知っているようで、実は知らなかったという人が多いのが、蛍光灯の処分方法です。
蛍光灯は割れ物であるうえ、有害物質の水銀が含まれているため、処分には注意しなければなりません。
とはいえ、蛍光灯の捨て方は、知ってしまえば、実に簡単です。
これから蛍光灯を処分するという方は、ぜひこの記事を参考にして、蛍光灯の正しい捨て方をマスターしましょう。
目次
蛍光灯を処分するときの2つの注意点
蛍光灯を処分するうえでは、以下2つの注意点があります。
- 割れた蛍光灯は処分方法が異なるケースがある
- 電球型蛍光管と白熱電球は処分方法が異なる
これらの注意点を知っておくことで、蛍光灯を間違った方法で処分することを防げます。
ここでは、上記2つの注意点について説明していきます。
割れた蛍光灯は処分方法が異なるケースがある
自治体によっては、蛍光灯は割れているものと、割れていないものとで、何ゴミになるかが異なります。
そのため、捨てる前に、しっかり自治体のルールをチェックしておきましょう。
また、回収店などを利用する場合は、割れていると回収してもらえないケースもあるので注意しましょう。
電球型蛍光管と白熱電球は処分方法が異なる
蛍光灯には、形状によって、主に以下の種類があります。
- 直管形
- 環型
- 角型
- コンパクト型
- 電球型
このうち、「電球型」は、白熱電球と見た目が似ています。
自治体によっては、蛍光灯と白熱電球、それぞれが何ゴミになるかが異なります。
例えば、東京都渋谷区では、蛍光灯は「資源」ですが、白熱電球は「不燃ゴミ」です。
このような場合、両者を見分けたうえで、ゴミに出す必要があります。
電球型蛍光管と白熱電球の違いは、以下のとおりです。
電球型蛍光管 |
白熱電球 |
型番号が「EF」から始まる 球体と金属の間に、プラスチックの部分がある |
球体の中にコイル状の銅線がある 球体と金属の間に、プラスチックの部分がない |
上記の表を参考にして、これから処分するのが蛍光灯と電球のどちらなのかをチェックしておきましょう。
蛍光灯の主な処分方法
処分時の注意点が分かったところで、蛍光灯の処分方法について説明していきましょう。
蛍光灯の処分方法は、主に以下3つあります。
- 自治体のゴミに出す
- 家電量販店などの回収ボックスに出す
- 不用品回収業者に回収してもらう
ここでは、それぞれの方法について、1つずつ説明していきます。
蛍光灯の処分方法①自治体のゴミに出す
蛍光灯が何ゴミになるかは、自治体によって異なります。
そのため、普通ゴミに出す場合は、事前に自治体のホームページをチェックしておきましょう。
検索エンジンで、「◯◯市 蛍光灯 ゴミ」などのキーワードで検索すれば、その自治体での蛍光灯の捨て方が掲載されたページがヒットするはずです。
ここでは、例として、東京都渋谷区、大阪府大阪市での蛍光灯の捨て方について紹介していきます。
東京都渋谷区での蛍光灯の処分方法
東京都渋谷区では、蛍光灯は「資源」になっています。
ただし、割れている蛍光灯については「不燃ゴミ」になります。
蛍光灯は、購入時の箱に入れるか、紙に包むなどして出すのがルールです。
「環型」と「電球型」については、中身が見えるように、透明な袋に入れて出します。
割れている蛍光灯をゴミに出す場合は、紙に包んだ後、「キケン」と書いて出しましょう。
また、渋谷区では、以下の場所で、回収ボックスによる拠点回収も行われています。
画像出典:渋谷区公式サイト「蛍光管」
参照:https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/gomi/gomi/keikou_kaisyu.html
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/gomi/recycle/fluorescent_tube.html
拠点回収では、割れている蛍光灯は回収してもらえないので、注意しましょう。
大阪府大阪市での蛍光灯の処分方法
大阪市では、蛍光灯はゴミ収集所に出すのではなく、以下3つのどれかの方法によって回収してもらえます。
- 回収ボックスによる回収
- 窓口による受付回収
- 電話等での申し込みによる訪問回収
回収ボックスの設置場所は、大阪市の「令和2年11月9日現在回収ボックス設置施設リスト」に掲載されています。
受付回収の拠点は、区によって異なります。
大阪市の「受付回収窓口」に、区ごとにリンクが貼られているので、自分が住んでいる区の拠点を確認しておきましょう。
訪問回収の申し込み先は、上記の受付回収窓口と同じです。
回収してもらう際は、蛍光灯を紙筒や紙袋に入れるか、新聞紙に包むなどして出しましょう。
参照:
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000009/9050/boxlist1109.pdf
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000009050.html#4
蛍光灯の処分方法②家電量販店などの回収ボックスに出す
蛍光灯は、主に以下の家電量販店やショッピングセンターに設置された回収ボックスに出すことで、回収してもらえます。
【家電量販店】
- ヨドバシカメラ
- ビックカメラ
- ヤマダ電機
- ケーズデンキ
【ショッピングセンター】
- イオン
- イトーヨーカドー
- マックスバリュ
ただし、店舗によって、回収ボックスがある場合とない場合があります。
また、回収が無料のところと、有料のところがあるので注意しましょう。
回収ボックスがあるかどうかは、事前に店に行くか、電話をかけるなどして、店員に確かめておくといいでしょう。
自治体によっては、蛍光灯の回収協力店をリスト化し、公開しているところもあります。
例えば、北海道札幌市では、「札幌市蛍光灯回収協力店」に各店舗名と住所が掲載されています。
「〇〇市 蛍光灯 回収」などのキーワードで検索して、こうしたリストがないか、探してみましょう。
(自治体によっては、回収協力店が掲載されていない場合もあります)
参照:http://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/keikoukan/k-recycle.html#A02
蛍光灯の処分方法③不用品回収業者に回収してもらう
蛍光灯以外にも、処分したい不用品がたくさんあったり、粗大ゴミがあったりする場合は、不用品回収業者に依頼しましょう。
不用品回収業者に依頼すれば、蛍光灯も含め、宅内の不用品をすべて回収してもらえます。
お金はかかりますが、分別や運搬はすべてスタッフがしてくれるため、手間がかかりません。
まとめ
蛍光灯の処分方法は、主に以下3つあります。
- 自治体ゴミに出す
- 家電量販店などの回収ボックスに出す
- 不用品回収業者に回収してもらう
自治体によっては、ゴミ収集所ではなく、回収ボックスでの回収や、持ち込みでの回収となっているところもあります。
また、割れているものや、白熱電球は、割れていない蛍光灯と処分方法(何ゴミになるか)が異なる自治体もあるので注意しましょう。
これから蛍光灯を処分する方は、ぜひこの記事を参考にして、適正な処分を心がけましょう。