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ゴミ屋敷で孤独死する人が多い理由とは?原因や予防のための対策について解説

近年、孤独死が増加中!

少子高齢化社会を迎え、大家族が減ってそれぞれが孤立しつつある現代において、孤独死が増加しています。

特にゴミ屋敷と孤独死との関係性は深く、ゴミ屋敷であることから引き起こされる孤独死というものも多く存在するのです。

そこでここでは、ゴミ屋敷と孤独死の関係を説明するとともに、その対策について解説します。

身近になりつつある孤独死

ゴミ屋敷から孤独死が起きる一般的な流れ

孤独死というもの自体が、あまり身近に感じていない人もいるかもしれません。

2024年に入り、65歳以上の高齢者の孤独死が1年間に6万8000人に上るとの警察庁の推計結果が出されたことが話題になりました。

2011年にニッセイ基礎研究所が行った推計では2万6000人ですので、それから比べるとかなり増えていることがうかがえるでしょう。

孤独死は確実に増加傾向にあります。

まだ馴染みがないからと言って、あまり無視できない話題となりつつあるのは確かです。

参照:ニッセイ基礎研究所 長寿時代の孤立予防に関する総合研究 ~孤立死3万人時代を迎えて~

ゴミ屋敷と孤独死の関係

ゴミ屋敷と孤独死は関係している

ゴミ屋敷に住んでいる人は、孤独死になりやすい傾向があります。

それは、ゴミ屋敷に住んでいる人には孤独死につながる要素が幾つも揃っているからです。

まずは孤独死とゴミ屋敷について簡単にご説明しましょう。

ゴミ屋敷の定義

ゴミ屋敷というと、古い一軒家にゴミが詰まっていて、庭にもたくさんのゴミが積まれて、それが道路にまで出てこようとしている。

そんなイメージかもしれません。

しかし実際には、マンションやアパートの一室に一人で暮らしていて、部屋の中がゴミであふれてしまい、ゴミ屋敷になっているというパターンが多くあります。

ゴミ屋敷は孤独死に繋がりやすい

ゴミ屋敷に住んでいる人の多くは一人暮らしをしているケースが殆どです。

家をゴミ屋敷化させた人とは、家がゴミ屋敷になるまでの過程で心身に様々な問題を抱えた人が多く、そのこともまた孤独死に繋がりやすい原因となります。

心身に様々な問題を抱えている方が、社会から孤立してゴミ屋敷に一人で生活していることが、孤独死という結果に繋がるのです。

ゴミ屋敷で孤独死になりやすい理由

ゴミ屋敷で孤独死になりやすい理由

孤独死が増えていて、ゴミ屋敷が孤独死に繋がりやすいことを前述しましたが、次は具体的にどのような点が孤独死に繋がりやすいのかを解説します。

事故や病気のリスクが高い

ゴミ屋敷の中で生活をするということは、事故や病気に関するリスクが上がるということです。

室内での事故

ゴミ屋敷では床が見えなくなるほどゴミが散乱しているので、足場が悪く転倒するリスクが高くなります。

自分の身長と同じくらいまで高くゴミが積まれているような場合、そうした中を歩いている際にバランスを崩して転倒すると、ゴミの中に埋もれていた鋭利な物などが刺さり怪我をすることもあります。

打ち所が悪い場合には脳挫傷などの脳への障害が起こる場合もあります。

それ以外にも、転倒した際に骨折や捻挫などの怪我をして身動きが取れなくなる、出血をして出血多量で意識を失って、そのまま起き上がることも助けを呼ぶこともできなくなることもありうるでしょう。

環境が原因で起こる病気

ゴミ屋敷で起こるリスクは事故ばかりではありません。

ゴミ屋敷では病気のリスクも高まります。

ゴミが放置されていることにより害虫が発生し、それにより感染症のリスクが高まります。

また、細菌やカビの繁殖による食中毒や、ホコリやダニの死骸などによりアレルギーが発症することもあります。

それ以外にも、夏の暑い中でエアコンのリモコンがゴミの中に埋もれてしまって見つからなかったりすれば、熱中症で意識を失うこともありますし、冬場であればこたつで寝ているうちに脱水症状に陥り、意識を失うこともあります。

このようにゴミ屋敷で暮らしていると、急に病気になることや、思わぬトラブルにより意識を失うなどして、重大な結果を引き起こしてしまうことがあるのです。

異変に気付かれにくい

ゴミ屋敷ではあらゆるゴミが溢れているために、様々な臭いが発生します。

通常は孤独死が起きれば、特有の臭いが発生するために近所の住人など、周囲の人々が異変に気が付きますが、ゴミ屋敷では臭いが混ざってしまって気付かれにくくなります。

またゴミ屋敷の住人は窓を閉め切ったりカーテンを閉めていることが多く、外から中が見えにくくなっており、臭いが外に漏れ出てこなかったり、家の中の異変に気が付きにくいこともあります。

ゴミ屋敷から孤独死に至る経緯

ゴミ屋敷で孤独死した男性

ゴミ屋敷からどうやって孤独死に繋がってしまうのでしょうか。

ここでは主な流れについて、4つの段階に分けてご説明します。

  1. ゴミ出しができなくなる
  2. ゴミ屋敷での生活に慣れる
  3. 病気や事故が発生
  4. 異変に気付かれず死亡

ゴミ出しができなくなる

ゴミ出しができない人の理由は様々です。

ゴミ出しできない状態ゴミ出しできない理由
精神的な疾患によるものゴミが認識できないこともあれば、ゴミを出すという行動が取れない
病気やケガのような身体的な理由ゴミを出しに行けない
認知症などの病気や加齢によるものゴミ出しのルールが分からないとか、理解できない
経済的な理由粗大ゴミの回収費用が払えない、または払いたくない

このように人がゴミを溜め込む理由は人様々ですが、まずはゴミ出しができなくなることから始まり、次第にゴミが増えていって、最終的にはゴミ屋敷になっていくのです。

ゴミ屋敷での生活に慣れる

家の中にゴミが溢れていても、そこでしばらく生活していると、人はだんだんとその環境に適合していきます。

  • 他人からすれば悪臭が立ちこめている部屋でも、生活していればその臭いはだんだんと感じなくなっていく
  • 足の踏み場もないようなゴミだらけの場所でも、だんだんとその上を気にせず歩いて行けるようになっていく

劣悪な環境に慣れたとしても、一人暮らしであれば誰も注意する者はいませんし、そのままでも誰が来る訳でもないから片付ける必要はないと考えます。

場合によっては、誰にも迷惑をかけていないからこれでいいという視野狭窄に陥る場合もあるのです。

病気や事故が発生

たとえゴミ屋敷での生活に慣れたとしても、事故や病気は突然やってきます。

転倒事故や病気などにより、自分一人では動けなくなることや意識を失ってしまうということがあるのです。

ゴミ屋敷には様々な病気やケガのリスクがあることを説明しました。

それが実際に起こってしまったときには、もう自分だけでは何もできなくなっているのです。

異変に気付かれず死亡

ゴミ屋敷の中で異変が起こっても、誰も来ませんし、誰も気にかけません。

多少の音を立てたところで、ゴミ屋敷からは音が聞こえにくいので、あまり外には聞こえないでしょう。

ゴミ屋敷に住む人は元々孤立している人が多いので、音を立てても誰かが様子を見に来ることは中々ありません。

そして最悪の結果となって死臭や害虫が発生しても、もともとゴミ屋敷で悪臭や害虫が多いので誰も気にしません。

そうすると、孤独死をしても発見が遅くなり、腐敗が進んで、特殊清掃が必要なレベルのゴミ屋敷になるのです。

ゴミ屋敷での孤独死を防ぐための対策

ゴミ屋敷での孤独死の原因と防ぐための対策

孤独死が起きて、特殊清掃が必要な事態にまで至ると、その家の不動産価値は勿論のこと、周辺にまで影響してしまうことがあります。

ゴミ屋敷での孤独死となれば、残された遺族の対応は通常の病死などと比べて負担が大きくなります。

親族や周辺住民に迷惑は掛けたくない、そう考える人のために、ゴミ屋敷問題を解決するための対策についてご説明しましょう。

ゴミ屋敷を片付ける

まずは家の中のゴミを片付けましょう。

今まで長年に渡って溜めてきたゴミを一気に片付けるというのはとても大変です。

様々な種類の汚れがゴミの下から現れ、害虫が飛び出し、悪臭が立ちこめれば、途中で放り出したくなるのが普通です。

しかもゴミ屋敷にまでなっている場合には、ゴミ袋に詰めた後のゴミ捨ても大がかりなので、なかなか思うように片付けが進まないこともあるでしょう。

そこで、ゴミ屋敷の片付けは専門の片付け業者に依頼する方法がオススメです。

ゴミ屋敷の専門家が効率的に片付けてくれた上に、ゴミや不要品の回収まで含めて全てやってくれるので、最短でゴミ屋敷から卒業することができるでしょう。

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心身の状態を回復させる

ゴミ屋敷での近隣住民の孤独死を防ぐための方法

ゴミ屋敷が片付いたら、また家の中が元に戻ってしまうことを防ぐためにも、ゴミ屋敷になってしまった原因を取り除いてやる必要があります。

身体的な理由からゴミ出しが難しくなっているのか、精神的な疾患が原因で片付けられなくなっているのか、その原因は人それぞれです。

まずは心や身体の状態を把握して、ゴミ屋敷になってしまった原因を探り、専門家の意見も聞きながら、必要な福祉サービスの利用や、専門家の治療などを検討するようにしましょう。

見守りサービスの利用

ゴミ屋敷での親の孤独死を防ぐ方法

見守りサービスというのは、家族が離れて暮らしている場合などに、家族の状況を確認したり、場合によってはサポートしてくれるサービスのことを言います。

見守りサービスには主に5つのタイプのサービスがあります。

見守り方式サービス内容
訪問型実際にスタッフが定期的に訪問して安否確認をしてくれる
センサー型部屋や家電製品などにセンサーを設置して、感知すると通知をしてくれたり、逆に長時間にわたって何も感知しなかった場合には非常事態と判断して通知、またはスタッフが駆けつけてくれる
オート電話・オートメール型毎日決められた時間に電話はメール発信し、それに対して健康状態や安否などを回答することで確認できる
カメラ型カメラを設置することで遠隔地からも監視でき、緊急時には呼びかけや応答をすることができる
宅配型毎日指定の時間に食事を宅配する際に健康状態や安否の確認をしてくれる

一緒に住むことが難しかったり、毎日電話などで連絡することが難しかったりする場合には、こうした見守りサービスは安否の確認や緊急時の対応において非常に役に立つでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷脱出のためのゴミ捨て

近年孤独死が増えていることを踏まえ、ゴミ屋敷と孤独死の関係やその対策についてご説明してきました。

ゴミ出しができなくなってからゴミ屋敷になってしまうのはあっという間です。

ゴミ屋敷になってしまえば、孤独死につながる要因がどんどんと増えてしまいます。

ゴミ屋敷で一人暮らしをしている方が身近にいるようでしたら、早めに対処してあげた方が良いでしょう。

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是非、まずはお気軽にゴミ屋敷バスター七福神へご相談ください!

この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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