仕事に追われて、つい片付けがおろそかになってしまうことは、よくあります。
思い出してみれば、引っ越して来たばかりの頃はピカピカの部屋だったのにな。
汚部屋は、体にも心にも悪影響を与えます。
今、元気がないなと思う人は、汚部屋をリセットしてみませんか?
目次
いつの間にかリセットが必要な汚部屋に。どうして?
部屋が汚部屋になってしまうには、いろいろな理由があります。
Aさんの場合
看護師のAさんは、忙しく働いています。
残業も多く、夜勤もあるため、家では横になるくらいで、ほとんど何もできません。
あるとき、ふと部屋を見回すと、もので床が見えませんでした。
「これ、汚部屋だ・・・」
あまりにも忙しく、片付けなくてはと思いながらも、ついつい後回しになっていたのです。
Bさんの場合
専業主婦のBさんは、2歳の子供を育てています。
2歳の子はとても活発で、片付けても片付けてもすぐに部屋はぐちゃぐちゃになってしまいます。
でも、片付けばかりしているわけにはいきません。
家事に優先順位をつけると、どうしても片付けが後回しになりがちです。
子供の周りはなんとか片付けても、自分たちの部屋にまでは手がつけられず、モノが散乱しています。
Cさんの場合
フリーターのCさんは、新型コロナウイルスが流行し始めてから、なんとなく憂鬱です。
舞台女優になりたいという夢のため、アルバイトを頑張っていましたが、コロナの影響で仕事が激減してしまったのです。
なんとか生活していくくらいの収入はあるものの、舞台の予定もなくなり、当面の目標が中止になってしまったのです。
出口が見えない生活の中で、ぼんやりとした不安や行き詰まりを感じ、何もやる気が起きません。
そして、ふと気づけば、汚部屋になっていたのです。
特にこのような場合、早急なリセットが必要です。
汚部屋に住んでいるとどうなる?
汚部屋は、住んでいる人の心身に重大な悪影響を与えます。
健康に良くない
汚部屋は掃除されていないため、ホコリが溜まっています。
部屋のホコリには、アレルギーや喘息の原因になる雑菌や物質が含まれています。
また、風通しの悪い部屋は湿気がこもり、ダニやカビなども発生します。
このようなものを吸い込む生活を送っていると、健康に悪影響を及ぼします。
特に、呼吸器系には良くない環境で、早急なリセットが必要です。
疲れが取れない
自分の部屋は、一番落ち着く空間のはず。
でも、ものが散らかった汚部屋では、ゆっくりリラックスすることはできません。
ちょっと座るのにいちいちものを移動したり、何かものを取るのに、他のものをよけたり探したり、汚いものが視界に入って嫌な気持ちになったり・・・こんな汚部屋では落ち着かず、疲れが取れません。
また、汚部屋には湿気やホコリが溜まりやすいので、質の良い睡眠をとることができず、いつまでも疲れが取れない状態となってしまいます。
ネガティブになる
散らかりっぱなしの汚部屋では、集中力が落ちてしまいます。
本を読むにも、テレビを見るにも、場所は狭いし、ゴミや汚れが目に入るしで、集中できなくなってしまうのです。
こんなことから、イライラしたり落ち込んだりと、だんだんネガティブになっていってしまいます。
汚部屋は、人のやる気をなくさせるのです。
このような状態が長く続くと、うつ病やセルフネグレクトなど、精神的な問題を抱えてしまう可能性もあります。
このように、なんとなく過ごしている汚部屋には悪影響しかありません。
リセットが必要です。
リセットが必要な部屋。なぜ、ものは散らかるの?
最初は綺麗だった部屋が、どうしてリセットの必要な汚部屋になってしまうのでしょうか。
使ったものを片付けない
大きな掃除などの話ではなく、たとえば手紙を開けるのに使ったハサミ、そのまま放置していませんか?
読み終わった本、その辺に置いたままになっていませんか?
小さなことですが、こういうことが積み重なり、汚部屋となります。
ハサミを引き出しに戻し、本は本棚に戻すだけ。
そうすれば、部屋が散らかることはないのです。
不要なものがある
使わないとわかっているものが沢山あると、汚部屋になります。
街でもらったティッシュ、試供品、サイズの合わない服など、使わないものをとってありませんか?
「いつか使うかも」「まだ使える」はやめましょう。
使わないものは、不要なものです。
捨てましょう。
食べ物や飲料の容器が放置されている
汚部屋に多いゴミが、食べかけのお菓子や空き袋、飲みかけのペットボトル、お弁当の容器など食べ物関係です。
こういったものを放置していると、カビが生えたり害虫が発生したりと、良いことはありません。
ゴミが放置されている
ゴミはまとめているものの、収集日に出さず、床に放置されている・・・汚部屋でよくある光景です。
ゴミを放置していると、だんだん臭ってきます。
置いてある周辺も、なんとなく汚れてきます。
それでも放置していると、その状態に慣れてしまい「掃除はまたこの次でいいかな」などと思ってしまうようになるのです。
こうして、片付けや掃除の回数はますます減り、さらに汚部屋度があっしていくのです。
汚部屋を片付けて、リセットしよう!
「もうこんな汚部屋はイヤ!」
そう思ったら、汚部屋を片付けてリセットしましょう!
「どうして、こんな汚部屋に・・・」と悩んでいても状況は変わりません。
過去に起こってしまったことは変えられませんし、気に病んでも解決はしないのです。
それなら、思い切って発想を転換しましょう。
汚部屋を片付けて、これまでの生活をリセットするのです。
では、どのように汚部屋をリセットすればいいか見ていきましょう。
リセット①〜まずは、床・玄関・テーブルからスタート!
片付けの基本は、ものを出して、仕分けて、しまう、または処分することです。
汚部屋をリセットするには、粛々とこれを繰り返すしかありません。
そのとき大切になるのが「動線」です。
まず、床にものが散乱していると、動くことができません。
玄関は、ゴミや不用品を出すために空けておく必要があります。
そしてテーブルは、ものを仕分けするのに便利です。
まずはこの3ヶ所を空けて、掃除しやすくしましょう。
リセット②〜順番に荷物を出そう
床やテーブルが空いたら、引き出し、クローゼット、収納ケースなどにあるものを出していきます。
床やテーブルにものを並べ、要不要に分けていきましょう。
このとき、一気に全部出してはいけません。
1ヶ所ずつ順番にやっていくのがポイントです。
リセット③〜ルールを決めてものを仕分ける
汚部屋内にあるものを全部とっておいては、何も解決しません。
不要なものは処分しましょう。
そこで、自分の中で要不要を分ける基準を作ります。
たとえば、サイズの合わない服は捨てる、1年以上取り出していないものは処分する、など。
ルールに従って仕分けを進めれば、迷うこともありません。
リセット④〜掃除をする
ものが片付いたら、掃除をします。
掃除の基本は「上から下へ」。
先に下の方をやってしまうと、上からホコリが落ちてきたりして非効率的です。
頭に何度もホコリをかぶってしまうかもしれません。
照明器具→壁の上部→タンスの上というように、上から順番に掃除をしましょう。
リセットの極意とは?
自分の城が、いつの間にかリセットが必要な汚部屋になってしまう。
その原因は、「後回し」にあるのではないでしょうか。
「あとで片付ければいいや」「今ちょっと面倒だから」
こうして後回しにしたことが積もり積もって、リセットが必要なほどの汚部屋になってしまうのです。
「後でまとめて片付ける」というのは、一見、効率がいいような気がしますが、結局、大量に溜まれば大きなストレスになってしまいます。
ちょっと面倒に感じても、後回しにせず、今すぐ行動しましょう。
ただ本を本棚に戻すだけ。
飲み終わったペットボトルをゴミ箱に入れるだけ。
ためないことが、汚部屋化の予防となるのです。
毎日、少しずつリセットしていると考えれば、長続きするかもしれませんね。
汚部屋リセットで前向きになろう!
繰り返しになりますが、汚部屋に住みたい人はいません。
汚部屋住人の大半の人は、恥ずかしく思い、悩んでいます。
そんな時こそ、これも1つの機会ととらえ、前向きにリセットしてみましょう。
汚部屋をリセットすることは、自分自身を大切にすることです。
どうしても自分で片付けができない人は、片付けの専門業者に依頼する方法もあります。
片付けの専門業者は、まさにリセットのプロ。
あっという間に部屋をきれいにしてくれます。
業者であれば、重いゴミや不用品を自分で処分する必要もありません。
搬出から処分まで、全て任せることができます。
汚部屋は、心に暗い影を落とします。
重荷になっている過去を捨てて、気持ちもリセットしましょう。
汚部屋のリセット術を専門家が解説! まとめ
汚部屋は、心身に悪影響を与えます。
思い切って気持ちを切り替え、リセットしましょう。
リセットしてきれいになった部屋で、元気に明るく生活しましょう。