仕事が忙しくて、掃除や片付けができず、気づけば自宅がゴミ屋敷に…。
こんなとき、手っ取り早くゴミを片付けるために、宅内にあるゴミをまとめてゴミ袋に詰めて、捨てようと思っていませんか?
しかし、ゴミはきちんと分別する必要があり、分別せずに捨てることにはリスクも伴います。
今回は、ゴミの分別が必要な理由と、リスクについて説明していきます。
また、ゴミ屋敷における、効率的な分別方法についても解説していきましょう。
目次
ゴミの分別が必要な理由
ゴミの分別が必要な理由は、可能な限りゴミをリサイクルして、地球環境の保全を図ることにあります。
ゴミの最終的な処分方法は、以下2種類あります。
- 焼却処分
- 埋め立て処分
ゴミを焼却する際には二酸化炭素が、埋め立ての際にはメタンガスが排出されます。
これらはどちらも温室効果ガスで、地球温暖化の原因になると言われています。
温暖化を防ぐためには、焼却処分や埋め立て処分するゴミの総量を減らさなければなりません。
そこで、積極的に行われているのが、リサイクルです。
ゴミのなかにも、リサイクルできるものはたくさんあります。
例えばペットボトルは、細かく砕くことで、新しいプラスチック製品の原料になります。
アルミ缶やスチール缶、ガラス瓶やプラスチックなども、リサイクルが可能です。
こうした物を、ゴミの中から取り除いてリサイクルすれば、資源の有効活用になるほか、焼却や埋め立てするゴミの量を減らせるぶん、温室効果ガスの発生を抑えられます。
そのために、分別ルールは存在しているのです。
ゴミの分別をせずに処分した場合のリスク
ゴミを分別せずに処分すると、処分した本人にも、様々なリスクがあります。
ここでは、ゴミを分別せずに処分した場合、その人にどんなリスクがあるのかについて説明していきます。
ゴミを分別しなかった場合のリスク①そもそも回収されない可能性がある
ゴミを分別せずに収集所に出した場合、自治体によっては、そもそも回収されない可能性があります。
昔と違って、今はゴミを透明か半透明のゴミ袋に入れて出すことが義務付けられています。
そのため、きちんと分別されているかどうかは、ゴミを収集する人からも分かってしまうのです。
ゴミ袋が回収されなければ、自宅に持ち帰って分別し、再度ゴミに出さなければなりません。
ゴミを分別しなかった場合のリスク②管理人や自治会に注意される
ゴミを分別せずに捨てれば、マンションの管理人や自治会に注意される可能性があります。
一度や二度ならまだしも、何度も分別せずにゴミを捨てていれば、管理人や自治会からマークされる確率は高くなります。
ゴミを分別していないことがばれないと思っていても、ゴミを捨てるとき、誰かに見られているかもしれません。
また、分別せずに捨てている人を特定するために、ゴミ袋を開封されてしまう可能性もゼロではありません。
はがきや、通販の宛名ラベルなどがあれば、そこに記載された氏名から、誰が捨てたかは簡単に特定できてしまいます。
ゴミ袋を開けられたり、注意されたりしないためにも、ゴミはきちんと分別して捨てるようにしましょう。
ゴミを分別しなかった場合のリスク③ゴミと一緒に貴重品まで処分してしまう
ゴミ屋敷の場合、ここまで説明してきたものに加えて、もう1つリスクがあります。
それは、ゴミと一緒に貴重品まで処分してしまうリスクです。
大量の物が積もったゴミ屋敷では、通帳や印鑑、宝石や貴金属などの貴重品も、物やゴミの山に埋もれている場合があります。
この場合、捨てる物をよく確認せずに、まとめてゴミ袋に詰めてしまうと、大事な物まで一緒に捨ててしまう危険があるのです。
ゴミ屋敷でゴミの分別をする方法
ここまでの説明で、ゴミの分別がいかに大切かということが分かったはずです。
とはいえ、大量のゴミが積もったゴミ屋敷で、ゴミの分別をするのが大変な作業であるということも、また確かです。
しかし、そんなゴミ屋敷でも、効率的にゴミの分別を進める方法があります。
ここでは、その具体的な方法について説明していきましょう。
ゴミ屋敷でゴミの分別をする方法①明らかにゴミと分かる物からゴミ袋に詰めていく
一人暮らしの人が住むマンションやアパートのゴミ屋敷(汚部屋)の場合、以下のゴミが大量に積もっているケースが多くなっています。
- 空のペットボトル
- コンビニ弁当の殻
- カップラーメンの容器
まずはこうした、明らかにゴミと分かるものから、ゴミ袋に入れていきましょう。
このときも、ゴミの分別を忘れてはいけません。
例えば、ペットボトルの場合、本体は資源ゴミの「ペットボトル」ですが、蓋は「容器包装プラスチック」に分別することができます。
ペットボトルも空き容器も、ゴミ袋に入れる前に水で洗うようにしましょう。
ゴミ屋敷でゴミの分別をする方法②使っていない家具や家電を粗大ゴミに出す
明らかにゴミと分かるものを片付けたら、次にいらない家具や家電を処分します。
こうした大きな物を捨てることで、残った物を分別する際のスペースが作れます。
家具や家電は一般ゴミではなく、粗大ゴミです。
粗大ゴミは、分別の必要はありません。
「粗大ゴミ受付センター」に申し込みをして、回収してもらいましょう。
ゴミ屋敷でゴミの分別をする方法③残す物と捨てる物に仕分けする
粗大ゴミを処分してスペースができたら、そのスペースを使って、残った物の仕分けを行います。
仕分けの際には、ダンボール箱をたくさん用意しておきましょう。
ダンボール箱には、それぞれ「いる物」「いらない物」と買いて、残った物をそれぞれの箱に入れていきます。
「1年以上使っていない物は捨てる」などのルールを作っておけば、仕分けがスムーズに進みます。
ゴミ屋敷でゴミの分別をする方法④捨てる物を自治体のルールに沿って分別する
仕分けが済んだら、「いらない物」のダンボール箱の中身を空いたスペースに出して、自治体の分別ルールに沿って、分別していきましょう。
「自治体名 ゴミ分別」などのキーワードで検索すると、その自治体のゴミの分別方法がまとめられたページがヒットします。
プリントアウトして、壁に貼っておけば、分別方法を見ながら、スムーズに作業が進められます。
まとめ
ゴミを分別せずに捨てることは、地球温暖化につながるほか、自分自身にも様々なリスクが生じます。
そのため、ゴミは必ず分別して、適正に処分するようにしましょう。
ゴミ屋敷の場合、一般的な住宅に比べて、ゴミの分別は大変になります。
しかし、この記事で紹介した方法を実践すれば、決して難しいことではありません。
自宅がゴミ屋敷になってしまったという方は、ぜひ実践してみましょう。