忙しさにかまけてしばらく疎遠にしていた実家に久々に帰省すると、ゴミの山が広がっていたという声がチラホラ耳にします。
こんな光景を目の当たりにしたら、元気そうな親の様子に安心した気持ちも一瞬にして吹き飛んでしまうことも。
しかし、こういったケースは決して珍しくありません。
むしろ社会の高齢化に伴い、急速に増加傾向にあります。
誰もが、いつ遭遇してもおかしくない社会問題になりつつあります。
今回は、決して他人事ではない実家のゴミ屋敷化はなぜ起きるのか、そして実家がゴミ屋敷になってしまった場合の対処法を解説します。
目次
実家がゴミ屋敷になる5つの理由
実家のゴミ屋敷化に対応する方法を知るために、まずはなぜ一般的な暮らしを営んでいたはずの住宅がゴミ屋敷になってしまうのか。
原因として考えられる5つの理由をみておきましょう。
実家がゴミ屋敷になる理由1:親世代特有の2つの価値観
高齢の親世代は、物が少ない時代に幼少期を過ごして育っている人がほとんどです。
物が溢れ、いつでも必要なときに必要なものが容易に手に入る現代とは大きく違い、少ないものを大切にすることを重んじてきました。
そのため、物を捨てることに対して抵抗や嫌悪感を覚える人も少なくありません。
物が少ない時代であれば、家の中に入ってくる物も少ないので家の中が物で溢れかえる心配はなかったでしょう。
しかし今は、冠婚葬祭の引き出物や季節ごとの挨拶の品をはじめ、たくさんの品々がやりとりされています。
またテレビをつければ、魅力的な商品のコマーシャル映像が流れ続けています。
そしてスーパーやコンビニエンスストアには、生活必需品の他にも購買意欲をそそる品が所狭しと並んでいるでしょう。
物が無く心理的飢餓状態を経験している親世代は、反動のように必要のない物でも買い求めてしまう人も少なくありません。
特に高度成長期を経験している世代は、物を持つことこそが社会的ステイタスであるという価値観を持っていることも少なくありません。
経済的に豊かになり自由になるお金が増えたからこそ、たくさんの物を所有したい欲を抑えることが難しくなった人が出てきました。
こういった親世代特有の価値観から、必要以上に物を家の中に持ち込み、一旦所有したものを、もったいないからと決して手放そうとしない人が後を経ちません。
そしてその結果、収納スペースのないたくさんの物が人間の居住スペースまで占領し、足の踏み場もなく品物がうず高く積み上がるゴミ屋敷が誕生します。
実家がゴミ屋敷になる理由2:加齢による体力の低下
加齢による体力の低下も、実家がゴミ屋敷になる大きな理由の一つです。
散らかった物を片付けたいという意思はあっても、体が思うように動かないという方が多いようです。
まだ若く体力もある子供世代には分かりにくいことですが、高齢になった親世代にとっては切実な問題です。
若い頃なら当たり前のようにできていた片付けが、加齢によって体力が衰え、思うようにできなくなる。
この現実を受け入れることは、実家の親自身にとっても大変つらい物です。
体力が追いつかず、家の片付けも十分にできない。
こういった状況が続くことは、自尊心も低下させます。
徐々に全てに対して投げやりで無気力になっていき、実家はゴミ屋敷に向かってまっしぐらになる可能性もあります。
実家がゴミ屋敷になる理由3:病気による認知能力の低下
加齢による認知機能や判断能力の低下、また脳の障害や精神的な疾患は、本人に自覚症状がないまま進行することがほとんどです。
実家の親自身が、ゴミとゴミではないものの正確な判断が下せなくなっていることすら気づけない状況にあるため、ゴミ屋敷化は加速度的に進みます。
認知能力が低下している場合、第三者から見れば明らかにゴミと認識できるものであっても、本人にはゴミだと判断ができないこともあります。
幼少期から培った時間も相まって、ゴミであるどころかとても大切なものであると認識しているケースも少なくないでしょう。
傍目には、ゴミを収集して自宅をゴミ屋敷にしているようにしか見えません。
しかし親自身にとっては、大切なものを収集保管しているだけかもしれません。
ゴミ屋敷解消に向けた対応策が最も難しいケースもひとつです。
実家がゴミ屋敷になる理由4:孤独
孤独からゴミに依存し、家をゴミ屋敷にしてしまうケースもあります。
特に多いのは配偶者を失い、近隣住民や友人との交友関係も少ない人の場合です。
遺品整理もままならず、孤独を埋め合わせるように物に執着してしまうケースがあります。
そうなると、気づけば手に負えないほどのゴミ屋敷になっているということも。
依存症というとアルコールや薬物の摂取やギャンブルへの依存を連想する人がほとんどでしょう。
しかし、物に依存してしまう依存症も存在します。
そして依存症は誰もが陥る可能性のある病気の一種です。
一人暮らしの部屋の空間を、物やゴミで埋め尽くすことで孤独を埋めようとする症状が見られることが多いです。
人付き合いの苦手な単身独居の高齢親世代には特に、深刻な問題です。
実家がゴミ屋敷になる理由5:子世帯は忙しく疎遠
現代では核家族化が進んでいます。
子供世帯が仕事や学校の都合で遠方に引っ越しし、そのまま親から遠くに住んでいるパターンは決して珍しくありません。
また子世帯が親世帯の近隣に住んでいても、自分自身の仕事や生活に追われて頻繁に実家を訪問するのは困難になっている方も多いようです。
年に1〜2回帰省するのが精一杯というのが現実でしょう。
親の心身の変化や実家の様子に気を配る時間的ゆとりがないまま、気づけば親の加齢が進み、実家がゴミ屋敷になってしまうというケースは、今後より一層増加すると推測できます。
見逃すと危険!実家がゴミ屋敷化する予兆
実家がゴミ屋敷化すると言っても、ある日突然ゴミ屋敷になるわけではありません。
初期の段階にはいくつかの特徴的な兆候があります。
予兆の段階で食い止めることができれば、ゴミ屋敷になる前に軽微な清掃で済ませられるかもしれません。
また親の心身の状態が悪化している場合、ゴミ屋敷という危険な状況に晒す前に施設に入居させる対応をとることも可能です。
ゴミ屋敷の予兆には次の4つがあります。
- 生ゴミが溜まっている
- 害虫や害獣が発生している
- ゴミの収集日にゴミを出せなくなっている
- 食事した後の片付けができず、食器や食べ物の残骸が残っている
いずれも心身が健康な状態であれば不快に感じ、対処せずにはいられない状況と言えるでしょう。
こういった不衛生な状況で生活できている時点で、ゴミ屋敷になる可能性があります。
久しぶりに帰省した実家にこういった兆候が見られる場合は、あっという間にゴミ屋敷となるかもしれません。
注意深く親の様子を確認し、同居や介護サービスの利用や、施設入所の可能性も視野に入れて備えが必要です。
実家のゴミ屋敷化に気付くための方法
実家がゴミ屋敷になってしまったら大変です。
そのため、できれば事前に気付き、まだまだゴミ屋敷となる前の段階で何とかしたいところです。
しかし別々に暮らしていると、実家の状況は分かりません。
そのため、気付いたらゴミ屋敷になってしまっていたというケースが多いです。
そこで、実家がゴミ屋敷になっていないか、気付くためのアプローチもいくつか覚えておきましょう。
実家がゴミ屋敷になっていないかを確かめる方法1:家に尋ねると告げてみる
電話やSNSで連絡をいれた際、「家に行くよ」と告げてみましょう。
ゴミ屋敷となっている場合、家に来られることを躊躇します。
やはり実家側としても、ゴミ屋敷の状態は「良い状態ではない」との自覚はありますので、家族が訪ねてきてゴミ屋敷の状態が露呈することを恐れています。
つまり、家に来てほしくないのです。
あまりにも頑なに家に来ることを拒むようであれば、既に実家がゴミ屋敷となっている可能性があります。
実家がゴミ屋敷になっていないかを確かめる方法2:人付き合いを訪ねる
人付き合いの有無を尋ねてみましょう。
こちらも先同様、ゴミ屋敷になってしまっていれば人を呼ぶことはありませんので、長らく家に人を呼んでいない場合と話している場合、実家は既にゴミ屋敷化している可能性があります。
特にかつては家に人を呼ぶことが多かった親の場合、人を呼ぶことがないと告げている場合、環境の変化があった可能性があります。
実家がゴミ屋敷になっていないかを確かめる方法3:最近どこに出かけたのかを聞いてみる
実家に連絡した際、最近どこかに出かけているのかを訪ねてみましょう。
なぜこの質問でゴミ屋敷なのかが分かるのかといえば、実家に暮らしている親の体力・行動力が見えてくるからです。
頻繁に出かけているようであれば、まだまだゴミ屋敷リスクは低いです。
しかし出かける機会が減っている、あるいはほぼ出かけていない場合、体力・行動力が衰えていますのでゴミ屋敷リスクの高い状態となっています。
実家がゴミ屋敷になっていないかを確かめる方法4:不要になったものをあげると告げてみる
家で不要になったものを実家にあげると伝えてみましょう。
ここで、いらない・不要といった答えが返ってくる場合はゴミ屋敷となっている可能性が高いです。
特に物を大切にする傾向のある実家の場合、申し出に対して不要だと告げてくるということは、既に家の中に物が入らないような状態、つまりはゴミ屋敷となっている可能性があります。
仮に家が綺麗な状態であれば、物をもらえるというシチュエーションは歓迎するはずです。
実家がゴミ屋敷になっていないかを確かめる方法5:新しく入手したものを聞いてみる
新しく入手したものがないのかを訪ねてみましょう。
この質問で何が分かるのかといえば、新しく入手した物そのものではなく、物によって入手経路が見えてくるからです。
例えば明らかに購入したであろうものであればゴミ屋敷リスクは低いです。
しかし地域に出されていた粗大ゴミを拾ってきている場合、これまでに何度もゴミを拾っていて、既にゴミ屋敷になっている可能性もあれば、ゴミを拾うというライフスタイルが、ゴミ屋敷リスクを高めています。
実家のゴミ屋敷化を絶対に放置してはいけない理由
あまりにもゴミ屋敷化のスピードが速い場合、予兆に気づけないままゴミ屋敷になった実家を目の当たりにすることもあるでしょう。
実家がゴミ屋敷になっていることに気づいたら、すぐに対処しなくてはならない理由が3つあります。
実家のゴミ屋敷化にすぐ対処すべき理由1:近隣トラブル
一つ目の理由として、ゴミ屋敷は実家だけの問題にとどまらず、近隣住人や地域を巻き込んだ社会問題になることが挙げられます。
近隣住人から実家がゴミ屋敷である旨の申告を自治体に対して行えば、自治体の立ち入り調査や指導が入る場合があります。
それでもゴミ屋敷の状態が改善しない場合、自治体が強制的にゴミを撤去する強制執行になる可能性もあります。
近隣とのトラブルによって、継続して居住し続けられなくなる恐れもあります。
実家のゴミ屋敷化にすぐ対処すべき理由2:二次災害
ゴミ屋敷は、火災や住宅の倒壊といった危険をはらんでいます。
不衛生な状態ですと病害虫が発生し、周辺の住宅にも影響する場合もあります。
さらにゴミ屋敷には可燃物が豊富にあります。
火の不始末が原因で出火した場合、あっという間に火の手が回る危険性も否めません。
住人である親はもちろんのこと、近隣住人も危険に巻き込んだ大惨事の原因になるかもしれないのがゴミ屋敷です。
実家のゴミ屋敷化にすぐ対処すべき理由3:膨大な遺品整理が残る
実家がゴミ屋敷状態のまま親が亡くなってしまった場合、遺品の片付けが子供世帯にのしかかります。
持ち家であった場合、ゴミも含めてすべて処分しなければ売却することもできません。
またゴミ屋敷の場合、病害虫の影響や生ゴミなどから染み出した水分で基盤が傷むことがあります。
住宅自体の価値が下がる他、住宅としての価値を失い、処分するしかなくなる恐れもあります。
親が余生を健全に過ごすため、そして親が逝去した後のためにも、速い段階でお部屋の片付けを依頼するなどのゴミ屋敷対策することが重要です。
実家のゴミ屋敷化を悪化させる5つのNG行動
実家がゴミ屋敷になっていると気づいたら、早急な対応が大切です。
ただし焦りは禁物です。
ゴミ屋敷問題は、親のメンタリティにも関わる、非常にプライベートでデリケートな問題です。
対応を誤れば事態がこじれ、親との関係性も破綻させる恐れもあります。
実家のゴミ屋敷化を加速するNG行動1:ゴミ屋敷を甘くみる
実家がゴミ屋敷になっても、清掃をしてゴミを捨ててしまいさえすれば全て解決する。
安易にそう考えるのは危険です。
先に紹介したように、実家がゴミ屋敷になった過程には親の心理状態や、目には見えない病気が関係している可能性があるからです。
一旦ゴミを全て捨てても時間を置けばまた元のゴミ屋敷に逆戻り、を繰り返すケースが多いです。
実家のゴミ屋敷化を加速するNG行動2:親だけで片付けさせる
実家と言っても、親のプライバシーもあります。
子供が介入してはいけないのではないかという思いもあるでしょう。
また、実家の片付け作業くらいは親自分でして欲しいという気持ちにもなるかもしれません。
しかし実家がゴミ屋敷になっている場合、親自身が片付け作業をするのは不可能と言っても過言ではありません。
実家がゴミ屋敷になっている時点で、親の心身は健全な状態にあるとは到底言い難いと言えるでしょう。
体力の衰えた親が全てのゴミを集積処分に出すのは困難でしょう。
実家のゴミ屋敷化を加速するNG行動3:親を叱る・否定する
なぜ捨てるべきゴミを捨てずに保管して、ゴミ屋敷にしてしまったのかと親を責めることは避けた方が良いでしょう。
体力が衰えて自分の生活から排出されたゴミを自分で処理できないことを子供に非難された場合、内容が正論であるほど親にとって素直に受け入れることは難しいでしょう。
また自分は大切なものと認識しているものに対して、それを捨てるべきゴミだと子供から指摘された場合、親は子供に対して心を閉じ、話し合うことすらできない状況に陥りかねません。
子供から見ればゴミ屋敷と化している実家でも、親にとっては大切なものがたくさん詰まった大切な空間であることも。
子供の立場から親の価値観を全否定するような言葉をかけることは、親との信頼関係を失う恐れがあります。
実家のゴミ屋敷化を加速するNG行動:「ゴミ」「捨てる」と言う
子供から見ればただのゴミでも、親にとっては大切な物であるかもしれません。
そのため、「ゴミ」「汚い」「捨てる」「処分する」といった直接的表現を用いるのは好ましくありません。
その代わりに「生活しやすいように一緒に片付けてみないか」といった婉曲な表現で、親の自尊心を傷つけないように配慮しましょう。
目的は実家のゴミ屋敷状態を改善し、親が安全な生活を送れるように住居を整えることです。
細心の配慮をもった対応を心がけることが大切です。
実家のゴミ屋敷化を加速するNG行動5:親の意思を無視する
ゴミ屋敷にしてしまう時点で、親の心身は決して健全な状態ではないでしょう。
判断力も衰えており、なぜゴミ屋敷のままではいけないのか、なぜゴミを処分しなければいけないのかを説明するのも容易ではないでしょう。
しかし親の意向を確認せず、一方的にゴミを処分することは親との信頼関係を損なう危険な行為です。
認知症などの重度な状態の場合、介護施設入所などを検討する必要もあるでしょう。
話し合いのできる状態であれば、しっかりコミュニケーションを重ねて親の同意を得る努力をしてみましょう。
実家がゴミ屋敷化した時の対処法
実家がゴミ屋敷になってしまった場合の対処法は、ゴミ屋敷の程度によって異なります。
ゴミ屋敷が初期の段階、そして中程度以上の場合での対応方法を紹介します。
実家が初期段階のゴミ屋敷の場合:一緒に片付ける
ゴミ屋敷も初期の段階であれば親と一緒に、ゴミとそうではないものの意思確認をしながら、片付けていくのもよいでしょう。
ただし、ゴミは分別して捨てなければなりません。
ゴミが大量な場合も同様に一度ではゴミを処分しきれず、何度もゴミ出しのために実家へ足を運ばなければならないこともあります。
また粗大ゴミのような大型のゴミを指定日に集積所まで運ぶのは、かなりの重労働です。
実家が近隣であればそれほど不便はないかもしれませんが、遠方の場合は現実的ではありません。
もし何度もゴミ捨てのために足を運ぶのが難しい場合は、プロの掃除業者に依頼することを検討しましょう。
ゴミ屋敷の片付け作業に特化したプロの掃除業者なら、数時間のうちに全てのゴミを搬出できますし、全てのゴミをトラックで一気に搬出することも可能です。
実家が中程度以上のゴミ屋敷の場合:プロの手助けを要請する
実家が中程度以上のゴミ屋敷になってしまった場合は、迷わずプロの掃除業者に依頼しましょう。
ゴミ屋敷化が進行した場合、ゴミを処分するだけでは済まないことがほとんどです。
ゴミから染み出した水分が住宅の壁や床に染みた場合、特別な機材を用いた清掃でないと対処しきれないこともあります。
また病害虫が発生している場合も、プロによる特殊清掃が必要です。
プロの掃除業者に依頼すれば、指示を出すだけであっという間に作業が完了します。
不用品と必要なものの分別の一覧をあらかじめ作っておくとスムーズです。
実家が手の付けられないゴミ屋敷の場合:プロに依頼する
実家がもはや手の付けようのないレベルのゴミ屋敷となってしまっている場合もまた、プロに依頼しましょう。
重度のゴミ屋敷の場合、行政への相談も選択肢にありますが、行政に相談した場合、行政代執行までは時間がかかりますし、費用は行政側の言い値を支払うことになります。
それよりは、自らで選べるププロの掃除業者に依頼した方が、スピード感のある作業も可能なら、業者毎に費用を見比べて安い業者に依頼することもできます。
実家のゴミ屋敷を解消した後に心掛けるべきこと
自力にせよ、専門業者を頼るにせよ実家のゴミ屋敷を解消した後も油断はできません。
一度ゴミ屋敷にしてしまったという事実は、今後も再びゴミ屋敷にしてしまうリスクが実家に住む親のライフスタイルや価値観に潜んでいることを意味します。
そのため、何らかの形でアプローチすることが求められます。
実家のゴミ屋敷を解消した後にすべきこと1:こまめに連絡する
特に用事がないと、実家に連絡する機会は減っていくものですが、ゴミ屋敷を解消した後はこまめに連絡をいれましょう。
さらには足を運ぶのも有効です。
連絡を入れたり足を運ぶことで、実家に住む親の孤独感を埋めることにもなれば、家に来るかもしれないとの思いから、家の中を清潔に保とうとします。
そのため、定期的に足を運ぶのではなく、急に足を運ぶのも有効です。
実家のゴミ屋敷を解消した後にすべきこと2:ゴミ屋敷を咎めない
実家のゴミ屋敷を綺麗にした後は、ついついゴミ屋敷のことを咎めたくなることでしょう。
しかし、ゴミ屋敷化を咎めることは控えましょう。
咎めたり怒ると、かえって反発してしまう可能性があります。
どうしてもゴミ屋敷に触れたいのであれば、笑い話にするよう配慮しましょう。
咎めたところで結局は自分自身の気が晴れるだけで、ゴミ屋敷問題そのものの解決にはなりません。
実家のゴミ屋敷を解消した後にすべきこと3:定期的に外に連れ出す
ゴミ屋敷にしてしまったという事実は、実家に住む親が孤独だったり、あるいは何もやることがないといった心情面に何らかの問題を抱えているケースが多いです。
そこで、定期的に一緒に外出しましょう。
決して大げさな外出である必要はなく、一緒に買い物に行ったりで十分です。実家に住む親が普段足を運べないような場所に連れ出すだけで親に新鮮な気持ちを吹き込むことができます。
結果、鬱屈した気持ちが貼れて再度のゴミ屋敷化を防ぐことになります。
実家のゴミ屋敷を解消した後にすべきこと4:「足」を用意してあげる
外に出る機会がないと内にこもり、結果的にゴミ屋敷にしてしまうこともあります。
そこで、「足」を用意してあげましょう。
車やバイク、体力が衰えているのであれば電動自転車等も良いでしょう。
自転車が不安であれば電動車椅子等も候補に入れてみるのも良いでしょう。
自分だけでどこかに出歩ける「足」があれば、外出意欲が高まるかもしれません。
結果、気持ちが家の中ではなく外に向けられることになり、ゴミ屋敷化の再発防止となります。
まとめ
実家がゴミ屋敷になってしまう理由としては、親世代特有の価値観、体力や認知能力の低下、子供と疎遠になったり、孤独感が強い点が挙げられます。
しかし実家がゴミ屋敷になってしまうと、近隣トラブルだけではなく二次災害も懸念されますし、膨大な遺品整理が残るリスクもあります。
ゴミ屋敷がまだまだ軽度・初期段階であれば一緒に片付けるのもよいのですが、既に中程度、あるいは重度のゴミ屋敷となってしまっている場合には、専門業者を頼った方が確実性が高いです。
また、綺麗になった実家を再度ゴミ屋敷とさせないために、実家にこまめに連絡を入れたり、何らかの予定を入れるなどしましょう。