ゴミ屋敷を片付けたいと思っている人も多いです。自らのゴミ屋敷だけではなく、家族・親戚がゴミ屋敷にしてしまったので何とか片付けたいと思っている人もいますが、ゴミ屋敷は勝手に綺麗になるものではありません。
片付けなければ綺麗になることはありませんが、実際に片付けるとなれば大変です。それは肉体的な負担だけではなく、そもそもどこから手を付ければよいのかという疑問もあるでしょう。
そこでゴミ屋敷を片付けるために、プロの視点から何をすべきなのかを解説していきましょう。
目次
ゴミ屋敷を自力で片付けることは可能?不可能?
結論から言えば、ゴミ屋敷を自力で片付けることは決して不可能ではありませんが、簡単ではありません。
体力、根気、スケジューリング、長期的視点などが必要になるのですが、下記の環境にある方は、残念ながら自力でゴミ屋敷を片付けることが難しいです。
ゴミ収集場所まで遠いゴミ屋敷
ゴミ屋敷の片付けは、基本的に家の中に堆積しているゴミを捨てることです。そして、ゴミ捨てルールは自治体のルールに準拠します。
指定ゴミ収集日に出せるものは指定収集日にゴミ収集所に運んでおくことになりますが、ゴミ屋敷からゴミ収集所までが遠い場合、ゴミ屋敷の片付けハードルが高まります。
なぜなら、遠い距離であればあるほど、ゴミ屋敷からのゴミの運搬の体力的負担が高くなるからです。距離だけではなく、間に階段があって台車が使えなかったり起伏の激しい坂道ばかりでも同様です。
ゴミ屋敷の片付けは家のゴミをすべて捨てることなので、「捨てる」という行為の難易度次第で、ゴミ屋敷の片付けの難易度も変わります。ゴミ収集所までが遠い場合、自力での片付けよりも業者に依頼した方が確実です。
体力に自信がない人や女性
ゴミ屋敷の片付けにはある程度体力が必要です。特に、重い物が出てきたら、ゴミ収集所まで運ぶ体力だけではなく、その場で持ち上げる体力も必要です。
さらには片付けの間は、数多くのゴミを持ち上げることになります。特に引っ越しが迫っているなどタイムリミットが設けられている場合には、体力のない人は業者に任せた方が良いでしょう。
業者であれば確実に期限内に片付けることができます。
コツコツ作業が苦手な人
ゴミ屋敷の片付けは、「楽しい作業」ではありません。娯楽性のない片付け作業を延々と繰り返差なければなりませんので、コツコツ作業が苦手な人は自力で片付けるよりも業者に依頼した方が良いでしょう。
ゴミ屋敷の片付け費用の決まり方
ゴミ屋敷の片付けは業者に依頼した方が良いケースがあることが分かっていただけたのではないでしょうか。しかし、費用が心配という方も多いようです。
そこで、ゴミ屋敷片付けの費用の決まり方についてもご紹介しましょう。
スタッフの数×時間が大まかな費用
ゴミ屋敷の片付け費用は担当するスタッフの数で決まります。大人数のスタッフが長時間片付け作業を行えば費用は高くなります。
逆に少人数のスタッフで短時間で片付けが終われば費用は安くなります。ゴミの量はもちろんですが、車両が近づける場所なのか等も作業時間を左右するので、結果的気に費用に関わる部分となります。
ゴミ屋敷片付けの費用は一軒家でもマンションでも同じ
お伝えしたようにゴミ屋敷片付けの費用はスタッフ数と作業時間に比例します。この点に関しては一軒家でもマンションでも同じです。
一軒家のゴミ屋敷の方が費用が高いイメージがあるかもしれませんが、あくまでもスタッフ数と作業時間、作業量に比例しますので、マンションの方が安価になるとは限りません。。
ゴミ屋敷片付けはいくらなのか?一般的な費用相場一覧
ゴミ屋敷業者の片付けは、広さや間取り、ゴミの量のほか、ハウスクリーニングを行うかどうかによって大きく費用が変わってきます。一般的に部屋の数が少ないマンション/アパートと、一般的に部屋の数が多い一軒家のゴミ屋敷片付けにかかる費用相場を、間取り別に七福神での事例を基にまとめました。
マンション/アパートの費用相場
間取りごとの基本料金は、以下の通りです。
間取り | 費用(税込) |
---|---|
1R/1K | 33,000円〜 |
1DK | 55,000円〜 |
1LDK | 88,000円〜 |
2DK | 121,000円〜 |
2LDK | 154,000円〜 |
ゴミの量や必要なスタッフの数などによって、上記の費用が変動します。
一軒家の費用相場
間取りごとの基本料金は、以下の通りです。
間取り | 費用(税込) |
---|---|
3DK | 187,000円〜 |
3LDK | 209,000円〜 |
4DK | 242,000円〜 |
4LDK | 264,000円〜 |
これらの費用のほか、庭の片付け、ハウスクリーニングなどの作業が加わる場合は、オプション費用として追加になるので、詳しい金額については、お見積りを取ってみましょう。
無料で現地に見積にくるゴミ屋敷業者ももちろんあります。
ゴミ屋敷を自力で片付けるならどこから?流れを解説
ゴミ屋敷の片付けが難しい条件・特徴をご紹介しました。
それでも尚、自力で片付けたいと考えている人に向けて、どこからゴミ屋敷を片付ければよいのか、大まかな流れを解説していきましょう。
ゴミ屋敷の片付けの流れ① 玄関の近くから
まずゴミ屋敷の片付けは玄関の近くから行いましょう。なぜなら、玄関が開かなければゴミを外に運ぶことができません。玄関から遠い部屋の場合、玄関までゴミを持っていく手間がかかることから、体力を消耗しやすく、ゴミ屋敷片付けのモチベーションを低下させかねません。
そこでまずは玄関の近くから片付けましょう。玄関が綺麗になるだけでもゴミ屋敷片付けのモチベーションが高まります。
ゴミ屋敷の片付けの流れ② 大きな物から片付ける
ゴミ屋敷の片付けは、基本的に大きな物から片付けることをお勧めします。なぜなら、大きな物を片付けることで「進んでいる感」が得られるからです。
細かいゴミを一つ片づけても、部屋の光景はさほど変わりません。しかし大きなゴミの場合、大きければ大きいほど片付けた後の光景が変わります。
ゴミ屋敷の片付けに限らず、「進捗感」「達成感」はモチベーションを左右します。決して楽しい作業ではないからこそ、光景を変えて「ゴミ屋敷の片付けが進んでいる」と思えるよう、大きな物から片付けることが望ましいです。
ゴミ屋敷の片付けの流れ③ 玄関までの動線を作る
先程、ゴミ屋敷の片付けは玄関からだとお伝えしましたが、玄関の次は玄関に近い部屋です。そこでは玄関までの動線を作りましょう。
つまり、部屋の奥からではなく、部屋の入口から道を作るように綺麗にします。玄関までの導線を確保することで、ゴミの運搬速度が劇的に早くなり、ゴミ屋敷片付けの進行速度が早くなります。
作業が早く進むことで、ゴミ屋敷片付けのモチベーション低下を防ぎます。基本的にはこの流れの繰り返しです。
玄関から近い部屋を順番に、入り口から動線を作るかのように片付けていく。一部屋終わればまた次の部屋。この繰り返しでゴミ屋敷全体を片付けていきます。
ゴミ屋敷の片付けの流れ④ 溜めたゴミを捨てる
ゴミ屋敷に堆積されているゴミの片付けは、お住まいの自治体のゴミ捨てルールに基いて行いましょう。ビニール袋を用意し、分別しながら捨てていくことになりますが、溜めたゴミを捨てることで、ようやく「家の中」からゴミが減ります。
まとめたゴミはまず綺麗にした玄関に溜める形になりますが、ゴミを捨てられる環境であれば捨ててしまいましょう。そのため、ゴミ収集日前日など、ゴミを捨てやすい日にゴミ屋敷の片付けを行うとより効果的かつ、迅速に作業が進みます。
ゴミ屋敷の片付けの流れ⑤ 粗大ゴミは別途回収してもらう
ゴミ屋敷には、自治体が用意しているゴミ収集車で回収できないゴミも大量にあることでしょう。これらは粗大ゴミとして別途回収してもらうことになります。
業者の手配方法は自治体によって異なりますが、どの自治体も公式ホームページに手配方法やルールを記載していますので、確認しながら大きなゴミを処分しましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付けたブログを参考にしてみる
ゴミ屋敷を自力で片付けた人もいます。中にはブログでその時の様子を発信している方もいます。参考になることも多いかと思いますのでチェックしてみましょう。
ブログを見て、自力でできるのかを判断するのもありです。
参考記事:ゴミ屋敷ブログの人気サイトまとめ|自分での片付け編
ゴミ屋敷の片付けを業者に任せるメリット
ゴミ屋敷は自力で片付けることもできますが、自身では無理だと思ったら業者に依頼した方が良いでしょう。
むしろ業者への依頼は多くのメリットが待っています。
ゴミ屋敷片付け業者を頼るメリット①確実性
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する最も大きなメリットは確実性です。依頼することで確実にゴミ屋敷を片付けてくれます。
自力で片付ける場合、モチベーションが低下することで手が止まってしまいます。場合によっては、全然片付いていない状態でも気力が萎えてしまい、作業が中断してしまいます。
この場合、再び自らで片付け作業を再開しない限り、ゴミ屋敷はそのままです。しかし業者は依頼を受ければ確実に片付けます。途中で投げ出すような業者はそうそういません。
ゴミ屋敷片付け業者を頼るメリット②費用対効果
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すれば費用がかかります。自力で行えば費用が掛からないことから、「勿体ない」「節約のために自力で」と考える人もいることでしょう。
しかし、裏を返せば「費用さえ支払えば確実に片付ける」のが業者です。
途中で投げ出すことなどあり得ませんし、ゴミ収集の手間、不用品を個別に処分手配する必要もない点を踏まえると、費用対効果に優れていると考えることができます。
ゴミ屋敷片付け業者を頼るメリット③状況に合わせて対処できる
ゴミ屋敷は多種多様なので、片付けの最適解もまた、それぞれ異なります。生ものが多いゴミ屋敷もあれば、不用品が多いゴミ屋敷、衣服が多いゴミ屋敷、ペットボトルが多いゴミ屋敷など様々です。そのため、先程大真中流れを紹介しましたが、細かい片付け方法に関しては微妙に異なります。
しかし業者であればどのようなゴミ屋敷であれ、それまでのノウハウがありますので対応できます。
ゴミ屋敷の片付けを任せるおすすめ業者のポイント
ゴミ屋敷の片付けを行っている業者は多々あります。そのため、どの業者に依頼するのかもポイントですが、ゴミ屋敷の片付けを安心して任せられる、おすすめ業者のポイントをご紹介します。
ゴミ屋敷片付けおすすめ業者のポイント① 実績のある業者
ゴミ屋敷の片付けは先にもお伝えしましたが、二つとして同じゴミ屋敷はありません。常に全く異なるゴミ屋敷を片付けることになりますので、それまでのノウハウがとても大切です。
そこで実績です。
実績が豊富であればあるほど、どのようなゴミ屋敷にも対処できることでしょう。実績の少ない業者の場合、ゴミ屋敷の状態によっては「どうすれば良いのか分からない」「対応できない」になりかねません。
ゴミ屋敷片付けおすすめ業者のポイント② 費用が変わらない業者
ゴミ屋敷の片付けも広い意味ではサービス業です。そのため、需要に変化があります。ゴミ屋敷片付けの需要が高まるのはお盆や年末年始、年度末とされています。
また、平日よりは土日祝日の方が需要が高いです。このような事情を受け、需要が高い時には多少高い費用で提供している業者もいますが、常に同じ価格で提供している業者がおすすめです。
なぜなら、異なる費用で提供している業者に依頼すると勘違いが起きるなどトラブルやアクシデントに発展しやすいです。
その点、常に同じ費用で提供している業者であれば、勘違いが発生することがないのでトラブルやアクシデントも起きません。
ゴミ屋敷片付けおすすめ業者のポイント③ 明朗な費用体系の業者
先にゴミ屋敷の片付けの費用についてお伝えしましたが、明朗な費用体系を提示している業者もおすすめです。
公式ホームページに費用が記載されていれば、勘違いが起きにくいです。口約束だったり「後でお伝えする」と言われて依頼したら想像以上に費用が高く、トラブルに発展するといったリスクも起こりにくいです。
依頼するにあたっての安心感もありますので、公式ホームページの費用体系をチェックしてみましょう。
ゴミ屋敷片付けおすすめ業者のポイント④ 買取を行っている業者
買取を行っているゴミ屋敷の片付け業者に依頼すると、依頼費用が安くなります。
価値のあるものが多ければ多いほど、買取ってもらうことで費用から相殺され、ゴミ屋敷片付け費用が安くなります。少しでも費用を抑えてゴミ屋敷の片付けを依頼したい方は、買取を行っている業者を選ぶと良いでしょう。
ゴミ屋敷片付けおすすめ業者のポイント⑤ 女性スタッフの存在
女性依頼者の場合、女性スタッフがいるゴミ屋敷片付け業者もおすすめです。
ゴミ屋敷ではあっても、自宅に男性スタッフばかりが押し寄せるのはやはり不安だという女性も多いのではないでしょうか。
ゴミの量が多ければそれだけ多くのスタッフが作業に訪れますが、全員が男性の場合、やはりどこか不安も出てしまうのではないでしょうか。その点女性スタッフがいれば、その不安も軽減されることでしょう。
ゴミ屋敷の片付けのまとめ
ゴミ屋敷を自力で片付けることは不可能ではありませんが、手間がかかります。
そのため、確実にゴミ屋敷を片付けたいのであればゴミ屋敷の片付け業者に依頼した方が良いでしょう。
その際、これまでのノウハウ、費用体系、買取、女性スタッフなどをチェックしてみましょう。
ゴミ屋敷は片付けなければいつまで経ってもゴミ屋敷のままです。近隣へのリスク等もありますので、「いつかやる」ではなく、できるときに迅速に片付けに向けて動き出しましょう。