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ゴミ屋敷片付け

ゴミ屋敷の片付け方法を徹底解説!自力で片づけるポイントは?

ゴミ屋敷の片付け方法を徹底解説!自力で片づけるポイントは?

「うちってゴミ屋敷なの?だとしたら早く片付けないと」

「業者もいいけど何とか自力で片付けたいな」

上記のようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ゴミ屋敷は、早く片付けるに越したことはありません。日が経つにつれてゴミの量が増え、自力での片付けが困難になっていきます。

またゴミ屋敷片付け業者に片付けを依頼する場合にも、ゴミの量が多ければ多いほど費用がかかってしまいます。そこで今回は、ゴミ屋敷度のチェックリストや、ゴミ屋敷を自力で片付ける方法などについてまとめました。

記事を最後までチェックすれば、ゴミ屋敷での生活を終え、綺麗な部屋での生活をスタートさせるまでの道のりが明確になりますよ。自宅がゴミ屋敷化していて悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

あなたの家は片付けが必要なゴミ屋敷?ゴミ屋敷度チェックリスト

あなたの家は片付けが必要なゴミ屋敷?ゴミ屋敷度チェックリスト

「そもそも自分の家がゴミ屋敷なのか、ゴミ屋敷だとすればどのくらいの状況なのかが分からない」という方も多いでしょう。始めに、自分の家のゴミ屋敷度をチェックしてみましょう。以下16の項目のうち、幾つにチェックがつくか、試してみてください。

  • ゴミなどが溢れて自宅に人を呼べない
  • 脱いだ服や使ったものが床に置きっぱなし
  • ストレスなどで部屋をきれいにする気力がないと感じる
  • ゴミがゴミ箱以外の場所に落ちている
  • 捨てられない物が多く、部屋中に散在している
  • キッチンに物が溢れて調理ができなくなっている
  • 朝起きられず、ゴミを出しが間に合わない
  • 部屋の中で物が行方不明になり見つからない
  • 飲み残しのペットボトルや、食べ残しの容器が放置されている
  • 通販で買ったものを開封せず放置している
  • お風呂やトイレに物が溢れて利用しにくくなっている
  • 物やゴミが増えてきて寝る場所がなくなってきている
  • 虫が室内に発生する
  • 物やゴミで塞がり、窓が開けられない
  • ゴミ袋が部屋に溜まっている
  • ゴミで埋まって床が見えない

いかがだったでしょうか。あくまでも参考にしていただきたいチェック内容ですが、ゴミ屋敷やお部屋の状態になってしまうパターンから判断して、チェックがついた数によって、お部屋のゴミ屋敷状態になっている、もしくは今後ゴミ屋敷になる可能性があるといったことが分かります。チェック数を数えて、確認してみましょう。

チェック0〜3個

自分の家のゴミ屋敷度をチェックしてみましょう

ゴミ屋敷度0%

あなたの家は、一部散らかっている場所があるかもしれませんが、まだゴミ屋敷とは言えません。散らかり始めている場所があれば、早めに片付け、清掃することをおすすめします。

チェック4〜6個

お部屋の物が散らかり気味になってきたら整理整頓から始めましょう。

ゴミ屋敷度20%

お部屋の物が散らかり気味になっているかもしれません。お部屋の整理整頓から始めましょう。

ゴミの量がそれほど大量ということではない可能性が高いので、自力で片付けられるケースが多いでしょう。ゴミ屋敷片付け業者への依頼は不要であることが多いです。

チェック7〜10個

ゴミ屋敷予備軍の可能性があります

ゴミ屋敷度50%

ゴミ屋敷予備軍の可能性があります。休みの日に一気に掃除することを検討してみましょう。

時間ややる気の問題から自力で片付けができない場合は、ゴミ屋敷片付け業者に依頼をしても良いでしょう。ゴミの量がそこそこの量になってきていますが、片付けの費用は比較的安く抑えられます。

チェック11〜13個

このままゴミ屋敷化が深刻化してしまう可能性が高いです

ゴミ屋敷度70%

ゴミ屋敷化が結構進んできているかもしれません。どこかで時間を確保して一気に片付けなければ、このままゴミ屋敷化が深刻化してしまう可能性が高いです。少し試してみて、自力で片付けられないようであれば、ゴミ屋敷片付け業者に早めに依頼することをおすすめします。

チェック14〜16個

自力での片付けは困難である可能性が高いので、ゴミ屋敷片付け業者に依頼をおすすめします。

ゴミ屋敷度100%

残念ですが、ほぼゴミ屋敷の状態でしょう。自力での片付けは困難である可能性が高いので、ゴミ屋敷片付け業者に依頼をして、もう一度きれいな状態から生活し直すことをおすすめします。ゴミ屋敷片付け業者の選び方やポイントについては、以下の記事で詳しくまとめています。

関連記事:ゴミ屋敷片付け業者の選び方|ポイントや注意点を徹底解説します

片付けが必要なゴミ屋敷には3つの種類がある

片付けが必要なゴミ屋敷には3つの種類がある

近年では、社会問題化しているゴミ屋敷。その原因の多くは、ストレスによるものと考えられています。ゴミ屋敷というと、単身高齢者世帯に多い傾向でした。

しかし、最近では若年層にも波及しており、今や誰もがゴミ屋敷の住人になっておかしくありません。そんなゴミ屋敷には、大きく3つの分類があります。

  • 物屋敷系
  • 有機系
  • コンビネーション系

それぞれ詳しく解説します。

物屋敷の特徴と原因

物屋敷の特徴と原因

物屋敷は、一見するとゴミではない物が大量に部屋を埋め尽くしていることが多いです。物屋敷の特徴としてあげられるのが、衣類、書籍、使わなくなった家電や家具、趣味で購入した物、通信販売などで購入した未開封の段ボールなどの、一見ゴミではない物が部屋に溜まっていることです。

一般の住宅にもある物、いわゆる家財と呼ばれる物が大半を占めています。しかし、物屋敷がひどい状態になった場合、大量な品々が堆積し、生活に支障を及ぼすレベルにまで達します。物屋敷の原因は大きく2つです。

もったいない精神が災い

物屋敷1つ目の原因は、もったいない精神が災いするパターンです。特に物が無い時代を経験した高齢者は「いつか使う」「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と思う方が多いです。物を大切に取り置き過ぎてしまった結果、物屋敷になってしまうというパターンがあります。

部屋の物が少ないうちは、整理整頓も容易にできます。しかし、長い年月が経過すると、収納場所もなくなってきてしまいます。それでも強迫観念にも似たもったいない精神に囚われ、物を手放すどころか、むしろ増やしてしまい、足の踏み場もなく生活にも支障をきたす状態になってしまいます。

ストレスによる買い物依存

2つ目の原因として、ストレスによる買い物依存が考えられます。単身女性に多いのが特徴です。女性の場合、もともと持ち物が多い傾向にあります。

また季節ごとに移り変わるファッションに合わせて、頻繁に買い物する習慣がある人も多いです。忙しい日々の中で、ストレス発散するために不要なものまで購入するものの、開封すらしないままの段ボールや買い物袋が積み上げられている光景がよく見られます。

心身とも健康であれば、生活に不便を感じて片付けようと自発的に清掃する方が多いです。しかし、ストレスを受けて心身とも疲弊していると、対処することもできずにやり過ごし、その結果、物屋敷になってしまう方がいらっしゃるようです。

有機系ゴミ屋敷の特徴と原因

有機系ゴミ屋敷の特徴と原因

有機系ゴミ屋敷は、有機物、つまり食品系のゴミやそれに近いゴミで構成されたゴミ屋敷を指します。近年増加しているゴミ屋敷です。古くなった食品や生ゴミ、食品の容器といった、生活に伴い発生するゴミが大半です。

有機系のゴミは腐敗して悪臭を発するほか、ハエやゴキブリ、ネズミといった病害虫の格好のエサになる危険をはらんでいます。住宅から漏れ出た悪臭が近隣トラブルの原因になる可能性もあります。また、ゴミと接した床や壁にカビが生えたり、ゴミから出た水分が滲み込んだ場合、プロの技術で清掃しないと除去できないこともあります。

勤勉でストレスを溜めやすい若年層は注意

有機系ゴミ屋敷は、比較的単身の若年層に多い傾向があります。勤勉でストレスを溜めやすい人に多く、朝起きてゴミ出しに行けない日々が続いたということが原因になってしまうことも。

心身とも健康な時は心掛けていた自炊も、多忙なためコンビニやスーパーの出来合いの食事に頼るようになり、食べ終えた容器を捨てなくなってしまったり、毎朝ギリギリの時間まで起きられず、またゴミを出せない、といった原因もあります。不衛生な生活と分かっていながらなす術もなく、ゴミ屋敷を受け入れてしまったといった方も少なくありません。

コンビネーション系ゴミ屋敷

上記で紹介した物屋敷や有機系ゴミ屋敷の両方、もしくはいずれかと他の要素を複合的に組み合わせたゴミ屋敷も存在します。例えば、有機+ペット系ゴミ屋敷。これは猫や犬を多頭飼いしたものの清掃が追いつかず、結果としてゴミ屋敷になったケースです。

ゴミ屋敷の自力での片付け方8ステップ

ゴミ屋敷の自力での片付け方8ステップ

続いては、自力で片付けられるレベルのゴミ屋敷で生活をしている方に向けて、ゴミ屋敷の自力での片付け方8ステップを紹介します。

  • 自治体のゴミ捨てルールの確認
  • 捨ててはいけない物を書き出す
  • 片付けに必要な道具を用意する
  • 動線を意識しながら片付けを始める
  • ゴミはその都度ゴミ捨て場まで運搬する
  • ひとまず床が見える状態を目指す
  • 必要な物を仕分けする
  • 売れるものを仕分けする

それぞれ詳しく見てみましょう。

ゴミ屋敷の片付けSTEP①:自治体のゴミ捨てルールの確認

初歩的な事ですが、ゴミ屋敷の片付け方を実践する前に、まずはお住まいの自治体のゴミ出しルールを確認・把握しましょう。基本的にゴミ屋敷の片付け方とは、ゴミを捨てていくことです。

そして捨て方の基準となるのは、自治体のゴミ出しルールです。自治体によって区分が異なりますので、まずはお住まいの自治体のルールを確認・把握し、分別する項目に基づいてゴミを捨てていくことになります。

家電や家具のような大きな不用品はそれぞれ処分方法があります。小さく切り刻めば燃えるゴミなどに出せるものもありますが、サイズに関係なく粗大ゴミ扱いのものも多くあります。自治体ごとに取り扱いが異なりますから、廃棄する前に自治体に確認しましょう。

ゴミ屋敷の片付けSTEP②:捨ててはいけない物を書き出す

ゴミ屋敷の掃除のファーストステップは、紙とペンを持つところから始まります。片付けを決心した強い意志のある段階で、片付けにおけるルールを決めましょう。

貴重品や家電は必需品なので捨ててはいけません。その他自分にとって大事で捨ててはいけないものは何か、リストアップします。部屋を埋め尽くす物の全てが、以下の3つに分類されます。

  • ゴミとして捨てる物
  • ゴミとするか迷っている物
  • 残しておくもの

ゴミ屋敷を片付ける基本は、ほぼ全て処分するというスタンスです。残しておいてもいいものの量を段ボール何個分まで、といったように具体的に決めます。ゴミ屋敷を片付ける前の冷静な段階で、それぞれの基準をはっきりと決めるのがポイントです。

ゴミ屋敷の片付けSTEP③:片付けに必要な道具を用意する

ゴミ屋敷の片付けを始める前に、まずは必要なものを用意しましょう。ゴミ屋敷の片付けに必要なものとしては、以下のようなものがあります。

  • 殺虫剤、害虫駆除剤、蚊取り線香
  • 指定ゴミ袋
  • 柄の長いトングなど
  • スコップ
  • バケツ、雑巾、モップ、たわし、洗剤
  • ゴミを運ぶ台車
  • ガムテープ、紐などの梱包資材

こういったものを事前に用意しておかなければ、片付けが途中で中断されてしまい、必要以上に時間と手間がかかってしまいます。

ゴミ屋敷の片付けSTEP④:動線を意識しながら片付けを始める

ゴミ屋敷を片付ける場合、複数ある部屋のうちのどこから片付けるのがよいでしょうか。多くの人は、一番長く居る部屋だと考えるでしょう。しかし正解は、玄関です。

玄関は人やゴミが出入りする箇所であると同時に、換気する際にも重要なポイントです。玄関の片付けが済んだら、長く滞在する部屋、その次に台所やトイレ、洗面所の順で進めます。

ゴミ屋敷を1日で完全にきれいにすることは、特別なスキルと経験を持ったプロでない限り不可能に近いです。根を詰めて頑張りすぎると疲れがでて、片付けそのものが苦になった末、志半ばに挫折する原因になりかねません。計画の段階で、何日かに分けて片付ける心算でいるとよいでしょう。

ゴミ屋敷の片付け方のポイントとして、処分しやすいゴミから処分することが挙げられます。処分方法が分からない、処分に時間がかかるものではなく、処分できるものから順番に処分し、まずはゴミ屋敷全体のゴミを減らしましょう。

ここでポイントとなるのが大きなゴミから手を付けることです。あまりにも大きすぎるゴミは運搬が難しいですが、自力で持ち運びできる範囲で、できる限り大きなゴミから処分した方が、ゴミ屋敷からゴミが「減っている感」を実感しやすく、ゴミ屋敷片付けのモチベーションが高まります。

ゴミ屋敷の片付けSTEP⑤:ゴミはその都度ゴミ捨て場まで運搬する

溜めたゴミは定期的にゴミ収集所まで運搬し、ゴミ屋敷を綺麗にしましょう。家の外に出さなければ、ゴミ屋敷の中のゴミの総量は変わりません。

ゴミ収集所まで運び、ゴミ収集車がゴミを回収してこそです。このことからも運搬作業も決して軽視できません。動線を意識した片付け方が大切だと繰り返しお伝えしたのもそのためです。

ゴミ屋敷の片付けSTEP⑥:ひとまず床が見える状態を目指す

大量にゴミが堆積している場合は、まず自分が立っている足元の床が見えるようにゴミを片付けるところから始めます。最初は大きな成果が出たように見えないかもしれません。しかし小さな一歩の積み重ねが、ゴミ屋敷を脱する第一歩です。

またこのとき押し入れやキャビネット、引き出しの扉を開けてはいけません。収納スペースにも、大量のゴミが隠れていることもあるからです。

目の前に広がる室内のゴミの分類に四苦八苦しているところに、さらにゴミを増やしてしまうと、作業効率が落ちることもあります。まずは目に見える部分のゴミを仕分け、一つでも多く捨てることを最優先にしましょう。

ゴミ屋敷の片付けを成功させるには、一つでも多くのものを捨てることが大切です。何を捨てればいいか考え込んでしまう前に、目についた大きなものを捨てるか判断していきます。

大きなものから着手する理由は、大きな物の方が小さなものに比べて捨てるか否かの判断を下しやすいためです。例えば家電や家具、布団、といった大きな物は、壊れていたり汚れていれば捨てるといった判断が容易にできます。

一方、手紙や書類、衣類の場合、捨てるか否か迷い、作業の手も止まりやすいです。できるところから作業を進めていくことが重要です。

ゴミ屋敷の片付けSTEP⑦:必要な物を仕分けする

ゴミ屋敷になってしまった原因の一つに、物が捨てられないことがあります。思い出の品だから、まだ使えるから、と捨てずに保管した結果がゴミ屋敷につながります。

思い出の品を無理に捨てる必要はありません。物を大事にする気持ちは大切ですが、ゴミ屋敷を片付ける場合は、使う予定のない物は捨てると厳しく考える覚悟を持ちましょう。

ゴミ屋敷の片付けSTEP⑧:売れるものを仕分けする

不要な物のうち、リサイクルショップやネットオークションで販売できるものもあります。故障した家電も粗大ゴミに出せば有料ですが、ジャンク品として部品取りのために買いたいと考える人もいる可能性があります。ある程度ゴミの分類が進みゴミが捨てられたら、物の行き先を考えましょう。

ゴミ屋敷の片付けは本当に自力でできるの?

ゴミ屋敷の片付けは本当に自力でできるの?

ここまで、ゴミ屋敷を自力で片付ける8つのステップについて紹介しました。しかし、そもそもゴミ屋敷の片付けを自力で行うことは可能なのでしょうか。ここでは、ゴミ屋敷の片付けを自力で行おうと考えている方に知っておいてほしい、大変なことや起こりうるトラブルなどについてまとめました。

ゴミ屋敷の片付けは掃除+撤去

ゴミ屋敷の片付けを簡単に説明すると、掃除と撤去です。家の中に溜まっているゴミを掃除して撤去します。実はこのうち、撤去の難易度が高いです。掃除だけであれば、さほど難しくありません。

しかし、掃除したゴミをどのように撤去するのかが、ゴミ屋敷の片付けの大きなテーマとも言えます。なぜなら、ゴミ屋敷は大量にゴミが出てくるからです。それら全てを自治体のルールで分別しなければなりません。

さらに、ゴミ収集日までゴミを保管し、ゴミ収集日に収集場所まで移動させます。ゴミ屋敷からは、大量のゴミが出ます。仮に、一般的なゴミ袋でおよそ100袋分のゴミが出たとすると、100袋ゴミ収集場所まで運ばなければなりません。

自宅の目の前が収集場所であれば良いでしょう。しかし、少し離れた場所にあるなら、何度も行き来しなければなりません。一人での片付けは、このハードルがとてつもなく高くなります。

ゴミ屋敷の片付け方は多々ありますが、大前提として体力・根気が必要になります。小手先のテクニックだけではどうにもできないこともあります。

そのため、体力に自信のない人や女性にとっては、難易度が高いです。例えば物理的に大きくて重い物は、もはや片付け方云々ではなく、単純な体力で動かすしかありません。

ゴミ収集場所への運搬も同様です。体力に自信のある方であれば良いでしょう。しかし、体力に自信のない方や女性の場合、片付け方を覚えていても、結局は体力がついていかずに途中で挫折してしまう可能性があります。

掃除だけでも時間がかかる

掃除は決して、難易度が高いわけではありません。しかし、時間がかかります。

特に、分別が大変です。ゴミ屋敷のゴミは、自治体のルールで、分別しなければなりません。昔のように、全て同じように捨てられるのであれば、何も考えずにゴミ袋に入れていけばよいでしょう。

しかし今では、分別しなければならないのです。全てのゴミをチェックしなければならないので、結局は時間がかかります。

片付けという単純作業を長時間行う集中力が必要

ゴミ屋敷の片付けのポイントは、先にもお伝えした通り、掃除と撤去です。撤去に関しては手間がかかりますが、難易度が高いわけではありません。それこそ誰もがコツコツと行うことができるものです。

しかし、一人でやるとなるとゴールがなかなか見えません。一日では終わらず、数日かかる可能性もあります。

その間、単純作業を延々と繰り返さなければならないのです。掃除の時間を確保するだけでも大変でしょう。さらに、集中力も必要です。果たして、それだけの集中力を維持し、ゴミ屋敷の片付けを実践できるのでしょうか。

ゴミ屋敷片付けのために用意するものが多い

ゴミ屋敷の片付けに必要な道具をいくつかご紹介しました。ゴミ袋であれば、どの家庭にもあるかもしれません。

ですが、段ボールは、改めて用意しなければならない家庭も多いことでしょう。つまり、手間がかかります。

いざゴミ屋敷を片付けようと思っても、用意しなければならないものがあると、面倒に思うことでしょう。結果、ゴミ屋敷を片付けるモチベーションが低下する懸念があります。

予期せぬトラブルが起きる可能性もある

ゴミ屋敷の状態は、住民自身でさえ正しく把握しきれません。例えば、ゴミの奥に虫が巣食っているとしても、すぐには気付かないでしょう。

大量のゴミに埋もれているので、片付けなければ分からないことが多いのです。次のように、片付けたことで改めて確認できるリスクもあります。

  • 生ゴミによって床が腐っていた
  • 生ゴミに集まった虫によって損傷していた

このように、リスクに応じた対処が求められます。ですが、これらの問題を一人で解決することは、現実的に難しいことでしょう。

またゴミ屋敷の片付けはあくまでも自宅内の話ではありますが、周辺に何もない一軒家ではない限り、時間に配慮する必要があります。なぜなら、どうしても音が発生してしまいますので、早朝や深夜の作業は周囲への迷惑になるからです。

ゴミ屋敷の時点で迷惑をかけていますが、片付け方でもさらに迷惑をかけてしまうと、片付けた後の人間関係にも影響を及ぼします。思わぬトラブルを避けるためにも、できる限り朝から夕方までの健全な時間帯に掃除するよう配慮しましょう。

天気との兼ね合いもある

ゴミ屋敷の片付けは、天気との兼ね合いもあります。なぜなら、最終的にゴミを外に出さなければならないからです。天気次第では、ゴミの運搬負担が大きくなってしまいます。

また、雨天時に一人でゴミ屋敷の片付けを行う場合、気を付けなければならないことが増えます。ゴミ屋敷の片付けは換気を意識し、窓を開けることが求められます。

ですが、雨天時は開けた窓から雨が吹き込む可能性があります。すると、ゴミが濡れて状態が悪くなり、撤去が面倒になるといったリスクがあります。天候に関しては片付け方云々ではなく、ましてや自力でどうすることもできない部分ではありますが、天気予報をチェックし、晴天のタイミングに合わせてゴミ屋敷の片付けをスケジューリングした方が良いでしょう。

日程の調整も必要

ゴミ屋敷の片付けを自力で行う場合、日程の調整も必要です。片付けのための時間を確保するだけでなく、片付けたゴミを出す日も考えなければいけません。

例えば、ゴミ収集日の前日に片付けを行えば、掃除したゴミを保管する日数は1日だけで済みます。しかし、次のゴミ収集日が数日後の場合、片付けで出たゴミを収集日までの数日間、保管しておかなければなりません。

ゴミ屋敷の片付け方をお伝えしましたが、その際「運搬まで含まれている」とお伝えしました。ここでポイントとなるのが日程です。

ゴミ収集日の前日であれば翌日のゴミ収集日に、出たゴミを捨てることができます。しかしゴミ収集日まで遠い場合、何日も自宅にゴミを溜めておかなければなりませんので、「いつ」ゴミ屋敷を片付けるのかも考えましょう。

ゴミ屋敷を自力で片付ける方が参考にできるもの3選

ゴミ屋敷を自力で片付ける方が参考にできるもの3選

ゴミ屋敷の片付け方の順番・流れをご紹介しました。言葉にすると簡単に聞こえるかもしれませんが、実際に片付け作業を行うと、予期せぬ出来事があるものです。

ましてやどのようなゴミが潜んでいるのか分からないのがゴミ屋敷です。そこで、ゴミ屋敷は、どこから片付けたらいいのか、片付け方の参考になるものをいくつかご紹介しましょう。

ゴミ屋敷片付けの参考になるもの①自力で片付けた人のブログ

ゴミ屋敷の自力での片付け方をブログ等で情報発信している方がいます。文章と画像を交えたもの、細かい部分まで記載されているものなど様々なブログがあります。

自身の忘備録としてだけではなく、これからゴミ屋敷の片付けを行う人向けに、一体どこから片付けるのか、片付け方を含めた貴重な情報を発信していますし、何よりゴミ屋敷片付けの先輩・経験者としての説得力もありますので、参考にしてみると良いでしょう。詳しくは以下の記事にてまとめています。

関連記事:ゴミ屋敷ブログの人気サイトまとめ|自分での片付け編

ゴミ屋敷片付けの参考になるもの②片付けに関するWebサイト

ゴミ屋敷ではなく、一般的な部屋の片付け片やアイディア収納等の情報を発信しているサイトも参考になります。なぜなら、部屋の片付け方は基本的には同じだからです。

ゴミ屋敷となると捨てるゴミの量が増えることから、作業時間も増えてしまいますが、どこから片付けるのかなど、アイディア等において参考になる点は多々あります。ゴミ屋敷バスターの七福神でも、ゴミ屋敷の片付け方に関する情報を、現在お読みいただいているようなコラム形式で発信しています。ぜひチェックしてみてください。

七福神のゴミ屋敷片付けに関するコラムはこちら

ゴミ屋敷片付けの参考になるもの③ゴミ屋敷片付け業者のホームページ

ゴミ屋敷の片付け業者のホームページには、片付け方の参考になるものがあります。それは過去の事例です。

これまでの事例を確認することで、ゴミの総量を把握できます。「ワンルームのマンションで2トントラック1台分」「3LDKの一軒家で2トントラック3台分」といった情報は、どれだけゴミが出るのか参考になることでしょう。

もちろんゴミ屋敷の状況は十人十色。搬出されるゴミの量は、例え同じような間取りのゴミ屋敷でも異なるものですが、ある程度のゴミの量を知ることができる貴重な機会となります。

ゴミ屋敷バスターの七福神でも、300件以上の作業実績をビフォーアフターの写真やかかった料金付きでまとめています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

七福神のゴミ屋敷片付け実績はこちら

自力でのゴミ屋敷片付けが難しい場合はゴミ屋敷片付け業者に依頼しよう

自力でのゴミ屋敷片付けが難しい場合はゴミ屋敷片付け業者に依頼しよう

自宅のゴミの量にもよりますが、ゴミ屋敷を自力で片付けるのは、簡単なことではありません。そこで頼れるのが、ゴミ屋敷片付け業者です。ここでは、自力でゴミ屋敷を片付けるのではなく、ゴミ屋敷片付け業者に片付けを依頼すべきメリットについてをいくつかご紹介します。

片付け+運搬を行える

自分でゴミ屋敷の片付けを行う場合、清掃と運搬の双方を行わなければなりません。しかし、専門業者であれば、いずれにも対応しています。

まとめたゴミは専門業者が運搬し、撤去してくれます。つまり、自宅で保管する必要がありません。

また、まとめたゴミも専門業者が廃棄処分してくれます。ですから、ゴミ収集日当日にゴミ収集場所まで持ち運ぶ必要もありません。

任せれば良いだけ

専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼すると、自分は何もする必要がありません。一人での片付けは、時間を確保する必要があります。

しかも、頑張ったところで必ず綺麗になる保証もありません。途中で投げ出した場合、綺麗になりません。しかし、専門業者であれば、任せるだけで「確実に」ゴミ屋敷を片付けてくれます。

ゴミ屋敷片付けのノウハウを持っている

これまでにゴミ屋敷の片付けを何度も行ってきた専門業者は、ゴミ屋敷片付けのノウハウを持っています。自力でゴミ屋敷の片付けをしようと思っても、何をすればよいのか分からない人も多いことでしょう。

その点、実績のある専門業者であれば、ノウハウがあるので戸惑うことはありません。事前に様子を見て、何が必要なのかを見定めて、当日片付けを行います。ですので、途中で投げ出すこともありません。

ゴミ屋敷片付け業者への依頼にかかる費用

ゴミ屋敷片付け業者への依頼にかかる費用

ゴミ屋敷の片付け費用は、広さや間取り、ゴミの量のほか、ハウスクリーニングを行うかどうかによって大きく変わってきます。一般的に部屋の数が少ないマンション/アパートと、一般的に部屋の数が多い一軒家のゴミ屋敷片付けにかかる費用相場を、七福神での事例を基にまとめました。

マンション/アパートの費用相場

間取りごとの基本料金は、以下の通りです。

間取り費用(税込)
1R/1K33,000円〜
1DK55,000円〜
1LDK88,000円〜
2DK121,000円〜
2LDK154,000円〜

ゴミの量や必要なスタッフの数などによって、上記の費用が変動します。

一軒家の費用相場

間取りごとの基本料金は、以下の通りです。

間取り費用(税込)
3DK187,000円〜
3LDK209,000円〜
4DK242,000円〜
4LDK264,000円〜

お金がなくてもゴミ屋敷片付け業者を利用できる方法

お金がなくてもゴミ屋敷片付け業者を利用できる方法

ゴミ屋敷は、片付け方を考えるよりも専門業者に依頼した方が手間がかかりません。しかし、費用が発生するので躊躇してしまう人もいることでしょう。そこで「お金がないけど、専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼したい」と考えている方に知っておいてほしい、ちょっとしたテクニックをご紹介しましょう。

買取を行っている専門業者に依頼する

ゴミ屋敷の堆積物のすべてがゴミとは限りません。中には値の付く貴重な物が眠っている可能性もあります。

そこで買取を行っている専門業者に依頼することで、値の付くものに関しては「ゴミとして処分」ではなく「買取」となることから、費用から相殺できます。仮に貴重な品が多数あり、依頼費用よりも買取の総額が高ければお金を支払うのではなく、お金をもらってゴミ屋敷を片付けてもらえます。

クレジットカード・分割払いに対応している専門業者に依頼する

ゴミ屋敷の片付け費用をクレジットカード、あるいは分割払いに対応している業者を選ぶのも手です。クレジットカード支払い対応の業者であれば持ち合わせがなくとも、クレジットカードのショッピング枠があれば専門業者を依頼できますし、分割払いに対応している専門業者であれば毎月の支払額を抑えることができます。

手持ちのお金はないけど、いずれお金が入ることが分かっている方は、これらの方法が可能な専門業者を選ぶのも手です。またクレジットカードのポイント還元等もあるため、一石二鳥です。

予算分の片付けを行っている専門業者に依頼する

一般的に、ゴミ屋敷の片付け費用は「完全に片付ける」費用です。しかし、「予算分の片付け」に対応している専門業者もいます。例えば「10万円分だけ掃除してもらいたい」「15万円分のみ片付けてもらいたい」といった要望に応えることができる業者であれば、費用分の片付けだけを行います。

専門業者の片付け方を見て、後から実践するのも良いでしょう。ある程度綺麗になった状態であれば、自らで何とか頑張ろうとの気持ちも芽生えやすいはずです。

強制執行も!?ゴミ屋敷を放置するとどうなるか

強制執行も!?ゴミ屋敷を放置するとどうなるか

「ゴミ屋敷をどう片付けたらよいか分からない」と放置しているなら、とても危険です。ゴミ屋敷の問題は、住人自身の問題では済まない大きな問題に発展しかねないからです。ゴミ屋敷を放置することに伴う4つの危険についてみていきましょう。

ゴミ屋敷を放置するリスク①火災の原因になる

ゴミ屋敷は、常に火災の危険と隣り合わせの状態です。ゴミ屋敷の室内は、大量の可燃物で埋め尽くされているケースがほとんどです。タバコの火の不始末や、繋ぎっぱなしのコンセントにほこりが詰まって発火したことが原因で、火災を引き起こすケースもあります。

ゴミ屋敷は引火しやすい物が満載で、あっという間に火の手も上がるでしょう。万が一火災になれば、近隣住人を巻き込む大事故になる可能性があります。

消防が駆けつけても、燃焼物が多すぎたり、障害物が多すぎて消化に手間取る恐れもあります。賃貸住宅の場合、損害賠償を求められることも考えられます。

関連記事:ゴミ屋敷が火事になりやすい3つの原因!責任の所在や実際のケース、対処法まとめ

ゴミ屋敷を放置するリスク②不衛生による健康被害

生ゴミのような有機系のゴミが腐敗すると、悪臭がするだけではありません。細菌やカビ、ネズミやゴキブリといった病害虫が発生することもあります。

長期間にわたって物を放置すれば、ほこりが溜まり、ダニやカビも発生することも。ゴミ屋敷は衛生面で非常に問題が多く、アレルギーや体調不良を引き起こす原因になります。

住宅の外まで漏れ出す悪臭は、近隣住人の健康不安も煽り、ご近所トラブルに発展する恐れもあります。また抵抗力の弱い人が、アレルギー反応などの健康被害を訴えることも考えられます。

ゴミ屋敷は思っている以上に不衛生で、さまざまな危険性をはらんでいます。ゴミ屋敷で生活するということは自分だけでなく、周辺の住人の心身に大きな健康被害を与えることを認識することが大切です。

関連記事:ゴミ屋敷のせいで病気になる!?ゴミ屋敷が及ぼす健康被害とは

ゴミ屋敷を放置するリスク③住宅を激しく劣化させる

ゴミ屋敷を放置するリスク③住宅を激しく劣化させる

住宅の構造や築年数によっては、建築時の想定を大幅に上回る大量のゴミが原因で床が抜け落ちることがあります。またゴミから発生した水分やカビによって、柱や床が劣化する危険もあります。

集合住宅であれば自分自身はもちろんのこと、下の階に住む人も巻き込んだ事故に発展する可能性もあります。賃貸住宅であれば、弁済を求められるリスクも。

また、持ち家でも安心できません。住宅が倒壊すれば、隣り合った住宅も傷める恐れがあります。ゴミで住宅が傷つくなど大袈裟な話と思われるかもしれませんが、ゴミの量がかなりの重量になると、長い時間をかけて住宅を傷めつけ続け、思わぬ危険の火種となる恐れがあることも忘れてはなりません。

ゴミ屋敷を放置するリスク④強制執行でゴミを処分されることがある

ゴミ屋敷も強制執行されるようになったのをご存知ですか。ゴミ屋敷は、居住する本人のみならず、近隣住人の健康で安全な生活を脅かす社会問題の一つです。

そのため、各自治体は続々と条例を制定しており、度重なる行政の指導に従わない場合、強制的にゴミを撤去する行政代執行が行われます。実際いくつかの自治体がすでに強制執行を行いました。

強制執行に至った場合、撤去にかかる費用は一時的に行政が負担しますが、後日ゴミの所有者に請求されます。例えば、自分では対処しきれないとプロの業者に依頼する場合も、自分で依頼すれば見積もりをとり、納得できる価格とサービスの業者を選定できます。

しかし、強制執行になればそうはいきません。こういった事態に陥る前に、自分で判断する余地のあるうちに対処するようにしましょう。

関連記事:ゴミ屋敷に執行する「行政代執行」とは?費用なども紹介

ゴミ屋敷バスター七福神での実例を紹介

ゴミ屋敷バスター七福神での実例を紹介

ゴミ屋敷の片付けは、自力でこなそうとすれば、何日にも渡る壮大な作業です。しかし数多くのゴミ屋敷を元通りに復旧させてきたプロの技があれば、数時間で見違えるほど片付いた状態に戻せます。今回は、弊社のゴミ屋敷片付けの実例を紹介します。

愛知県名古屋市での実例

愛知県名古屋市での実例ビフォー01
ビフォー
愛知県名古屋市アパートタイプの実例 アフター01
アフター
ご依頼エリア愛知県名古屋市東区
作業人数5人
作業時間5時間
建物アパートタイプ・2F・1K
詳細ページhttps://777fukujin.com/works/higashi-nagoya-m/

東京都国分寺市での実例

東京都国分寺市での実例ビフォー02
ビフォー
東京都国分寺市で2人で2時間清掃アフター02
アフター
ご依頼エリア東京都国分寺市
作業人数2人
作業時間2時間
建物アパート
詳細ページhttps://777fukujin.com/works/kokubunji-tokyo-a/

三重県津市での実例

三重県津市でのゴミ屋敷清掃実例ビフォー03
ビフォー
三重県津市でゴミ屋敷清掃3人で3時間後
アフター
ご依頼エリア三重県津市
作業人数3人
作業時間3時間
建物アパートタイプ・2F・1K
詳細ページhttps://777fukujin.com/works/tsu-mie-m/

まとめ

ゴミ屋敷を片付けるにはゴミ屋敷の種類を明確にしリスクを理解することが大切。

ゴミ屋敷を片付けるためには、まずはゴミ屋敷の種類を明確にし、リスクを理解することが大切です。また、捨ててはいけないものを把握し、部屋の優先順位をつけるなど、片付けのためのステップを用意することも有効です。

一方で、自分で片付けるとなれば、多大な労力を必要とします。現実的に、一人での片付けは困難です。ですので、ゴミ屋敷の片付けのノウハウを持つ専門業者に依頼した方が確実でしょう。

それでも自力で片付けたいと思う人もいるかもしれません。しかし、現実的には、自分一人でゴミ屋敷を片付けるハードルは相当高いと言えるでしょう。もし、自力で取り組むのであれば、途中で投げ出すことのないよう、しっかりと準備してから取り組みましょう。

ゴミ屋敷バスター七福神

出典:ゴミ屋敷バスター七福神

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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