「長年放置している空き家を片付けたいけれど、費用はどれくらい?」
「無駄な出費は避けたいから、安く片付ける裏技を知りたい」
など、空き家の片付け費用についてお悩みではありませんか?
空き家の片付け費用はゴミの量や間取り、立地などで大きく変動し、思っていた以上に高額になるケースもあります。しかし、安くするコツをおさえるだけで数万円~十万円以上も節約できることがあり、正しい情報を得ることが欠かせません。
そこでこの記事では、空き家の片付け費用の相場や料金事例、費用を抑えるポイントなどをプロの視点で解説します。助成金の活用や相見積もりの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
<この記事で分かること>
- 空き家を片付ける3つの方法
- 業者の費用相場と選び方、安くするコツ
- 片付けなくても空き家は手放せる? 2つの方法
目次
空き家を片付ける3つの方法

空き家を片付けるには、「自力で行う」「専門業者に依頼する」「部分的に専門業者に依頼する」の3つの方法があります。どの方法を選ぶかで手間や費用、作業時間などが大きく異なるため、自分に合った方法を見極めましょう。ここでは、それぞれの特徴と注意点を解説します。
<空き家の片付け方法>
| 方法 | 自力で片付ける | すべて業者に任せる | 自力と業者のミックス |
| 費用 | 10万円程度 | 10万円台~数十万円 | 業者作業量が少なければ安い |
| 労力 | 重労働 | 見ているだけ | 自力の作業量による |
| 作業人数 | 2人以上 | 1人(立ち会いのみ) | 自力の作業量による |
| 所要時間 | 1か月以上 | 1日~数日 | 自力の作業量による |
※空き家の広さやゴミの量などで変動します。
1.親族や友人の助けを借り自力で行う
最も費用を安くできるのが、自力で片付ける方法です。おもな支出は自治体のゴミ収集に出すためのゴミ袋代や粗大ゴミの費用、家電リサイクル料金くらいなので、家中の家財を処分しても10万円程度で済みます。
ただし、空き家は想像以上に荷物が多く、仕分けや処分に膨大な時間と体力が必要です。とくに大型家具や家電を運び出すときには最低2人以上は必要で、高齢者や女性だけではゴミ出しできない可能性があります。
自治体のゴミ出しルールを確認したり、粗大ゴミや家電リサイクルの手配をしたりする負担が大きくて、途中で挫折するケースも少なくありません。作業には1か月以上の時間がかかるので、十分な人手と時間が確保できる場合のみ自力での作業を検討しましょう。
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2.片付け業者に依頼する
空き家の片付けをスムーズに進めたいなら、専門業者への依頼が最も効率的です。スタッフが家財の仕分けから搬出、処分まですべて行ってくれるので、最短即日で家の中を空っぽにできます。
なお、費用は間取りや物量によって大きく変動し、3LDKでは20~50万円前後が相場です。少しでもお得に利用したい場合は、後述の「空き家の片付け費用を安くする方法」を参考にしましょう。
片付けの時間が取れない人や空き家が遠方でこまめに通えない人、体力面に不安がある人、空き家整理をするとメンタル的につらくなってしまう人などは、業者への依頼を積極的に検討するのがおすすめです。
3.【ハイブリット式】不用品やゴミだけ業者を利用する
「自分の労力を減らしたいけれど、出費はできるだけ抑えたい」という人におすすめなのが、ハイブリッド式の方法です。できる範囲の片付けを自分で行い、重い家具や手間のかかるゴミの処分だけを業者に任せましょう。
自力と業者のメリットを組み合わせられるため、全体コストを半分程度に抑えられることもあります。
<ハイブリット式の作業例>
| 自分で行う範囲 | 業者に依頼する範囲 | |
| 仕分け・整理 | 衣類、書類、思い出の品、貴重品 | 大型家具、家電、汚れがひどい物品 |
| 搬出・処分 | 可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミを出す | 粗大ゴミ、リサイクル家電、残置物の撤去 |
| 費用目安 | 交通費、処分費など数千円~数万円 | 依頼の量により5万円~20万円程度 |
ハイブリット式は「良いところ取り」の方法ですが、自分で仕分けを行う手間は残るので計画的に進めることが大切です。限られた予算で空き家を効率的に片付けたい人には、最も現実的な選択肢と言えます。
空き家を片付け業者に依頼する場合の費用の相場

業者への依頼は一見すると「高い」と感じるかもしれませんが、作業スピードや安全性、精神的な負担の軽減などを考慮すると非常にメリットが多いです。ここでは、間取り別の費用相場と料金の決まり方を解説します。
【間取り別】片付け料金表
空き家をまるごと業者に片付けてもらったときの費用相場は次の通りです。
<プロが家まるごと片付けたときの費用などの目安>
| 間取り | 費用相場 | スタッフ人数 | 作業時間の目安 |
| 1K、1R | 3~8万円 | 1~2人 | 1~3時間 |
| 1DK~1LDK | 5~20万円 | 2~3人 | 2~6時間 |
| 2DK~2LDK | 9~30万円 | 3~4人 | 3~8時間 |
| 3DK~3LDK | 15~50万円 | 4~5人 | 4~12時間 |
| 4DK~ | 22~65万円超 | 5人~ | 6~15時間 |
この表はあくまで目安であり、物の量や地域によって金額は前後します。とくに家電リサイクル対象品の有無や、階段・庭付きなど搬出条件によって費用は変わるため、事前の訪問見積もりが欠かせません。
一軒家の遺品整理の費用相場・料金相場とは? 業者に依頼するときの注意点
空き家の片付け費用を決める要素
片付け費用に直結する要素と、料金が上がる理由を以下の表にまとめました。
<片付け費用を決めるおもな要素>
| 要素 | 費用に影響する理由 |
| 間取り・広さ | 部屋が多くて広いと作業が増え、多くの人員を要する。 |
| ゴミや家財の量 | 物が多いと作業量やトラックのサイズ、台数が増える。 |
| 大型家具・家電の数 | 〃 |
| ピアノ、金庫など処理困難物 | 特殊な処分工程を要する。 |
| エレベーターがない | 階段作業の手間と難易度が上がる。 |
| 家に駐車場がない | 遠くの駐車場にトラックを停めなければならず、搬出の負担が増える。 |
| 搬出経路が狭い | 大型家具の解体や吊り作業などの工程が増える。 |
| リサイクル家電(テレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機)が多い | 家電リサイクル法に則った処分と手数料が必要。 |
| オプションの利用(リフォーム、ハウスクリーニング、遺品整理など) | 別途作業が発生する。 |
| 地域 | 都市部は地方より人件費、処分費がかかる。 |
| 作業の時間帯 | 早朝・深夜対応は追加料金がかかる業者も。 |
また、オプションの範囲や基本料金は業者ごとに異なるため、複数業者に相見積もりを取ることが大切です。
空き家の片付け料金実例

空き家の片付け費用は家の立地や広さ、荷物量などで大きく異なります。ここでは、都市部・郊外・別荘地という3つのケースで、片付け費用の実例をご紹介します。作業人数や日数、作業内容を比較して、ご自身の空き家を片付けるイメージを作りましょう。
都市部の戸建て空き家|3LDK
大阪市北区B様からのご依頼では、ご家族の遺品整理を行いました。作業スタッフ6名が入り、キッチン・ダイニング・リビングを含む一軒家全体の片付けを5時間程度で完了しました。費用は税込でおよそ60万円でした。
都市部の戸建ては駐車スペースが限られて搬出に時間がかかることも多いですが、今回はスムーズに進行できました。依頼主様からは「自分ではどう片付けたら良いか分からない状態だったが、あっという間に片付いて本当に助かった」とのお声をいただいています。
郊外の庭付き一軒家|車庫、庭付き4LDK
静岡県函南町Y様からは、ご両親の施設入居に伴う生前整理のご依頼をいただきました。庭付き4LDKの一軒家で、貴重品の確認を行いながらの仕分け作業だったため、2日間の工程で実施しています。
郊外では搬出スペースが広く作業効率が良い反面、庭や物置きを含め荷物量が多いと費用が高くなりがちです。作業スタッフは複数名体制で取りかかり、費用は税込でおよそ72万円でした。
生前整理では思い出や重要書類を探しながらの丁寧な作業が求められるため、通常よりも時間をかけて取り組んでいます。今回は印鑑や通帳などの大切な品も見つかり、依頼主様にも大変ご満足いただけました。
別荘地の空き家片付け
静岡県伊豆市内の空き家となった別荘で残置物撤去を行いました。今回は不動産業者からの依頼で、見積もり時には室内が大量のゴミで埋もれて全容が見えないほどの状態でした。
片付けが進むにつれて窓から美しい海がよく見えるようになり、物件の魅力がよみがえっていきました。延べ50㎥の荷物を処分し、作業は5日に及びました。今回はリフォームを前提とした床清掃もオプションで承り、費用は税込およそ85万円となりました。別荘地は立地が山間部や海沿いなど遠方にあるため、交通費・人件費が高くなる傾向があります。
空き家の片付け業者を選ぶ際のポイント

空き家の片付けを業者に依頼するときは、価格だけでなく信頼できる業者かどうかを見極めることが重要です。業者選びを誤ると後から高額な追加費用を請求されたり、不法投棄などのトラブルに巻き込まれたりするリスクがあるので注意しましょう。ここでは、安心して任せられる業者を見つけるための3つのポイントを紹介します。
片付け業者の許可取得の有無
業者を選ぶうえで欠かせないのが、必要な許可を取得しているかどうかです。一般家庭から出る不用品を運搬・処分するには、自治体が発行する一般廃棄物収集運搬許可が必要となります。また、不用品の買取サービスは、都道府県公安委員会の発行する古物商許可を持つ業者でのみ可能です。
これら許可を持たない業者に依頼すると、不法投棄などの違法行為につながるおそれがあるため十分に注意しましょう。ただし、多くの市区町村では一般廃棄物収集運搬業の新規取得が困難になっており、自社で保有していない場合は許可を持つ別業者と提携して収集運搬を行っていれば問題ありません。
公式ホームページや問い合わせで、許可番号の記載や提携業者を必ず確認しましょう。
空き家の片付けの実績が豊富
空き家の片付けには長年放置された物件への対処や遺品整理など、通常の不用品回収とは異なる対応力が求められます。そのため、空き家の片付け実績が多い業者を選ぶことが重要です。
経験豊富な業者は臨機応変に仕分けや搬出を行い、効率よく作業を進めることができます。さらに、片付け後の清掃や解体、再販前のハウスクリーニングなどをワンストップで請け負っている業者なら、別々に依頼するよりも手間や費用が省けます。公式ホームページの実績紹介やGoogleマップの口コミで、「空き家対応事例」や「他サービスと一括で頼んだ事例」が充実しているか調べてみましょう。
不用品の買取サービスもできる
片付け費用を抑えるうえで大きなポイントとなるのが、不用品買取サービスの有無です。市場価値のある家具や家電、貴金属、ブランド品などを買い取ってもらえれば、作業費から売却金額を差し引けるので支出を減らせます。
買取サービスの実績が公式ホームページで多数紹介されている業者や、リユース品の取り扱いに強い業者、買取専門業者と提携している業者を選ぶのがおすすめです。見積もりのときには買取サービスを希望している旨を伝え、買取可否を確認しておきましょう。
空き家の片付け費用を安くする方法

空き家の片付け費用は、ちょっとした工夫でかなり節約できます。ここでは、プロが実践する「無駄を減らしてコストを抑える7つの方法」を紹介します。どれも特別な知識は不要で、上手に使うと数万円以上安くできる場合もあるのでぜひ覚えてきましょう。
見積もりを細かく出すこと
空き家の片付けを適正価格に収めるためには、見積もりの時点で「どの作業にいくらかかるのか」を細かく出してもらうことが欠かせません。内訳が不明確なままだと、後から追加料金が発生するリスクがあるので注意しましょう。
たとえば見積書に「作業一式〇万円」などと大雑把に書かれていると、当日に大型家電だけ別料金で請求されるケースがあります。また、「当日の作業をするまで費用は分からない」と答える業者は、追加請求を前提としているため絶対に選んではいけません。
作業内容ごとに金額を明示できる業者なら、無駄を省いてコストカットできます。見積もりが丁寧で、「見積もりをした分への追加請求は一切行わない」と明言している業者なら安心して依頼することができます。
3社からの同じ条件で相見積もりを取る
最も重要とも言える節約のコツは、「同じ条件」にそろえて複数業者の見積もりを取ることです。業者によって人件費や処分ルートが異なるため、同じ空き家でも10万円以上の差が出る可能性があります。
<相見積もりで得をするコツ>
- 不用品の量や作業範囲は同一条件でそろえる
- 最低3社で比較して適正価格を把握
- 「相見積もりです」と伝えるとサービス向上が期待できる
- 金額だけでなくマナーやサービスも比較
- 安すぎる業者は追加料金に注意
あらかじめ適正価格が分かっていると金額交渉しやすくなるので、相見積もりの際は本命業者を最後にするのがおすすめです。
売れる物はしっかりお金にする
空き家の中には家具・家電や骨董品、ブランド品、コレクター商品など市場価値のある物が眠っている可能性があります。節約のためにも、売却できる物は積極的に買取ってもらいましょう。
リサイクルショップや買取専門店に査定を頼むこともできますが、不用品回収業者の買取サービスを利用するのも便利です。不用品回収業者の中には買取サービスを用意しているところも多く、買取可能な物があれば回収費用から買取額を差し引くことが可能です。
とくに、購入後5年以内の家電や貴金属類はリユース価値が高く、想像以上の金額になる可能性があります。売れる物はきちんと査定してもらって、手軽にコストカットしましょう。
片付け業者の割引やキャンペーンを活用する
業者の公式サイトやSNSを確認すると、「お得なパッケージプラン」や「引っ越しシーズン割引」「Web予約割引」などの割引キャンペーンを行っていることがあります。利用条件を満たせば簡単に数千円~数万円以上の節約になるので、ぜひチェックしてみましょう。
各種キャンペーンには期間限定、店舗限定で行っているものも多く、気になる業者の情報は定期的に調べておくと見逃しがなくなります。申し込みや見積もりの際に、利用できる割引やキャンペーンがないか質問するのもおすすめです。
自治体の補助金・助成金もチェック
空き家の片付けに、自治体からの補助金や助成金が適用できる場合があります。制度の内容や金額などは地域によって異なるため、役所の窓口や公式ホームページで確認することが欠かせません。補助金の例を以下の表に挙げました。
<自治体の補助金の例>
| 自治体・制度名 | 主な条件 | 交付額 |
| 東京都空き家家財整理・解体促進事業 | ・東京都空き家ワンストップ相談窓口に相談 ・家財整理または解体を行う空き家所有者 | 費用の2分の1(上限5万円) |
| 大子町空き家利用促進補助金(茨城県大子町) | ・空き家バンクに登録した空き家の所有者 ・空き家の家財撤去費用、清掃費用 | 最大10万円 |
| 貝塚市空き家バンク家財道具処分等事業補助制度(大阪府貝塚市) | ・空き家バンクに登録した空き家の所有者 ・売買または賃貸借契約の締結から30日以内に申請 ・空き家の家財撤去費用、清掃費用 | 費用の2分の1(上限10万円) |
申請期限や空き家バンクへの登録などの条件が設けられていることが多いので、事前にしっかり確認しましょう。なお、上記の情報は2025年10月時点のものであり、制度が変更される可能性があるため検討の際には必ず最新情報を確認してください。
追加料金がかからないように工夫する
片付け業者を利用する際は、追加料金がかかりすぎないよう工夫しましょう。基本料金の対象以外の作業には、追加料金が発生します。オプションは予算の範囲内で検討し、複数業者の相見積もりで比較しましょう。
<追加料金が発生しやすいポイント>
- 早朝・深夜の対応
- スタッフの増員
- 階段料金
- 特急料金
- ハウスクリーニングの追加
- エアコンの取り外し
- 仏壇供養
- 畳の撤去
また、見積もり後に荷物を増やしてしまうと、高額な追加料金が発生するおそれがあります。搬出する不用品が増えればトラックのサイズや作業日程にも変更が生じるため、見積もり金額を大幅に超える可能性が高いです。追加料金を避けるため見積もり時には不用品の量と種類を正確に伝え、以後の荷物は増やさないようにしましょう。
業者へ依頼する前にできるだけゴミを減らしておく
業者に依頼する前に自力で不用品を整理しておくと、処分費用を安くできます。衣類や書類、小型家電など軽くて運びやすい物だけでも事前に処分しておけば、トラックの積載量が減って数万円単位の節約につながることもあります。
スタッフの作業時間を減らすため、荷物の仕分けもできるだけ自力で済ませておくのがおすすめです。ただし、せっかくがんばって片付けても、車両費や人件費の削減につながらなければ効率的なコストカットはできません。問い合わせや見積もりの際に、「節約したいので自力でできる作業を知りたい」と相談すれば具体的なアドバイスをもらえます。
空き家を片付けずに手放す方法もある

そもそも片付けなくても、空き家を手放せるケースがあります。家財が残ったままの状態で売却できれば、片付けの費用や手間を大幅に削減することが可能です。ここでは、片付け不要で空き家を手放す方法を2つ紹介します。
空き家の買取業者
片付けずに空き家を手放したいのなら、「空き家買取に強い不動産業者」の利用がおすすめです。空き家買取業者はリフォーム前提で空き家を引き取るため、家財が残っていても買取可能としていることが多いです。また、残置物が新品同様のエアコンや照明、食器棚などの場合には、買主の需要が見込めて売却に有利に働くケースもあります。
ただし、残置物ごと売却する場合には、撤去費用を差し引かれるので売却価格を低く設定されがちなのがデメリットです。片付いていない物件は購入希望者も少ないため、不動産業者や買い手に敬遠されてなかなか売れない場合もあるので注意しましょう。
空き家バンク
地方自治体が運営する空き家バンクに登録すると、片付け不要で空き家を手放せることがあります。空き家バンクは売却・賃貸に出したい空き家所有者と、購入希望者をマッチングするシステムです。残置物撤去は必ずしも必須ではなく、「家財が残されていても良い」という購入希望者に出会えればそのままの状態で引き渡せます。
ただし、残置物が撤去されていない物件は売却価格が低くなりやすいので注意しましょう。令和4年度全国空き家対策推進協議会空き家バンク部会が公開した「空き家バンク登録物件の成約事例集」によると、成約事例の4割が残置物撤去済みであり、成約までの時間も短い傾向が見られたとされています。
売値が下がったり買い手が見つかるまで時間がかかったりするデメリットはありますが、片付けの手間を省いて空き家を処分するうえで空き家バンクはひとつの選択肢となります。
空き家の片付けを依頼できる業者の種類

空き家の片付けは、目的や建物の状態に応じて最適な業者を選ぶことが大切です。専門業者の種類や適したケースは以下の表をご覧ください。
<片付けを頼める業者>
| 業者 | とくにおすすめのケース | おすすめ度 |
| ゴミ屋敷片付け業者 | 大量の物やゴミをすぐ片付けたい | ◎ |
| 遺品整理業者 | 遺品をより丁寧に扱いたい、思い出の品が混在している | 〇 |
| 買取業者 | 買取可能な物品が多い(買取不可の物は自力で処分) | △ |
依頼する業者の種類を理解して、空き家の片付けを効率的に進めましょう。それぞれの特徴について詳しく解説します。
◎ゴミ屋敷片付け業者
ゴミ屋敷片付け業者は、大量の不用品や散乱したゴミがある空き家の片付けに特化した業者です。一般的な清掃では対応しきれないゴミ屋敷や汚部屋でも、現場経験と専門技術を併せ持つスタッフが連携してスピーディに片付けを進めます。
お客様による仕分けは不要で、スタッフが不用品やゴミを運び出してから法令に従って処分します。生活ゴミなどがうず高く積まれた一軒家でも、1日~数日内での片付けが可能です。
片付けの手間を省いて迅速に片付けたい人や、空き家が遠方でこまめに通えない人にはゴミ屋敷片付け業者の利用が適しています。
〇遺品整理業者
遺品整理業者は、遺品を丁寧に扱いながら片付ける専門業者です。思い出の品や貴重品を確認しながら、配慮の行き届いた仕分けができるのが強みです。
一般的な不用品回収はスピーディである一方、事前のヒアリングが不十分だと故人の手紙や眼鏡なども不用品扱いで処分するケースが見られます。しかし、遺品整理業者は故人や遺族の想いに寄り添った作業に特化しているため、形見になりそうな物品の取り扱いにも慎重です。
遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍している業者が多く、法律やマナーの知識も豊富です。なお、想いに寄り添う作業となるため一般的な不用品回収より高額で、家財が多い場合には作業日程が数日かかることもあります。
△買取専門業者
買取専門業者は、家具や家電、ブランド品など再販価値の高い物品を現金化する業者です。骨董品やコレクター商品などは一般的なリサイクルショップに持ち込むよりも、その分野に特化した買取専門業者に依頼するほうが高価買取してもらえる可能性が高くなります。
ただし、買取専門業者は買取可能な物しか引き取らないので、空き家を完全に空にする作業には向きません。買取対象外となった家財は、自力で片付けるか改めて片付け業者に依頼しましょう。
二度手間を省いて迅速に片付けたいなら、片付け業者の買取サービスを利用することをおすすめします。買取査定員の在籍するゴミ屋敷片付け業者や不用品回収業者に依頼すれば、片付けと同時に買取サービスを利用できます。
空き家の片付けを業者依頼するメリット

空き家の片付けを業者に頼むと、たくさんのメリットがあります。「自力で片付けたほうが安いから……」という考えももっともですが、家の片付けに費やす時間と心身の負担をまるごと省けるのは大きな強みです。
片付け業者に依頼するおもなメリットは「スピード」「手間が省ける」「オプションが豊富」の3点です。それぞれについて見ていきましょう。
最短即日!スケジュール通りに片付けられる
最大のメリットとも言えるのが、作業のスピードと正確さです。経験豊富なスタッフがそろっているため、事前の見積もり内容に基づいてスケジュール通りに作業を完了できます。最短即日で空き家をきれいに片付けられるので、忙しい人や遠方にお住いの人にも負担をかけません。
自力で空き家を片付けると、物の仕分けや粗大ゴミの手配だけでも1か月以上かかります。タンスや食器棚などの粗大ゴミの搬出にはふたり以上の人員が必要で、家族間でスケジュールを合わせるだけでも大変です。
業者に頼めば短時間で片付くので、次の手続きや売却にもすぐ進めます。時間を節約して心身の負担を軽減できるのが、業者利用の大きな利点です。
家財の運搬や分別の手間がない
空き家を片付ける際には家具や家電、日用品などの運搬や分別が必要で、非常に手間がかかります。しかし、業者なら仕分けから搬出、処分まですべて任せられるのでお客様には負担がかかりません。
自力での片付けには、負傷のリスクやストレスが伴います。とくに大型家具や重量物の搬出は腰を痛めたり、運ぶ途中で壁や階段を傷つけたりする可能性が高いです。プロのスタッフなら安全かつ効率的に作業できるので、手間なく確実に片付けが完了します。
分別不要でラクラク!ゴミ回収業者に依頼するメリットや業者の選び方を徹底解説
ニーズにあったオプションサービスを利用できる
多くの業者では、ハウスクリーニングや買取サービス、特殊清掃、解体・リフォームなどの多彩なオプションサービスが提供されています。単なる家財撤去にとどまらず、売却や賃貸に向けた準備まで一括で対応可能です。
自分の希望に応じて必要なサービスを組み合わせられるため、無駄な出費を抑えて効率的に作業を進められます。それぞれのサービスを別業者に頼むと各社で見積もりを立て直さなければなりませんが、ひとつの業者でオプションサービスを活用すれば日程や費用の無駄を省いてワンストップで進行できます。
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まとめ

空き家の片付け方法は3通りで、自力ですべて行うか、業者に部分的または全面的に依頼するかを状況や予算に合わせて選ぶ形となります。業者費用は間取りや荷物量、立地条件などで変動しますが、3LDKでは20~50万円が相場です。
自力で片付けると費用は安くなりますが、時間と労力がかかるため、業者に依頼するかハイブリッド式を選ぶのが現実的です。業者を選ぶ際は必要な許可の有無や実績、買取サービスの有無を確認しましょう。
相見積もりで価格を比較したり、自治体の補助金や業者のキャンペーンを活用したりするのも節約の秘訣です。不用品を減らしておけば数万円以上コストカットできるケースもあるので、無理のない範囲で工夫しましょう。
片付けずに空き家を処分できるケースもありますが、買い手が見つかりにくく売却額が安くなるなどのデメリットがあります。ゴミ屋敷片付け業者などを適切に利用して、片付けを済ませておくのがおすすめです。