遺品整理で出た不用品は自分では使わなくても、まだ使えるものがあれば売却するのがおすすめです。
ゴミのように見える不用品の中に、高額で売れる遺品が埋もれていることもあります。
市場価値のあるものを捨ててしまうのはもったいないですよね。
そこで、上手に利用したいのがプロの業者です。
売れるものは、リサイクルショップや買い取り専門業者などに持ち込んでみましょう。
今回は、遺品を実際に買い取ってもらえるのか、買い取りに出す際の注意点などについて見ていきましょう。
目次
どんなものが売れるの?
遺品整理では、さまざまな不用品が出ます。
その中で、どのようなものが売りやすく、値段がつくのでしょうか。
主に以下の8ジャンルの品物は高価買取される可能性があります。
貴金属・宝石類
遺品に多い宝飾品や貴金属は最も買い取ってもらいやすい品と言えるでしょう。
状態の良いものや、流行に関係ないオーソドックスなデザインのものが売れやすいようです。
金のほか、ルビーやエメラルドなどのジュエリーは近年価格が上昇しています。
状態が良いものであれば高く買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
また、以下の宝石やジュエリーは高値がつきやすいブランドです。
- カルティエ
- ヴァン クリーフ&アーペル
- ティファニー
高級時計も買い取ってもらいやすいアイテムです。
以下の高級ブランド品で状態の良い時計は高く買い取ってもらえる可能性があります。
- ロレックス
- オメガ
- カルティエ
- シャネル
状態の良いもの、オーソドックスなデザインのものがあれば買取を試みてみましょう。
骨董品・美術品
遺品の中でも、骨董品や美術品は高値がつきやすいアイテムです。
ただし、査定は素人には難しく、豊富な知識と経験を持つ専門家でないと正当な価額をつけることはできないでしょう。
特に以下のアンティーク品や骨董品があれば、高価買取を狙えます。
- 掛け軸
- 絵画
- 刀
- 茶道具
もし、遺品の中に上記があったら、古物商や美術商に相談しましょう。
高級家具
人気の高い高級家具やアンティーク家具は、買い取ってもらえることが多い品です。
家具は運搬が困難で、捨てるとなると処分費もかさみます。
ですから、もし高く買い取ってもらえない場合でも、業者に無料(または低料金)で引き取ってもらえるようであればお得です。
家電、電気製品
遺品に必ずと言っていいほど含まれるテレビや冷蔵庫、洗濯機などの電気製品は、発売から5年以内のものであれば買い取ってもらいやすいです。
しかし、発売から8〜10年以上たっていると、買い取りは難しいでしょう。
ただし、アップル社のパソコンは人気が高いので、古い商品でも高く買い取ってもらえる可能性があります。
ブランド品
バッグや靴、洋服、服飾小物など、有名ブランドのものは売れやすい傾向にあります。
食器
有名ブランドの食器やビンテージ食器は値段がつきやすい品です。
お皿などは、裏側の刻印やブランド名ロゴを見てみましょう。
お酒
ウイスキー、ワイン、ブランデー、シャンパンなどの洋酒や、日本酒、焼酎など、さまざまなお酒を買い取ってもらえます。
年代もののほか、限定ボトルなどの数量限定品も人気が高いようです。
趣味用品
以下のような価値の高い趣味の品は買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
- ゴルフ用品
- 釣り道具
- カメラ
- バイク
- 将棋・囲碁
ブランドや使っている素材にも左右されますが、たとえばゴルフ用品の場合、木製(ウッド)のクラブは高く売れる傾向があるようです。
バイクは古かったり動かなかったりしても部品を取ることができるので、売れる可能性があります。
そのほか、将棋盤や囲碁盤も状態によっては高値がつくものもあるようです。
不用品を買い取ってもらえるお店〜リサイクルショップ
いろいろなものを買い取ってくれるリサイクルショップは、街に1軒はあるのではないでしょうか。
手軽に売却できるリサイクルショップですが、取り扱いの商品が多いため、スタッフはそれぞれの商品に対する専門知識もそこまでないこともあります。
その結果、査定金額が安くなってしまうこともあるようです。
それでも、不用品の量が多い場合や、値段の高低よりも早く売却したい場合にリサイクルショップは便利です。
リサイクルショップでは、主に以下の3つの方法で買取依頼できます。
お店に直接持ち込む
リサイクルショップでは持ち込みが基本になります。
査定は15~20分ほどで完了します。
提示された金額に納得がいけば、買い取りが成立します。
あとでトラブルが起きないよう、身分証のコピーを取り、所定の買い取り契約書に必要事項を記入します。
出張買い取りを依頼する
リサイクルショップでは持ち込みが基本ですが、品物の種類や距離によって出張買い取りをしてくれるお店もあります。
運ぶのが大変な大型家電や家具や大量の衣類などを売りたい場合は、出張してくれるお店が便利です。
自宅に出張してもらった場合は、その場で査定を行います。
金額に納得できれば、お店側が品物を引き取っていくことになります。
宅配買い取りを依頼する
最近では、宅配で品物を送り、査定してもらう方法も広まって来ています。
宅配での買い取りの場合は、所定のダンボールなどに品物を詰めて送ります。
品物の到着後、査定され、メールで結果を知らせてくれます。
提示された金額に納得できれば、その旨をメールで知らせ契約が成立します。契約書はメールに添付される形で送られ、銀行口座に代金が振り込まれます。
不用品を買い取ってもらえるお店〜質屋
最近は質屋さんを利用したことのある人は少ないかもしれません。
質屋とは、品物を預ける代わりにお金を融資するお店のことです。
借りたお金は返済期限が決まっており、その日までに元金と利息を返せば預けていた品物は返してもらえます。
もし、期日までにお金が返済できなければ、預けた品物は「質流れ」といって、質屋で販売されることになります。
質屋は、銀行や消費者金融でお金を借りる場合と違い、もし返済できなくなっても取り立てのリスクがありません。
ただ、品物を失うだけで返済が完了するのがメリットといえるでしょう。
また、預けた品物を手放したくない場合は、利息を支払えば預ける期間を延長できます。
最近の質屋は買い取りも可能
質屋では、不用品を買い取ってもらうこともできます。
質屋は商品知識や市場の動向などの専門知識が豊富で、目利きの能力が高いのが特徴です。
そのため、査定がしっかりしており、商品によってはリサイクルショップより高値で売れます。
また、質屋は独自の販路や質草を預かるというビジネスモデルを持っているため、リサイクルショップほどの経費が発生しない傾向があります。
ですから、商品の査定でも買取金額をリサイクルショップより高く設定することが可能なのです。
特に貴金属や時計、ブランド品などは、しっかりした査定価格を出してくれます。
品物の価値に見合った値段で売りたい場合は相談してみましょう。
質屋で扱いが多いものは以下ですが、幅広い商品を扱います。
- 時計・ジュエリーなどの貴金属
- バッグ・靴などのブランド品
- 着物・洋服などの衣料品
- カメラやパソコンなどの電化製品
- 楽器
- 絵画
まずはお店に問い合わせてみましょう。
不用品を買い取ってもらえるお店〜専門買い取り業者
近年、インターネット検索をすると、さまざまな専門買い取り業者があります。
これらの専門業者は、リサイクルショップのようにいろいろなジャンルのものを扱うのではなく、少ないジャンルに特化して買い取りを行っています。
たとえば、以下のようなジャンルに特化しており、最近はますます細分化しその種類は数えきれないほどです。
- 着物
- ブランド品
- 貴金属
- フィギュア
- 書籍
- 美術品
ジャンルに特化して買い取りを行なっているため、知識や市場価値について非常に詳しいのが特徴です。
たとえば着物などは、衣料品としてリサイクルに出すと安い値段しかつきません。
しかし、着物を専門に買い取っているお店なら高い価格で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
ほとんどの専門買い取り業者は宅配での査定を行っているので、査定に出すのも簡単です。
また、インターネット上やLINEなどでの査定も行っているので、実際に品物を出す前に、大体の価格が分かるのも良いところでしょう。
1つ1つの遺品の市場価値を正確に知りたい人は、それぞれのジャンルの買い取り専門店に査定してもらいましょう。
買い取りの方法はお店によって異なりますが、宅配買い取りの他、出張買い取りを行っているところもあります。
遺品整理業者の買い取りとは?
近年、遺品整理業者も不用品の買い取りを行うところが増えてきました。
遺品整理業者に買い取りを依頼すれば、全てが一度に片付くという大きなメリットがあります。
また、買い取ってもらえるものがあれば、結果的にその分だけ遺品整理料金が安くなります。
遺品を大切に扱ってもらいながら仕分けや査定をしてほしい人や、遺品整理を急いでいる人にオススメです。
ただし、事前に、その業者が古物商許可を持っているかどうかを必ず確認しておきましょう。
まとめ
遺品整理後の不用品は、さまざまなお店で買い取ってもらえます。
それぞれ特徴があるので、希望に合うお店を選びましょう。
故人が残した大切な思い出の品が、納得できる形で買い取ってもらえるといいですね。