スチロールは、この「EPS」ではないでしょうか。
食品トレイ(PSP)
「PSP」は、別名「発泡スチロールトレー」とも呼ばれるものです。
主に、食品を入れる容器として使用されています。
私たちが普段スーパーなどで購入する、肉・魚・お惣菜が入っている薄いトレイは、すべてPSPが原材料です。
食品トレイの他、納豆やお弁当屋さんの容器にも活用しています。
「PSP」は、発泡スチロールの原料を薄く伸ばしてシート状にし、そのあと型を抜いて作られており、用途は食品用がほとんどです。
断熱材(XPS)
「XPS」は、主に住宅やマンションの断熱材や畳の芯として使われるものです。
押出機を使って原料を押し出し、板状に成形されます。
青や緑、オレンジ色などに着色されているのが特徴です。
生活していて目にすることは少なく、建材用として使用されることが多いです。
3種類ある発泡スチロールのうち、「梱包・保冷ケース(EPS)」と「食品トレイ(PSP)」の2つは、生活の中でゴミとして出ることが多い、身近な存在です。
今回は、「梱包・保冷ケース(EPS)」と「食品トレイ(PSP)」に絞って、発泡スチロールの正しい分別・処分方法について見ていきましょう。
発泡スチロールの処分方法
役目を終えた発泡スチロールは、無料で処分できる方法もあれば、費用がかかる場合もあります。
ここでは、お金をかけずに処分できる方法を含む、4つの処分方法を紹介します。
自治体で回収してもらう
一番手っ取り早いのは、自治体が回収する「家庭ごみ」に出して処分する方法です。
基本的に、発泡スチロールは自治体のごみ収集に出すことができます。
家庭ごみなら処分料がかからない上に、収集日に出すだけなので面倒な手続きもいりません。
ただし、自治体によって、発泡スチロールの区分はさまざまです。
- ・燃えるごみ
- ・燃えないごみ
- ・資源ごみ
- ・粗大ごみ
上記4つのうち、発泡スチロールがどれに該当するかは、地域によって異なります。
「燃えるごみ」もあれば、他の地域では「燃えないごみ」となるケースもあります。
発泡スチロールを家庭ごみで処分する場合は、自治体のごみ出しルールの確認が必須です。
参考までに、日本全国の主な自治体の「発泡スチロールン分別・処分方法」について調べてみました。
燃やせるごみとなる自治体
東北
・秋田県秋田市(50cm超は粗大ごみ)
関東
- ・茨城県水戸市/埼玉県さいたま市(食品トレイは資源ごみへ)
- ・千葉県千葉市/東京都足立区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都荒川区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都板橋区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都北区/東京都渋谷区/東京都墨田区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都世田谷区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都台東区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都豊島区(食品トレイは資源ごみ)
- ・東京都文京区
北陸
- ・福井県福井市(燃やせないごみで出す地域もあり)
東海
- ・静岡県静岡市
近畿
- ・奈良県奈良市
中四国
- ・岡山県岡山市(自主回収しているスーパー・小売店へ返却するか、資源化物として市有施設で開庁・開館中に持ち込む)
- ・山口県山口市
- ・徳島県徳島市
九州・沖縄
- ・福岡県福岡市
- ・佐賀県佐賀市
- ・沖縄県那覇市
容器包装プラスチック(資源ごみ)となる自治体
北海道・東北
- ・北海道札幌市、青森県青森市(異物を取り除き、中を洗って水をきる)
- ・山形県山形市(指定のごみ袋に入りきらないものは有料)
- ・岩手県盛岡市(汚れている場合は不燃ごみ)
- ・宮城県仙台市/福島県福島市(汚れを洗って出す)
- ・栃木県宇都宮市(50cm以上のものは小さくするか、粗大ごみに出す)
関東
- ・群馬県前橋市(指定ごみ袋に入れる。入らないものはそのままで)
- ・東京都江戸川区(汚れている場合は不燃ごみ)
- ・東京都大田区/東京都葛飾区(汚れを洗って出す。プラマークのないものは燃えるごみへ)
- ・東京都江東区、東京都品川区、東京都新宿区、東京都杉並区、東京都千代田区、東京都中央区、東京都中野区(汚れを洗って出す)
- ・東京都練馬区(汚れている場合は不燃ごみ)
- ・東京都港区(30cmを超えてもOK)
- ・東京都目黒区、神奈川県横浜市(プラマークのないものは燃やすごみへ)
甲信越・北陸
- ・山梨県甲府市(プラマークのないものは燃やすごみへ)
- ・新潟県新潟市/長野県長野市/富山県富山市/石川県金沢市(プラマークのないものは燃やすごみへ)
東海
- ・愛知県名古屋市
- ・岐阜県岐阜市
- ・三重県津市
近畿
- ・大阪府大阪市
- ・京都府京都市
- ・兵庫県神戸市/滋賀県大津市/和歌山県和歌山市(食品トレイは回収協力店へ)
中四国
- ・鳥取県鳥取市/島根県松江市(プラマークのないものは燃やすごみへ)
- ・広島県広島市(30cm未満に切り、ビニール袋に入れて出す)
- ・香川県高松市/愛媛県松山市(汚れを落とし、小さくして袋に入れて出す)
- ・高知県高知市(汚れが落ちないものは燃やせるごみへ)
九州
- ・長崎県長崎市(大きいものは砕き、指定袋へ入れて出す)
- ・熊本県熊本市/大分県大分市(きれいに洗い、乾かす。大きいものは拳大に砕く)
- ・宮崎県宮崎市
- ・鹿児島県鹿児島市
自治体ごとのルールを見てみると、「燃えるごみ」「資源ごみ」の2つに偏っています。
基本的に、プラマークの記載がある「容器包装プラスチック」は、資源ごみとして回収している自治体が多いです。
これは、お菓子や食品の放送として使われることが多い「容器包装プラスチック」は、法律により小売り業者へリサイクルの義務が定められていることが関係しています。
ただ、これは各県の県庁がある市の例ですので、実際には「燃やさないごみ」に区分している自治体もあるようです。
また、同じ「資源ごみ」の区分であっても、指定袋に入れる・乾かす・小さく砕くなど、細かいルールが異なります。
汚れの有無で「燃えるごみ」扱いとなる場合もあるため、プラマークがあっても必ず資源ごみに出すのが適切とは限りません。
このように、家庭ごみの発泡スチロールは状態によっても、分別方法が異なります。
発泡スチロールを家庭ごみとして処分する際は、居住自治体のルールを事前に確認し、適切な形で処分しましょう。
詳細については、各自治体の公式HPでも確認可能です。
リサイクルボックスを利用する
「容器包装プラスチック」のうち、肉や魚の容器や梱包材として使用されている食品トレイは、多くのスーパーで回収を行っています。
リサイクルBOXは、スーパーの入り口付近に設置してあることが多く、入れるだけで処分できるので非常に便利です。
各地区のスーパーと提携し、そこへ出すよう指導している自治体もあります。
利用はもちろん無料なので、お金をかけずに処分できる点も、リサイクルBOXのメリットと言えるでしょう。
ただし、汚れがついたままの食品トレイは、悪臭の原因となるためNGです。
よく洗って、乾かしてから入れるのが基本です。
また、どんな食品トレイでも回収しているわけではありません。
回収できるのは、リサイクルできる食品トレイのみ。
発泡スチロールの食品トレイは、つまようじが簡単に刺さるどうかで判断できますが、次の食品トレイは回収できない場合がほとんどです。
- ・納豆の容器
- ・カップ麺、インスタント食品の容器
- ・しめじ、エリンギなどのパック容器
- ・P&Pの記載があるフィルム付きのトレイ
また、回収する際は、発泡スチロール以外のものが入らないようしましょう。
紙袋やビニール袋に入れたり、輪ゴムでくくったまま入れるのはNGです。
リサイクルBOXで回収可能な食品トレイについては、各スーパーで案内があります。
BOXへ入れる前に、お店の回収ルールを必ず確認しておきましょう。
家電量販店へ持参する
テレビや冷蔵庫、洗濯機など、大きな家電の緩衝材として、発泡スチロールが使われています。
こういった家電についてくる発泡スチロールについては、購入した家電量販店が無償で回収を行っている場合もあります。
家電についてくる発泡スチロールは、サイズが大きくかさばるため、引き取ってもらえるのはありがたいサービスです。
ただし、引き取ってもらえるのは、購入した家電についている発泡スチロールのみです。
購入時の発泡スチロールということが分かるように、発泡スチロールはあえて分解せず、段ボールに入っていたままの状態にしておきましょう。
また、すべての家電量販店で発泡スチロールの引き取りを行っているとは限りませんので、発泡スチロールの回収が可能かどうか事前に確認しておくと安心です。
不用品回収業者へ依頼する
処分したい発泡スチロールが大量にある場合や、大きくて処分に手間がかかりそうな場合は、不用品回収業者の手を借りましょう。
不用品回収業者は、どんな形状の発泡スチロールでも回収可能です。
サイズが大きい発泡スチロールでも、自分で細かくカットする必要はなく、そのまま引き取ってもらえます。
また、最短で即日対応が可能な不用品回収業者もあるため、置き場所に困っている方や早急に処分したい方にもおすすめです。
分別や運搬の労力と手間をかけたくない方とっては、最適な処分方法と言えるでしょう。
しかし便利な分、回収費用は割高です。
自治体が回収する家庭ごみなら無料で処分できることを考えると、発泡スチロールを捨てるためだけにお金が出ていくのは、もったいなく感じるかもしれません。
不用品回収業者は、家具・家電といった大型ごみの他、金属製・ガラス製品など、品目や素材問わず回収可能です。
発泡スチロールの引き取りだけで利用すると割高ですので、家中を断捨離をして出た不用品をまとめて引き取ってもらいましょう。
発泡スチロールの再利用方法
発泡スチロールは、家庭でもよく目にする素材ですが、軽量かつ保温・緩衝性に優れている反面、廃棄量が多いと環境への影響も心配されます。そこで注目したいのが、発泡スチロールを再利用する方法です。活用次第で、断熱材や梱包用の緩衝材として大いに役立ち、日常の省エネやコスト削減にもつながる可能性があります。
断熱材として再利用する
発泡スチロールは熱を通しにくい性質を持つため、保温や断熱材として再利用するのに適しています。
例えば、冬場に植物を保護するためプランターの外側に貼り付ければ、温度変化を和らげて凍結を防止できます。さらに、簡易的なクーラーボックスを作る際にパネル状に加工して組み立てると、中身の温度を効果的に保つことが可能です。
ただし、高温になる場所や火気の近くで使用すると発火や溶融の恐れがあるため避けましょう。また、切断時には静電気で発泡スチロールのくずが飛散しやすいので、作業場所や掃除方法にも注意が必要です。
緩衝材として再利用する
発泡スチロールは軽量で弾力性があるため、梱包材や運搬時の緩衝材として利用するのに最適です。
例えば、不要になった箱から切り出した板やブロックを商品や家具の角などに当て、衝撃を吸収し傷や破損を防ぐことができます。また、細かく砕いて袋に詰めればクッション材として形状に合わせやすく、壊れやすい製品の梱包にも適しています。
ただし、発泡スチロールは静電気を帯びやすいので、電子機器の部品などを包む際は、帯電防止処理された製品を使うか別の素材を組み合わせる工夫が必要です。再利用する前に汚れや異物が付着していないか確認すると安心です。
発泡スチロールを小さくする方法
自治体が回収する「燃やせるごみ」「資源ごみ」として処分する場合、地域によっては、大きな発泡スチロールを回収してもらえない場合があります。
一般的に30cmを超えるごみは「粗大ごみ」扱いとなる事が多く、自治体によっては50cm以上としている地域もありますが、どちらにしても大きい発泡スチロールは細かくカットしなければなりません。
また、自治体がごみ袋を指定している場合、袋に入れられる程度に小さくするルールを設けているケースもあります。
発泡スチロールはやわらかく切りやすいようですが、細かくカットするのは意外に面倒です。
解体が必要な時のために、発泡スチロールの上手な切り方をご紹介します。
袋の中に入れ、体重をかけて砕く
発泡スチロールを袋に入れて口をしばり、袋の上から体重をかけて砕く方法です。
発泡スチロールのサイズが大きい場合や、ゴミ袋に入れて処分しなければならない時に使えます。
指定のごみ以外袋でもOKな場合は、60リットルや90リットルの大きなごみ袋を使うと砕きやすいです。
電動カッターを使う
熱によって発泡スチロールを切る「電動発泡スチロールカッター」という道具があります。
破片が出にくく、処理が簡単です。
家電量販店などで扱っていますが、100円均一にもあるので、試しに使ってみるのもよいでしょう。
手動のカッターを使う
ノコギリタイプの、手動の発泡スチロールカッターも市販されています。
カッターと違い、不快な音が出ず、破片も少なくて済みます。
発泡スチロール以外に段ボールや木を切れるものもあるので、1本あると重宝するかもしれません。
温めた包丁で切る
発泡スチロールは、熱に弱い性質があります。
この仕組みを利用し、お湯で温めた包丁でカットすると、発泡スチロールが溶けて切りやすくなるのです。
発泡スチロールは90℃前後の高温で溶けるため、沸騰したお湯で5分程度温めた包丁を用意する必要があります。
包丁の温度はすぐに冷めてしまいますので、お湯から取り出したらすぐに切りましょう。
くれぐれも、やけどには注意して下さい。
ドライヤーの温風で溶かす
温めた包丁で切る原理と同じで、ドライヤーの温風をあてて発泡スチロールを小さくするのも一つの方法です。
ドライヤーの熱をあてると、最大で10分の1ほどの大きさまで縮むため、発泡スチロールのサイズが大きい時に使えます。
ただし、発泡スチロールを小さくするにはかなりの時間を要します。
早く小さくしたい方は、発泡スチロールを切った方が早いかもしれません。
ちなみに、発泡スチロールを切ると、大抵の場合細かいクズが出ます。
発泡スチロールのクズを処理するには、掃除機で吸い込むのが手っ取り早そうですが、静電気でクズがまとわりつくためNGです。
発泡スチロールを切った後のクズは、粘着テープなどで処理しましょう。
静電気を抑えるため、発泡スチロールや手を水で濡らしておくのもよいでしょう。
発泡スチロールを熱湯で溶かす
発泡スチロールを熱湯に浸す方法は、体積を大幅に減らす目的で行われることがあります。実際には完全に「溶ける」というより、熱によって軟化・変形して縮むイメージに近いです。
高温のお湯に少しずつ入れながら菜箸やトングなどでかき混ぜると、短時間でコンパクトにまとめることが可能です。
しかし、有害なガスが発生するおそれや火傷の危険があるため、屋外もしくは換気が十分な場所で作業し、ゴム手袋や長袖を着用して安全に行いましょう。また、自治体によってはこの方法で処理した発泡スチロールをゴミとして回収しない場合もあるため、事前にルールを確認しておくことが重要です。
やってはいけないNG処分方法
ここまで、発泡スチロールの処分方法について解説しましたが、実はやってはいけない危険な処分方法もあります。
自宅で燃やす
自宅で発泡スチロールを燃やす行為は、多くの自治体で禁止されているうえ、健康や環境面でも深刻な影響を及ぼす可能性があります。燃焼時には二酸化炭素に加え、黒い煙と共に有害な成分が放出されることがあり、近隣住民の迷惑だけでなく、大気汚染や臭気被害の原因となります。さらに、燃やす際に引火事故や火災のリスクも高まるため、安全性の面からも極めて危険です。不要になった発泡スチロールは、自治体が指定する回収方法を確認し、正しい手順で処分しましょう。
油で溶かす
発泡スチロールは、灯油やガソリンなどの油に入れると、溶解する性質を持っています。
これを利用すれば、油に入れて簡単に処分できるような気もしますが、引火する恐れがあるためNGです。
万が一、火災が発生すれば、命に関わる危険もあります。
薬剤で溶かす
油と同じく、「溶かす」という方法だと、有機溶剤に入れて溶かすこともできますが、言うまでもなく危険です。
発泡スチロールが有機溶剤に溶けると有害ガスが発生するため、人体に害を及ぼす可能性があります。
身近なものでいると、マニキュアを落とす「除光液」でも発泡スチロールは溶けますが、アセトンという有害な蒸気を浴びて、めまいや呼吸困難を引き起こす恐れがあります。
最悪の場合、意識を失う可能性がありますので絶対にやめましょう。
汚れたまま捨てる
発泡スチロールをリサイクルに出す際、汚れを落とさずにそのまま捨てるのは避けるべき行為です。食べ物のカスや油分などが付着したままだと、再資源化を行う工程で機械を詰まらせたり、処理が困難になったりすることがあります。
また、汚れた状態の発泡スチロールが混入すると、ほかの資源の品質にも悪影響を及ぼすため、一括して「不適切なゴミ」と判断される恐れがあります。
こうしたトラブルはリサイクル施設に大きな負担を与えるだけでなく、地域全体のリサイクル率低下にもつながります。
家庭での洗浄が難しい汚れの場合は、適切に拭き取ったり、ぬるま湯で洗ったりしてから乾燥させるなどのひと手間をかけましょう。
発泡スチロールは「売る」方法もある
ちょっと意外ですが、発泡スチロールは処分する以外にも「売る」手段があります。
発泡スチロールのリサイクルを目的として、専門の業者が使用済み発泡スチロールの、買い取りを行っているのです。
引き取られた発泡スチロールは、建材や土木工事の材料、文具・合成木材等のプラスチック製品、そして再び発泡スチロールに生まれ変わります。
さらに、液体燃料や固形燃料として再生し、発電や、化学工場の燃料や原料などに利用される場合もあるのです。
処分するにも手間がかかる発泡スチロールですから、売れた方がエコにも貢献できて一石二鳥です。
ただし、売る際には、貼ってあるシールなどを剥がし、きれいに洗っておくことが必要です。
シールなどのゴミや汚れが残っていると、業者の機械に不具合が生じてしまうケースもあります。
住所などの個人情報を守るためにも、シールは必ず剥がし、まっさらな状態にしておきましょう。
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まとめ
発泡スチロールは、自治体が回収する家庭ごみやリサイクルBOXを活用すれば、お金をかけずに処分できます。
場合によっては細かくカットする必要がありますが、コツを抑えれば意外と簡単です。
もし不要な発泡スチロールが大量にある場合は、家の断捨離もかねて不用品回収業者へ問い合わせてみるのも良いでしょう。
また、お近くのに発泡スチロールの買い取り業者があれば、売却の相談も検討してみてください。