新型コロナウイルスの感染リスクを低くするため、国の要請もあって、リモートワークに踏み切る企業は多くなっています。
このリモートワークの影響で、ゴミ屋敷を片付けたいという人も増えてきています。
なぜなら、リモートワークになったことで、ゴミ屋敷の住人にとって見過ごせない、大きな問題が起きているからです。
今回は、リモートワークとゴミ屋敷の関係性や影響から、自宅がゴミ屋敷になる原因、ゴミ屋敷にしないための対策についてまで説明していきます。
リモートワークとゴミ屋敷の関係性
リモートワークの影響で、ゴミ屋敷が増えていると思った方もいるかもしれませんが、これは正確ではありません。
正確には、もともとゴミ屋敷に住んでいた人がリモートワークをするようになったことで、色んな問題が顕在化しているのです。
ゴミ屋敷には火災やけがのリスク、害虫の発生など、様々な問題がありますが、これらの問題をものともせず、ゴミ屋敷に住み続ける人も少なくありません。
しかし、リモートワークをするようになったことで、別の問題が発生して、ゴミ屋敷を片付けざるを得なくなっているのです。
次のパートで、リモートワークとゴミ屋敷の問題について説明していきます。
リモートワークがもたらすゴミ屋敷への影響
リモートワークをすることで、ゴミ屋敷の住人にもたらされる主な影響は、以下の3点です。
- ゴミ屋敷に住んでいることが会社や取引先にばれてしまう
- 健康被害の懸念
- 金銭的な損害
ここでは、それぞれの影響について説明していきます。
リモートワークがもたらすゴミ屋敷への影響①ゴミ屋敷に住んでいることが会社や取引先にばれてしまう
リモートワークでは、「Zoom(ズーム)」などのオンライン会議アプリを使って、会社の上司や同僚、取引先と会議をすることが多くなっています。
リモートワーク中のオンライン会議で問題になるのが、自宅の一部がパソコン画面を通して、相手に見られてしまう可能性があることです。
部屋が複数あれば、作業部屋にあるゴミを全て別の部屋に移動させるという手もありますが、ワンルームや1Kの場合、ゴミの量によっては、この手も使えません。
リモートワークでオンライン会議をすれば、会社や取引先の人たちにゴミ屋敷に住んでいることがばれてしまい、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
リモートワークがもたらすゴミ屋敷への影響②健康被害への懸念
不潔なゴミ屋敷に住むことが、健康に良いはずはありません。
それでも、リモートワーク以前はほとんど会社にいて、自宅には寝に帰るだけと割り切っていれば、健康被害はそれほど気にならないという人も多いようです。
しかし、リモートワークとなれば、一日の大部分を自宅で過ごすことになります。
そうなれば、健康被害の影響が、より大きくなることが懸念されます。
リモートワークがもたらすゴミ屋敷への影響③金銭的な損害
ゴミ屋敷に住んでいるとばれたくない、健康被害が気になるなどの理由から、リモートワークを自宅でなく、「コワーキングスペース」などで行う人もいます。
コワーキングスペースは、オープン型のレンタルオフィスで、リモートワークをするのにも適した場所です。
しかし、コワーキングスペースの利用には、当然お金がかかります。
自宅がゴミ屋敷で使えないからと、毎日通っていれば、大きな出費となってしまいます。
自宅をゴミ屋敷にしてしまう原因
自宅をゴミ屋敷にしてしまうのは、「セルフネグレクト(自己放任)」や「溜め込み症」といった精神疾患や、発達障害の「ADHD(注意欠陥多動性障害)」が原因の場合も多くなっています。
しかし、こうした症状がないのなら、多くの場合、以下の2つが原因です。
- 忙しくて片付ける暇がない
- 強いストレスを抱えている
ここでは、以上2つの原因について説明していきます。
自宅をゴミ屋敷にしてしまう原因①忙しくて片付ける暇がない
自宅をゴミ屋敷にしてしまう人に多く見られる特徴が、仕事が忙しいというものです。
仕事が忙しい人は、平日は片付けをする暇がなく、休日は疲れ果てて一日中寝ていることも多いため、自宅をゴミ屋敷にしてしまいがちです。
自宅をゴミ屋敷にしてしまう原因②強いストレスを抱えている
仕事で強いストレスを抱えていることも、自宅をゴミ屋敷にしてしまう人に多く見られる特徴です。
強いストレスがかかる仕事をしていると、その反動で、自宅では思い切りだらけてしまう人も多くなっています。
その結果、ゴミを放置したり、片付けを怠ったりして、自宅をゴミ屋敷にしてしまいやすいのです。
また、ストレス解消のために、使わない物を次々購入しては自宅に溜めてしまうのも、ゴミ屋敷の住人によく見られる特徴の一つです。
自宅をゴミ屋敷にしないための対策
自宅をゴミ屋敷にしないための対策は、主に以下2つあります。
- ゴミや不用品をしっかり片付ける
- 何かを購入したら別の物を処分する
ここでは、それぞれの対策について説明していきましょう。
自宅をゴミ屋敷にしないための対策①ゴミや不用品をしっかり片付ける
当然のことですが、自宅をゴミ屋敷にしないためには、ゴミや不要品をしっかり片付けることが大切です。
これさえできていれば、自宅がゴミ屋敷になることはあり得ません。
自宅をゴミ屋敷にしないための対策②何かを購入したら別の物を処分する
仕事などのストレス解消のため、物を買うのがやめられないという人は、何か物を買うたびに、古い物を一つ捨てるようにしましょう。
例えば、新しい靴を一足購入したら、古い靴を一足捨てるようにするのです。
こうすれば、いくら物を買っても、使っていない物で部屋が埋まってしまうことを避けられます。
すでにゴミ屋敷になっている場合の対策
すでに自宅がゴミ屋敷になってしまっている場合は、ゴミや不用品の片付けをしましょう。
とはいえ、ゴミ屋敷を自力で片付けるのは、大変な作業なうえ、時間もかかります。
ゴミや不用品の片付けは、ゴミ屋敷清掃業者に依頼することを検討してみましょう。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼すれば、宅内にあるゴミや不用品を全て、1日のうちに回収していってもらえます。
これなら、会社がリモートワーク体制になっても、すぐに自宅で作業ができます。
まとめ
リモートワークになったことで、ゴミ屋敷に住んでいた人には、以下の影響が出てきています。
- ゴミ屋敷に住んでいることが、会社や取引先にばれてしまう危険がある
- ゴミ屋敷で一日作業することで、健康被害への影響が気になる
- 自宅でリモートワークができず、別の場所を借りるのにお金がかかってしまう
しかし、リモートワークの推進は、見方を変えれば、ゴミ屋敷から脱却する、またとないチャンスです。
これまで気にせずゴミ屋敷に住んでいた方も、リモートワークに切り替わったのを機に、ゴミ屋敷からの脱却を図ってみてはどうでしょうか。