自宅でアクアリウムを楽しむため、水槽を購入する人は多くなっています。
アクアリウムに熱中している間はいいのですが、問題は飽きてしまった後です。
アクアリウムに使用する水槽はサイズの大きい物も多く、処分に困っている人も少なくないはずです。
そこで今回は、水槽の処分方法について説明していきます。
また、水槽に敷いていた砂や飼っていた魚、水槽の機材の処分方法もあわせて紹介していきましょう。
水槽の処分方法

水槽の処分方法は、大きく分けて以下7つあります。
- 粗大ゴミとして処分する
- 可燃ゴミ・不燃ゴミで処分する
- アクアショップに買い取ってもらう
- ホームセンターに引き取ってもらう
- 水槽をリサイクルショップで買い取ってもらう
- 水槽をネットオークションやフリマアプリに出品する
- 不用品回収業者に回収してもらう
ここでは、それぞれの方法について、詳しく説明していきます。
粗大ゴミとして処分する
水槽を捨てるうえでは、まずは粗大ゴミと普通ゴミ、どちらになるかを確認しましょう。
どの大きさから粗大ゴミになるかは、住んでいる自治体によって異なるので、各自治体のホームページから確認しましょう。
例えば東京23区の場合、一辺の長さが30cm以上のものは粗大ゴミになります。
横浜市の場合、金属製のものを除いて、一辺の長さが50cm以上のものが粗大ゴミです。
水槽が粗大ゴミになる場合は、自治体の粗大ゴミ受付センターに回収の申し込みをしましょう。
申込時には、回収にかかる手数料と回収日を確認できます。
手数料分の粗大ゴミの処理券をコンビニなどで購入し、処理券を水槽に貼って、回収日の朝に回収場所に出しておけば、回収してもらえます。
可燃ゴミ・不燃ゴミで処分する
水槽の素材・大きさによっては焼却ゴミ・不燃ゴミで処分できる自治体もあります。例えば以下は大阪市の水槽の処分方法です。
| 品目 | ゴミの種類 | 備考 |
| 水槽(ガラス製で金属枠以外) | 焼却ゴミ | |
| 水槽(ガラス製で金属枠) | 焼却ゴミ | 1辺が30cm以下 |
| 水槽(プラスチック製で金属枠以外) | 焼却ゴミ | 1辺が1m以下 |
また、船橋市では金属製以外の水槽については、不燃ゴミの指定袋に入れば不燃ゴミとして出すことが可能としています。
このように水槽の素材・大きさによっては粗大ゴミ以外でも処分が可能な自治体もあります。ただし、すべての自治体で行われているわけではないので、必ず自治体に確認してください。
アクアショップに買い取ってもらう
水槽は、アクアショップに買い取ってもらうことも可能です。
買取対応のアクアショップの多くは、出張買取もしているので、重たい水槽を店まで持っていく必要はありません。
さらにアクアショップでは、水槽だけでなく、機材や生きた魚も買い取ってもらえます。
ただしアクアショップの出張買取には、高額な手数料がかかる場合もあります。
この場合、お金を得るどころか、かえってマイナスになってしまうかもしれません。
出張買取を利用する場合は、手数料がかかるかどうか、事前に確認しておきましょう。
ホームセンターに引き取ってもらう
一部のホームセンターでは、古い水槽の引き取りサービスを展開しているところがあります。
ただし、無条件で引き取ってもらえるケースは稀で、新しい水槽をホームセンターで購入した際のサービスとして、古い水槽の引き取りを行っている場合がほとんどです。
また、このようなサービスを展開しているところは限られており、すべてのホームセンターで実施されているわけではありません。
水槽の買い替えを考えている場合は、古い水槽の引き取りサービスが実施されているか確認したうえで、購入店舗を選びましょう。
水槽をリサイクルショップで買い取ってもらう
リサイクルショップで買取をしてもらうことも、ひとつの方法です。
ただし多くのリサイクルショップでは状態が良好な水槽のみを対象としています。
そのため、ヒビ割れや水垢がひどい場合は、買取を拒否されやすいです。
リサイクルショップに直接水槽を持ち込んだ後から買取を断られると無駄足になってしまうので、依頼する前に電話・メールなどで問い合わせをしてみてください。
水槽をネットオークションやフリマアプリに出品する
買取を断られた水槽については、ネットオークションやフリマアプリを利用して出品するという選択肢もあります。
水槽をネットオークションやフリマアプリを使って、中古で購入したいと考えている人は多く、買取に出すよりも高値で売れることは珍しくありません。
ただし、送料が売り上げよりも高くなってしまったり、買い手が見つからずすぐに処分できなかったりと、デメリットもあります。
また、発送先でヒビ割れなどが確認できた場合には、返金を求められてトラブルになることもあるため、ネットでの取引に慣れていない場合は別の処分方法を検討しましょう。
不用品回収業者に回収してもらう
大きいサイズの水槽は、回収場所に運ぶのも大変です。
重たい水槽がある場合や、水槽以外にも処分する機材などが多い場合は、不用品回収業者への依頼することを検討しましょう。
不用品回収業者に依頼すれば、水槽や機材などをいっぺんに回収してもらえます。
お金はかかりますが、運搬はスタッフがしてくれるので、手間はかかりません。
「引っ越し前に一気に処分したい」「重くてどうしても自分で処分できない」という場合には特に適した処分方法です。
水槽を捨てる前にやること

自治体での独自ルールや水槽の使用状態が関係しているため、水槽をそのままの状態で処分するのは難しいです。
ここでは、水槽を捨てる前にやっておくべきことを紹介するので、不要な水槽の処分を考えている人は参考にしてください。
水槽の中のものは前もって処分しておく
水槽の中のものは前もって処分しておきましょう。水槽の中身としては、主に以下のようなものがあげられます。
- 水
- 砂利・砂
- ポンプ・フィルターなどの付属品
- 魚
これらが水槽の中に残ったままの状態では、水槽本体の処分はできません。廃棄はもちろん不可能ですし、買取依頼をする際にも査定を拒否されかねません。
水槽の中の水については、自宅のシンクの排水口にネットなどを取り付けて流すようにしてください。近くの川・側溝などに流すと自然界に悪影響を及ぼすので避けましょう。
水槽の中のものの処分方法については後述するので、そちらを参考にしてください。
自治体で処分するなら水槽の大きさ確認必須
自治体で水槽を処分する場合は、可能な大きさや捨て方が異なります。誤った捨て方をすると引き取ってもらえない可能性もあるので、必ず事前に確認してください。
一般的には1辺が30cm以内の水槽なら不燃ゴミ、それを超える場合は粗大ゴミとされています。しかし、これはあくまで目安であり、すべての自治体で一律ではありません。
素材によっては1辺が1m以下かそれ以上かで、捨て方が変わる自治体もあります。例えば大阪市では、1辺が1m以下のプラスチック製水槽なら焼却ゴミとして出すことが可能ですが、1mを超えると不燃性粗大ゴミとして出さなければなりません。
そのため、ご自身がお住いの自治体ホームページを必ず確認しましょう。ホームページに記載がない場合は、電話にて確認してください。
できるだけ水槽の掃除をしてから売る
水槽を売却する際は、掃除をしてきれいな状態にしておくことをおすすめします。
水垢が目立つ状態で売却すると「古い」と判断されたり、買取業者でクリーニングの手間がかかったりします。結果として、査定額が大幅に下がりかねません。
少しでも査定額を高くするために、水槽専用のクリーナーやコケ落としクロスなどを使用して、掃除をしておきましょう。なお、洗剤を使用すると次に魚を入れる際に悪影響を及ぼす可能性があるので避けてください。
水槽の砂や機材、魚の処分方法

ここまで水槽の処分方法について説明してきましたが、アクアリウムをやめる場合、処分するものは水槽だけではありません。
水槽に敷いていた砂や機材は残しておいても仕方ありませんし、死んでしまった魚も処分しなければなりません。
ここでは、砂や機材、死んでしまった魚の処分方法について説明していきます。
水槽に敷いていた砂利の処分方法
砂の捨て方は、自治体によって異なります。
不燃ごみとして捨てる場合もあれば、可燃ごみとして捨てる場合もあります。また、大量の砂利は一気に捨てられず、少量に分けるように指示されているケースも多いです。
そのため、まずは自治体のルールをチェックし、案内に従って処分を進めましょう。
なお、水槽とは異なり、使用済みの砂利を買い取ってもらえるケースは稀です。未使用・未開封の砂利があるなら、アクアショップなどで買い取ってもらえないか確認してみましょう。
大量の砂利を一気に処分したい場合は、不用品回収業者の利用を検討してください。
水槽用ポンプ、クーラーなど機材の処分方法
ポンプなどの機材の処分方法も、自治体によって異なります。
例えば横浜市では、各機材が何ゴミになるか、以下のようにホームページで公表されています。
- エアポンプ(プラスチック製)…燃やすゴミ
- エアポンプ(金属製)…金属ゴミ
- 水槽照明(LED)…燃やすゴミ
- 水槽フィルター…燃やすゴミ
- 水槽用クーラー…燃やすゴミ
- 水槽用ヒーター…燃やすゴミ
- アクアリウム用のろ過器…燃やすゴミ
※普通ゴミの場合。一辺の長さが50cmを超えるものは粗大ゴミ、金属製の場合は30cm以上のものは粗大ゴミになる
ただし横浜市のように、詳細に各機材の回収品目を明記している自治体は稀です。
自治体ホームページに記載がない場合は、問い合わせて確認しましょう。
水槽で飼っていた魚の処分方法
生きている魚はアクアショップに買い取ってもらえますが、死んでしまった魚は当然買い取ってもらえないため、自分で処分することになります。
とはいえ、死んでしまった魚の処分方法は、特に決まっていません。
一軒家に住んでいる場合は、死んでしまった魚を自宅の庭に埋める人が多いです。ただし、公園や河原など公有地に捨てるのは違法なので、避けてください。
自宅の庭がない場合は、自治体の可燃ごみ対応ができますが、愛着のある魚をそのまま捨てるのが嫌でペット火葬を依頼する人も多いです。
大型の魚の場合は、可燃ごみとして対応してもらえない場合もあるため、自治体に問い合わせてみましょう。
水槽を処分する際の注意点

水槽を処分する際には、いくつかの注意点があります。
- 水槽の寿命と劣化
- 割って細かくしない
- 割れているときの対処法
- 水槽に使用していた砂利
- 生きている魚の取扱
それぞれの注意点について解説するので、参考にしてください。
水槽の寿命と劣化しやすいポイント
一般的に水槽の寿命は、10年程度です。
ただし、屋外に放置したり、日の当たる窓辺に置いたりすると、水槽のパネル同士を接着するシリコンが急速に劣化するため、数年で水漏れ・ヒビ割れなどが発生します。
そのため、購入して間もない水槽でも、買取額が低かったり、劣化がひどくて買い取ってもらえなかったりします。
水槽の置き場所に注意し、シリコン部分はこまめにチェックしましょう。
ガラスを割って細かくするのは危険
水槽を捨てる際、ガラスを細かく割ってサイズを小さくし、粗大ごみではなく不燃ごみとして捨てる人も少なくありません。
何かにぶつけるなどして割れてしまった場合は仕方がありませんが、処分するために意図的にガラス製の水槽を割って細かくすることは避けましょう。
ガラスを割る作業をしている最中に自分がケガをする可能性もありますし、ゴミ回収を行ってくれる作業員がケガをする危険性も高まります。
サイズの大きい水槽は、そのまま粗大ゴミとして出しましょう。
水槽のガラスが割れているときの対処法
ガラス製の水槽の場合、何かにぶつけたり衝撃を与えたりしたことで割れることがあります。
このような偶然の事故などで割れてしまったガラス製の水槽は、割れた部分を新聞紙や厚紙で包んだうえで処分しましょう。
自治体によって細かいルールは異なりますが、包んだ後に「われもの注意」などの表示をしたうえで、不燃ごみとして出すのが一般的です。
なお、作業時は必ず軍手や使い捨てのスリッパなどを着用して、ケガを避けましょう。
水槽に敷いていた砂利を公園などに捨てない
水槽に使用していた砂利は、公園や河原などにある砂利・砂と似ていることから、そのまま捨てようとする人も中にはいます。
しかし、このような行為は自然界に悪影響を与える可能性があるので避けましょう。悪質と判断された場合には不法投棄を行ったとして罰則が科せられる可能性もあります。
少量の砂利は自治体のルールに従って可燃ごみや不燃ごみで捨て、大量の砂利は不用品回収業者を利用して処分しましょう。
生きている魚を近所の池や川に放流しない
魚を飼えなくなり、処分するのがかわいそうで、生きているまま池や川になどに放流する人も中にはいます。
しかし、水槽で飼っていた魚を池・川に放流すると生態系に悪影響を及ぼし、自然破壊につながる可能性を秘めています。一度生態系が崩れると容易には戻せませんし、人間の生活にも良くない影響を及ぼすことも考えられます。
また、特定外来生物法違反にもなるので、生きている魚を自然界に放流する行為は絶対に避けましょう。
水槽の処分はゴミ屋敷バスター七福神にお任せください

水槽の大きさ・素材などによっては、自分で処分するのは困難です。また、自治体によっては回収日が決まっており、引っ越し等のタイミングが合わずに処分に困っている方も多いのではないでしょうか。
そのような水槽の処分でお困りの際は、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください。
ゴミ屋敷バスター七福神では、水槽とあわせて砂利・砂・ポンプなどの付属品もまとめて回収可能です。素材・パーツ・付属品などを仕分けする必要もありません。そのままの状態で回収できるので、手間も省けます。
見積もり・相談は無料なので、お気軽にご相談ください。
まとめ

水槽の処分方法・注意点などについて解説しました。
水槽の処分は大きさ・素材などによって、自治体で細かく分けられていることが一般的です。処分予定の水槽の素材を確認したうえで、自治体に捨て方を問い合わせしてください。
なお、水槽を捨てる際には砂利・砂・ポンプなどの付属品もあらかじめ処分しておかなければなりません。これらの処分方法についても、自治体で細かく制限されている可能性が高いので、水槽の処分方法とあわせて確認しましょう。
自分で水槽の処分をすることが難しい場合は、回収業者に依頼することもひとつの方法です。素材・大きさ・付属品の有無に関係なくまとめて依頼できるところもあるので、このような業者を利用することも選択肢の一つに入れてみてください。