コピー機が壊れたり、新しいものに買い替えたいとなったものの、大きなコピー機をどのように捨てたらいいのかが分からないという方は意外と多いのではないでしょうか。
コピー機を処分したい場合、コピー機の入手方法や、「家庭用」と「事業用」のどちらのタイプのものを使っているかによって処分方法が変わってきます。
そこで、当記事では、
- コピー機の入手方法
- コピー機の処分方法
- 家庭用と事業用の違い
- 少しでも安く処分をする方法
などをまとめていきます。
記事を読めば、手持ちのコピー機をどのように処分をしたらいいのかが分かりますよ。
少しでもお得に処分をする方法も紹介していくので、是非お手持ちのコピー機を処分する際の参考にしてみてくださいね。
目次
コピー機(プリンター)の入手方法について
コピー機を使わなくなったから処分したい。
そう考えた時にポイントとなるのは、コピー機の入手方法です。
コピー機の入手方法は、
- リース
- レンタル
- 買い取り
の3つに分かれます。
コピー機の処分方法は、どのように入手したかによって変わってくるので、この入手方法が非常に重要となります。
まずは入手方法を確認してみてくださいね。
リースとレンタルの違いは?
買い取りはそのままの意味で分かりやすいですが、迷うのがリースとレンタルの違いだと思います。
どちらも「借りているもの」という意味合いは同じなのですが、どう違うのかを詳しく解説していきます。
まずは大まかな違いが分かるよう、比較表を見てみましょう。
商品 | リースの場合 | レンタルの場合 |
利用期間 | 年単位 | 数日~年単位 |
中途解約 | 不可 | 可 |
初期費用 | かからない | かかる |
新品・中古 | 新品 | 中古 |
経費申請 | 可 | 可 |
こう見ると、同じ所と違うところが見えてくると思います。
詳しい特徴や違いを個別にまとめていきます。
リースの場合
- 数年単位で契約する。
- 借りる際にリース会社の審査が必要
- 契約期間の途中での解約はできない
- 初期費用も含め、全てリース会社が代行するため導入時のコストはかからない
- 新品のみ借りられ、好きなメーカーのものも指定ができる
- レンタルと比べると、契約費用も安い
レンタルの場合
- いつでも解約ができる
- 必要な日数だけ借りられる
- 中古しか借りられない
- 借りる際の審査は必要ない
- 導入時に搬入費用などの諸経費が発生することもある
このような違いがあります。
年単位での一定期間、借りる予定があるのであればリースを選んだ方がお得ではないかと思います。
コピー機(プリンター)の処分方法について
コピー機の入手方法は、
- リース
- レンタル
- 買い取り
の3つがあると分かりました。
リースとレンタルはもちろん勝手に処分をしてはいけません。
契約内容に合わせて、業者に返却をするようにしてくださいね。
ちなみにリース契約の場合、決められた期間より早く返却をすると違約金などが発生する場合もあるので、契約期間には注意をしてください。
そして、コピー機が不要となった場合、自分で処分する必要が出てくるのが買い取りをしていた場合です。
買い取りのコピー機を処分したい
買い取りのコピー機ですが、ここでまた分岐点が出てきます。
- 家庭用コピー機
- 事業用コピー機
のどちらに該当するかということです。
実は、個人名義で購入したものではなく、事業用として購入したものの場合「家庭ゴミ」の扱いで処分することはできません。
「事業ゴミ」として回収しなければいけないことが定められているのです。
この違いについてもう少し詳しく見ていきましょう。
「家庭用」と「事業用」どう違うの?
一般的に家庭用のコピー機というと、プリンターサイズでインクジェット式のタイプのものがほとんどでしょう。
あくまで家庭で使うことを目的としているので、事業用のものと比べると印刷のクオリティにも差が出てきます。
事業用のものは、自立しているレーザープリント式のタイプのものを指します。
コンビニに置かれているコピー機というとピンとくる方も多いのではないでしょうか。
あのサイズのものを家庭に置くことはまずないですし、個人のお金で購入することも少ないのではないでしょうか。
家庭用コピー機と事業用コピー機は、
家庭用コピー機 | 事業用コピー機 |
プリンターサイズ | 自立型の大型機械 |
インクジェット式 | レーザープリント式 |
日光や水に弱い | 耐久性に優れている |
などの違いがあります。
そして、事業用の場合、処分する際は自治体回収は不可となります。
なぜ「事業ゴミ」は自治体では回収できないの?
自治体が回収できるのは「家庭ゴミ」だけで、「事業ゴミ」は回収していません。
「事業ゴミ」は自治体ではなく、各事業者が自らの責任で適正に処分するよう、法律で決められているからです。
ちなみに、事業ゴミは「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2種類があります。
事業用コピー機はこのうち、産業廃棄物の方に該当します。
そのため事業用コピー機を捨てる場合、「産業廃棄物処理業者」に依頼をすることとなります。
「産業廃棄物処理業者」に処分してもらう場合は、また少し特殊となるので、先に家庭用コピー機の回収方法からまとめていきます。
処分方法①ゴミ収集で回収してもらう
1番簡単な方法は「不燃ゴミ」で出す方法です。
家庭用プリンターサイズなら、不燃用のゴミ袋に入るかもしれません。
不燃用の袋に入れば、無料で不燃ゴミの日に回収してもらうことができますよ。
「不燃ゴミ」として出せないサイズなら次の選択肢は「粗大ゴミ」です。
「粗大ゴミ」で受け付けてもらう場合は、住んでいる地区の「粗大ゴミ受付センター」に申し込んで、回収してもらうこととなります。
処分手数料を納めたうえで、指定の日時に自宅の前などに出しておけば回収してもらえます。
処分方法②リサイクルショップに買い取ってもらう
コピー機が壊れていなければ、リサイクルショップに持ち込むという手もあります。
リサイクルショップで受け付けてくれるには、
- コピー機が正常に作動すること
- 購入から10年以内であること
が条件となってくることが多いようです。
まずはいきなり持ち込まずに、受け付け可能かどうか電話確認をしてみるのが確実です。
また、大きくて持ち込めないといった場合は、出張買取をしてくれる業者にお願いするのがおすすめです。
出張買取をしているリサイクルショップなら、自宅まで来て査定をしてくれ、不要となったコピー機を買い取ってくれます。
ただし古いタイプのコピー機の場合、買取りを拒否されたり、回収してもらえても値段がつかない場合もあることを知っておいてくださいね。
仮に値段がつかなくても、無料で回収してもらえれば自己負担金がないので御の字と言えるのではないでしょうか。
処分方法③購入したメーカーに回収を依頼する
業務用として扱われているコピー機の多くは、連絡をすれば不要となったコピー機を回収してくれます。
しかし、残念ながらこちらは無料ではありません。
ここで、大体の回収料の目安の表を参考に張っておきます。
キャノン | ・30kg未満・・・14,500円
・30~100kg未満・・・39,000円 |
リコー | ・20kg以上40kg未満・・・13,000円
・40kg以上100kg未満・・・23,000円 |
シャープ | ・70Kg未満・・・22,100円
・70Kg以上150Kg未満・・・24,500円 |
TOSHIBA | ・複合機・・・20,000円 |
富士ゼロックス | ・11~40Kg・・・17,000円
・41~90Kg・・・24,500円 |
このようにメーカーが回収をしてくれれば、持ち込む手間なども不要なのですが、そこそこのまとまった金額が必要だということが分かりますね。
ちなみに、事業用コピー機もメーカー回収を依頼することができるので、覚えておくといいでしょう。
処分方法④産業廃棄物処理業者に処分してもらう
事業用コピー機を処分する場合は「事業ゴミ」に出さなければいけません。
事業ゴミには、「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2種類がありますが、その違いをまとめていきます。
「産業廃棄物」
事業の中で出てきた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、その他政令で定められた計20種類の廃棄物のことを指します。
「事業系一般廃棄物」
産業廃棄物に該当しない全ての廃棄物のことを指します。
例えば、
- レストラン・飲食店から排出される残飯類
- オフィスから出るリサイクルできない紙くず
- 造園業から排出される剪定枝、枯葉類
などが該当します。
事業用コピー機は、産業廃棄物に該当します。
そのため、事業用コピー機を捨てる場合は「産業廃棄物処理業者」に依頼をすれば、処分をしてもらえますよ。
処分方法⑤不用品回収業者に処分してもらう
家庭用コピー機、事業用コピー機共に、不用品回収業者に回収してもらうことも可能です。
家庭用コピー機はそのまま依頼をすれば引き取ってもらえます。
問題となるのが事業用コピー機です。
事業用コピー機には、回収をするための条件があります。
事業用コピー機は産業廃棄物に該当するとお伝えしました。
産業廃棄物を処分するには、「産業廃棄物収集運搬許可証」が必要です。
そのため業務用コピー機を回収できるのは、
- 産業廃棄物収集運搬許可証を取得している
- 産業廃棄物収集運搬処理業者と提携している
と、上記の条件のどちらかをクリアしている業者のみとなっています。
どちらかの条件をクリアしている業者に依頼すれば、事業用コピー機も回収してもらえます。
不要品回収業者を見つけたら、事業用コピー機の回収が可能か、問い合わせてみるといいでしょう。
コピー機を少しでも安く処分をする方法
ここからはおまけとして上記で紹介した方法以外にコピー機を安く処分する方法を考えていきたいと思います。
安く処分する方法①フリマサイトを活用する
コピー機を処分して尚、利益を出したいのであればフリマサイトやオークションサイトの利用がおすすめです。
事業用のコピー機はなかなか譲渡が難しいかもしれませんが、家庭用のコピー機程度のサイズならば宅配便で送ることも可能です。
まだ充分に使えるコピー機なら買い取り手も見つかるかもしれません。
事業用の場合は、なかなか難しいかもしれませんがジモティーのような直接会って引き渡しをするようなフリマサイトならお相手も見つかる可能性もあります。
安く処分する方法②友人に譲る
コピー機の処分に困ったら友人に相談をしてみるのもいいでしょう。
家庭用、事業用問わず探している方がいるかもしれません。
友人に譲った場合、利益を生み出すのは難しいかもしれませんが、回収費用が掛からないと思えば、充分効率的と言えるのではないでしょうか。
お友達を助けることにも繋がりますし、決して損にはならない選択だと思います。
安く処分する方法③専門店で売る
リサイクルショップに持ち込む方法を先程紹介しましたが、買い取りをメインで行っている業者もあるのです。
できたら事前にしっかりとリサーチをして、コピー機の買い取り実績が豊富かどうかも確認しておくといいでしょう。
普段からコピー機の買い取りを行っている業者なら、適正な値段で買い取ってくれる可能性が高くなります。
コピー機の買い取りになれていないリサイクルショップは感覚で値段を付けてしまうこともあるので、本来なら貰えたお金を受け取りそびれてしまうといったこともなくなります。
専門店で売る場合は、
- 出張買い取りをしているかどうか
- 出張費用は発生するのか
も併せて確認をしておくといいでしょう。
まとめ
コピー機を処分したいと考えた時にどうしたらいいのかを考えてきました。
もう1度簡単におさらいをすると、
- コピー機の入手方法で処分方法は異なる
- 「家庭用」か「事業用」かでも処分方法が異なる
ということです。
家庭用の場合の処分方法は、そこまで難しくないのですが、事業用の場合は、「事業ゴミ」として出す必要があり、自治体などでは回収してもらえないことも分かりました。
なので、まずは「家庭用」か「事業用」かをきっちりと調べる必要がありますね。
コピー機の回収は、回収方法によって
- 回収代を払う場合
- 無料で回収してもらえる場合
- 買い取り料が発生する場合
とこちらも方法によって、全く異なってきます。
どうせなら利益を発生させて、コピー機を手放したいところなので、「家庭用」「事業用」問わず、コピー機の処分を考えている方は、是非この記事を参考にして処分方法を検討してみてくださいね。