近所の家から嫌なにおいがしたり、道路にゴミが散乱して困っている方もいるでしょう。このとき、ゴミ屋敷問題を解決するため、苦情を入れて解決したいと考えていませんか?
そこでこの記事では、ゴミ屋敷の苦情を聞き入れてくれる相談窓口や、対応してくれる状況について詳しくご紹介します。
また、早めの苦情相談を行うべき理由も解説しているので、ゴミ屋敷問題を解決する参考にしてみてください。
目次
市役所も苦情に対応!ゴミ屋敷の相談窓口を紹介
ゴミ屋敷問題の苦情を入れたいけど、どこに相談していいのか分からないとお悩みではないでしょうか。
まずはゴミ屋敷の問題に対応してくれる相談窓口を7つご紹介します。相談する条件も解説しているので、あなたが相談すべき窓口がどこなのかチェックしてみてください。
ゴミ屋敷が賃貸物件なら「大家」に相談する
ゴミ屋敷問題が発生している物件が、マンションやアパート、貸住宅といった賃貸物件なら、その物件を管理する「大家」に苦情を入れましょう。
大家は賃貸物件の維持管理はもちろん、トラブル対応を行わなければなりません。
物件を管理する人にゴミ屋敷問題を任せることによって、あなた自身がトラブルに巻き込まれなくなります。
ゴミ屋敷問題といった苦情にも対応してくれるので、相談の電話をかけてみてはいかがでしょうか。
また、大家ではなく管理会社が物件を管理している可能性があります。管理会社の連絡先が分かるなら、管理会社に直接苦情を入れるのもおすすめです。
ゴミ屋敷の住人が知り合いなら「知人・家族」に相談
ゴミ屋敷問題を引き起こしている住人が、あなたの知り合いだという場合もあるでしょう。それなら、ゴミ屋敷の苦情は「ゴミ屋敷の住人の知人・家族」に相談することをおすすめします。
ゴミ屋敷問題はデリケートな問題でもあり、苦情によって問題が大きくなってしまうケースもあるでしょう。まずは、知人や家族など、ゴミ屋敷の住人を説得できる人物に苦情を入れることで、問題を大きくせずに解決できるかもしれません。
ただし、相手が知り合いでない場合は、苦情先から不審がられてしまい、別のトラブルを引き起こす恐れもあります。普段から言葉を交わすような間柄でなければ、他の方法で苦情を入れるのが良いでしょう。
ゴミ屋敷条例があるなら「市役所・自治体」に相談
お住まいの地域によってはゴミ屋敷条例が設けられています。条例のあるエリアでは「市役所・自治体」がゴミ屋敷問題を率先して解決してくれるのが特徴です。
ゴミ屋敷条例によって、勧告や措置を講じてくれるため、効率よくゴミ屋敷問題を解決できます。ゴミ屋敷条例の詳しい情報については以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
ゴミが散乱して道が塞がっているなら「警察」に相談
ゴミ屋敷の規模が大きく、道路までゴミがあふれ出しているのなら道路を管理している「警察」に苦情を入れましょう。道路の占有によって交通事故やケガの原因になる場合、警察が対応してくれるケースもあります。
警察は、刑事事件でないと介入しないため、住民同士のトラブルなど民事事件には介入しません。道路交通法など、警察に関わる法令違反の場合は対応してくれる場合があります。
火災発生の不安があるなら「消防署」に相談
ゴミ屋敷に溜まっているゴミの種類によっては、冬場に出火してしまう恐れがあります。大量のゴミが溜まっているほど火災発生のリスクがあるため、大量のゴミによって火災が発生しそうな場合は「消防署」に苦情を入れましょう。
ただし、消防署は消防法に抵触する場合は注意や指導を行うことができますが、そうでない場合は立ち入って取り締まることが難しいでしょう。
ゴミ屋敷の住人とトラブルが起きているなら「弁護士」に相談
すでにゴミ屋敷の住人とトラブルが起きていたり、嫌がらせが発生していたりするのなら「弁護士」に苦情・相談することをおすすめします。
弁護士は、警察とは異なり、民事事件の解決のために動いてくれます。
ただし、弁護士も法律に抵触していないと積極的には動けません。まずは無料相談などを利用して、どのようなトラブルが起きているのか、そしてどういう対応方法があり得るのかを相談してみましょう。
住人に片付ける意欲があるなら「ゴミ屋敷清掃業者」に相談
もしゴミ屋敷の住人に片付けるという意思があるのなら、ゴミ屋敷清掃業者に片付けの苦情・相談を持ち掛けてみてはいかがでしょうか。
もちろん、直接やり取りをするのは、ゴミ屋敷の住人です。近隣住民が独自に依頼することはできませんが、ゴミ屋敷清掃業者があることを住人に伝えることはできます。
ゴミ屋敷清掃業者は、苦情やトラブルを解決する経験を持ち合わせているので、不安なこと、分からないことがあれば、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
隣の家がゴミ屋敷!どんな状況になったら対応してくれる?
「隣の家がゴミ屋敷になっているけど、どれくらいの規模なら苦情を入れてもいいの?」
中には、苦情を入れていいか迷っている人もいるはずです。
続いて、ゴミ屋敷に苦情を入れていいタイミングや対応してもらえる状況を3つご紹介します。苦情を入れる判断基準として、ぜひ参考にしてみてください。
①ゴキブリなどの害虫問題
最近、ゴキブリが出る回数が増えている、とお悩みを感じていないでしょうか。
実はそれ、隣のゴミ屋敷が原因で発生している可能性があります。ゴミ屋敷は、温かく食べ物が豊富であることから、害虫が巣をつくりやすい環境です。
例えば、次のような害虫が発生して周辺家屋に移動するケースもあります。
- ゴキブリ
- ハエ
- ウジ虫
害虫は、大量発生してしまうため、近くにゴミ屋敷があり、外注発生の頻度が増えたらすぐに苦情を入れましょう。
そのまま放置しておくと、自宅にまで巣をつくられてしまう可能性があるので、早めに対処してください。
②耐えられない臭いの悪臭問題
最近嫌な臭いが漂っている気がする、と自宅周辺に臭気を感じている人もいるでしょう。実はそれ、ゴミ屋敷に溜まったゴミが腐ったり発酵したりすることによって発生する臭いなのです。
臭いトラブルはゴミ屋敷問題の中でも数多く発生しており、次のようなケースで臭い問題の苦情が入ってきます。
- ゴミ屋敷の風下で生活している
- ゴミ屋敷の隣の部屋で暮らしている
悪臭問題は精神的にもつらく、洗濯物を干すと臭いが移ってしまうなどの問題にも発展します。
ストレスが溜まりやすい要素であることも含め、嫌な臭いを少しでも感じるなら、苦情を入れたほうがいいでしょう。
③ガサガサ音などがうるさい騒音問題
マンションやアパートがゴミ屋敷化している場合、騒音問題が発生するケースもよくあります。その中でも、壁が薄く生活音が聞こえる住宅では、次のような問題が発生することをご存じでしょうか。
- ゴミ屋敷の住人がゴミの上を歩くときのガサガサ音がうるさい
- ゴミ山が崩れたり溜め込んだりするときのガサガサ音がうるさい
ゴミ屋敷の場合は、大量のゴミが溢れていることから、ゴミを移動する音や踏む音などが聞こえてしまいます。
生活する中でずっとゴミの音が聞こえる場合があるので、騒音問題が続くようなら、すぐに苦情の相談を行いましょう。
ゴミ屋敷の苦情をゴキブリの大量発生前に行うべき理由
ゴキブリによる害虫問題が発生したとき「時間がないからあとで市役所などに苦情を入れよう」と考えている人は注意してください。
ゴキブリは一度に大量の卵を産み、大量発生するのが一般的です。また、ゴミ屋敷は害虫の温床であり、食べ物や住みかが揃っているため、連鎖的に増え続けていきます。
その結果、ゴミ屋敷に住むゴキブリはゴミ屋敷から外へ溢れ、別の家へと移り住むこととなります。よって、ゴキブリ大量発生が起きてしまえば、あなたの家にも大量のゴキブリが出てしまうかもしれません。
ゴミ屋敷の周辺でゴキブリを見かけたら、すでに大量発生し終わった状態の可能性があります。
ゴミ屋敷周辺で少しでもゴキブリを見かける機会があったのなら、大量発生前に苦情を入れ、早急にゴミ屋敷問題を解消していきましょう。
自宅前にゴミや散乱している場合はお早めに苦情を
もしゴミ屋敷のゴミが敷地を超え、あなたの家の前まで散乱しているようなら、早めに苦情を入れることをおすすめします。
「言っても聞いてくれないから仕方ない」「もう諦めている」という人もいると思いますが、自宅前までゴミが散乱していると次のようなトラブルが起こるかもしれません。
- 害虫問題
- 悪臭問題
- ケガ
- 病気のリスク
中でも、問題なのがケガや病気のリスクです。ゴミ屋敷の住人がどういったゴミを置いているのか分かりませんよね。
もしかすると、鋭利な刃物や有害物質を含む液体が入っているかもしれません。
誤ってゴミを踏んでケガをしたり、気化した有害物質を吸って病気になったりするリスクがあります。いつ起こるか分からない問題を未然に対策するためにも、家の前にごみが散乱するようなら、すぐに苦情を入れましょう。
ゴミ屋敷の苦情・クレームを入れる際の注意点
ゴミ屋敷問題は、苦情・クレームを入れたとしても、簡単には解決できないかもしれません。苦情・クレームは安易に入れるのではなく、トラブルを回避することを考えながら実行していきましょう。
苦情・クレームを入れる際の注意点を3つ紹介します。トラブルを起こさないためにも、事前に確認しておきましょう。
注意点①:本人に直接クレームを入れない
ゴミ屋敷問題の苦情・クレームは、ゴミ屋敷の住人に直接伝えない方が良いケースがあります。
ゴミ屋敷の住人によっては、一見ゴミに見えても大切に管理していることがあり、第三者が介入してくることに対して、攻撃的になる可能性があります。
また、直接苦情を入れた結果、話が大きくなり、トラブルに発展するケースもあると覚えておきましょう。
苦情・クレームを入れる際には、管理人や自治体など、しかるべき場所に相談することをおすすめします。
注意点②:冷静に対処する
ゴミ屋敷問題という非日常の苦情を入れる際には、感情的になったり、ストレスを吐き出したくなったりすることもあるでしょう。
ただし、感情的な会話だと、そこからトラブルに発展する恐れがあります。ゴミ屋敷の住人に対して対処するときはもちろん、苦情を入れる管理人や自治体の担当者と会話する際にも、冷静に対処した方が良いでしょう。
注意点③:勝手にゴミを扱わない
ゴミ屋敷のゴミがあふれて敷地外まで飛びだしているとき「このままだと危ないな」と考え、ゴミを移動させようと考える方もいるはずです。
もちろん、移動する危険を回避する目的として大切な行動なのですが、ゴミに触れたことによってケガをしてしまうかもしれません。
また、勝手にゴミを扱ったことによってゴミ屋敷の住人とトラブルが起きてしまうケースもよくあります。
安全かつスムーズに対処したいなら、自身の手でゴミを動かすのではなく、管理人や自治体などに苦情を入れ、順を追って片付けていきましょう。
ゴミ屋敷に福祉的支援はあるのか?
ゴミ屋敷を作り出してしまうのは、住人の管理不足による自己責任です。ただし、ゴミ屋敷問題を対処してくれる自治体によっては、福祉支援を実施しているところがあるのをご存じでしょうか。
ゴミ屋敷の住人の経済状況、生活状況によっては、自力でゴミ屋敷問題を解決できない場合もあるでしょう。
ゴミ屋敷に関する条例を制定している自治体では、そういった人たちに対する福祉的支援を行っている場合もあります。
福士的支援を求める相談・通報については、市区町村の役所に問い合わせてみましょう。
関連記事:ゴミ屋敷に対する福祉的支援とは
まとめ
ゴミ屋敷は、そこで生活する近隣住民にも影響を及ぼす重大問題です。害虫トラブルや悪臭トラブル、騒音トラブルにつながるケースも多いため、すぐに解決しなければなりません。
このとき、解決策が分からないとお悩みなら、本記事で紹介した団体や施設に対して苦情を入れてみてはいかがでしょうか。
自分で解決するのではなく、しかるべき場所に任せることが安全にゴミ屋敷問題の解決に欠かせません。
また、ゴミ屋敷バスター七福神では、ゴミ屋敷問題解決のサポートおよび、ゴミ屋敷清掃に対応しています。ゴミ屋敷に対する不安などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。