断捨離やミニマリストがブームになる一方で、モノやゴミの中に埋もれて暮らしている人たちがいます。
テレビ番組などでよく見かける「ゴミ屋敷」。
室内どころか、家の外にまでもゴミがうず高く積まれ、ものすごい状態になっています。
でも、この中で生活をしている人がいるのです。
ゴミ屋敷で生活している人は、どんな人なのでしょうか。
また、ゴミ屋敷での生活や暮らしは、一体どのようなものになるのでしょうか。
そもそもどうやってゴミ屋敷にしているのかなどから、みてみるとしましょう。
目次
ゴミ屋敷住人の生活ぶりとは?
テレビでも特集が組まれて紹介されることがあるゴミ屋敷ですが、そこに住んでいる人はどのような生活を送っているのでしょう。
床一面ゴミだらけで足の踏み場もない場所で、生活するスペースがないのではないかと思っている人もいるかもしれませんが、意外とそうではありません。
まず最初に、ゴミ屋敷で暮らしている人に多い生活ぶりを見ていきましょう。
生活するスペースだけはある
多いのが、1部屋、または住居の一角など、生活できるスペースだけは残し、そこ以外は入れない状態のゴミ屋敷です。
こういった場合、居住スペースは比較的片付いているのが特徴です。
テレビなども置いてあり、トイレや玄関から近い居住スペース周辺で、大体の生活ができるようになっていることが多いようです。
ゴミというよりは、とにかく物が多いパターンです。
必要以上に物が多いためにこれらが増えて居住スペースが圧迫されていき、最後に最小限の居住スペースが残るというわけです。
ゴミの中で暮らしている
さらに物やゴミが増え、堆積したゴミや不用品の上で生活を送っているパターンもあります。
これが、一般的に「ゴミ屋敷」といって思い浮かべる状態ではないでしょうか。
堆積したゴミの量は人それぞれで、50センチほどの家もあれば、天井まで積み上がっている家もあります。
普通の家で生活している人には理解できませんが、実は、ゴミ屋敷の住人本人は、その状況に慣れてしまい、特に不自由とも思わずに、ゴミの上を普通に歩いたり、ひどい時は這ったりして移動し、生活しているパターンが多いようです。
1メートル以上もゴミが積まれていても、普通にその上で生活している人もたくさんいます。 このような場合、本人はゴミを「ゴミではない」と認識していることも多く、ますます蓄積されていくのです。
ゴミ屋敷でのリアルな生活スタイル
ゴミ屋敷住人の生活ぶりを大まかに説明しましたが、生活するからには食事・睡眠・トイレなどの細かな部分が気になる人もいるでしょう。
そこで次にリアルな生活スタイルと、トイレ・入浴など細かく分けて解説します。
食事はインスタントか外食、空き容器はそのまま
ゴミ屋敷の住人に共通している食事スタイルは、インスタントや外食で済ませることが多いです。シンクやコンロの上にペットボトルや空き容器が溜まっているので自炊という選択肢がとれません。
インスタントで済ませる場合は、弁当の空き箱や食品の空き袋などはそのままの状態で放置されます。
購入した際にもらうビニール袋に空き箱・空き袋をまとめることもありますが、それらをまとめたビニール袋は近くに放置したままです。
一方の外食で済ます人は自宅で食事をすることがないため、生ゴミや食べ物の空き箱・空き袋から発せられる特有の悪臭は少ないでしょう。
ただし食費がかさむ傾向があるため、長期的にこのような生活を続けていると経済的困窮の一途をたどることも多い傾向です。
布団は敷きっぱなし。ベッドの上も山積み
ゴミ屋敷で生活している人の多くは、布団が敷きっぱなしの状態になっています。
床や畳に布団を敷いて寝ている場合は、その周りにゴミや充電器やリモコンなどよく使うものに囲まれています。手の届く場所に必要なものを集めたり、布団の上で生活する間に出たゴミをそのまま放置するのもゴミ屋敷生活ではよくあります。
一方のベッドで眠っている人も、布団は基本的に敷きっぱなしのままで外に干したりすることはほぼありません。
また、ベッドの下に空間がある場合はその場所にもゴミが散乱し、ベッドの上にもゴミが山積み状態になっていることもあります。
ベッドの上にゴミが山積み状態になっている場合は、寝るスペースだけ確保して就寝することが多いでしょう。
お風呂は入れないから別の方法で済ます
ゴミ屋敷の住人は、自宅でお風呂に入ることが少ない傾向にあります。
脱衣所や風呂場にもゴミが散乱して、入浴できる状態ではないからです。
風呂場は生活スペースのなかでもあまり目立たない場所であるため、一時的にゴミをそこに放置してそのままの状態になってしまうことも少なくありません。
このような状態が繰り返されてゴミ屋敷になってしまうこともあるため、自宅で入浴することはあまりないでしょう。
ただし、ゴミ屋敷の状態でも仕事をしている人もいるため、入浴そのものをしないわけではありません。
仕事など人と接する機会の多い場合は、銭湯へ行ったり台所の水道で済ませたりする傾向が見られます。
トイレの中もゴミで溢れている
トイレの中もゴミで溢れかえった状態であり、便器も汚れていることが多いでしょう。
トイレも前述した風呂場同様に見えにくいスペースであり、ゴミを置いたままの状態で放置されることが多いからです。
ゴミ屋敷のレベルが高くなるとトイレの使用ができません。
しかし生理現象である排泄は止められないため、近くのコンビニやスーパーのトイレを利用したり、ペットボトルやビニール袋に排泄したりします。
なお排泄後のペットボトルやビニール袋はゴミの日に出すことはされず、生活スペースに放置されたままです。
洗濯しても、干す場所はない
ゴミ屋敷では脱衣所・洗面所にもゴミが散乱していることが多く、洗濯機が使えなくなっていることも多々あります。洗濯をしても干すスペースがなく、結果的に自宅での洗濯を諦めてしまう人も少なくありません。
仕事をしている場合は汚れた服を何日も着用することは難しいため、洗濯から乾燥までできるコインランドリーを利用します。
ただし持ち帰った洗濯物は片付けることはせず、床に放置されたり服掛けにひとまとめにかけられたりすることが多いでしょう。
洗濯は必要に迫られているからしているのであって、洗濯物を片付けることは面倒に感じて放置されてしまうのです。
ゴミ屋敷で暮らす人の生活とは?
ゴミ屋敷の住人の生活ぶりやその実態を説明してきましたが、これらは多くのケースで見られる一例です。
そのため、「誇張しすぎている」「大げさに表現している」と思っている人もいるかもしれません。
では、実際にゴミ屋敷で暮らしていた人たちの実例を見ていきましょう。
60代男性
60代後半の独身男性が住む、都内高級住宅地の一軒家。
玄関周辺には膝の高さまで、チラシや郵便などの紙ゴミが積もっていました。
かと思えば、なぜかゴミの中から20台ほどの電動草刈り機や40本近くの傘が出てきました。
トイレにはゴミが散乱して使うことができず、尿の入った灯油缶やペットボトルが・・・。
浴室の浴槽もゴミで埋まり、とても使える状態ではありません。
キッチンも同様で、シンクは使用済みのお皿だけでなく、食べかけのインスタントラーメンや飲みかけのペットボトル、空き缶・空き瓶があふれていました。
ゴミで埋まっているのは一階だけではありませんでした。
男性は主に二階で生活していましたが、室内には、もはやいくつあるかわからないペットボトル飲料や食品の山が・・・。
さらに、室内の半分はゴミで埋まり、異様な臭気の中、この男性はその上に布団を敷き、寝起きしていました。
70代女性
この女性のお宅には、とにかくたくさんのゴミ袋が積まれていました。
キッチンも6畳の部屋も、床は見えません。
ゴミがむき出しで置いてあるわけではないのですが、あらゆる物がゴミ袋に入れられ、ゴミ袋の上にしか立てないような状態になっていました。
トイレやバスルームは、ゴミ袋が積み上げられているためにドアを開けることができず、使えなくなっていました。
ゴミ袋の中身は、普通のゴミだけでなく、普段から使っているバッグなども入っており、ゴミ袋に物を入れることが、この女性なりの「片付け」だったのかもしれません。
しかし、このような「片付け」で家がきれいになるはずもなく、ゴミ袋を動かすと、ゴキブリがサーッと出てきます。
空気が通りにくいため、ゴミ袋に入っている荷物にはカビが生えてしまっています。
そして、トイレが使えないために、便を詰めた袋も大量に出てきたそうです。
この家では、水道だけでなく電気も止まり、2年以上も水と電気が使えない状態で生活していました。
60代女性
玄関を開けると、すぐ目の前に人が横になっていました。
住人は、どんどん増えていく不用品の山に押し出されて、玄関の1畳ほどのスペースしか生活空間がなくなってしまったのです。
女性の後ろは不用品の山が天井まで積もり、それ以上、中に入ることはできません。
見かねた近所の人が遠方へ嫁いだお子さんに連絡し、ゴミ屋敷状態が発覚したそうです。
80代男性
住人は、ある大企業に勤め上げ、リタイアされた人だそうです。
この男性は、会社で部署異動や役職が変わるたび、新しい名刺に年度を記入した付箋をつけ、きれいにファイリングしていました。
名刺のファイリングだけなら珍しいことではないかもしれません。
しかし、この男性は、ネクタイや替えボタン、果ては会食で利用した飲食店の箸袋まで整理していたのです。
空箱を利用して、付箋に品目を書き、年代によって番号までつけられ、きれいに並べられていました。
さらに台所には、空いた豆腐のパックがきれいに洗われ、何十個と積み重ねてありました。
空き瓶や空いたペットボトルは洗い、透明なケースに収納されていました。
洗われているため、害虫などの発生はありませんでしたが、とにかく物が多く、異様な雰囲気だったようです。
20代女子大学生
ゴミ屋敷の住人は、高齢者だけではありません。
小さな学生アパートに住んでいる20代の女子学生の家は、ドアを開けると、1メートル以上積もったゴミが目に飛び込んできました。
ゴミは玄関から部屋の奥まで埋めつくし、電気もガスも使えない状態に。
住人は、異臭の漂う部屋で懐中電灯を頼りに暮らしていたそうです。
これではいけないと一念発起した住人は、片付け業者に依頼することにしました。
しかし、あまりのゴミ屋敷っぷりに、その作業代は高額に・・・。
親からの仕送りで暮らす学生のため、手持ちの金はわずかしかなく、業者に問い合わせても何軒も断られてしまいました。
「今度断られたら、もう死ぬしかない」とまで思いつめましたが、なんとか業者を見つけ、ゴミ屋敷から脱出したそうです。
30代OL
住人は毎日仕事で忙しかったようです。
仕事に充実感を覚え、早朝に出社し、夜遅くに帰宅する日々。
休日は同僚と遊びに行ったり、仕事の準備をしたり。
結果、家の中への関心が薄まり、次第に物が散乱し、掃除もしないのでゴミ屋敷になってしまったそうです。
ゴミ屋敷をどうやって解決しようかと悩むこともあったようですが、それ以上に仕事の方が大きな問題だったことから後回しに。
そんな時、在宅ワークとなったことで家の中がひどい状態であることを自覚。
自分ではどうやっても無理だろうと悟ったことから、業者を手配してゴミ屋敷を解消したようです。
40代フリーランス男性
元々フリーランスということで在宅でお仕事をしていた人だったようですが、周りも在宅ワークが増えると、オンライン会議等も増えるようになり、荷物を画面に映らない位置に移動するようになったようです。
結果、それまでのように自分の部屋が「自由な空間」ではなく「他人からもみられる空間」となったことから、見える部分だけは綺麗にしようとすればするほど、見えない部分に物を移動。
さらにはどうやって片付けようかと考える間もなくオンライン会議が入ったことから、掃除をする暇もなくなることで次第に部屋が汚くなっていきました。
そしてある程度汚くなると、掃除のモチベーションもなくなり、ゴミ屋敷になってしまったとのこと。
自分自身ではどうやっても解決できない点や、仕事での接点のあった業者に依頼してゴミ屋敷を解消したようです。
どうやってゴミ屋敷にしたの?
ゴミ屋敷を見て、「どうやってこうなるのか」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
普通の家からなぜゴミ屋敷になるのか、その理由は実はいくつかあります。
そこでどうやってゴミ屋敷になるのか、その理由をいくつかご紹介しましょう。
ゴミを溜め込んでのゴミ屋敷化
ゴミを捨てない、あるいはライフスタイル的に捨てることができず、次第に家の中にゴミが溜まり、多くのゴミが溢れることで家の中がどうでもよくなってしまい、ゴミ屋敷にしてしまうパターンです。
元々掃除が苦手な人もいれば、ゴミ出しルールが細かくなったり変わってしまったことで対応できずにゴミが捨てられず、気付けばゴミ屋敷になっているパターンです。
途中までは「どうやって改善しよう」と思っていても、ある段階を過ぎるとどうでもよくなってしまう人が多いです。
ゴミを拾ってくる
こちらは高齢者に多いパターンです。
痴呆症の高齢者や、単身の孤独な高齢者がゴミ収集所にあるゴミを拾ってきてしまうのです。
本来捨てるはずのゴミを捨てるどころか拾ってきてしまうのです。
なぜゴミを拾ってくるのかの理由は人によって異なりますが、「まだ使えるのに」と感じて持ち帰ってくるケースが多く見られます。
家屋の中にゴミが増えていくのは言うまでもありません。
結果、徐々に家屋の中にゴミが増えていき、やがてはゴミ屋敷化を招いてしまうのです。
ゴミを捨てられない
ゴミの捨て方が分からないのではなく、「いつか使うかもしれない」「大事な人にもらった」「思い出がある」など、よく言えば物を大切にする人です。
物を大切にすることは決して悪いことではありません。
しかし物を捨てなければ物は増えていく一方です。
結果、物が増えていき、次第に整理整頓がおぼつかなくなってゴミ屋敷にしてしまうパターンです。
また、ゴミをゴミ箱に捨てる習慣がなくなっている可能性もあります。
ゴミ箱に捨てる行動は習慣化されているから無意識でできるのであって、その習慣がなくなるとゴミ箱にゴミを捨てることはありません。
手当たり次第の場所に放置してしまい、結果的にゴミ屋敷になるのです。
ストレスから買い物依存に
若い女性がゴミ屋敷にしてしまう場合に多いのがこちらの理由です。
買い物が好きな女性は多いかと思いますが、買い物がストレス解消になってしまっている女性は、買い物の量も多くなります。
さらに、買うことで満足してしまうので、帰宅しても未開封のままで、さらに買い物を繰り返してしまいます。
結果、物だけが増えていく状況となってしまい、生活の他のゴミと混ざり合ってゴミ屋敷にしてしまうパターンもあります。
片付けが苦手な上に多忙すぎた
掃除をしていればゴミ屋敷にならないと思うことでしょう。
ではどうやってゴミ屋敷になってしまうのかというと、掃除が苦手な場合です。
掃除が苦手なので、とりあえず物を「目に入らない場所」に移動するだけで、物を捨てたり、しっかりと収納したりなどはしません。
例えば押し入れに物を押し込んだり、棚や机の引き出しにおもむろに入れたり。
また多忙すぎて、自宅を片付ける時間がない場合もあげられます。
片付けにはそれなりの時間と労力が必要ですが、仕事などで多忙を極めると片付けに必要な労力と時間の確保が困難になるのは当然のことです。
仮に休日があったとしても日頃の疲れがたまってしまい、片付ける気力が湧くことは稀です。
この繰り返しで、押し入れや棚、机の引き出しがいっぱいになれば「隠す場所」がなくなり、どうすることもできずに部屋にゴミが増え、ゴミ屋敷となってしまうパターンもあります。
ゴミ屋敷で生活し続けるのは危険
ゴミ屋敷は非常な悪環境であり、そこに住み続けることでさまざまな危険性・リスクが高まります。
ゴミ屋敷に住むことにはどんなリスクがあるのか、まとめてみました。
病気・ケガと隣り合わせ
ゴミが大量に溜まることで、ゴキブリなどの害虫、ネズミなどの害獣は病原菌を持っており、感染症など身体に悪影響を与えます。
また、風通しが悪く、掃除もしないため、室内にはホコリがたまり、カビが生えます。
このような中で生活していると、呼吸器や内臓の疾患、皮膚病や眼病などを発症する恐れがあります。
また、キッチンもゴミで埋まって満足な調理ができなくなると、栄養が偏り、成人病にかかるリスクも高まります。
また、高く積まれたゴミの山は、非常に不安定です。
地震が起きた時や、ちょっとしたバランスを崩した時、積み上げられたゴミが倒れるとかなりの重量になるため、居住スペースの少ないゴミ屋敷で生活している住人は下敷きになるリスクが非常に高いと考えられます。
不要な家電などが溜め込まれている場合は、さらに命の危険が高まるでしょう。
そこまでのケースではなくても、移動するスペースがないため、ものにつまづいて転び、ケガを負うことも考えられます。
家屋の腐食・損傷
掃除が行き届かず、風通しも悪い家は、どんどん傷みます。
カビが生え、シロアリなどが発生することで、傷んでいくのです。
このような状態になると、地震などに非常に弱い建物となってしまいます。
また、もし大きな地震が発生した場合、積み上げられたゴミの重量に耐え切れず、家屋そのものが倒壊するケースも考えられます。
この場合、隣の家屋にも被害を与えることになりかねません。
児童虐待が疑われる
ゴミ屋敷に住んでいる住人は、大人だけとは限りません。
児童虐待のケースとして親が不在のことが多く子供だけで生活している場合には、ゴミ屋敷になる可能性が高まるでしょう。
子供の年齢によってはゴミかどうかの判断ができなかったり、ゴミだとわかっていても自分で回収日に出すことが難しかったりするからです。
ゴミ屋敷状態が深刻化したり改善が見られなかったりする場合には、どのような人物がそこに住んでいるのか確認することをおすすめします。
火災発生
ゴミの腐敗、ゴミの中の化学物質の反応による自然発火などにより、火災が発生する危険性があります。
また、コンセントにホコリや湿気が溜まったり、ネズミが電気コードをかじったりすることで電気がショートし、火災が発生することもあります。
ゴミ屋敷には、家中に可燃物が堆積しているようなもの。
ちょっとした火でもあっという間に広がり、大火災につながる危険性が非常に高いと言えるでしょう。
また、ゴミ屋敷は、放火による火災発生のリスクも高まります。
特に、家の外までゴミが積まれているような家は、放火犯の格好の獲物になるでしょう。
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害虫・悪臭
ゴミ屋敷で放置され続けた生ゴミが温床になって害虫・悪臭が発生することも少なくありません。
害虫・悪臭は病気の原因にもなるため、これらが発生している場所で生活を続ければ当たり前のように気管支や皮膚に健康被害が出る可能性があります。
また害虫・悪臭は周辺の環境にも悪影響を及ぼすため、自分たちの問題だけにとどまりません。
例えばゴミ足気が原因で発生したネズミは一度にたくさんの子供を産むため、短期間で地域環境を悪化させてしまいます。繁殖は一気に進むのに、根本的な駆除には専門業者での継続的な依頼が必要になります。
近隣への悪影響、トラブルにも発展
ゴミ屋敷で生活し続けることは、近隣への悪影響を及ぼしたりトラブルに発展したりするリスクを秘めています。
密集した住宅地では前述した悪臭は近隣住民にも影響を及ぼすため、快適な生活ができないと感じる人も現れるでしょう。
火災発生のリスクは解説しましたが、この火災は自分のところでおさまるとは限りません。
火の粉などが近隣住宅にまで飛んでいき、範囲を広げてしまうことも考えられるのです。
これらのリスク・危険性を排除しようと、ゴミ屋敷の近隣住民が裁判所に集団訴訟を起こした事例もあります。
ゴミ屋敷での生活はどうやって解決する?
ゴミ屋敷になる理由は様々ですが、リスクが待っていますので、できれば早く解消したいものです。
そこでどうやってゴミ屋敷を解消するのか、その方法についてもいくつかご紹介しましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付ける
決して簡単ではありませんが、自力で解決を目指す方法もあります。
短時間での解決は無理なので長期的視野に立ち、コツコツとゴミを捨ててゴミ屋敷の解消を目指す方法です。
自ら取り組むのでお金はかかりませんが、自らの意志で動かなければ何も進みません。
やる気が出ない、忙しい時には後回しになってしまいますが、ノルマ等がある訳ではないので、自分のペースで進められる点がメリットです。
行政に相談する
多くの自治体にてゴミ屋敷条例が制定されています。
つまり、ゴミ屋敷問題に本腰を入れる自治体が増えていますので、相談してみるのも良いでしょう。
行政は住民サービスこそ「本業」です。
ゴミ屋敷で悩んでいると相談すれば、力になってくれることでしょう。
ただし、行政ができるのはあくまでもアドバイスです。
もしもアドバイスでどうやっても片付けることができない場合には、強制的な掃除である行政代執行もあるのですが、行政代執行に至るまでには時間がかかります。
ゴミ屋敷片付け専門業者に依頼する
現実的にどうやってゴミ屋敷を解決させるかといえば、専門業者への依頼が確実です。
業者であればゴミ屋敷掃除のノウハウも持っています。
掃除にあたっては、ゴミ屋敷の状態を見て、必要なスタッフを確保しますので、基本的には一日で終了します。
また、業務としてゴミ屋敷掃除に取り組んでいますので、途中で投げ出すこともありません。
依頼することで、「確実に」ゴミ屋敷を解決できるでしょう。
ただし、ゴミ屋敷の掃除・片付けに対応している業者は多々ありますので、どうやって信頼できる業者を見つけるのかというテーマもあります。
ゴミ屋敷生活の脱出なら七福神にお任せください
ゴミ屋敷になってしまうと、掃除する部屋の数・範囲が広くなる上に処分しなければならないゴミの量も膨大になります。
ゴミの中には一般的なゴミ収集では処理できないものがある可能性もあり、その場合は特殊な業者に依頼しなければなりません。
七福神では、ゴミ屋敷の清掃・回収などを幅広く受け付けています。
ゴミ屋敷で見つかった不用品の中でも、リサイクルが可能なものは買取をして作業量から差し引くため、最終的な金額は見積金額よりも下がることもあります。
ご希望があれば庭の掃除・ハウスクリーニングなども可能です。
ご相談・お見積りは無料で行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ゴミ屋敷はどうやって生活している?まとめ
ゴミ屋敷はゴミを溜め込むだけではなく、ゴミを拾ってきたり、物を捨てられない、買い物依存などによってゴミ屋敷とさせてしまいます。
どうやって生活を送っているのか疑問に思うかもしれませんが、生活するだけのスペースを確保したり、ゴミの中で暮らしていたりなど様々です。
しかし、ゴミ屋敷には病気やケガ、家屋の腐食や損傷、火災や近隣への悪影響といったリスクがあります。
自力や自治体への相談でも解決できますが、確実性を考えるのであれば専門業者への依頼が望ましいです。
ノウハウを持つ専門業者であれば、自らではどうやっても解決しないゴミ屋敷をスムーズに解決してくれることでしょう。