好きなアーティストのCDや思い出のDVDを、自宅に保管している方は多いのではないでしょうか。
気付けば大量に溜まって、収納スペースを圧迫して困りますね。
耐用年数が長いことで広く普及したCDやDVDですが、実はCDやDVDディスクの劣化は当初考えられていたものよりずっと早く、再生しようとしてもデータが読み取れないこともあります。
ただ、意を決して断捨離し、いざ処分しようと思い立った時、どう処分すればいいか悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、不要になったCDやDVDを数枚程度の処分から大量処分まで網羅して、正しい処分法について解説します。
目次
CD・DVDの処分にはフリマアプリやリサイクル店を活用
不要になったCD・DVDがアーティストのCDやDVDである場合は、すぐに廃棄処分を考えるのはあまりにもったいないです。
少し手間はかかりますが、フリマアプリで販売したり、リサイクル店へ持ち込むことを検討してみませんか?
なぜなら、今は入手困難なレア商品として、コレクターやファンによる需要がある可能性も大いに考えられるからです。
CD・DVDの処分方法①観賞用のCDやDVDはフリマアプリを活用
市販されていた音楽CDや映画のDVDは、フリマアプリやオークションサイトを使って販売してみましょう。
初めてこういったサービスを利用する人でも、使いやすい便利なサービスです。
またフリマアプリやオークションサイトでは、アーティストのファンがレアなグッズを探しているケースが多く、意外な高値で買い取られることが多々あります。
今なお人気のあるアーティストの初回限定版や数量限定販売されたCD、DVDや名作映画のみならずメジャーではないものでも、コアなファンの目に留まる可能性もあります。
フリマアプリやネットオークションのデメリットは、説明文の作成や梱包資材の準備などの準備を全て自分で行わなければならない点です。
しかしフリマアプリで人気の「メルカリ」なら、CDやDVDなど商品のバーコードをスマートフォンで読み取ることで、CDやDVDのタイトルなど基本的な情報を自動入力される機能があり便利です。
大量に出品したいCDやDVDがある場合も、簡単に出品できます。
またネットオークション形式の「ヤフオク!」では、自分で設定した最低価格から、購入したい人が競り合うことで購入価格を決めるスタイルです。
思っていた価格以上の高値で売れる可能性も大いにあります。
処分するはずだったCDやDVDでお小遣いができたら、嬉しいですね。
フリマアプリ、ネットオークションともに、出品してもすぐに買い手がつくとは限りませんから、急いで処分したい場合は不向きです。
ただ時間的余裕があれば、思わぬ副収入も期待できる、メリットのある処分方法と言えるでしょう。
CDやDVDは軽くてコンパクトですから発送しやすく、送料も安価に着くので、個人で売却処理するのに向いています。
CD・DVDの処分方法②大量処分するならリサイクル店へ買取依頼
忙しくてフリマアプリやネットオークションに出品する時間がなかったり、処分したい市販のCDやDVDが大量にあるなら、リサイクル店を利用するのが便利です。
昔好きだったアーティストのCDやDVD、映画のDVDなどをコレクションしていたのなら、リサイクル店でまとめて処分しましょう。
リサイクルを行っている店舗によって、買い取り対象品目が異なります。
市販のCDやDVDの中でも特に、音楽や映画関連のみ取り扱う店舗がほとんどです。
あらかじめ買取品目を確認しておきましょう。
以下のDVDは、リサイクル店での買取は難しいケースがほとんどです。
- CDやDVDのディスクのみでケースがない
- 破損があり、データ読み取りできないCDやDVD
- 使用済みのDVDディスク
- 輸入版・海外版のDVD
買取できないCDやDVDは自分で自治体ゴミとして廃棄処分しましょう。
リサイクル店で買取可能なDVDとして、パソコンやテレビの映像データを記録する時に使う書き込み専用DVDもあります。
買取可能なDVDは、未使用かつ未開封に限定されるので注意してください。
もし処分を検討しているDVDの中に新品未開封の書き込み専用DVDがあれば、買取可能か問い合わせてみるとよいでしょう。
またリサイクル店によっては、お子様向けの教育用DVDも買取り可能なケースもあります。
流行り廃りなく使用できるので一定の需要がありますが、セットで販売されていた場合は全て揃っていないと買取できないこともあります。
買取り見積もりに出す際は、全て揃っているか確認しましょう。
買取処分にあたっては、主に3つのサービスが用意されています。
- 自分で店舗までCDやDVDを持ち込み査定依頼する
- 買取申し込みのキットを取り寄せ、宅急便で査定依頼したいCDやDVDを送る
- リサイクル店が自宅まで出張し、CDやDVDの査定を行う
3番の出張査定を依頼した場合、その場で納得いく査定額を提示されれば、すぐに現金を受け取ることができます。
もちろん査定金額に納得できなければ、キャンセルも可能です。
少しでも高くDVDやCDの買取を希望する場合は、複数のリサイクル店で見積もりを依頼するのも良いでしょう。
主なCDやDVDの処分法は「自治体ゴミ」
CDやDVDをリサイクルせずに自分で廃棄する場合は、自治体ゴミとして処分します。
自治体によって分別の仕方や処分方法は大きく異なります。
例えば東京23区や横浜市では、CDやDVDはプラスチックのケースも合わせて可燃ゴミとして処分可能です。
しかし同じ東京都でも町田市や国立市の場合は、ケースも含めて不燃ゴミに分類されます。
このように自治体によって分別の方法が全く違うので確認しましょう。
ほとんどの地域ではCDやDVDが入っているプラスチックケースは、CDやDVD本体と同じ分類方法で処分します。
具体的な処分方法は、各自治体の公式ホームページを検索することで調べられます。
CDやDVDのデータを読み取れないようにする処分法
データの入ったCDやDVDを自治体ゴミとして処分する時には、データが読み取れないように以下で紹介するいずれかの方法で処理しましょう。
悪意のある第三者に事前にデータが抽出、悪用され、万が一の事故に巻き込まれないためには、とても重要な作業です。
特に個人の写真や動画データを記録したCDやDVDの場合は、細心の注意を払う必要があります。
ひとつずつ作業を行うのは面倒かもしれません。
しかし、記録された情報を誰かに悪用される可能性もゼロではありません。
書き込んだ情報の処分まで、責任を持って処理しましょう。
CDやDVDに書き込まれたデータを読み取れないようにする4つの方法を紹介します。
CDやDVDを読み取れないように処分①専用のシュレッダーで切る
CDやDVD専用のシュレッダーが販売されています。
これは、差込口からCDやDVDを入れるだけで、CDやDVDを粉々に粉砕するものです。
CDやDVD専用のシュレッダーというと高価なものに感じるかもしれません。
しかし実際は、3,000円程度で購入可能です。
これを使用すると最も確実かつ安全に、CDやDVDに記録されたデータを読み取られないようにすることができます。
リーズナブルな手動タイプから、大量のCDやDVDを処理するのに適した高機能の電動タイプまで、いろいろなモデルが発売されています。
目的にあった物を選ぶとよいでしょう。
CDやDVD専用シュレッダーを使えば、力の弱い人でも簡単に確実にかつ短時間でCDやDVDのデータや個人情報を処分できます。
何よりのメリットは、最も確実にCDやDVD内のデータを読み取り不能にできることです。
ひと手間はありますが、安心して自治体ゴミに出せるようになります。
CD・DVDを読み取れないように処分②カッターで読み取り部分に切り込みを入れる
CDやDVD専用のシュレッターのような特別な器具を使わずに処分することもできます。
この場合は、カッターのような鋭利な刃物でCDやDVDの読み取り部分である記録層に切り込みを入れて処分しましょう。
できるだけ細かく多く傷をつけるほど、内部データの読み取りは困難になり、安全性が増します。
上手にデータ読み取り困難にするポイントは、深く細かくカッターで切り込みを入れることです。
CDやDVDの記録層は意外に脆く、カッターの刃を入れると容易に傷つきます。
しかし作業に慣れた頃が最も危険で、ふとした気の緩みから手を怪我する恐れがあります。
作業をする際は軍手をはめて慎重に注意深く行い、怪我には十分注意してください。
CDやDVDを読み取れないように処分③ハサミで切る
カッターが手元にない場合はハサミでも代用可能です。
ハサミでCDやDVDをカットする場合、2つ注意すべき点があります。
1つは、CDやDVDは1枚ずつ切ることです。
1度に何枚も重ねて切るとハサミが刃こぼれし、使用できなくなる恐れがあります。
2つ目は、切断したCDやDVDの切り口や破片が飛び散って、怪我をする恐れがあることです。
破損したCDやDVDの粉塵を吸い込まないためにマスクを、そして怪我を防止するために軍手をはめてから作業します。
また、CDやDVDに切り込みを入れるにはかなり力が必要な作業です。
指を怪我しないように、十分注意して行いましょう。
ハサミでCDやDVDを切るのは、かなり労力を要する作業です。
処分したいCDやDVDが数枚程度の時のみにすると良いでしょう。
CDやDVDを読み取れないように処分④ガムテープで読み取り部分を剥がす
CDやDVDは二層構造になっています。
まずはカッターで読み取り部分である記録層に傷をつけましょう。
傷をつけた上にガムテープをぴったりと貼り付けてから剥がすと、記録層が剥がれて、CDの読み取りが困難になります。
不要なCD・DVDが大量にある場合は不用品業者に依頼
処分したいCDやDVDが大量にある場合は、不用品回収業者を利用すると便利です。
不用品回収業者に依頼する最大のメリットは、大量のCDやDVDを一度に見てもなく処分できることです。
自分で搬出する手間や労力もなく、プロが素早く作業を行うので時間も節約できます。
自分の都合のよい日時で日程調整できるので、忙しい人でも安心です。
CD・DVD以外の不用品もまとめて処分可能
不用品回収業者に依頼するメリットは、大量のCDやDVDの一括回収だけに止まりません。
CDやDVDだけでなく、ゴミや不用品も全て、まとめて回収依頼できます。
使わなくなった大型家電や、ベッド、椅子などの家具、もう使うこともないベビーグッズなど、断捨離を進めていると、不用品があれこれ出てくるでしょう。
自治体で粗大ゴミとして処分しようとすると、費用がかかるだけではありません。
自治体ゴミは、品目によって収集曜日が異なります。
またリサイクル家電なら、自治会では収集できないケースが多く、別途手配しなければなりません。
無事に依頼出来ても、ゴミ集積所まで自分で運ばなければならないので、処分自体が非常に困難を伴う家財もあります。
こういった不用品をすべて1度に処分依頼できるのは、非常に大きなメリットです。
断捨離や大掃除の際に、一緒に不要CD・DVDもまとめて処分するのはいかがでしょうか。
手間もなく、簡単に部屋がスッキリきれいになります。
不用品業者を選ぶポイント
データの入った状態のCDやDVDの処分を依頼するので、安全な業者を利用しましょう。
チェックしたいポイントは以下の3つです。
- 事務所の住所・電話番号をきちんと提示している
- 電話は固定電話がある(携帯電話のみは注意が必要)
- 料金体系が明確
まとめ
聞かなくなった音楽CDやDVDや保存データなどは、処分法が分からないこともあって家に溜まりがちです。
しかし実際は、自治体の可燃もしくは不燃ゴミとして処分できます。
CDやDVDを自治体ゴミとして処分するのは、決して難しくありません。
ただし自治体ゴミとして廃棄処分をする時は、悪意の第三者に情報を悪用されないよう、読み取り防止対策の処理を施しましょう。
また処分方法は自治体によって異なるため、事前確認も必要です。
処分したいCDやDVDの量が多い場合や、その他の不用品もまとめて処分をしたい場合は、ぜひ不用品回収業者の利用を検討しましょう。