皆さんは、自宅を片付ける際にどのようにして食器を処分していますか? プラスチックや陶器といった割れ物など、食器を捨てるのは意外と大変ですよね。正しい食器の処分方法について、よく分からないという人も多いでしょう。
そこで今回は、食器の種類や捨て方、意外と知らない処分方法などについて解説していきます。本記事を読むことで得られる具体的なメリットは、主に下記の3つです。
- 食器の正しい捨て方や処分方法が分かる
- 捨てる以外の処分方法も把握できる
- 食器の処理に困ることがなくなる
本記事を参考に、食器の正しい処分方法を知りましょう。
食器やグラスは何ごみ?素材別の捨て方
食器やグラスは、使われている素材ごとに捨て方や処分方法が違います。食器やグラスには、基本的に以下の素材が使われています。
- 木
- メラミン樹脂
- 陶器
- 金属
- ガラス
- プラスチック
上記の素材ごとにどういった捨て方をすれば良いのか解説していきます。
木製・メラミン樹脂製の食器・グラス
木製やメラミン樹脂製の食器・グラスは、基本的に燃えるごみとして処分します。普通にごみ袋に入れて燃えるごみの日に出すだけなので、比較的捨てやすい部類のごみです。ただし、自治体によってルールが異なる場合もあるので、念のため地域のごみ分別ガイドラインを確認しておくことをおすすめします。
大皿も基本的には燃えるごみとして処分しますが、直径30cmなど自治体の規定サイズを越える場合には粗大ごみ扱いとなる場合があります。また、紙皿や紙コップのような紙製の食器は、古紙ではなく燃えるごみ扱いで捨てましょう。紙製の食器は表面にコーティングされているため、古紙回収の対象外です。
陶器製・ガラス製の食器・グラス
陶器製やガラス製の食器・グラスは、一般的に燃えないごみとして分類されます。これらは割れやすい素材のため、処分する際は安全面に配慮する必要があります。
ごみ収集業者がケガをしないよう、必ず新聞紙や厚紙で食器・グラスを包んでから捨てましょう。ごみ袋に「ワレモノ」などと明記するよう、ルールを定めている自治が多いです。ルールは自治体ごとに異なるため、お住まいの地域の自治体公式サイトなどで、ごみの処分方法を事前に確認しておくことが大切です。
一般に、燃えないごみの収集日は週1回や月2回など少なめなので、急いで捨てたい人はごみ出しの日程にも注意しましょう。
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金属製の食器・グラス
金属製の食器・グラスは、一般的に金属ごみとして分類されます。しかし、自治体によっては燃えないごみとして扱われる場合もあるため、注意が必要です。また、直径30cmまたは50cmを超える大きなサイズの食器・グラスは、金属ごみではなく粗大ごみに分類されることがあります。
金属製の食器で代表的なものには、ステンレス、アルミニウム、チタンなどがありますが、金属の種類を問わず金属ごみや燃えないごみ扱いとなります。袋や箱などでまとめてからごみ収集場所に出すだけなので捨て方は簡単ですが、収集日の回数が月2回など少ないことが多いので計画的に捨てましょう。
プラスチック製の食器・グラス
プラスチック製の食器・グラスは、地域によって燃えるごみとプラスチックごみのいずれかで処分します。お住まいの自治体によって区分が異なるため、事前に自治体ホームページやごみ出しガイドブックでチェックしておくことが重要です。
プラスチック製の食器は軽くて割れにくいので、小さな子どものいる家庭などではプラスチック製のお皿や食器をたくさん持っているケースが多いです。一度にまとめて捨てたい場合でも、ごみ袋に入れるだけで簡単に捨てられるのがプラスチック製食器のメリットといえます。
他の素材と同様に、一辺30cmまたは50cmを越えると粗大ごみ扱いになる可能性があります。
サイズが大きい食器の捨て方
直径30cmまたは50cm以上など自治体の規定を超える大きなサイズの食器は、通常とは違う粗大ごみとして処分しないといけない場合があります。住んでいる地域の自治体公式サイトを確認して、サイズの大きい食器の処分方法を調べましょう。
粗大ごみに該当する場合は、自治体ごとの粗大ごみ回収窓口にごみ回収を依頼してください。回収費用と粗大ごみの排出場所を確認し、回収予約日を決めてもらいます。年末年始や春の新生活シーズンは粗大ごみの予約が殺到しやすく、1か月以上先まで予約が埋まっている場合もあるため日程に余裕をもって依頼しましょう。
予約日までにコンビニなど指定販売店で粗大ごみの処理券を購入しておき、捨てる食器に張り付けます。当日の朝、指示された場所に食器を出しておくと回収しに来てもらえます。
食器の捨て方は自治体ごとにどう違う?
ここからは、自治体ごとに違う食器の捨て方について、3つの地域を例にして解説していきます。
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大阪市・食器の捨て方
大阪府大阪市では直径30cm以下の食器は普通ごみ扱いです。素材が紙やプラスチック、金属、木、せともの、ガラスなど、素材を問わず普通ごみとなります。しかし、せとものやガラスの場合は割れる恐れがあるため厚紙に包んでから袋に入れ、マジックペンなどで「キケン」と明記してから出してください。
直径30cmを越える食器は粗大ごみ扱いです。なお、大阪府のホームページによると直径30cm以下の食器でも一度に大量に出すと収集にきたし、粗大ごみ扱いとなる場合があるとされています。普通ごみで食器を捨てたい人は、少量ずつ排出しましょう。
大田区(東京都)・食器の捨て方
東京都大田区の場合、ガラス製や陶器製の食器は新聞紙などで包んで「キケン」と記載してから、90L以下のフタの付いた容器や透明または半透明の丈夫なごみ袋に入れて不燃ごみの日に出すよう定められています。大田区の不燃ごみ収集日は、月に2回です。
金属製食器も同じく、不燃ごみとして捨てるように決まっています。素材が紙や木、プラスチックの食器は可燃ごみ扱いになり、週2回の収集日に出します。
なお、一辺の長さまたは直径がおおむね30cm以上の食器は、素材を問わず粗大ごみとして出す手続きが必要です。
横浜市・食器の捨て方
神奈川県横浜市では、50cmを越える食器は粗大ごみ扱いです。ガラスや陶器などワレモノの食器は新聞紙や厚紙などで包み、「ガラス」「陶器」など品物名を記載して週2回の燃えないごみとして捨てないといけません。
紙や木、プラスチックの食器は燃やすごみとして、透明または半透明の袋にまとめて週2回の収集日に出します。金属製の食器は「小さな金属類」に区分されますが、30cmを越えると粗大ごみ扱いになる点に注意しましょう。
食器をごみとして捨てない!6つの処分方法
食器の処分方法は、ごみとして捨てるだけではありません。ここでは、食器をごみとして捨てない処分方法をご紹介していきます。具体的な処分方法としては、下記の6つが挙げられます。
- 家族や友人などに譲る
- フリマアプリで出品する
- バザーやフリマで出品する
- 自治体やNPOなどに寄付する
- ネットオークションに出品する
- リサイクル業者に買い取りしてもらう
食器の分別が面倒な人や、捨てるのはもったいないと感じる人はぜひ参考にしてみてください。それでは1つずつチェックしていきましょう。
家族や友人などに譲る
家族や友人などに、食器を購入する予定の方はいませんか? 一人暮らしを始めたり、結婚したりする人は新生活準備で食器を欲しがっている場合があるので、連絡を取ってみるのもひとつです。
ただし、食器のデザインやサイズは好みが分かれるので、相手に押しつけないよう注意が必要です。使用・未使用やデザイン、サイズなどをしっかり確認してもらい、本当に欲しがっている場合のみ譲りましょう。
譲る前に、ひび割れや黄ばみがないか十分に確認するのがマナーです。配送する場合には割れないよう1枚ずつ新聞紙などできちんと梱包し、緩衝材を詰め込んでから送りましょう。送料をどちらが負担するかも、事前に決めておくとスマートです。
フリマアプリで出品する
メルカリやラクマ、PayPayフリマなどCMでも話題のフリマアプリを使えば、5分程度で簡単に食器を出品できます。ブランド食器やアンティーク系食器などは人気があり、たとえばメルカリでは伊万里焼や備前焼などの皿が3000円前後から出品されています。
出品手順は簡単で、アプリにユーザー登録してから食器の写真を撮影し、商品説明や販売価格などを入力してから出品します。購入希望者が現れたら自分で梱包して発送し、自分と相手が互いに評価を入れ合って取引完了です。
配送中に食器が割れるクレームやトラブルにつながるため、プチプチの梱包材などでしっかり包んでから配送業者に渡しましょう。商品画像の添付や細かい商品説明を記載するのも、トラブル予防の基本です。
フリマアプリの注意点は、すぐに購入希望者が現れるとは限らないことです。購入希望者がいなければ、いつまでも食器を処分できないため急いで捨てたい人には向きません。
バザーやフリマで出品する
地域で開催されているバザーやフリーマーケットに、出品してみるのも良いでしょう。食器を購入してくれるお客様と直接対面できるため、楽しくコミュニケーションを取りながら食器を処分できます。
ただし、バザーやフリマへの出店手続きや食器の運搬、値段設定など、事前の準備には手間がかかります。当日の運搬やお店番など、なにかと人手が必要になるので手伝ってくれる人も連れていくのがおすすめです。お店の出店料を支払わないといけない場合もあるため、主催している団体に確認しておきましょう。
対面でコミュニケーションを取るのが好きで、急いで食器を捨てる必要がないのであれば、レクリエーションを兼ねてバザーやフリーマーケットに出品するのもひとつです。
自治体やNPOなどに寄付する
住んでいる地域の自治体やNPO団体などで、食器の寄付を受け付けている場合があります。寄付した食器は災害の支援物資やリサイクル、海外支援などに再利用されるので、社会貢献しながら片付けられる一石二鳥の方法です。
たとえば、ECO Trading不用品宅配回収やリボーンプロジェクトでは、ブランドや化粧箱の有無を問わず食器の寄付を受け付けています。寄付の際には各団体のホームページなどから、送付時の注意事項をチェックしましょう。食器が割れないように1点ずつ新聞紙で梱包してから緩衝材を入れるなど、条件が記載されています。
寄付するときの送料は自己負担で、手持ちの段ボール箱や団体指定の専用回収キットなどに食器を詰め込んでから指定の配送業者に集荷を頼みます。食器だけでなく、衣類やぬいぐるみ、文具など受け入れ可能な物品を一緒に寄付できます。
ネットオークションに出品する
ヤフオク!や楽天オークション、モバオクなどのネットオークションを利用すれば、いらない食器を処分してお金に変えることができます。ネットオークションは個人間取引である点がフリマアプリと似ており、手順もフリマアプリとほぼ同じです。食器の写真を撮影して商品説明や最低価格などを設定してからオークションに出品し、落札されたら食器を梱包・発送します。
ネットオークションとフリマアプリの大きな違いは、落札価格がオークション方式で確定するところです。ブランド食器やアンティーク系食器はネットオークションでも人気があるため、高額で売れる可能性があります。購入希望者が殺到して落札価格が上がれば、思わぬ高額収入が期待できます。
ただし、出品してもなかなか売れない可能性もあるため、すぐに食器を処分したい人にはあまり向いていません。処分を急いでいない人や、いくらで落札されるかゲーム感覚で楽しみたいという人は検討してみましょう。
リサイクル業者に買い取りをしてもらう
リサイクルショップに食器を買い取ってもらえば、お小銭稼ぎをしながら環境にも配慮した処分が可能です。未使用品や状態の良い人気ブランドの食器を処分したい場合に、とくにおすすめです。
ブランド品や名匠の作品であれば、高額査定が期待できます。エルメスやマイセン、ロイヤルコペンハーゲン、景徳鎮、大倉陶園などはとくに人気です。外箱に入れたり同ブランドの食器をセット売りしたりすると、買い取り価格が上がる可能性が高まります。また、新品未使用などであればノーブランド品も買い取ってもらえることがあるので、試してみる価値はあります。
食器をリサイクルショップに直接持ち込むこともできますが、量が多ければ出張・宅配買取が便利です。電話やインターネットで買い取りを依頼し、買い取り金額の見積もりをお願いします。その後、自宅に送られてくる配送グッズに食器を詰めて送り返します。この際、身分証明証のコピーが必要です。
食器の捨て方Q&A
食器の捨て方について、よくある疑問に回答します。
割れている食器はどうやって捨てると良い?
割れた食器を処分する際は、安全面に十分注意を払う必要があります。割れた食器を素手で扱うとケガをしてしまうため、トングや軍手で破片を拾い集めるか、ほうきとチリ取りで片付けるのが安全です。目に見えない破片が床に散っている可能性があるときは、ガムテープを床にくっつけて破片をしっかり取り除きましょう。
割れた食器は、必ず厚紙や新聞紙に包んでから捨てましょう。ごみ収集業者がケガをしないよう、包んだ後のごみ袋に「ワレモノ注意」「キケン」などと記載しておくと安全に処理してもらえます。
自治体によっては、割れた食器の処分方法に特別なルールがある場合もあります。お住まいの地域のごみ処理ガイドラインを確認し、指示に従って処分することが大切です。
お食い初めの食器はどうやって捨てるべき?
お食い初めの食器は、思い入れもあってごみとして捨てづらい人も多いでしょう。縁起物なのですぐに処分するのは好ましくないともいわれますが、役目を終えて置き場所に困っているのであれば処分してかまいません。
お食い初めの食器は木製や陶器製のものが多く、素材を確認して地域のごみ区分に従って捨てましょう。縁起物を捨てるのが忍びないと思う人は、お清めの塩を振ってから白い半紙で包んで捨てると罪悪感が和らぎます。
お食い初めの食器はフリマアプリやリサイクルショップに出しても需要が低く、「赤ちゃんの使う初めての食器は自分で買いたい」と思う人が多いため売れない可能性が高いです。漆塗りなどの高価な食器であれば、買い手が見つかるかもしれません。
お食い初めの食器を神社でいただいた場合は、使用後に神社への奉納という形で引き取ってもらえることもあるので確認しましょう。
大量の食器を捨てる良い方法は?
遺品整理や引越し前に何十枚もの食器を処分する場合、自力ですべて捨てるのは大変です。複数の素材やサイズの食器が混在していると分別だけでも時間や手間がかかりますし、収集日のスケジュールを把握するだけでも一苦労です。
大量の食器を捨てるなら、不用品回収業者に依頼するのが便利です。自分で分別する必要がなく、運び出してトラックに積み込んでくれるので自分は見ているだけですべての作業が完了します。
即日回収な業者もあり、食器以外の不用品の回収も同時に頼めることが多いです。大量の食器と一緒に他の不用品も片付けたい人には、とくに便利な選択肢といえるでしょう。ただし、業者選びの際は悪徳業者に注意して、料金や評判、営業に必要な許可の有無を十分に確認して信頼できる業者を選ぶことが大切です。
大量の食器回収もゴミ屋敷バスター七福神にお任せください
大量の食器の処分なら、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください。
遺品整理や引っ越しなどで出た大量の食器を、一度に捨てたいと思っていても自治体のごみ収集では少量ずつしか収集してもらえない場合があります。「急いで捨てなければいけないのに、このままでは間に合わない」とお困りのお客様は少なくありません。
ゴミ屋敷バスター七福神なら、お電話や問い合わせフォームからのお問い合わせにより24時間年中無休で即日回収が可能です。もちろん、食器だけでなく不要な食器棚や冷蔵庫、日用品などさまざまなものの回収を受けつけています。
回収した不用品のなかで市場性の高い物品があれば、買い取りもセットで行って売却金額を不用品回収料金からお値引きします。
不用品回収業者の費用
一般的な不用品回収業者のトラック積み放題プラン費用は軽トラック1台25000~40000円、2tトラックで80000~100000円が相場です。食器だけでなく大型家具・家電の回収も依頼する場合、状況に応じてクレーン車などの手配費用がかかる可能性があります。
ゴミ屋敷バスター七福神では、ワンルーム相当の軽トラ・パッケージプランを19800円(税込)~でご提供しています。より不用品が多い場合にはハイエース(1tトラック)パッケージプラン79800円(税込)~がお得で、ちょっとしたごみ屋敷でもこのプランなら対応可能です。
他社では請求されることが多い出張料や車両代、特急料金、深夜料金などは、ゴミ屋敷バスター七福神では請求しません。回収するものの量や解体作業の有無、付近の駐車場の利用可否などにより詳細な料金は異なるため、事前に見積もりを行うことをおすすめします。
見積もりを無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
食器の捨て方は使われている素材ごとに異なり、自治体ホームページなどからごみの区分を調べて正しい方法で捨てることが大切です。
捨てるだけでなく、人にあげたりフリマアプリ・ネットオークションに出品したり、リサイクル業者に売却したりといった選択肢もあります。捨てたい食器の量や種類、急いで捨てる必要があるかなどを考慮して自分に合った処分法を選びましょう。
大量の食器を今すぐ手軽に捨てたい人は、不用品回収業者の利用がおすすめです。食器以外にも、不用な家具や家電、日用品などもまとめて回収できるのが不用品回収業者のメリットです。電話や問い合わせひとつで最短即日回収も可能なので、気軽に見積もりを頼んでみましょう。ゴミ屋敷バスター七福神は、お見積もり無料で皆様のお問い合わせをお待ちしています。