「ペットのいる状態でのゴミ屋敷を掃除する方法を知りたい」
「ペットを多頭飼育しているゴミ屋敷にはどんなリスクがある?」
「ペットを飼っている部屋をゴミ屋敷化させないためにできることとは?」
ここでは、ペットとゴミ屋敷について上記のようなお悩みを抱えている際の解決法をご紹介します。
ゴミ屋敷や汚部屋にはゴミが散乱していることが多いですが、そのような環境の中でペットを飼育していると排泄物による悪臭など新たな問題も出てきやすいです。
自力で掃除する方法やゴミ屋敷を放置するリスクなどを押さえ、ペットにとっても気持ちよく過ごせる空間を取り戻せるようにしましょう。
目次
ゴミ屋敷でペットを飼育する6つのリスク
ゴミ屋敷でペットを飼っている場合、掃除や片付けが大変になるだけでなくその他にも様々なリスクがあります。
部屋が汚れて悪臭が発生する以外に、以下のようなことも起こり得るのです。
ストレスからよく鳴くようになる
ゴミであふれた汚部屋で過ごしていると、人だけでなくペットにも悪い影響が出てきます。
部屋の中で自由に過ごせなくなることからストレスが溜まり、よく鳴くようになるのです。
深夜や早朝問わず頻繁に鳴くようになると近隣住民から苦情が出てしまい、最終的に引っ越さなければならない場合もあります。
また、ペット禁止の部屋でペットを飼っていることが知られることで、強制退去や敷金を追加で請求される恐れもあります。
ペットが鳴くということは、何か訴えていることがある証拠です。
ゴミ屋敷に住み続ける生活から抜け出し、ストレスなくペットと過ごせる空間を取り戻すことが大事です。
ペットの健康状態が悪くなる
ゴミ屋敷や汚部屋でペットを飼っていると、ペットの健康状態も悪くなっていきます。
埃やカビを吸い込んで病気を発症したり、ダニにより皮膚病を患うこともあるので気を付けたいです。
その他、空腹を感じたときに部屋の中にある生ゴミや腐った物などを食べてしまう場合があります。
ペットには毒であるチョコレートなどをうっかり食べてしまい、命を落とすケースもあるので危険です。
このように、ゴミ屋敷状態は人だけでなくペットにも悪影響が大きいことが分かります。
家族として迎え入れたペットと快適に過ごすため、健康状態が悪くなるような汚部屋で生活するのはやめましょう。
ペットの糞尿による悪臭が発生しやすくなる
ペットを飼っているゴミ屋敷では、糞尿により発生する悪臭が更に強くなります。
ゴミ屋敷で暮らすペットはトイレトレーニングのしつけをされていない場合が多いため、部屋の色々なところで用を足してしまうのです。
その結果、部屋中に糞尿がある状態になり、悪臭が発生します。
ペットの排泄物による悪臭はそう簡単に取れるものではなく、ひどくなると家の外にまで臭いが漏れてしまうことがあります。
近隣住民から悪臭がひどいと苦情が来る可能性があるので、状況が悪化する前にペットの飼い主はきちんと対処する必要があるのです。
掃除などせず放置していると、近隣住民から管理会社に連絡が行き、退去するよう言われてしまう場合もあるのでよく理解しておきましょう。
動物愛護法違反とみなされることがある
ゴミ屋敷や汚部屋でペットにとっても良くない環境で生活していると、動物愛護法違反とみなされる場合もあるので注意しなければなりません。
ペットが快適に過ごせる環境を整えられていないことから飼育放棄にあたり、動物愛護法違反に該当する恐れがあるのです。
劣悪な環境でペットを飼育することは、虐待と同じであるとみなされるのです。
動物愛護法に違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されることがあります。
ゴミ屋敷などでペットを飼育している状態も虐待にあたるため、その点をよく理解してペットの住環境を整える必要があるのです。
家屋の劣化を招く
ゴミ屋敷でペットを飼い続けていると、家屋の劣化を招く場合もあります。
前述しました放置されたペットの排泄物により、床や壁、柱が傷み、腐食することがあるのです。
家屋の劣化がひどいと、リフォームが必要になったり家屋が倒壊する危険性も出てきます。
長年劣悪な環境でペットを飼ってきたようなゴミ屋敷は、最終的に住めない家となってしまうことがあるのです。
原状回復費用が高額になる
ゴミ屋敷や汚部屋でペットを飼育していると、原状回復費用が高くなる場合があります。
ペットの排泄物が床に染みついてしまう、悪臭が取れないなどの事態を招き、最終的に物件を丸ごとリフォームしなければならないこともあるのです。
状況によっては数百万円という原状回復費用が発生する場合があるので、大事となります。
ペットを飼うと決めた飼い主として責任をもつため、またひどい状態になり多大な費用がかかることにならないようにするため、ゴミ屋敷を片付けることが重要です。
ペットのいる汚部屋を自力で掃除する方法
ゴミ屋敷や汚部屋にはあらゆるゴミや食べかすなどが存在していることが多いですが、ペットを飼っている場合はさらに掃除が大変になります。
ペットのいる汚部屋をどのように掃除していけば良いのか、ここでは自力で対処する際の手順を解説します。
ペットのいる汚部屋を自力で掃除する場合、以下の手順で進めていきましょう。
- マスクや作業着を用意して着用する
- 分別しながらゴミを捨てていく
- ペットの排泄物などを処理する
- 部屋の消毒・消臭を行なう
手順ごとにどのように掃除を進めていくのか、具体的にみていきます。
マスクや作業着を用意して着用する
ペットのいる汚部屋には、ペットの毛や糞尿などがそのまま放置されている可能性があります。
そのため、掃除を始める際にはマスクや作業着が必要です。
マスクや作業着を着用して掃除を行なえば、悪臭を吸い込まずに済むだけでなく細菌が体内に入るのも防ぐことができます。
作業着には、汚れても良い服やエプロンなどを活用してみてください。
マスクや作業着を用意する他、手に汚れが付着しないようゴム手袋の準備も忘れないようにしましょう。
ゴム手袋は、使い捨てのものを何枚か用意しておくと、汚れたときに適宜新しいものに交換しながら掃除を進めていくことができます。
分別しながらゴミを捨てていく
マスクや作業着、ゴム手袋の着用が完了したら、いよいよゴミ屋敷の掃除に取り掛かります。
このとき、必要な物と不要な物とに分別しながら、不要な物はどんどんゴミ袋に入れていきましょう。
日ごろ使っている生活用品や貴重品は必要な物なので、一ヵ所に固めておいて間違って捨ててしまわないようにしておくのがポイントです。
長く使っていない物については、今後も使うかわからないため思い切って処分することでゴミを減らしていくことができます。
不要な物は、自治体のゴミ分別ルールに従ってゴミ袋に入れてください。
分別方法がわからない不用品については箱などにまとめておき、あとで捨て方について考えると良いです。
ペットの排泄物などを処理する
ゴミを捨てていくと少しずつ汚部屋にある物が減っていきます。
しかし、ペットを飼っている場合は、排泄物がそのまま放置してあることが考えられます。
多頭飼育になると、排泄物の量も多くなるでしょう。
ペットの排泄物を片付ける際、固まった糞はスコップですくってゴミ袋に入れます。
時間が経過し粉状になっている糞は、ほうきで集めてゴミ袋に入れていってください。
また、床にこびりついてしまった糞は、ヘラやブラシを使って取り除きます。
【併せて読みたい記事】
犬のおしっこ臭を消したい!ソファ、フローリングにはクエン酸?重曹?
部屋の消毒・消臭を行なう
ゴミや不用品、ペットの排泄物を無事に片付けられても、これでペットのいるゴミ屋敷清掃が終わったとは言えません。
最後に、部屋の消毒や消臭をしっかり行なっていく必要があります。
この作業が一番大変で、重労働です。
部屋の色々なところに悪臭や雑菌が付着しているので、徹底的に対処していかなければなりません。
消毒については次亜塩素酸ナトリウムを用意し、水で薄めてスプレーで吹きつけていきます。
部屋の消臭には、クエン酸か重曹、お酢が活躍します。
水とスプレーボトルを用意して消毒剤や消臭剤を作り、部屋の壁や床に吹き付けていってください。
ペットのいる部屋をゴミ屋敷化させないためのポイント
ペットのいる部屋がゴミ屋敷になると、ただゴミで溢れているだけでなく排泄物により悪臭や細菌が発生する場合があります。
そこで、ペットのいる部屋をゴミ屋敷化させないよう、ペットと向き合っていきましょう。
責任をもってペットを飼育するため、以下に挙げるポイントを押さえておいてください。
ペットのトイレトレーニングをしっかり行なう
ペットのいるゴミ屋敷では、排泄物による悪臭が目立ちます。
そこで、ペットを迎え入れたときにしっかりとトイレトレーニングを行ないましょう。
トイレの場所を覚えてもらえるよう、しつけを始めます。
トイレトレーニングは根気のいるしつけですが、ペットと飼い主の両方が気持ちよく過ごせるようにするためにもきちんと行なってください。
トイレトレーニングが完了すると、ペットは決まったところで排泄してくれるので、部屋のあちこちに排泄物があるという状態を避けることができます。
里親制度を利用する
ゴミ屋敷や汚部屋状態でペットが快適に過ごせないだろうという状況であれば、里親制度を利用して飼っているペットの引き取り手を探す方法があります。
ペットと離ればなれになるのは飼い主として心苦しいですが、ペットに健やかに過ごせるように検討してみると良いです。
里親制度に関しては、各都道府県の動物愛護センターに問い合わせると詳細を教えてもらえます。
ゴミ屋敷から抜け出せない、ペットの健康面が心配だというときは、里親制度の利用も考えてみましょう。
参照:PECO ペットの里親制度ってどんなもの? ペットの里親になるメリットと注意点
避妊・去勢手術を受ける
ペットのいるゴミ屋敷では、多頭飼育である環境が多くなっています。
ペットが増えるとその分排泄物の量も多くなるので、環境は悪くなっていくばかりです。
また、多頭飼育のなかで交尾によって新たに子どもが生まれることもあるため、ペットの避妊・去勢手術は飼い主の責任としてきちんと行なっておきましょう。
多頭飼育でなくても、避妊・去勢手術をしておくとマーキング行動を抑えられるので清潔な部屋を保つことができます。
ペットのいるゴミ屋敷清掃を専門業者に相談するメリット
ペットのいるゴミ屋敷を掃除するには、自分で行なう方法以外に専門業者であるゴミ屋敷清掃業者に依頼することも可能です。
ゴミ屋敷清掃業者のメリットを2つ挙げるので、自力での掃除が難しい場合は利用を検討してみてください。
ゴミの分別から排泄物の処理まですべて引き受けてくれる
ゴミ屋敷清掃業者は、汚部屋の中にあるゴミを分別・回収までしてくれると同時に、ペットの排泄物も処分してくれます。
汚部屋の状況は人によってそれぞれですが、あらゆる状況に対応しているのがゴミ屋敷清掃業者です。
ペットの排泄物がうまく処理できない、ゴミの分別が苦手、ゴミが多すぎて一人では手に負えないなどの困り事にもスピーディーに対応してくれます。
ゴミ屋敷や汚部屋を手間をかけずに確実にきれいにしたいというとき、頼りになるのがゴミ屋敷清掃業者です。
ペットの排泄物により臭いを確実に除去してくれる
ペットのいる汚部屋には、ペットの排泄物による臭いが強烈に残っている場合が多いです。
そのようなとき、ゴミ屋敷清掃業者は特殊清掃というサービスにてペットの排泄物の臭いを確実に取り除いてくれます。
中にはペットの消臭を専門で行なっている業者もあるので、ペットの排泄物特有の臭いを完全に消し去ることができます。
排泄物の量が多く、すでに悪臭が発生しているような場合は、プロに頼んで解決してもらうのがおすすめです。
リフォームよりも安く済む
ゴミ屋敷でペットを飼っていると、その状況によっては家屋そのものがダメージを受けており、大規模なリフォームが必要になる場合があります。
リフォームとなると数百万円の費用が発生することが多いため、ペットのいる部屋をゴミ屋敷にしてしまった代償はとても大きいです。
一方、ゴミ屋敷清掃業者に片付けや特殊清掃を依頼した場合、リフォームよりも安い費用で原状回復してもらえます。
ペットのいる部屋がゴミ屋敷になってしまったときは、一度ゴミ屋敷清掃業者に相談して現状を見てもらいましょう。
ペットがいるゴミ屋敷は早急に対処することが肝心!自身での解決が難しいときは専門業者に相談を
ペットのいるゴミ屋敷となると、そうでないところに比べてペットの排泄物による影響が大きいため、掃除や片付けにも労力が伴います。
自力で掃除をする方法がありますが、すでに一人では対処しきれないほど状況が悪化していることもあります。
そのようなときは、ゴミ屋敷清掃業者に相談して一度現場に来てもらいましょう。
日々様々な現場に向き合っている業者なので、自身のゴミ屋敷についても気軽に相談できます。
自力での掃除が難しいときは、専門業者の力を借りてきれいな部屋を取り戻しましょう。