ゴミ屋敷は衛生的な面だけではなく、地域社会にも悪影響を及ぼします。
多くの自治体がゴミ屋敷条例を制定し、対策に本腰を入れているのもゴミ屋敷の悪影響を看過できなくなっているからこそです。
場合によっては行政代執行を敢行するなど、半ば強制的にゴミ屋敷を片付けます。
ですが、できれば自分自身で片付けた方が良いのは言うまでもありません。
しかし、現実的に自分自身でゴミ屋敷を片付けることはできるのでしょうか。
目次
ゴミ屋敷を自力で片付けできる5つの基準
この見出しでは、ゴミ屋敷を自力で片付けるための具体的な基準を紹介します。ゴミ屋敷の片付けは一見難しそうに思えますが、適切な基準を元に作業を進めることで、効率よく片付けを行うことができます。
この記事では、部屋の広さやゴミの状態、作業環境を考慮した5つの基準を解説し、誰でも実践できる片付け方法をお伝えします。自力で片付けを始める前に、ぜひ参考にしてみてください。
家・部屋の広さが3DK以内
ゴミ屋敷を自力で片付ける際に考慮すべき基準の一つが、家や部屋の広さです。特に、3DK以内の比較的コンパクトな住居であれば、自力での片付けが現実的です。この広さであれば、部屋ごとに作業計画を立てやすく、ゴミの量を段階的に減らしていくことが可能です。
まず、片付けの優先順位を決めることが重要です。リビングやキッチンなど生活の中心となるスペースから着手することで、早い段階で達成感を得られ、モチベーションの維持に繋がります。また、ゴミの分別も効率的に行いやすい点が利点です。資源ゴミや可燃ゴミ、不燃ゴミをエリアごとにまとめ、週ごとの回収日に合わせて順次処分しましょう。
さらに、3DK以内であれば友人や家族に協力を仰ぐことで、短期間での片付けも可能です。ただし、ゴミが天井まで積み上がるなど、広さに関係なく危険な状態であれば、専門業者への依頼を検討するのが安全です。自力で進められる限界を見極めることが大切です。
ゴミが天井まで到達していない
ゴミ屋敷を自力で片付ける際の重要な基準の一つが、「ゴミが天井まで到達していない」ことです。天井まで積み上がったゴミがある場合、重心が不安定で崩れる危険性が高く、作業中の事故に繋がる可能性があるため、専門業者の力を借りた方が安全です。
一方、天井まで積み上がっていない場合は、自力での片付けが比較的現実的です。この状況であれば、ゴミを分別しつつ安全に作業を進められます。片付けの第一歩は、足元を確保しながら作業スペースを作ることです。ゴミを床から分別し、可燃ゴミや不燃ゴミ、大型廃棄物などに仕分けしていきます。
また、ゴミが天井近くまで達していない場合でも、悪臭や害虫の発生が見られる場合は、防護手袋やマスクを着用し、感染症予防を徹底することが大切です。特に腐敗した食材や液体が混ざっている場合は慎重に取り扱い、適切な処分を行いましょう。
浴室、洗面所、キッチンなどの水回りが使用可能
ゴミ屋敷を自力で片付ける際には、水回りが使用可能な状態であることが重要な基準となります。浴室や洗面所、キッチンが使える状況であれば、掃除中の手洗いや洗い物、体を清潔に保つためのシャワーなどが可能になり、作業を快適に進めやすくなります。
水回りが機能していることで、片付けの過程で発生する汚れやホコリ、異臭への対応もスムーズになります。例えば、悪臭を放つゴミや汚れた衣類を取り扱った後にすぐ手を洗えることは、衛生面での安心感を得るために欠かせません。また、キッチンが使える場合は、片付けの合間に食事を用意することも可能で、長時間の作業に備えたエネルギー補給も簡単に行えます。
一方で、水回りが使用できない場合は、ゴミや汚水の放置が進み、害虫やカビの繁殖が予想されます。このような場合は、自力での片付けが難しく、専門業者の協力が必要になることが多いです。水回りが使えるかどうかは、自力作業を判断する上で大きなポイントとなります。
ゴミの仕分けとゴミ出しが一般ごみで仕分け可能
ゴミ屋敷を自力で片付ける際に重要な基準の一つが、ゴミの仕分けとゴミ出しが一般ごみとして対応可能かどうかです。家庭から出るゴミの多くは自治体の分別ルールに従えば処分可能であり、この条件を満たしていれば、自力で片付けがスムーズに進む可能性が高いです。
一般ごみとして処分可能な物には、燃えるゴミやプラスチック製品、不燃ごみなどがあります。これらを自治体のルールに従って仕分けし、定められた収集日にゴミを出すことで、片付け作業を少しずつ進められます。一方で、大型家具や家電、危険物などの処理が必要な場合、自治体の粗大ごみ回収や専門業者の協力が必要になることもあります。
ゴミの種類が複雑化している場合は、自力での作業が負担となる可能性があるため、状況を見極めることが大切です。一般ごみで対応できるかを確認しながら進めることで、作業効率が向上し負担を軽減できます。
部屋の中で身動き可能
ゴミ屋敷を自力で片付ける際の重要な基準の一つが、「部屋の中で身動き可能であること」です。部屋がゴミで埋まりすぎて動けない状態では、片付け作業自体が困難になり、作業中に怪我をする危険性も高まります。そのため、まずは部屋内の動線を確保することが自力で片付けを進めるための第一歩です。
身動きが取れる状態であれば、ゴミを段階的に片付けることが可能になります。足元を確保しながら、ゴミを分類し、必要な物と不要な物を分けていく作業がしやすくなります。まずは部屋の中心や通路となる場所から手をつけ、少しずつスペースを広げていくことで、作業が進んでいきます。
また、部屋が狭い場合やゴミが散乱している場合でも、身動きが取れるだけで作業の効率が格段に上がります。もし部屋が全く動けない状態であれば、専門業者の助けを借りることを検討することが安全です。
ゴミ屋敷片付けは自力では難しい理由
ゴミ屋敷と呼ばれるような、家屋の外にまで堆積物(ゴミ)が溢れるような状況にまで発展してしまうと、現実的に自力での解決は難しいです。
理想としてはゴミ屋敷にならないよう日常生活に留意することです。
しかし、ゴミ屋敷となってしまったら、自力での解決は難しいでしょう。
その理由としては主に以下の点が挙げられます。
ゴミ屋敷は生活習慣の結果
ゴミ屋敷は決して「魔が差した」「ちょっとしたミス」によって生じるものではありません。
生活習慣によって徐々に形成されていくものです。
つまり、選択肢を間違えてしまったことで生まれるものではなく、生活習慣の結果としてゴミ屋敷になってしまったのです。
いわば、自力でゴミ屋敷にしたのです。
自力で解決するのが難しいのも当然の理屈です。
ゴミの処分が難しい
現実的にゴミ屋敷を自力で片付けるとなると、まず問題となるのがゴミの処分です。
近年、多くの自治体で環境・リサイクルといった観点からゴミ出しルールが細分化されています。
つまり、ゴミ屋敷のゴミを片付けようと思ったら、まずはゴミの分別から行わなければならないのです。
分別せず、とにかくゴミを自力でゴミ袋に入れてゴミに出すことができれば、勢いで何とかなる部分もあるでしょう。
しかし、ゴミ屋敷を綺麗にしたいと思っても、ゴミとして自治体に収集してもらうためには分別しなければならないのです。
何処に保管するのか
さらにはゴミ収集日までどこに保管するのかという問題もあります。
自力でゴミ屋敷を片付けようと思ったらゴミの分別、さらにはゴミを収集日まで保管しておかなければなりません。
自力での片付けは「運搬」も重労働
ゴミ屋敷を自力で片付けるためには、部屋の掃除だけではなく、ゴミを捨てる作業も含まれています。
ゴミ収集場所まで、不要だと判断したゴミを自力で運搬しなければならないのですが、何せ大量にあるのです。
そのため、分別は終わったものの、運搬が捗らず、ゴミ袋に入れて捨てるだけの状態となったゴミが、結局は家にいつまでも留まり、なかなかゴミ屋敷を解消できないケースも見受けられます。
自力でのゴミ屋敷片付けは女性には重労働
成人男性でさえ大きな負担となりますので、女性にとってはさらに重労働に感じることでしょう。
ゴミを持って何往復もするのです。女性にとっては掃除以上に過酷な負担を強いられることになります。
むしろ女性の場合、自力でゴミ屋敷の掃除まではできても、運搬に挫折してしまい、結果的に自力での片付けに失敗するケースもあります。
環境次第ではさらに大きな負担に
ゴミ屋敷が一軒家であっても、ゴミ収集場所への運搬は大きな負担となりますが、環境次第ではさらに大きな負担となります。
例えばゴミ屋敷からゴミ収集所まで坂道の場合、1度運ぶ程度であれば大した負担ではないとしても、何往復もするので大きな負担となるでしょう。
また、エレベーター無しのマンションの上層階でゴミ屋敷にしてしまった場合、毎回片付けしたゴミを持って階段を上り下りしなければなりません。
想像するだけで大きな負担だと分かるのではないでしょうか。
自力でゴミ屋敷を片付ける時間の確保が難しい
ゴミ屋敷を自力で片付けようと思ったら、何よりも時間を確保しなければなりません。
ゴミが多ければ多いほど、自力での片付けに時間がかかります。
忙しい日々を送っている人は、片付けのための時間の確保が難しいのではないでしょうか。
ましてやゴミ屋敷を自力でとなれば、先にもお伝えしたように、1日で終わるとは限りません。
もしもですが、1日で終わらなかった場合には再度ゴミ屋敷片付けのために時間を作らなければならないのです。
せっかくの休日をゴミ掃除の片付けに使うのは勿体ないと思う人も多いことでしょう。
ゴミ屋敷は闇雲に片付ければよいものではない
自力での片付けはゴミの分別だけではなく、自分自身にとって不要なのか、あるいは今後も必要なものなのかを判断しなければなりません。
ゴミ屋敷になってしまうと、もはや自分自身の保有している物を把握しきれていないことでしょう。
そのため、自力で掃除を行うことで「こんな物を持っていたのか」と、改めて気付かされるケースが珍しくありません。
その都度、「不要か・必要か」を判断しなければなりません。
中には判断に迷うものもあることでしょう。結果、片付けに時間がかかります。
ゴミ収集日に出せるのかという問題
ゴミ屋敷には大量のゴミがあります。
できる範囲でゴミを分別し、ゴミ収集日まで保管していたとしても、ゴミ収集日には収集場所までゴミを持ち運ばなければなりません。
家の目の前がゴミ収集場所であれば良いでしょう。
しかし少々距離がある場合、自力で大量のゴミを運ぶことになりますので、現実的に体力が求められます。
場合によっては収集時間までにすべてのゴミを捨てることができず、次回まで持ち越しになってしまうでしょう。
自力でのゴミ屋敷の片付け作業は進んでも、ゴミそのものを減らすことができないのです。
自力で片付けるために長期間モチベーションを維持できるのか
残念ながら、自力でゴミ屋敷を片付けようと思ったら一日では難しいです。
行政代執行のように、複数の作業員で片付けを行っても数日かかるケースが珍しくありません。
自力でとなれば、もっと日数がかかるのも当然です。
その間、ゴミ屋敷片付けのモチベーションを維持できるのかという問題もあります。
それこそ自力では一日の片付けではほとんど進捗がみられないこともあるでしょう。
それでもゴミ屋敷片付けのモチベーションを保ち続けなければならないのです。
ゴミ屋敷の片付けには道具も必要
自力でのゴミ屋敷片付けは、モチベーションだけではなく道具・用具も必要です。
大量のゴミを処分するためのゴミ袋、作業中の軍手、粉塵防止のためのマスク等が必要です。
これらを保有していない場合、自ら用意しなければなりません。
当然、無料で配布されているものではないのでホームセンター等で購入する必要があります。
ゴミ屋敷を自力で片付けるためのポイント
ゴミ屋敷片付けは、自力では難しいです。
しかし不可能ではありません。
決して簡単ではありませんが、自力で片付けるためのポイントを把握することで、ゴミ屋敷の片付けが進むはずです。
自力で片付けるには長期的視野にてマイペースに取り組む
ゴミ屋敷を自力で片付けるとなれば時間がかかります。
つまり、長期戦になりますので自力で片付ける場合、マイペースに取り組むことが大切です。
一気にモチベーションを高めてやる気になったところで、部屋の掃除のように短時間では終わりません。
「コツコツ」と取り組む気持ちでなければ、途中で挫折してしまうことでしょう。
片付けのノルマを決める
自力でのゴミ屋敷片付けは、気分に任せるのではなく一日のノルマを決めましょう。
例えば「ゴミ袋〇袋分」とか、「1日2時間」といったように、片付けを行う範囲・領域を決めておきましょう。
この点を決めておかないと、自力での作業は結局は気分次第で片付けの作業量が決まってしまいますので、気が乗らない時には片付けが進みません。
片付けの日程を選ぶ
自力でのゴミ屋敷片付けに毎日取り組めるのであれば良いですが、日を選ぶ場合、自治体のゴミ収集日を意識する必要があります。
その日にゴミをそのまま捨てることはできません。
ゴミ収集日に出すことになりますので、ゴミ収集日までは家で捨てるゴミを保管しておかなければなりません。
そのため、できる限り保管する時間が最小限で済むよう日程を考えましょう。
「床」を目指す?ゴミ屋敷片付けのモチベーション維持の方法
あまりにも多くのゴミで囲まれているゴミ屋敷の片付けは、何から始めればよいのか分からないものです。
そこで、「床」を目指しましょう。
これは、床が見えるようにするという意味です。
なぜなら、床が見えると「進んでいる感」を得てモチベーションが高まります。
掃除や片付けは特別なテクニックが求められるものではなく、やる気次第です。
そのやる気を如何にして高め、維持するかがゴミ屋敷の片付けのポイントです。
「片付けが進んでいる」と実感するために、それまで埋まっていたであろう床が露出されることを目指してみましょう。
ゴミ屋敷の片づけは娯楽要素を取り入れる
ゴミ屋敷に限らず、片付けが楽しいと思える人はなかなかいないものです。
そこで、片付けに娯楽要素を取り入れてみましょう。
例えば状態の良いものであればフリマアプリに出品し、いくらで売れるのかを楽しんでみたりゴミ袋にどれだけ詰め込めるのかなど、ちょっとしたことで良いので娯楽要素を取り入れることで片付けのモチベーションが高まります。
「物を減らす」という視点が大切
ゴミ屋敷の片付けのポイントは、「物を減らす」という視点を持つことです。
ゴミ屋敷となってしまっている要因として、物が多い点が挙げられます。
不要・必要かは別として、とにかく大量の物が溢れている状態です。
掃除・片付けといった大げさな考えではなく、まずは家の中の物を減らすという考えを持ちましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付けるためのヒント
自力でのゴミ屋敷の片付けは決して簡単ではないことが分かっていただけたのはないでしょうか。
そこで自力でのゴミ屋敷の片付けを成功させるためのヒントとなるべきものをいくつかご紹介しましょう。
ゴミ屋敷片付け成功ブログを見る
自力でのゴミ屋敷片付けに成功したブログを見つけてチェックしてみましょう。
ブログの利点として、文章で解説してくれているので片付け成功のポイントを把握しやすいです。
成功のために何を用意するのか、当日のゴミ屋敷片付けでは何を心掛けるのかなどがレクチャーされています。
また、多くのブログを発見できれば片付け成功のための方法を多々理解できます。
言葉だけではピンとこないとしても画像もあれば、より分かりやすいことでしょう。
関連記事:ゴミ屋敷ブログの人気サイトまとめ|自分での片付け編
ゴミ屋敷片付け動画を見る
ゴミ屋敷の片付けをテーマにした動画も多数ありますので、自力での片付けのヒントになることでしょう。
何を用意するのかだけではなく、細かいテクニック等を紹介している動画もあります。
また、ゴミ屋敷動画はテクニカルな点以上に、メンタル面に対して有効です。
客観的に、ゴミ屋敷を動画として閲覧すると、自分のゴミ屋敷では気付かなった大量のゴミの迫力に気付くことでしょう。「こうなってはならない」との思いが芽生えることで、ゴミ屋敷片付けのためのモチベーションが高まります。
関連記事:ゴミ屋敷の片付け動画、おすすめ11選|片付けのモチベーションアップにおすすめ!
自力でのゴミ屋敷片付けに求められるのは気持ち
自力でのゴミ屋敷片付けに求められるのは気持ちです。
「絶対に綺麗にする」「最後までやり遂げる」といった気持ちがなければ途中で投げ出すことになってしまいます。
ゴミ屋敷片付けのための情報、知識も大切ではありますが、それらを活かすための気持ちこそ重要です。
動画でゴミ屋敷の悲惨さを見ることで、気持ちが高まり、自力でのゴミ屋敷片付けを成功へと導くことができるはずです。
ゴミ屋敷を自力で片付けるための順番
ゴミ屋敷を自力で片付けるための順番をご紹介します。
あくまでも目安ではありますが、自力での片付けを成功させる可能性を高めるためのものなので、参考にしてください。
片付けられるものから片付ける
自力でゴミ屋敷を片付ける場合、「大きいゴミ」「小さいゴミ」ではなく、片付けられるものから片付けましょう。
これは大きさの問題もありますが、ゴミ処理ルールの理解もあります。
お伝えしたように、ゴミ出しルールは自治体によって異なります。
ゴミの片付けのために手を加えなければならないものもあります。
しかし、手間をかけずに片付けられるものからとにかく片付けましょう。
自力での片付けのモチベーションを左右する
ゴミが減っていくことで自力でのゴミ屋敷片付けのモチベーションが高まります。
徐々に綺麗になる部屋をみれば、自力でのゴミ屋敷片付けが「苦痛を伴う掃除」から、多少なりとも楽しさがみえてくることでしょう。
片づける動線を確保する
片付けられるものを片付けつつ、ゴミ屋敷の中に動線を作りましょう。
すると、自力でのゴミ屋敷の片付け作業の効率が格段に高まります。
足の踏み場もないゴミ屋敷に、僅かではあっても「道」ができれば、動くことができます。
動くことができるようになれば、片付けられる場所が増えます。
そこで先にお伝えしたように、まずは片付けられるものから処分していくことで、徐々にゴミ屋敷が片付いていくことでしょう。
玄関までを目指す
自力でのゴミ屋敷片付けの鍵を握る動線のポイントとなるのが「玄関まで繋げる」です。
各部屋と玄関を繋げることで、ゴミの運搬が可能になります。
ゴミは片付けるだけではなく、捨てなければなりません。
ゴミが無造作に蓄積されていると、ゴミ出しそのものができませんが、動線を確保することで、まとめたゴミをゴミ収集所まで捨てに行くことができます。
ゴミ屋敷は、まずは一部屋を綺麗にする
自力でのゴミ屋敷の片付けにて、まずは一部屋綺麗にしてみましょう。
自力で一部屋綺麗にすることで、「やればできる」との自信、「すべての部屋をこうすればよい」との指針となります。
また、他の部屋から生まれたゴミを一時的に置けるので自力での片付けの作業効率が格段に高まります。
一部屋綺麗にできればあとは繰り返し
自力で一部屋綺麗にできれば、ゴミ屋敷の片付けはゴールが見えたも同然です。
なぜなら、後は部屋の数だけ繰り返せばよいのです。
片づけの際は適度に休憩を入れる
自力でのゴミ屋敷の片付けは、適度に休憩を入れましょう。
グングン進んでいるとモチベーションが高まりますが、疲労感が増すと、ちょっとしたことでモチベーションが低下しやすいです。
休憩のタイミングとしては、処分が分からないものが増えてきた時です。
休憩を取りつつ、処分方法を調べることで、片付け作業を再開した際に自力での処分が可能になります。
自力でのゴミ屋敷の片付けに失敗する理由
ゴミ屋敷の自力での片付けは、言葉にすれば案外簡単に行えると思うかもしれません。
しかし実際に片付けに取り組むと、挫折する人が多いのも事実です。
なぜ自力での片付けに失敗するのか、その理由をいくつかお伝えしましょう。
ゴミが多すぎてはかどらない
ゴミ屋敷には多くの堆積物があります。
理屈としては「ゴミを分別して不要なものを処分する」だけですが、全ての堆積物をすべて確認し、分別するとなれば多大な労力が必要です。
そのため、当初は頑張ろうと思っても、大量の堆積物のおかげでなかなか作業が進まず、次第にモチベーションが低下してしまうのです。
やりがいでもあれば良いでしょう。
しかしあくまでも掃除です。
掃除が苦手な人にとっては、何ら楽しくない作業を延々と繰り返さなければならないので、挫折してしまう人も多いです。
片付けに時間がかかりすぎる
一般的な部屋の掃除程度であれば半日もあれば十分でしょう。
しかしゴミ屋敷を自力で片付けるとなれば、半日頑張っても傍目にはほとんど変わらないような状況のケースも珍しくありません。
そのため、やる気そのものはあっても時間の工面ができない人もいます。
あるいはゴミ屋敷片付けのために有給を取得するなど、休日に頑張ろうと思っても、1日ではほとんど改善が見られず、かえってゴミの多さに辟易して挫折してしまう人もいます。
片付け作業中に判断に迷う物を見て作業が止まる
ゴミ屋敷には様々な物があります。
分別、そして不要・必要なのかを判断しなければならないのですが、時には判断に迷う物もあります。
どのように分別するのかだけではなく、今後必要なのか、あるいは捨てるべきなのかの判断に迷うものも出てくることでしょう。
判断に迷うものが出てくる度に手が止まるのです。
なかなか作業が進まず、面倒に感じて挫折してしまう人も多いです。
ゴミを片付けても誰にも何も言われない
ゴミ屋敷を自力で片付けようとする心意気はとても素晴らしいものです。
しかし、あくまでも自分のためです。
誰かのためではなく、さらには仕事でもありません。そのため、進捗具合で誰かに咎められることはありません。
仕事であれば進みが遅ければ上司に咎められたり、サボっていれば同僚から冷たい視線を向けられるので頑張ろうという気持ちになりやすいです。
しかしゴミ屋敷の片付けで誰かに咎められることはありません。
結果、どうしても自分に甘くなってしまい、「休憩する」「少し息抜き」と手を休めることが増えてしまい、結局は完遂できずというケースも多いです。
片づけのゴールが見えない
ゴミ屋敷の片付けを自力でと思って開始したものの、ゴールが見えないことで次第にモチベーションが低下してしまい、投げ出してしまうケースもあります。
ゴールさえ分かれば「それまで頑張る」との気持ちを持てるのですが、ゴールそのものが見えないのです。
さらに見渡せば多くのゴミで囲まれている状況です。「いつまでやれば良いのか」という思いから、ゴミ屋敷片付けの気力が損なわれてしまうのです。
ゴミ屋敷は想像以上に自力では大変だった
ゴミ屋敷の片付けを自力で行うことが大変だとは理解していても、実際に片付けを行うと想像以上に大変で心が折れてしまうパターンもあります。
決して楽な作業ではないとは思っていても、想像以上の労力・時間を要することで徐々にゴミ屋敷片付けのモチベーションが低下してしまうパターンです。
人間、成果・結果が出ている時にはモチベーションは勝手に高くなるものですが、想像以上に大変だった場合、モチベーションは低下してしまいがちです。
片付けられない物が出てきた
道具がないので片付けられない物がゴミ屋敷から出てきた場合、結局は作業が止まってしまいます。
事前にゴミ屋敷片付けに必要な道具を用意しておくことが重要だとお伝えしましたが、埋もれているゴミの中には、想定外のものがあっても不思議ではありません。
結果、自分の能力や用意した道具では片付けることができず、片付けられないならゴミ屋敷掃除をしても無駄との思いでゴミ屋敷片付けのモチベーションを損ねてしまうパターンもあります。
家族のゴミ屋敷を自力で片付けることはできるのか
自らではなく、家族がゴミ屋敷にしてしまって悩んでいる方もいるかもしれません。
自らがゴミ屋敷にしてしまったのではなく、家族のゴミ屋敷を自力で片付けさせるためには何が必要なのか、この点もみてみるとしましょう。
やはり自力での片付けは難しい
家族ではあっても、ゴミ屋敷になってしまった理由は先述したとおり多々あるかと思われますが、決して一朝一夕ではなく、時間をかけてゴミ屋敷になったことは紛れもない事実でしょう。
そのため、自力でのゴミ屋敷片付けはやはり簡単ではありません。
ましてや親世代ともなれば、体力的な問題だけではなく、痴ほう症等によって無意識の中でゴミ屋敷にしてしまったケースもありますので、自力での片付けはさらに難しくなります。
片付けするよう説得しなければならない
家族がゴミ屋敷にしてしまった場合、片付けのために説得しなければなりません。
良かれと思って勝手にゴミ屋敷の片付けを行った場合、例え家そのものが綺麗になったとしても家族関係に亀裂が生じる可能性があります。
家族間でコミュニケーションを深め、ゴミ屋敷を片付けるよう説得するか、あるいは他の人間が片付けることに納得してもらってから、ゴミ屋敷を片付けましょう。
ゴミ屋敷の堆積物の分別で時間がかかる
自らのゴミ屋敷を自力で片付ける場合、すべては自分自身の判断で片付けを進めることができます。
しかし家族のゴミ屋敷の場合、仮に手伝うとすれば捨てる物・残す物をその都度相談しなければなりません。
家族としても即決できるものもあれば、判断に迷う物もあることでしょう。
判断に迷う物が多ければ多いほど、時間がかかります。
疲労感も増え、ゴミ屋敷片付けのモチベーションも低下することでしょう。
ゴミ屋敷は1日で片付けないと悪化する恐れがある
家族のゴミ屋敷は、1日で片付けないと悪化するリスクがあります。
ある程度自力で片付けたとします。当初よりは綺麗になったとしても、「また今度」と日を改めると、それまでに再びゴミが堆積され、掃除をして綺麗になったはずのゴミ屋敷がさらに悪化してしまう可能性が高いです。
つまり、1日で片付けなければ何度も同じ作業を繰り返すことになりますので、自力での片付けは手間がかかります。
住んでいる自治体が異なる場合ゴミの片付けルールが変わる
ゴミ屋敷にしてしまった家族と同じ自治体に住んでいる場合、片付けルールは慣れ親しんたものです。
しかし、異なる自治体の場合、ゴミ出しルールが異なりますので、ゴミ屋敷を自力で片付ける前に、まずはゴミ出しルールを把握する必要があります。
ゴミ捨ての都度、「どのように処分するのか」を確認しなければなりません。住んでいるエリアとは勝手が異なる片付けを強いられることから手間・時間がかかります。
自力でのゴミ屋敷片付けが無理だと思ったら
自力でゴミ屋敷片付けに取り組んだものの、無理だと感じたら然るべき相手に相談しましょう。
それらは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ自力での片付けは難しいので、周囲を頼った方が解決しやすいです。
行政に相談する
ゴミ屋敷に関する条例を制定するなど、多くの自治体がゴミ屋敷対策に力を入れています。
ですので、ゴミ屋敷で悩んでいるのであれば自治体に相談してみましょう。
行政代執行だけではなく、地域や福祉・医療等と連携できる環境を用意し、ゴミ屋敷の程度に合わせた支援を行っている自治体もあります。
ただし、自治体によって支援の条件が異なるので確認する必要があります。
友人や知人に相談してみる
自力での片付けが難しいと思ったら、友人や知人にゴミ屋敷の片付けの助太刀を相談してみるのも良いでしょう。
清掃業界に詳しい友人や知人がいれば大きな力となってくれることでしょう。
友人や知人だから頼みにくいとの考えもある
頼れる存在ではあっても、友人や知人だからこそ頼みにくいという人もいるのではないでしょうか。
ゴミ屋敷の状態を見られることが恥ずかしかったり、気を使ってしまうので思うように捗らないといったケースもあります。
自治会に相談する
お住まいの地域の自治会に相談するという選択肢もあります。
ゴミ屋敷条例にて自治会の権限が制定されている場合のみですはありますが、もしもゴミ屋敷条例で自治会にも協力できるとの文言があれば、自治会に相談することで、自治会側としても協力が可能になります。
しかし、条例にて自治会の権限が制定されていない場合、自治会側の協力できる範囲は限られています。
ゴミ屋敷に対応している民間事業者を頼る
掃除や清掃をサービスとして提供している民間事業者も多々あります。
頼ってみるのも良いでしょう。
例えば便利屋であれば掃除そのものを手伝ってくれますし、不用品回収業者であれば、ゴミそのものを独自に処分してくれるのでゴミ収集日まで待つ必要はありません。
費用がかかるとはいえ、自治体のように利用の条件もありません。
片付けを自力でするより業者に任せるメリット
自力でとは思っても、ゴミ屋敷の片付けは業者に任せた方が良い部分があるのも事実です。
そこで自力よりも業者に任せるメリットをご紹介しましょう。
確実性
自力での片付けの場合、途中で投げ出してしまうことも十分に考えられます。
自力でと思って片付け作業を始めたものの、先にお伝えした理由で自力での片付けを断念してしまうこともあります。
その点専門業者であれば、自力での片付けのように「やる気がなくなったので終わります」とはなりません。「確実に」綺麗にします。
ノウハウを持っている
実績のある専門業者であれば、ゴミ屋敷片付けのノウハウがあります。
自力の場合、ノウハウがないからこそなかなか作業が捗らなかったり、用意しなければならない物が多いです。
その点、ノウハウのある専門業者であれば、道具も既に持っていますし、方法・知識も熟知していますので、自力の片付けのように「何をすればよいのか分からないので中断する」とはなりません。
「自力」の必要性がない
専門業者に依頼すれば、ゴミ屋敷の片付けは自力ではなく「他力」です。
自力の必要性はなく、依頼するだけで後は最後まで専門業者が作業を行います。
体力、ノウハウ、知識、モチベーションといった自力での片付けでは絶対に欠かせないものも、専門業者に依頼すれば一切不要です。
ゴミ屋敷バスター七福神のゴミ屋敷片付け事例
ここでは、実際の片付け作業を通じて、どのようにゴミ屋敷が清掃されるのかを紹介します。七福神では、ゴミ屋敷に悩む人々のために迅速かつ丁寧な片付けを提供しており、特殊な清掃が必要な場合でもプロフェッショナルな対応をしています。本記事では、実際の片付け事例をもとに、作業の流れやその結果、作業後の変化を詳しくお伝えします。ゴミ屋敷の片付けにお悩みの方必見です。
事例1: 天井までゴミが積み上がった部屋の掃除
まずは、リビングの天井近くまでゴミ袋やペットボトルが積み上がってしまった部屋です。部屋のほとんどがゴミで埋まっていましたが、その多くはコンビニ弁当の容器やペットボトルでした。害虫の発生はなく、軽いゴミがほとんどだったため、比較的片付けやすい状態でした。
作業は、1~2日目に大半のゴミ撤去とペットボトルの中身出しを行い、3日目に全てのゴミの搬出を完了しました。その後、床の簡易清掃を行い、作業を終了しました。ゴミが軽かったため、作業は順調に進みましたが、ゴミが大量に積み上がっていたため、効率的に進めるためには整理整頓が重要でした。
このような状態のゴミ屋敷の場合、特にゴミの種類を見極めて作業を進めることが重要です。軽いゴミなら自力で片付けられますが、必要な道具や十分な時間を確保することが作業の成功に繋がります。
事例2: 天井まで届きそうなゴミと腐敗臭にまみれた部屋の掃除
こちらは、部屋で亡くなったご遺族からの依頼事例です。孤独死の現場がゴミ屋敷状態で発見されたため、ご遺族は自力で掃除することを諦め、ブルークリーンに依頼されました。部屋は天井近くまで荷物が積み重なり、生活ゴミと不用品が散乱している状態でした。さらに、孤独死による腐敗臭が部屋全体に漂い、強烈な悪臭が立ち込めていました。
こうした状況では、大量の荷物から貴重品を探すだけでなく、腐敗物の清掃や特殊清掃も必要です。作業には人数と工程の細かな管理が求められます。作業員同士の連携がスムーズだったおかげで、予定通りに作業を完了し、室内の臭いまで無事に取り切ることができました。今回の事例のように、清掃と特殊清掃が同時に必要な場合、専門業者に依頼することが最適です。
事例3: 自宅が物やゴミで溢れて生活できなくなった汚部屋の清掃
玄関を開けた瞬間に強烈な生ごみ臭が鼻をつき、部屋の中には大量の害虫が発生している状態でした。リビングに進むと、ペットボトルやコンビニ弁当の容器が高く積まれており、足の踏み場もないほどでした。作業はまず、残留物の撤去と貴重品の捜索を行い、その後、生ゴミの中身を処理する作業に移りました。最終的に簡易的な清掃を行い、作業は完了です。
ゴミは山のように積み上がっており、仕分けながら袋に入れる作業は時間がかかりました。しかし、貴重品を残さないように慎重に進める必要があり、特に注意を払いました。作業が終わると、部屋はすっきりと片付き、臭いも軽減されましたが、害虫の駆除や防止措置は別途行うべきです。ゴミの片付けは時間と労力を要する作業ですが、慎重に進めることで清潔な環境を取り戻すことができます。
ゴミ屋敷片付けは自分でできるのかについてのまとめ
ゴミ屋敷の片付けに自力で取り組むことは素晴らしいのですが、現実的にはゴミの処分、さらには運搬、モチベーション、さらには時間の確保などから、結局は挫折してしまう人が多いのも事実です。
そのため、ゴミ屋敷の片付けは自力にこだわらず、適切な方法での解決を図りましょう。
決して自力で取り組むことが目的なのではなく、ゴミ屋敷の解決を目指しているはずです。
その点を踏まえると、行政や民間事業者に頼るのも手です。
特にノウハウのある専門業者であれば、スムーズにゴミ屋敷を解決してくれますので、ゴミ屋敷で悩んでいるのであれば、まずは相談してみるのもよいでしょう。
ゴミ屋敷を片付けるのが面倒な人は、業者に依頼する手もあります。中でもゴミ屋敷バスターズ七福神はさまざまなメリットがあるので、興味がある人はこの機会に利用を検討してみてください。