猫と一緒に暮らしていると、どうしても気になってしまうのが猫砂の捨て方や臭い対策です。飼い猫はかわいいものの、「ゴミに出す時に臭うのは迷惑になるかも」「猫砂を撒き散らさないように捨てなきゃ」など、少しでも快適にするための悩みは尽きません。
使用済みの猫砂は、少しの工夫やポイントを押さえた捨て方をすれば、臭いも漏れにくく周囲にも迷惑になりません。猫砂の正しい捨て方と処分方法、気をつけておきたい注意点・対策を詳しく解説します。
目次
猫砂の捨て方
使用済みの猫砂は、燃えるゴミに出す・土に埋めるなど複数の処分方法があり、どの方法でも正しい処分をすることが大切です。特に燃えるゴミで出す場合、住んでいる地域によっては出し方も細かく指示されているので、収集業者に迷惑がかからないよう気をつけなければなりません。
猫砂の捨て方を知り、状況に合わせて使い分けてみましょう。猫砂捨て方の具体例を、状況に合わせて詳しくご紹介します。
燃えるゴミとして捨てる
使用済みの猫砂は、燃えるゴミとして捨てるケースがほとんどで、木製や紙製の猫砂は燃えるゴミに出してもほぼ問題ありません。ベントナイトなどを砕いた猫砂の場合、自治体がOKしているなら燃えるゴミに出しても良いですが、気をつけなければならないのが事前の猫砂の排除です。
ベントナイトは鉱物に分類されるので、本来なら燃えないゴミに出さなければなりません。したがって、鉱物系の使用済み猫砂を捨てる場合は、できるだけ汚物のみになるよう余分な猫砂を落とし、少量ずつに分けて出すようにしましょう。
燃えないゴミとして捨てる
猫砂が次のような素材でできており、自治体で燃えるゴミに出してはならないと決めている場合は、燃えないゴミとして処分します。
- ベントナイト
- ゼオライト
- シリカゲル
上記のうち、ベントナイトとゼオライトは鉱物系、シリカゲルは無機物系で、汚物が付いていなければ基本的に燃えないゴミに出せます。しかし、使用済みの猫砂で汚物が付いている場合、衛生的な面を考慮して燃えるゴミに出すケースもあるので、気になる場合は各自治体に確認してから出してください。
トイレに流して処理
「トイレに流せる猫砂」を使用している場合、使用済みの猫砂をトイレに流して処理することも可能です。トイレに流せる猫砂のほとんどは、紙・木屑・おからなどの有機物でできており、パッケージに「トイレに流せる」と明記されていれば人間用の水洗トイレに流せます。
ただし、浄化槽タイプや節水タイプなど、トイレの仕様によっては故障する可能性があり、たとえトイレに流せる猫砂でも処理するのはおすすめできません。使用済み猫砂をトイレに流して処理したい場合は、猫砂だけではなくトイレの仕様も確認することが大切です。
自宅の土に埋める
自宅に庭や畑があると、使用済みの猫砂を土に埋めて処理する人もいます。猫の汚物も有機物で、土に埋めれば分解され臭いもシャットできるため、ある意味有意義な処分方法です。
ただし、野良猫が掘り返したりトイレ場と認識して粗相したりする可能性があるため、穴はかなり深く掘らなければなりません。また、猫の尿は若干酸性寄りで植物を枯らすこともあり、大切な植物が植わっている場所にトイレゴミを埋めた場合、枯れる可能性が高まります。
猫砂の種類は大きく分けて2つ
猫トイレで使用する猫砂は、鉱物砂・紙・木製など様々な素材が使用されているが、大きく分類すると有機物と無機物の2種類です。どちらもそれぞれに特徴があり、使い勝手も変わってくるので、飼い猫や飼い主の好みに合わせて使い分ける人もいます。
両方の素材の特徴を理解し、自分と飼い猫にぴったりな猫砂選びをしてみましょう。有機物系の猫砂と無機物系の猫砂、それぞれの特徴をご紹介します。
有機物系
有機物系の猫砂とは、紙・ウッドチップ・おからなど、植物系由来の原料で作られた猫砂のことです。植物性由来の猫砂は持ち運びも軽く、しっかり尿を吸い取ってもさほど重くならないので、力の弱い人や高齢者でも簡単にゴミ捨てができます。
天然木を使用したウッドチップは香りがよく消臭効果も高め、おからの猫砂は飼い猫が口にしても安心など、同じ有機物系でも特徴があり効果もさまざまです。自然にも飼い主にも優しい素材なので、オーガニック派の飼い主に好まれています。
鉱物系・無機物系
鉱物系・無機物系の猫砂には、ベントナイト・ゼオライト・シリカゲルといった素材が使用されていて、臭いをしっかり抑えたい人にぴったりです。例えば、ベントナイト・ゼオライトの鉱物系猫砂は、本当の鉱物を細かく砕いているので、用を足した飼い猫も砂かけしやすく、排泄物の臭い漏れを物理的にシャットしてくれます。
無機物系のシリカゲルは、消臭力・吸収力が抜群に高く、種類によっては抗菌効果もプラスされているため、雑菌の繁殖が気になる人に最適です。ただし、鉱物系猫砂は全体的に重さがあり、力が弱い人や持ち運びが苦手な人には向いていません。未使用の鉱物系猫砂自体も重いですが、使用済みの猫砂はさらに重量が増すので、詰め込みすぎによるゴミ袋の破れにも注意が必要です。
猫砂を捨てるときに注意すること
使用済みの猫砂を捨てるときは、万が一のリスクやゴミ出しルールなども考慮して、できるだけ迷惑にならないよう捨てなければなりません。「これくらい大丈夫だろう」「こんなもんだろう」と適当に処分してしまうと、思わぬ苦情が入ったり揉め事になったりします。
猫砂を捨てるときに気をつけるべきことを知り、周囲に配慮した気持ちの良いゴミの捨て方をマスターしましょう。猫砂を捨てるとき注意するべき点を、以下で詳しく解説します。
自治体ごとに猫砂の捨て方は変わる
猫砂を捨てるときは、住んでいる地域のルールに沿った捨て方を徹底しましょう。例えば、飼っている猫と一緒に、福岡県福岡市から埼玉県日高市へ引っ越したとします。福岡市は、使用済み猫砂は全て燃えるゴミなので、可燃ゴミの袋に入れて出すことが可能です。
日高市の場合、可燃ゴミで出せるのは紙製や木製などの有機物系猫砂のみで、鉱物系の猫砂のゴミ出しは環境課へ相談しなければなりません。したがって、福岡市と同じ感覚で猫砂を捨ててしまうと、自治体や近隣住人からもクレームを受けてしまいます。このように、自治体ごとでゴミ出しルールが異なるので、猫砂を捨てるときには事前確認が大切です。
燃えるゴミで捨てる場合
猫砂を燃えるゴミで捨てる時は、臭いや猫砂の散らばりに注意して捨ててください。猫砂を燃えるゴミで出せる自治体は多いですが、使用済みの猫砂をダイレクトにゴミ袋へ入れてしまうと、臭いやすくなり猫砂も散らばってしまいます。
猫トイレを掃除するとき、小袋にすくい取って口をぎゅっと縛ってからゴミ袋に入れれば、臭いも漏れにくく猫砂の散らばりの心配ありません。さらにしっかりと臭いや猫砂を密封したいときは、ゴミ袋の上部に余裕を持たせて口を縛り、二重で密封してください。
燃えないゴミで捨てる場合
鉱物系猫砂を燃えないゴミで捨てる時は、できるだけ排泄物と猫砂を分けておき、猫砂だけを燃えないゴミの袋に入れて捨てます。燃えないゴミは、基本的に分別して処理されますが、人の手が入るので排泄物がついたままの猫砂は不衛生です。
可能な限り排泄物を取り除いて燃えないゴミに出せば、衛生面での悪影響も軽減できて、分別作業する人にも迷惑がかかりません。実際に作業する人にも配慮して、可能な限り排泄物を取り除いてから燃えないゴミとして処分しましょう。
トイレに流す場合
猫砂をトイレに流すときは、猫砂の素材確認と一度に流す量に注意してください。トイレに流す場合、流せる猫砂なら多少ついていても問題ありませんが、流せない猫砂だとトイレ詰まる可能性が高いです。
たとえ排泄物だけを流すとしても、元々は人間用に作られているトイレなので、いっぺんに流すと故障してしまいます。トイレに流して処理する時は、たとえ流せる猫砂であってもできるだけ落とし、猫の排泄物だけを少しずつ数回に分けて流してください。
猫のうんちの捨て方とにおい対策
猫のうんちは、ほとんどの自治体で燃えるゴミに出せますが、その際に気をつけるべきなのが、間違ったうんちの捨て方や臭い漏れです。対策しないまま適当に捨ててしまうと、ゴミ袋から猫砂がこぼれ落ちたり臭い漏れしたりして、ゴミ収集を行う作業員にも近隣住人にも迷惑をかけてしまいます。
しっかり対策してから捨てれば、猫砂の散らばりや臭い漏れを防ぎやすくなり、周囲に迷惑がかかりません。具体的な対策例を以下でご紹介するので、できそうな方法から少しずつ試してみましょう。
猫のうんちの捨て方
猫のうんちを捨てるときは、事前に次のような対策をしてからゴミ袋に入れます。
- 新聞紙で包む
- ペットシーツに包む
- ビニール袋に入れて口を縛ってから入れる
新聞紙やペットシーツで包めば、うんちが直接的に空気に触れないので臭いが軽減され、ゴミ袋からウンチがこぼれ落ちる心配もありません。特に猫のウンチがゆるめの場合、新聞紙やペットシーツが水分を吸い取ってくれるため扱いやすくなります。
わずかな臭い漏れや砂こぼれもきになる人は、猫のうんちをビニール袋に入れて口を縛ってからゴミ袋に入れてください。厚手のビニール袋なら、ゆるめのうんちもそのまま入れられて手間がかからず、口をしっかり縛れば臭いも砂も漏れません。
ゴミの日までの臭い対策
猫のうんちをゴミの日まで保管しなければならないときは、密閉率の高い方法で臭い対策をします。1番簡単なのは、ビニール袋に入れて口を縛る方法ですが、それでも臭いが気になる場合は、ビニール袋ごとジップ式冷凍保バッグに入れればほとんど臭いません。
筆者も猫飼育歴10年以上の経験者ですが、さまざまな方法の中でも「これはいい」と実感したのは、ペットのトイレゴミ専用処理ポットや、赤ちゃんの紙おむつ専用処理ポットの流用です。
どちらもポット自体に密閉性があり、一回の掃除ごとに袋状のねじれができるので、ゴミ収集日までうんちゴミを保管する間も臭いに悩まされません。密閉する前に、猫のうんちにコバエ用殺虫剤を撒いてから袋の口を閉じれば、保管中のコバエ発生も軽減できます。
部屋の臭い対策!すぐにできる簡単な消臭テクニック8選と臭い予防を解説
猫用トイレのニオイ対策
猫砂の捨て方も大切ですが、愛猫と気持ちよく過ごすためには、猫用トイレの臭い対策も欠かせません。気になる度に消臭スプレーなどを使用するのも良いのですがが、気難しい猫だと消臭スプレーに不満も持って、わざとトイレの外に粗相することもあります。
できれば根本的な対策をして、臭いの少ない快適な猫トイレ環境を整えましょう。猫用トイレの匂いが気になる時、やっておくと臭いが軽減できる具体的な対策を以下でご紹介します。
消臭効果のある猫砂を選ぶ
猫用トイレの臭いが気になる時は、消臭効果がある猫砂を選ぶのがおすすめです。例えば、消臭効果のある鉱物系の猫砂を使用した場合、猫がしっかり砂かけした上に消臭効果が足されるため、気になる臭いもかなり抑えられます。
他の素材の猫砂も、消臭効果が高ければ排泄物の臭いが薄れやすく、消臭剤も合わせて使用すればさらに効果的です。猫にも好みがあるので、色々な素材の消臭効果付き猫砂を試してみて、愛猫が嫌がらない猫砂を選んでみましょう。
月1回は猫砂をすべて入れ替える
猫用トイレの猫砂は、1ヵ月に最低でも1回は全入れ替えをして、猫砂にこびりついた臭いをリセットします。基本的に、猫砂は汚れた部分を取り除いて新しい砂を足していくので、どうしても臭いが残りがちです。一見綺麗に見える猫砂にも臭いは移っているので、長期間連続使用すると臭いが残りなかなか取れません。
1ヵ月に1回のペースで猫砂を全リセットすれば、臭いのついた猫砂が全て取り除かれるので一気に改善できます。ただし、猫を3匹以上多頭飼いしているとトイレが汚れるのも早いので、臭いが気になったら短いスパンで猫砂を入れ替えてください。
トイレ本体を掃除する
猫砂を入れ替えるタイミングに合わせて、猫トイレ本体を掃除するのも良い方法です。毎日定期的に猫トイレの汚れを拭き取っていても、こびりついた尿素やうんちは拭き取りにくく、放置すると臭いの原因になってしまいます。
猫砂の入れ替えに合わせてトイレ本体も掃除すれば、臭いの元がなくなるのでより効果が高いです。トイレ本体の掃除も、猫砂の入れ替えと同様に飼い猫の匹数に合わせ、必要ならば早めのサイクルで丸洗いしましょう。
猫用システムトイレを使う
猫用トイレの臭いや汚れが気になる人は、思い切って猫用システムトイレに切り替えてみてください。猫用システムトイレは、ウンチとおしっこを別々に受け止める2重構造の物や、猫の出入り口が小さく臭いが漏れにくい物などがあり、機能もデザインも多種多様です。
最近では、猫が用を足したら自動で掃除してくれる電動猫トイレも登場し、選択肢も幅も広くなりました。デザインも豊富なので、室内のインテリアに合わせた猫トイレ選びが楽しめます。
猫用トイレやひっかき傷のソファもバスター七福神へ
入れ替えで不要になった猫用トイレや、愛猫の引っかき傷で不要になったソファの処分でお困りの方はゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。ゴミ屋敷バスターは不用品の引き取りから大型家具の廃棄処分まで、あらゆるご要望にお応えする片付け専門業者です。
猫トイレはもちろんのこと、愛猫のいたずらで傷ついた大型家具もスタッフが迅速に運び出し適切に処分いたします。事前にご相談いただければ、気になるペットの臭いの消臭やハウスクリーニングも可能です。まずは相談窓口まで、お気軽にご連絡ください。
まとめ
猫砂には、鉱物・無機物系や天然由来の有機物系など様々な種類があり、猫砂の素材に合わせた捨て方をしなければなりません。処分方法も各自治体で異なっているため、事前に住んでいる地域の分別を確認し、正しい方法で猫砂を捨てましょう。
猫トイレや排泄物の臭いに悩んだときは、猫砂を定期的に全入れ替えしたり、トイレを丸洗いして根本的に改善するのがおすすめです。不要になった猫トイレやひっかき傷がついた家具類の処分に困ったら、片付け専門業者の力も借りて、愛猫も飼い主も快適に過ごせるスッキリした部屋に整えましょう。