ゴミ屋敷状態を解消するために本当に必要なことはなんでしょうか。
- 「ゴミ屋敷を片付けたい」
- 「でもゴミ屋敷化が進んでいると、何から手をつけらたいいのかわからない」
ゴミ屋敷に暮らすことが心身の健康にとって良い影響を及ぼすはずもなく、わかってはいるもののどうすればいいかわからず、途方に暮れている人も少なくないでしょう。
そこで今回は、ゴミ屋敷から脱するために必要なこと、そしてそれを実現させるために具体的にどうしたら良いかを紹介します。
ゴミ屋敷生活をやめたいと心から思っている方、必見です。
目次
ゴミ屋敷を脱するためにたった一つ、必要な物
ゴミ屋敷を脱し、衛生的で安心安全な生活を取り戻すためにたった一つ必要なもの、それは本人の決意です。
- 「なんだ、精神論か」
- 「そんなことでこのゴミ屋敷がどうこうなるなら苦労はない」
そう思いますか。
しかし、ゴミ屋敷は思っているほど甘くありません。
いざゴミ屋敷解消に向けて片付けに着手しても、あまりのゴミの多さ、そしてゴミの処分にかかる膨大な時間と労力に、挫折する人がほとんどです。
ゴミ屋敷に住んでいる人が、ゴミ屋敷と化した住居を甘んじて受け入れているわけではないでしょう。
このままではいけない、なんとかしなくては、と思っているはずです。
ところが現実には、そんな思いを遥かに上回るゴミの威力に圧倒され、心を折られ、自分は無力だと思い込んでいます。
ゴミ屋敷を脱するためにすべきこと2選
ゴミ屋敷状態を解消するのは至難の業です。
だからこそ、決してやり遂げるまで心を折らないという強い決意が欠かせません。
しかし、人間の心は弱い物です。
そしてゴミ屋敷は、容易に真剣な決意も折ってしまうほど強力です。
そこで、ゴミ屋敷を前に挫折する前に取りたい具体策を2つ、紹介します。
ゴミ屋敷を脱するためにすべきこと1:人を募り、複数人で片付ける
ゴミ屋敷に自分一人で立ち向かうのはあまりに無謀です。
惨敗は目に見えています。
また自分一人では、心が折れた時に、支えてもらうこともできません。
家族や信頼できる仲間など、最低でも3人程度の力を借りて取り組みましょう。
この時、用意すると良いものがこちらの3点です。
- 大量のゴミ袋
- 軍手
- ゴミ搬出用の台車や車
ゴミの数が少なければ毎週の自治体のゴミ収集に少しずつ出せば良いでしょう。
しかし、ゴミ屋敷の場合は、規模が大きすぎて、ゴミ集積所をいっぱいにしても足りないほどのゴミが出る恐れがあります。
これでは近隣トラブルの原因にもなりかねません。
また次のゴミ収集日に捨てれば良いと室内にゴミを留まらせるのは危険です。
ゴミが多すぎて出しそびれることから始まり、ゴミを搬出できない日々が続いてしまうと、ゴミ屋敷は一向に解消しません。
少し費用はかかっても、まとめたゴミはその都度ゴミ収集センターに持ち込み、一刻も早くゴミを室内から搬出することを最重要課題として取り組みましょう。
ゴミ屋敷を脱するためにすべきこと2:ゴミ屋敷清掃業者に依頼する
ゴミ屋敷に特化した専門の清掃業者に依頼すると、驚くほどのスピードで、ゴミによって不潔になった部屋のクリーニングや病害虫の駆除、脱臭まで依頼できることをご存知ですか。
- 「ゴミ屋敷に住んでいることを、家族や友人知人には明かしたくない。」
- 「自分がゴミ屋敷にしたのだから、自分一人の力でなんとかしなくてはならない。」
そんな風に思い込んで、自分自身を追い詰めてはいませんか。
最近では、住宅のゴミ屋敷化は本人の性格の問題ではなく、認知症などの脳の疾患、また強いストレス、不安、孤独といった心理的要因が大きく影響していることが分かってきています。
つまりあなたの心身は苦しんでおり、心身が発するSOSがゴミ屋敷として露呈しているだけの可能性が高いのです。
苦しんでいる自分自身を、もうこれ以上追い詰めるのは止めてください。
ゴミ屋敷を専門にする清掃業者は、ゴミの撤去や清掃作業に特化しているだけではありません。
プライバシーにも配慮し、周囲にゴミ屋敷の清掃を行っていることがわからないよう、細やかに気を配りながら迅速に作業を進められます。
ゴミ屋敷にあるほど憔悴しきった自分の様子を、人に知られたくない。
そんな時は、一度ゴミ屋敷の清掃業者に相談してみてください。
ゴミ屋敷をなんとかしなくてはならないという重荷から解放され、ホッとすることでしょう。
ゴミ屋敷から脱出しようと決意するきっかけ
ゴミ屋敷を解消しなくてはならないと決心するきっかけはいろいろあります。
いつか重い腰をあげなくてはと思いながら決心がつかないなら、ある日なんの予告もなく訪れる事態によって、ゴミ屋敷であることを深く後悔させられた、それはどんな理由だったのでしょうか。
ゴミ屋敷脱出を決意したきっかけ1:入退院した時
ゴミ屋敷を脱出しようと決意するきっかけで実はとても多いのが、この入退院です。
衛生面が完全にコントロールされた病院に入院してからゴミ屋敷に戻ると、自分の住まいの汚染状態に愕然とし、ゴミ屋敷状態を解消しなければならないと切実に感じます。
ゴミ屋敷は非常に不衛生で、目に見えない菌類も繁殖しがちです。
ゴミは積み重なると保温性も高まるため、有機系のゴミとも相まって病害虫の巣窟ともなります。
ゴミ屋敷が原因で心身に不調をきたしている可能性もゼロではありません。
体調を崩して入院したことを機に、ゴミ屋敷のままではいけないと一心発起する人が多いのもうなづけます。
ゴミ屋敷脱出を決意したきっかけ2:来客の予定ができた時
ゴミ屋敷に住んでいても、社会生活は問題なく送っている人は多く居ます。
そのため自宅がゴミ屋敷になっていることなど、離れて暮らす家族も含め、周囲の人は思いもしないケースがほとんどです。
人との繋がりが希薄な現代社会では、自宅に人を招く機会も減っています。
しかし、何かのきっかけで家族が訪れる、友人や交際相手が訪れる、といった機会が訪れないとも限りません。
とてもではないが、このゴミ屋敷の惨状を披露できず、慌ててゴミ屋敷を解消しなければならないと動き出すケースもよくあります。
ゴミ屋敷脱出を決意したきっかけ3:転勤で引っ越しが必要になった時
遠方への転勤が決まり、今の住まいを引き払わなければならない。
こんな時も、急ぎゴミ屋敷状態を解消する必要があります。
退去に当たっては、賃貸していた住宅を原状回復させなければなりません。
期日が差し迫っているため、ゴミ屋敷専門の清掃業者に依頼してゴミの撤去や清掃を依頼する人も増えています。
ゴミ屋敷減少と再発防止に向けた行政の取り組み
ゴミ屋敷というと、個人の問題というイメージはありませんか。
しかし昨今ではゴミ屋敷が増加しており、それに伴って一つの社会問題として認識されています。
ゴミ屋敷は周囲の住宅を巻き込んだトラブルに発展する可能性が高い問題です。
行政が乗り出して、ゴミ屋敷の減少と再発防止に向けた取り組みも拡大しています。
それに伴い多くの自治体が条例を制定しており、ゴミ屋敷に対する強制執行も含めた厳しい対応の執行も増加中です。
神奈川県横須賀市の事例を見てみましょう。
神奈川県横須賀市では、地域の住人からゴミ屋敷による迷惑行為の通報を埋めると、ゴミ屋敷に出向いて調査します。
そしてゴミ屋敷の住人に対して、問題解決に向けた具体的措置をとります。
措置の具体的内容が以下です。
- ゴミ撤去の指導
- ゴミ撤去の勧告
- ゴミ撤去の命令
- ゴミ屋敷として公表
- ゴミ屋敷の行政代執行
横須賀市の例では、まずゴミ屋敷の住人に対してゴミの撤去を「指導」をします。
指導に従わない場合より厳しい「勧告」が発せられ、勧告にも従わない場合は強い拘束力を持つ「命令」が発令される仕組みです。
命令にも従わない場合は、ゴミ屋敷の住所と所有者の指名が「公表」されます。
氏名と住所を公表されてもゴミの撤去を行わない場合は、横須賀市が強制的にゴミの撤去処置をとる「代執行」が行われる流れです。
なおゴミの撤去に要したゴミ屋敷清掃業者の費用は、全額ゴミ屋敷の所有者に請求されます。
その金額は、規模の大きなゴミ屋敷の場合数百万円単位になることもあります。
ゴミ屋敷を放置すれば、ゴミ屋敷の住人であることが地域に広く公表され、さらに強制執行でゴミを撤去される可能性があるということです。
ゴミ屋敷の住人という不名誉を受けるのを避けるためにも、自分でゴミ屋敷を脱するために動き出す方が賢明と言えるでしょう。
ゴミ屋敷にリバウンドしないために知っておきたいこと
ゴミ屋敷を放置するデメリットは計り知れません。
- 自分自身の心身の健康を害する
- 人間関係に亀裂をもたらす
- 近隣に迷惑をかける
- ゴミ屋敷の住人であると広く知られて恥をかく
しかしゴミ屋敷清掃業者を頼ったり、行政代執行という不名誉な措置を受けてなお、リバウンドしてゴミ屋敷に舞い戻ってしまう人も後を断ちません。
ゴミ屋敷から完全に脱することは容易ではありません。
だからこそゴミ屋敷は自分のみならず、周囲の人の命をも危険にさらす恐れのある状態ということを認識する必要があります。
ゴミ屋敷は人命をも奪う
ゴミ屋敷でよく報告されるのがトラッキング現象による火事の被害です。
ゴミ屋敷には可燃物が溢れるほど詰め込まれています。
そのゴミはコンセント周辺にも及ぶでしょう。
清掃もされないゴミ屋敷ですから、ゴミだけでなくホコリも発生しやすく、コンセントの差し込み口やプラグの隙間に溜まることもしばしばです。
室内の空気中やゴミの発する湿気を吸収したホコリが原因で漏電し、発火すれば、あっという間に火の手が回ります。
こうして通常の住居ならボヤで済むような火災でも、可燃物に溢れたゴミ屋敷では、近隣も巻き込む大火事に発展することがあります。
またゴミが堆積した環境は、細菌や病害虫の温床です。
不衛生が原因で免疫力が落ち、病気にかかりやすくなるでしょう。
足の踏み場のない室内で足を取られ転倒したことがきっかけで骨折すれば、高齢者の場合は命取りです。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼すると料金もかかるので、二の足を踏むこともあるでしょう。
しかし最近では不用品回収サービスも実施し、買取料金を依頼費用と相殺できる会社も増えています。
また希望があれば、女性スタッフが対応するといったサービスもあります。
各ゴミ屋敷清掃会社のブログなどで、ゴミ屋敷清掃の流れや、ビフォーアフターなどの情報を紹介しているケースも増えました。
ゴミ屋敷にまでは到達していないものの、汚れ部屋になっている、膨大な遺品整理に困っている、こういったケースにも対応できる会社もあります。
一度無料の訪問見積もりを申し込んでみるとよいでしょう。
ゴミ屋敷は、人命を奪いかねない危険なものです。
だからこそゴミ屋敷の放置は許されない事態であると、肝に銘じたいものです。
まとめ
ゴミ屋敷は人の人生を狂わせ、命をも危険にさらします。
しかし、個人で立ち向かうにはあまりにハードルの高い難関です。
それゆえ、決意は揺らぎ、ゴミ屋敷から脱することができずに、今なお甘んじている人は少なくありません。
ゴミ屋敷問題を、自分一人でなんとかしようと思っていませんか。
その思いは素晴らしいものですが、作業の難易度の高さに心が折られるでしょう。
ゴミ屋敷解消が完了しなければ、自分で解決できなかったとより一層思い悩み、ストレスを溜め、自尊心を傷つける原因にしかなり得ません。
その悩みを、ゴミ屋敷のプロである清掃業者に打ち明けてみませんか。
汚部屋の段階で対策しておけば、最小限の被害に止めることもできます。
ゴミ屋敷を脱したいという決意を持ってゴミ屋敷の清掃業者の助けを求めれば、今の苦しい状況を脱するためのスタートラインに立つことも叶います。