自宅の庭に生えている庭木を切ったのは良いものの、残された切り株や根っこが邪魔になっていかる方はいませんか?
切り株が残ったままだと見た目が悪いだけでなく、つまずいて転倒する恐れもあります。
そのため切り株は、きちんと「抜根」して処理をする方が多いです。
しかし、知識がないまま自分で抜根を行うと、作業中にケガをする可能性があります。
また、木の種類や大きさによっては、自力での抜根が困難な場合も少なくありません。
そこで今回は、木を抜根する方法や注意点について詳しくご紹介いたします。
庭の木の処理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
抜根とは?
木を処理するには「伐採」と「抜根」という2つの方法があります。
言葉自体は似ていますが、伐採と抜根はまったく別物です。
伐採は、木の根元を切ることで、抜根は、木を根っこから処分することを言います。
そのため、伐採は切り株が残ったままの状態です。
伐採しただけでは、根っこが残されているため、完全に木を処分したとは言えません。
庭の木を完全に取り除くのなら、「抜根」する必要があるのです。
庭木を抜根するのはこんなとき
木が邪魔になったときに抜根する人が多いですが、その他にも抜根すべき場面がいくつかあります。
・引越しをするとき
・庭木が隣家の邪魔になっているとき ・庭木が道路にはみ出しているとき |
引越しをする際に、次に住む人が気持ちよく生活を始められるよう、抜根する方がいます。
また、庭木が隣家や道路へはみ出している場合も、迷惑をかけないようしっかり処理をします。
はみ出している分だけ枝をカットしたり、根元を残して伐採したりする方法もありますが、抜根しておいた方があらゆるトラブルを防ぐことができます。
抜根の必要性やメリットについては、次項で詳しく解説いたします。
抜根の必要性
木を抜根するのは大変です。
木の根っこは草花とは違い、太くて丈夫なので、処理するのにも手間がかかります。
業者に依頼すれば手間なく処分できますが、費用は決して安くありません。
ですが、手間やお金をかけても抜根をした方が良いのには、次の理由があります。
・根っこが残っていると、木は成長する
・切り株につまずき、怪我をする恐れがある ・根っこや切り株が、ハチやシロアリの住処になる可能性がある |
木を切っても、根っこが残ったままでは、木はさらに成長を続けます。
そのため、完全に庭木を処理するのなら、抜根して根っこを取り除くほかありません。
切り株につまずいて転倒し、大けがをする恐れもあります。
小さな子どもやご年配の方がいるご家庭は、安全面を考えても抜根が必要です。
また、切り株にハチやシロアリが巣を作り、虫が住み着く可能性もあります。
このように、切り株が残ったまま状態では、さまざまな悪影響を及ぼします。
家族が快適に暮らすには、きちんと抜根して庭木を処分することが重要なのです。
自分で抜根をする手順
木を抜根するのは簡単ではありませんが、自分で行うことも不可能ではありません。
費用を抑えたい方や、抜根する木がそれほど大きくない場合は、次の手順で抜根を行いましょう。
<用意するもの>
・のこぎり(木の枝を切る際に使います)
・軍手(手を抜根中の怪我から守ります) ・シャベル(根っこを土から掘り起こし、作業を進める際に使います) ・除草剤(木の周りにある草を枯らし、抜根を効率よく進めます) ・高圧洗浄機(抜根する際、周囲の土を落とす際に使います) |
<抜根をする方法>
抜根に必要なアイテムを揃えたら、さっそく作業に取り掛かりましょう。
抜根は事前準備が重要です。
事前に木が抜けやすくなるよう準備をしておくことで、抜根がスムーズに進みます。
1.抜根をする前日に、木や周囲に除草剤を塗っておきます。
除草剤を塗っておくことで、木の根や周りの草が枯れて、作業が進みやすくなります。
2.庭木を伐採します。
すでに伐採済みで切り株だけの状態になっている場合は必要ありません。
木がそのまま残っている場合は、抜根をする前に伐採をしておきましょう。
伐採をする際は、切り株を自分の腰あたりの高さに切ると、抜根しやすいです。
3.高圧洗浄機で、切り株の土を落とします。
切り株を掘り起こす前に、高圧洗浄機を使って土を落としておくと作業がラクに進みます。
高圧洗浄機を持っていない場合は、次の工程に進みましょう。
4.シャベルを使って、切り株を土から掘り起こします。
切り株を、どの方向からもまんべんなく掘り起こすことがポイントです。
5.のこぎりを使って根っこを切っていきます。
根っこは固く丈夫なので、のこぎりで切る際は十分注意しましょう。
6.切り株を揺らしながら引き抜く
根っこを切ったら、切り株を左右に揺らしながら引き抜きます。
なかなか抜けないときは、根が切り足りない場合があるので、再度のこぎりでカットしましょう。
切り株が抜けたら、抜根が完了です。
抜根した切り株の処分方法
抜根した後は、切り株や木の根を適切な方法で処分しなければなりません。
木の処分方法は、自治体によって異なります。
ゴミ袋に入る大きさにカットして、「可燃ゴミ」に出せる地域もあれば、「粗大ゴミ」の取り扱いになる場合も。
自治体の公式HPを確認して、お住まいの地域のゴミ出しルールに沿って正しく処分を行いましょう。
抜根の専門業者に依頼すれば、手っ取り早く抜根できる
どんなに小さな木でも、抜根をするのは大変です。
のこぎりを使用する以上、怪我をする恐れもありますし、手間も労力もかかります。
安全性を優先したい、手間なく木を処分したい場合は、抜根を行っている業者への依頼を検討しましょう。
抜根の費用相場
木が大きいほど作業に手間も時間もかかるため、料金も高めです。
直径30cm以内の木であれば、5,000円程度の費用で済みますが、30cmを超える大きな木の場合は、1~3万円かかる場合もあります。
また、木の大きさだけでなく周囲の状況によっても費用が異なるので、一度相談してみると良いでしょう。
まとめ
庭木の抜根は、家や家族が安全に暮らすために必要なことです。
自力で抜根を行う際は、必要な道具を揃え、事前準備を整えたうえで作業しましょう。
安全性や手間を優先するのなら、業者への依頼も選択肢の一つです。
プロに依頼をする際は、業者によって作業料金や手順が異なるので、予算や作業内容に納得できる業者を選びましょう。