コラムblog
ふと気づいたら、ゴミの真ん中で暮らしていた……。そんな、汚部屋やゴミ屋敷の住人になっていませんか？
「もう無理！ 業者さんにお願いしよう！でも、ゴミ屋敷の片付け業者は、ハウスクリーニングもやってくれるのかな？」
「壁も床も、あちこち汚くなっているはず。どうせお願いするなら、部屋を丸ごとお願いしたい！」
そんな業者はあるのでしょうか。そして、どのような業者に依頼すれば良いのでしょうか。
目次
「ハウスクリーニング」という言葉は、よく耳にするのではないでしょうか。
ハウスクリーニングとは、掃除のプロ業者が、専門の道具や洗剤などを使って、素人ではできないレベルで家じゅう丸ごと掃除してくれるサービスです。
フローリングもエアコンも、キッチンなど水回りも、ピカピカになります。
ハウスクリーニングは、きれいにしたいところのみの掃除も依頼できます。
さらに、家全体の掃除も依頼できます。
フローリングの床のワックスを剥がして掃除し、ワックスをかけて仕上げます。
専門の道具を使い、美しく仕上げます。
壁全体や、特に気になる部分を掃除します。壁紙の汚れを落とすだけでなく、傷ついている部分はペイントやパッチワーク作業を施して、原状に近く仕上げます。
浴室全体を掃除します。気になるカビの除去、排水口の汚れ落とし、鏡のウロコ落としなどを徹底的に行います。
トイレと、パウダールーム全体の掃除を行います。落としにくい便器の縁の裏についた尿石を取ったり、便器と床の境目もしっかり掃除します。
業者やサービスによっては、汚れがつきにくくなるようコーティング加工をしてくれることもあります。
エアコンの室内機・室外機を掃除します。室内にモノが置いてある状態での作業がほとんどです。
そのため、周りにあるものや家具を汚さないようにカバーをしてから作業を行います。
換気扇とレンジフードを掃除します。換気扇やレンジフードには落としにくい油汚れが頑固にこびり付いています。
そのため、換気扇を外して専用の洗剤で汚れを丁寧に落とします。
自分ではどうしようもないゴミ屋敷を、丸ごとお任せしたい！
そんな時、どんな業者に依頼すれば良いのでしょうか。
街の便利屋さんは、掃除から買い物まで、ちょっとした困りごとを解決してくれます。
さまざまなことをサポートしてくれるので、ゴミの片付けや掃除ももちろんやってくれます。
しかし、掃除の専門業者ではないため、専門の道具や洗剤などが必要なレベルのクリーニングには対応できないケースもあります。
また、ゴミを処分するには「一般廃棄物収集運搬業許可」という許可が必要になるため、ゴミ処分はお願いできないケースも多いでしょう。
ゴミは自分で自治体の回収に出すか、別の業者に依頼する必要が出てくる場合が多いでしょう。
不用品回収業者は、ゴミや不用品を搬出・処分するのが本来の仕事です。
しかし、近年はサービスの幅を広げ、掃除も請け負ってくれるところもあります。
ただし、業者によってサービス内容が異なるため、事前に確認しましょう。
ハウスクリーニング業者は、文字通り掃除の専門業者です。素人ではなかなかできないところの掃除や、手に届きにくい場所の掃除を行ってくれます。
ただし、ゴミや不用品の処分については、業者によってサービス内容が異なるため事前に確認しましょう。
特殊清掃業者は、特別な事情がある部屋を掃除してくれる業者です。
たとえば、孤独死が発生した部屋や、事件・事故が起こった部屋など、特殊な事情を抱えた部屋を、プロの道具と技術で清掃してくれます。
そのため、汚れきったゴミ屋敷もきれいにしてもらえます。
特に、単なる掃除だけでなく、消臭や除菌、害虫駆除など、ゴミ屋敷で起こる悩みにしっかり対応してもらえます。
これらの処理に関しては、最も信頼できる業者と言えるでしょう。
ただし、ゴミの回収・処分については、行ってもらえるかどうか、必ず事前に確認しましょう。
ゴミ屋敷が社会問題として取り上げられるようになり、さまざまな業者が「ゴミ屋敷クリーニング」「汚部屋片付け」などとアピールするようになってきました。
ただ、ゴミ屋敷の片付けやクリーニングだけを専門にしている業者は少ないです。
上に挙げたようなハウスクリーング業者や不用品回収業者、特殊清掃業者などが、サービス中の一つとしてゴミ屋敷の片付けも行っているというのがほとんどのようです。
そのため、「ゴミ屋敷クリーニング」をうたっていても、実際のサービスは業者によって異なります。
事前にホームページをよく確認したり、また問い合わせを行い、自分の希望のクリーニングを行ってもらえるか明確にしましょう。
その際、自分の部屋の様子がどのようなものか、できるだけ正確に伝えましょう。
繰り返しになりますが、ゴミ屋敷のハウスクリーニングは、さまざまな業者が行っています。
その中で、どんな業者に依頼すると良いのか、業者の選び方について見ていきましょう。
どの業者に依頼するか考える前に、まず、自分の部屋の現状を把握しましょう。
以下の点を確認しましょう。
- ゴミがたくさんあるだけ
- バスルームやトイレなど特に汚れているところがある
- 害虫や悪臭が発生している
また、ゴミを処分してほしいか、不要品の買い取りを行っているかなど、希望の依頼内容を明確にさせておきましょう。
一口にハウスクリーニングと言っても、あまりにもゴミの多いゴミ屋敷には対応していない業者もあります。
そのため、まず最初に、ゴミ屋敷の片付けに対応してくれるかどうかを確認しましょう。
また、ホームページなどで実績が豊富かどうか確認しておきましょう。
ゴミ屋敷の片付けには、さまざまな要素があります。
次の点を確認しましょう。
- 出たゴミを運搬・処分してもらえるか
- オプションサービスが充実しているか
- お得なパック料金があるか
また、クリーニングの内容についても、通常の掃除だけでなく、脱臭や除菌、害虫駆除などをしてもらえるかなど、清掃技術についても確認しましょう。
片付けやハウスクリーニングには、現地見積もりが必須です。
実際の状況を見た上で見積もりを出してもらわないと問題が発生する恐れがあります。
作業後に「思ったよりたくさんゴミが出た」など、さまざまな理由をつけ、法外な追加料金を請求されるようなことにもなりかねません。
近年はLINE見積もりなどを行っている業者もあります。
ですが、あくまで目安と考え、必ず現地見積もりをしてもらいましょう。
見積もりの結果、料金の内訳を明確にした見積書を出してくれる業者を選びましょう。
内訳を明確にすることで、納得のいかない追加費用を請求されるようなリスクもなくなります。
また、見積書に不明な点があったら、必ず確認しましょう。
見積もりの際、スタッフの対応に注意しましょう。
ゴミ屋敷を片付けることに対してどのような意識を持っているか、こちらの気持ちに寄り添ってくれる業者なのか、会話の中でわかるものです。
見積もりの際にはわからないこと、不安に思っていることを伝えて、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
また、見積もりしたスタッフが実際の作業をしてくれるかどうかも確認しましょう。
大量に出たゴミを運搬・処分してもらいたい場合は、「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
そして、不用品を買い取って欲しい場合は「古物営業許可」が必要です。
残念ながら、業者の中には、このような許可なく営業している悪質な業者も存在します。
特に、ゴミの収集・運搬に関しては、「産業廃棄物収集運搬許可」を持っていると言う業者もあります。
しかし、この許可は、会社や工場などから出るゴミを収集・運搬できる許可であり、一般家庭から出るゴミを処分することはできません。間違えやすいので、注意が必要です。
ゴミ屋敷や汚部屋に住んでいることは、近隣には知られたくないものです。
そのため、ゴミ屋敷の片付けやハウスクリーニングを依頼する際は、秘密厳守してくれる業者を選びましょう。
業者によっては、近隣に分からないよう夜中に作業を行ってくれるところもあります。
また、個人情報の漏洩にも気をつけましょう。ゴミの搬出の際、ダンボールや中身が見えない袋に入れるなど、個人情報の漏洩に注意を払ってくれる業者がおすすめです。
ゴミ屋敷を片付ける際、同時にハウスクリーニングを依頼することは可能です。
ただし、ゴミ屋敷の片付けは、不用品回収業者、ハウスクリーニング業者、特殊清掃業者など、さまざまな業者が行っています。
業者によって得意なことやサービス内容は異なるので、事前によく確認しましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名：新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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