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ゴミ屋敷片付け

ゴミ屋敷における特殊清掃現場とは?事例や片付け費用などを紹介

特殊清掃 ゴミ屋敷 片付け ブログ 01

ゴミ屋敷と特殊清掃は切っても切れない関係にあります。

 

核家族化が進んだことにより加速する単身高齢者の住む賃貸住宅でのゴミ屋敷化は、重大な社会問題の一つです。

またゴミ屋敷内での孤独死も増加しています。

 

今回は特殊清掃とは何か、特殊清掃業者は具体的にどこまで清掃対応するのか、費用の相場などを解説します。

 

特殊清掃とは何か

特殊清掃とは、通常の清掃では汚れを落とすのが難しい部屋に対応する高度な技術です。

特殊清掃現場を掃除するには、特別な機材やスキルを必要とします。

そのため専門のプロの手助けが必要です。

 

特殊清掃で対応する作業事例には、以下のようなものがあります。

 

  • 床、壁などに染み付いた強力な汚れの洗浄・除去
  • 消臭
  • 害虫駆除
  • 除菌

 

室内の汚れの程度がひどい場合、壁や床を新しいものに張り替えるリフォーム対応ができる業者もあります。

 

特殊清掃が必要な状況とは

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特殊清掃が必要な部屋には以下のようなものがあります。

 

  • 室内死があった部屋(自殺・事件・孤独死など)
  • 有機物系のゴミが堆積したゴミ屋敷
  • 害虫が発生しているゴミ屋敷

 

詳しく見ていきましょう。

特殊清掃が必要な部屋1:室内死があった部屋

 

自殺や事件、孤独死といった、室内での死亡から発見までに時間の経過している部屋は、特殊清掃でしか対応できないことが多いです。

 

近年では高齢化や核家族化の影響もあり、遺品整理の他に、単身高齢者の孤独死による特殊清掃が必要な案件が増えています。

 

人が死亡した場合、季節によって腐敗する速度が異なります。

例えば、夏であれば死後1日から2日、寒い冬でも数日程度で腐敗が始まるのが一般的です。

条件によっては、もっと早く腐敗が始まるケースもあります。

 

腐敗は温度が高く柔らかい内臓から始まります。

体内で内臓が腐敗することで発生したガスによって遺体は膨張し、膨張に耐えきれなくなった肉や皮も、腐敗が進むにつれて亀裂が入っていきます。

こうして体内で発生したガスや体液は、体外へ滲み出します。

 

流れ出した体液は、まず遺体が接触している床や壁に染み込みます。

時間の経過とともに住宅の基盤にまで染み込み、住宅自体を傷めることも決して珍しくありません。

これが室内死のあった部屋の清掃を困難にする原因の一つです。

 

さらに室内死があると、室内にはに強烈な腐敗臭が充満します。

この悪臭は部屋に充満するだけに止まらず、床や壁、家財にまで浸透します。

腐敗臭は、いくら換気をしても消えません。

直接腐敗臭を嗅いでしまった場合、部屋を離れても臭いの記憶が消えないと言われるほど強烈です。

 

また腐敗臭を嗅ぎつけてハエやゴキブリなどの害虫も大量に集まり、遺体や住宅の傷んだ部分に卵をうみつけます。

特殊清掃現場においては、こうした病害虫の駆除と殺菌も欠かせません。

 

室内死が発生した部屋から遺体があった痕跡、腐敗臭、病害虫の全てを消し去り、再び生活を送れる状態に戻すことは、特殊清掃でなければ到底対応しきれないことがほとんどです。

 

特殊清掃が必要な部屋2:ゴミ屋敷

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ゴミ屋敷の片付けと言うと、堆積したゴミを室内から排出すれば全て完了するイメージがあるのではないでしょうか。

 

しかし実際は、生ゴミをはじめとする有機物系のゴミから染み出した水分が、壁や床にまで到達しているケースがほとんどです。

ゴミから発生した水分と養分によって、カビなどの菌類も大量に繁殖します。

またゴミから発生する臭いや熱は、病害虫の住処になっていることもあります。

 

ゴミ屋敷の片付けには、強力な汚れやシミ、病害虫の駆除、除菌といった作業が必要な場合があります。

 

特殊清掃が必要な部屋3:ゴミ屋敷で室内死があった場合

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近年増加傾向にあるのが、ゴミ屋敷で単身生活を送る高齢者が孤独死するパターンです。

ゴミの回収のみならずひどい汚れと臭い、害虫駆除と除菌、全てにおいてかなり難易度が高い現場が、ゴミ屋敷での室内死があった場合のお部屋の掃除です。

かなり高度な特殊清掃のスキルが求められますから、業者選びも慎重に行いましょう。

 

特殊清掃をプロに依頼するメリット・デメリット

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ゴミ屋敷、孤独死、いずれの場合も、個人がホームセンターで買い集めた道具を駆使して太刀打ちできるものではありません。

特殊清掃現場の掃除は、プロの清掃業者に依頼する必要があります。

 

多少の費用を加味しても特殊清掃をプロの清掃業者に依頼するべき理由を理解するために、プロに依頼するメリット、そしてデメリットを具体的に見ていきましょう。

特殊清掃をプロに依頼する7つのメリット

 

ゴミ屋敷の片付けと特殊清掃のいずれも対応できるプロの清掃業者に掃除を依頼するメリットには、このようなものがあります。

 

  1. 短時間で清掃が完了する
  2. 原状回復できる
  3. ゴミの分別回収
  4. 消臭
  5. 除菌
  6. 害虫駆除
  7. まだ使える不用品の買取

 

ゴミ屋敷の場合、ゴミの分別を搬出、処分だけでも大変な時間と労力を要します。

プロの清掃御者に依頼すれば、特殊な機器や洗剤、薬剤を用いて清掃を行うことができます。

そのため自分で行うよりも圧倒的に短い時間で、原状回復させることが可能です。

 

さらに価値があり再利用可能な不用品の回収もできる業者を選べば、特殊清掃にかかる費用を低減させるかもしれません。

 

ゴミ屋敷の特殊清掃をプロに依頼するデメリット

 

ゴミ屋敷の片付けと特殊清掃のいずれも対応できるプロの清掃業者に依頼すれば、大いにメリットがある反面、デメリットもあります。

 

  1. 費用がかかる
  2. 悪質な業者がいる

 

孤独死のあった室内やゴミ屋敷の特殊清掃には、かなりのコストがかかります。

 

賃貸住宅の場合は特に、原状回復して家主に返還しなければなりません。

借主であった家族が死亡している、もしくは責務を負いきれない場合は、子供などの親族が代わりに原状回復の責務を負うことになるのが一般的です。

 

できるだけ費用は抑えるために個人で特殊清掃を行おうとすれば、その難易度の高さに失敗するのはほぼ間違いありません。

 

また特殊清掃は、長い人生の間でもそう何度も利用するものではありません。

費用の相場やサービス内容を理解できていない人がほとんどでしょう。

顧客の知識不足につけ入り、困っている状況を悪用する悪質な業者が一定数存在するのも事実です。

 

ゴミ屋敷の特殊清掃をプロに依頼するにあたっては、業者選びが最も難しく、また重要なポイントであると言えます。

 

ゴミ屋敷の特殊清掃にかかる料金の相場

特殊清掃の料金相場は、実は一概に言えるものではありません。

その理由は、特殊清掃現場の掃除は、必要な作業内容や作業時間、必要な人員数などによって変わるためです。

 

料金算定に必要な要素には次のようなものがあります

 

  • 部屋の汚れ具合
  • 遺体の腐敗状況
  • 死後経過日数
  • 消臭に必要な日数
  • 処分するゴミの量と内容
  • 対応する部屋数
  • 作業に要する人数と時間

 

室内の状況と原状回復で求められるレベル、予算に合わせて、料金の見積もりは算出されます。

以下、特殊清掃にかかる料金相場です。

相場料金は、汚れ具合やゴミの量、部屋の広さなどによって変動します。

 

サービス内容

作業費用

床の特殊清掃

30,000円~

浴室の特殊清掃

30,000円~

消臭剤・除菌剤の散布

10,000円~

汚れた畳の撤去

1枚:3,000円~

遺体の横たわった布団の撤去(シングル)

1枚:5,000円〜

壁紙張り替え 

1枚:15,000円〜

オゾン脱臭

1日:30,000円~

床下の防臭処理

15,000円〜

汚染箇所の解体 

5,000円〜

作業員の人件費

20,000円~

作業工程などの書類作成

20,000円~

 

室内の汚れの規模が少なく、孤独死後すぐに発見されて遺体の傷みもさほどない場合は、8万円程度から特殊清掃を依頼できるケースもあります。

 

しかし室内の汚染状況が進み、悪臭の除去に数日要したり、室内のリフォームも必要な場合には、数十万単位の費用がかかる場合もあるようです。

 

どうしても予算捻出が難しい場合は、捻出できる予算に応じて、プロの清掃業者でなければ対応できない範囲のみ依頼して、残った部分は自分自身で対応することも検討するとよいでしょう。

 

ゴミ屋敷の特殊清掃業者選びに失敗しない4つのポイント

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ゴミ屋敷の特殊清掃を成功させるには、優良な業者選びが欠かせません。

優良な業者選びをするときに注意したいポイントは4つあります。

 

  1. ホームページで料金体系を明示している
  2. 訪問見積もりの対応をしている
  3. 相見積もりをとる

 

詳しく見ていきましょう。

 

特殊清掃業者選びで失敗しないポイント1:料金体系を公開している

 

インターネットの発達した現代社会で、ホームページも開設していない、またホームページに掲載された情報が少ない特殊清掃業者は避けた方が無難です。

ホームページをチェックして、情報公開が十分になされているかどうかを確認しましょう。

この時、料金体系についてもホームページで明確に示している特殊清掃業者を選ぶことが大切です。

 

また、追加料金のシステムについてもあらかじめ把握しておきましょう。

見積もりでは安価だったはずが、実際に作業を行う中で様々な追加料金が発生し、最終的には高額な費用を請求するといった悪質な業者による被害も報告されています。

 

特殊清掃業者選びで失敗しないポイント2:訪問見積もりできる

 

ゴミ屋敷の特殊清掃業者が料金を算定するにあたっては、部屋やゴミの状況を正確に把握します。

 

訪問見積もりをしない業者は、当日になってから想定外の追加料金を請求する恐れがあるため注意しましょう。

 

また、見積もりの内容にもしっかり目を通し、不明瞭な内容があればその詳細や必要な理由も確認することが大切です。

 

特殊清掃業者選びで失敗しないポイント3:相見積もりをとる

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ゴミ屋敷の特殊清掃業者を選ぶ際は、複数業者から無料の見積もりをとって比較検討する、相見積もりが大切です。

ホームページに料金体系を明示した業者から、最低でも3社以上から見積もりをとって、比較検討します。

疑問な不明点があれば、この段階で質問しておくとよいでしょう。

 

業者によってサービス内容、料金設定が異なります。

複数業者から無料の見積もりを取ることで、最も自分に適した料金、そしてサービス内容の業者を選ぶことができるでしょう。

 

ゴミ屋敷の特殊清掃を依頼から作業までの流れ

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ゴミ屋敷の特殊清掃を依頼するような事態は、人生の中でそう何度もあるものではないでしょう。

いざという事態に遭遇した時に慌てずに済むよう、どのような流れで特殊清掃の依頼を進めていくのか、およその目安を確認しておきます。

 

今回は、賃貸住宅における室内死を例に挙げました。

 

特殊清掃を依頼から作業までの流れ1:警察に通報する

 

室内死の現場で第一発見者になった場合、最初にすべきことは警察への通報です。

警察の現場確認が完了するまで、遺体を含め、決して室内の物に触れてはいけません。

一旦退出して、速やかに警察に通報しましょう。

 

通報を受けた警察は事件性の有無の調査や、死因の特定を行います。

 

特殊清掃を依頼から作業までの流れ2:管理会社に連絡

 

警察による調査が終了し室内に立ち入ることが許可されたら、住宅を管理している管理会社や大家に状況の報告をします。

 

賃貸住宅の場合、原状回復が原則です。

しかし、賃借人本人が死亡している場合、どこまで原状回復義務を求めるかは、連帯保証人が存命か否か、また管理会社や大家によって対応が異なります。

不明点は確認し、疑問や不安を残さないようにします。

 

管理会社や大家との連絡調整は、かなり込み入った話になる恐れがあります。

冷静にやり取りできる状況下で、メモや、可能であれば契約書面を手元に置いて話をすると安心です。

 

特殊清掃を依頼から作業までの流れ3:特殊清掃業者の選定

 

管理会社や大家との相談が完了し、どの程度までの原状回復が必要かが決まった段階で、特殊清掃業者の選定に入ります。

 

この時、どの程度まで原状回復しなければならないのかを具体的に業者に伝えましょう。

また訪問見積もりの日程を調整するために、複数の都合の良い日程をピックアップしておきます。

 

ゴミ屋敷の現場、状況を確認した上での料金が算定されてから、依頼する業者を決定することが重要です。

 

特殊清掃を依頼から作業までの流れ4:特殊清掃業者の契約

 

複数の特殊清掃業者から見積もりをとった上で、サービス内容、料金体系に納得できる業者と契約を結びます。

 

特殊清掃を依頼から作業までの流れ5:作業当日

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作業当日は、全ての作業を特殊清掃のプロが迅速丁寧に対応にあたります。

適宜作業指示を出せるように、捨てるもの、捨てないもの基準を、あらかじめ確認しておきましょう。

 

作業が完了したら現場を確認し、料金を支払います。

原状回復の様子を管理会社や大家が確認すれば、全ての作業が完了です。

 

ゴミ屋敷・特殊清掃の必要な状況を未然に防ぐ方法

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ゴミ屋敷の片付け、そして特殊清掃は、プロの業者に依頼すれば迅速に解決します。

しかし、かなりの費用がかかります。

 

何より、自分を育ててくれた親が不健全な心身でゴミ屋敷に暮らすこと、ましてや誰に看取られることのないまま自宅で1人命を落とし、醜く腐敗して悪臭を放つなど耐え難い苦痛です。

 

こういった事態を未然に防ぐためにも、特に単身で独居生活を営む親を持つ場合は日頃から配慮しましょう。

 

当然自分自身の生活もあるでしょう。

頻繁に親元を訪問できない場合は電話連絡をしたり、訪問介護を依頼することも有効です。

また本人の状況によっては、完全介護の受けられる施設入所を検討してみましょう。

 

ゴミが捨てられず、室内に堆積していくゴミ屋敷化は、孤独死にもつながる危険な兆候でもあります。

室内死が発生してからでは取り返しがつきません。

プロによる特殊清掃で部屋が原状回復できても、失った親の健康や命は取り戻すことはできないのです。

 

家族の問題だからといって、自分1人で抱え込んではいけません。

現代のような長寿社会においては、外部サービスなどの手助けを上手に利用しながら高齢者を支えていくことが新しいスタンダードになりつつあります。

 

自分自身の生活、そして親の生活を両立させるために、積極的にプロの手を借りることを検討してみましょう。

 

まとめ

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高齢化社会は加速し、親元を離れて忙しく働く子供世帯の不安や負担は増加の一途です。

ゴミ屋敷の兆候に気づいたら、速やかにプロの特殊清掃業者に依頼すると同時に、親の暮らし方についてもじっくり検討しましょう。

 

また、親子のいずれにとっても負担が少なく、かつ最善の方策として、プロの清掃業者もぜひ検討してください。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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