ゴミ屋敷になってしまう心理状態とは

近年、全国的に社会問題にもなっている「ゴミ屋敷」。

ゴミや不用品が足の踏み場もないくらい積み重なり、「どうやって人が生活しているのだろう」と疑ってしまうほど酷い状態のゴミ屋敷も少なくありません。

害虫が繁殖し、耐えられないほどの悪臭を放つほど不衛生な環境になるほどゴミを溜め込んでしまうのは、ただ「片付けるのが苦手」「片付けが面倒」といった、単純な原因だけではありません。

ゴミ屋敷になってしまうのは、心理的な原因が大きくかかわっていることが多いです。

今回は、ゴミ屋敷になってしまう人の心理状態傾向・特徴についてまとめています。

最後には、ゴミ屋敷にならないための解決策もご紹介していますので、決して他人事だとは思わずに、チェックしてみてください。

ゴミ屋敷を作る心理とは

目次

ゴミ屋敷になってしまう人に多い心理状態

ゴミ屋敷になってしまう原因は人の心理が大きく影響していることがあります。

まずは、ゴミ屋敷に住んでいる人はどのような心理であるか紹介します。

ゴミ屋敷になる心理①片付け、掃除をしたくない

部屋の片付けや掃除をしたくないという心理の人は、ゴミを捨てること自体苦手にという心理になっている人が多いです。

「使ったものを元の場所に戻す」といった習慣が付いていないと、1度頑張って片付けたとしてもすぐに散らかってしまいがちです。

ゴミをゴミ袋にまとめたとしても、袋が何個も部屋のなかに溜まっているというのも、ゴミ屋敷にはよく見られる光景です。

また、掃除が苦手な場合だと、部屋の中にホコリや食べかすがどんどん溜まり、不衛生な状態となってしまいます。

頭のなかでは「片付け、掃除をしなきゃ」と思っていても、「明日から」「今度」など何かと理由をつけて先延ばしにしてしまう心理になりがちです。

どんどんゴミが溜まっていくとその環境に慣れた心理状態になってしまい、気づいたらゴミ屋敷化してしまうケースも少なくありません。

ゴミ屋敷になる心理②片付け、掃除をする時間がない

日々の仕事などが忙しく時間に追われている人は、片付けや掃除をする行為を二の次に回してしまう心理になりがちです。

朝から深夜まで仕事をしている人は、ゴミをまとめて出す時間さえない場合もあります。

とくに単身者や1人暮らしの高齢者の場合は、他にゴミ出しをしてくれる人がいないため、片付けや掃除がおろそかにしてしまう心理になりがちです。

掃除をおろそかにしてしまう心理になっていない場合でも、ゴミを出す時間がなければ、いずれゴミ屋敷になってしまう可能性があります。

深夜勤務をしている場合は、生活リズムがゴミ収集の時間に合わないことから、ゴミを捨てるタイミングがとれないことが原因の場合も多いです。

ゴミ屋敷になる心理③もったいない精神が強い

ゴミ屋敷になる心理とその訳

ものを大切にする「もったいない精神」という心理は、決して悪いことではありません。

まだ使えるものを大事に使うことは、むしろ立派なことです。

しかし、今使う予定がないものを「いつか使うかもしれない」という心理が働いて、なんでもかんでも取っておくのは、ゴミ屋敷におちいってしまう原因にもなりえます。

「もったいない精神」の度が過ぎてくると、賞味期限が過ぎて食べられない食品や、お弁当の殻、いつ飲んだか分からない開封済みのペットボトルまで捨てられなくなってしまうことがあります。

すると、結果的にゴミが捨てられない心理になってしまい、ゴミが部屋中を埋め尽くし、ゴミ屋敷化してしまうのです。

ゴミ屋敷になる心理④孤独感が強い

社会や他人の関わりをもたず、孤独感が強い心理状態で生活しているのも、ゴミ屋敷になりやすい大きな原因です。

誰とも会わず、話もしない暮らしをしていると、ゴミが溜まっていることを誰も指摘してくれません。

こういった孤独な生活をしていることで、ゴミに溢れた部屋での生活が当たり前になってしまうのです。

また、配偶者に先立たれ1人暮らしになった高齢者は、寂しいといった心理からゴミを集めてしまうケースも少なくありません。

孤独感による精神・心理的なストレスを紛らわすために、ゴミで囲まれた生活を送り、ゴミ屋敷に至ってしまいます。

ゴミ屋敷になる心理⑤精神的・心理的な疾患を患っている

ゴミ屋敷になってしまう心理の病気

精神的・心理的な疾患が原因で、片付けたくても片付けられない人も少なくありません。

代表的な病気としては、「ADHD」「うつ病」「セルフネグレクト」「アスペルガー障害」などがあります。

こういった病気を患っていると、普通なら簡単にできる片付けが難しいため、部屋がどんどん散らかってしまいます。

決して片付ける意思がないわけではないのにゴミを溜めてしまう心理状態は、かなり苦しいものです。

ゴミ屋敷になる心理⑥ゴミ出しルールがよく分からない

近年、自治体のゴミ出しルールが細分化されています。

ゴミの減量化や環境問題に起因したものですが、結果、ゴミ出しのルールがよく分からないという人も増えているようです。

かつては「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」程度の分類だったものが、より細かく分類している自治体も多いので、ゴミの分別のルールが分からなくなり、分からないからゴミを出せない。このような心理的な悪循環に陥ってしまい、ゴミを捨てることができない人もいます。

特に毎日忙しい場合、ゴミ出しルールを覚えることも負担になってしまいますので、結局は後回しにし続けてゴミを出せず、ゴミ屋敷となってしまうのです。

ゴミ屋敷になる心理⑦慢心によるゴミ屋敷化

汚い部屋ではあっても、「本気を出して掃除すれば綺麗にできる」との慢心がゴミ屋敷を招くケースもあります。

部屋の汚さは自覚しているものの忙しかったり、あるいは掃除のモチベーションが上がらないので掃除ができない。しかし、掃除を行えばすぐにでも綺麗にできる。

このような慢心ともいうべき心理状態が、やがてはゴミ屋敷をもたらすケースもあります。結局は掃除を後回しにしているだけでしかなかったり、あるいはまとめて掃除をとは思っていても、実際に掃除を行うシチュエーションになると、想像以上の部屋の汚さで心理的に参ってしまい、掃除ができずにゴミ屋敷を悪化させてしまうのです。

ゴミ屋敷になる心理⑧汚い部屋をデメリットだと思っていない

汚い部屋には様々なデメリットがあるのですが、家にいる時間が短い、あるいは自分自身のテリトリーだけは綺麗なので、ゴミ屋敷をデメリットだと思っていないケースもあります。

汚い部屋には異臭や不衛生など、自分自身だけではなく周辺にも迷惑を与えているのですが、家にいる時間が短かったり近所付き合いがないのでデメリット面に気付かないのです。

そのため、汚い部屋に対して「何とかしなければ」という心理が働かないのでいつまでも掃除をすることなく、やがてはゴミ屋敷化を招いてしまいます。

ゴミ屋敷になりやすい人の心理的傾向

ゴミ屋敷になりやすい人には、以下のような特徴があります。

  • 「やりっぱなし」が多い
  • 人を家に呼ぶことがほとんどない
  • 疲労が溜まり、家にいると休日でもやる気がわいてこない
  • 何かしようと思っても、つい後回しにしてしまう
  • ゴミを捨てる方法がわからない
  • 勤務時間と収集時間があわず、ゴミが捨てられない
  • 部屋にゴミ箱を置いていない
  • 「いつか使える」と考えてしまい、ものが全然捨てられない
  • 「もったいない」が口癖

これらの特徴にあてはまる項目が多いほど、ゴミ屋敷になってしまう可能性が高いです。

ただし、ゴミを片付けようと思っても片付けられない場合は、何らかの精神疾患が原因の場合もあります。
少しでもサインや不安を感じたら、一度医療機関を受診し、専門の医師に相談してみましょう。

心理的傾向①「やりっぱなし」が多い

掃除とは、いわば片付けです。

何かをした後に行うものですが、やりっぱなしにする傾向が強い人は、掃除そのものを行わない傾向が強いのでゴミ屋敷にしてしまいやすいです。

新しい物を買ってきて開封すればゴミが出ます。物を使うという目的だけしか考えられない心理状態とも言えますが、片付けをしなければゴミが堆積され、ゴミ屋敷化してしまいます。

心理的傾向②人を家に呼ぶことがほとんどない

人間は他人からの視線を意識しやすいです。そのため、他人が家にくる時には「綺麗にしなければ」という心理が働くのですが、家に来る人がいなければ、そのような心理が働くこともありません。

むしろどれだけ汚い部屋であっても、誰かに見られる訳ではないという心理から、掃除を疎かにし、ゴミ屋敷にしてしまう傾向にあります。

一人暮らしの家・部屋はパーソナススペースなので、汚い部屋にしても「誰かにみられるわけではない」との思いが働いてしまうのです。

心理的傾向③疲労が溜まり、家にいると休日でもやる気がわいてこない

毎日忙しい日々を送っていると、休日はまさに「休む日」になってしまいがちです。趣味やリフレッシュに時間を費やすのではなく、ただただ寝ているだけ。付かれているので何もやる気が起きないなど、アクティブな心理が働かない人もまた、ゴミ屋敷リスクが潜んでいます。

このタイプの人は、部屋が汚いとは分かっていても、毎日の疲れから掃除が行えず、部屋を綺麗にすることができずにゴミ屋敷化を招いてしまうのです。

心理的傾向④何かしようと思っても、つい後回しにしてしまう

何かをする時に後回しにしがちな人もゴミ屋敷リスクが潜んでいます。

なぜなら、このような心理状態になりやすい人は、掃除も後回しにしてしまいがちです。

部屋が汚いので掃除をしなければとは思っていても、「後で」「暇な時に」といった心理が働き、なかなか手を付けません。しかしその間にも部屋は汚くなりますので、後回しを続けた結果、ゴミ屋敷になってしまうのです。

心理的傾向⑤ゴミを捨てる方法がわからない

引っ越したばかりだったり、あるいは初めての一人暮らしの場合、ゴミの捨て方が分からないため、ごみを溜め込んでゴミ屋敷にしてしまうケースも見受けられます。

ゴミを捨てなければという心理は働くものの、肝心の捨て方が分からないのです。特に近年はゴミ出しルールが細分化してい増す。自治体はもちろんですが、マンションによっても独自のルールが制定されているのでゴミ出しのルールが把握できないのです。

さらには近所付き合いがないので尋ねる相手もおらず、いつまだ経ってもゴミを捨てることができないのです。

心理的傾向⑥勤務時間と収集時間があわず、ゴミが捨てられない

ゴミを捨てなければという心理はあるものの、ゴミ出しの時間に家にいないなど、ゴミ出しのルールと労働・勤務時間がマッチしていないことでゴミを出せず、ゴミを堆積させてゴミ屋敷化させてしまうケースもあります。

一般的に、ゴミ出しは朝までにと定めている自治体が多いです。つまり、朝仕事をしている、あるいは夜勤等で朝帰宅して寝ている人は、ゴミ屋敷リスクが高いことになります。

心理的傾向⑦部屋にゴミ箱を置いていない

自分の部屋にゴミ箱を置いていない人は、ゴミをそのままにしてしまう傾向にあります。

なぜゴミ箱を置かないのか、その心理は人それぞれです。

面倒という人、デザイン性が悪い、匂いの原因なので嫌だといった心理が考えられるのですが、ゴミ箱がなければゴミをまとめることができません。

心理的傾向⑧「いつか使える」と考えてしまい、ものが全然捨てられない

物を捨てられないタイプの人は、ゴミ屋敷リスクが高いです。

傍から見ればゴミ、あるいは不用品だとしても、「いつか使える」「何かに使える」「大切な人からもらった」等、物を捨てられないタイプの人は、物が増えていく一方です。

物を大切にする心理は悪くはありません。しかし、あまりにも過度にその心理が働いてしまうと、物が減りません。

単純な理屈ですが、捨てる物よりも入ってくる物が多ければ家の中・部屋は汚くなります。

心理的傾向⑨「もったいない」が口癖

「もったいない」と思うことが多い人もゴミ屋敷リスクは高いです。
こちらもやはり先に挙げたように、物を捨てないタイプの人が多いのですが、さらには捨ててあるゴミを持って帰ってくる傾向も見受けられます。
ゴミ収集場所に出ている他人のゴミを見て「まだ使える」「良い状態なのに捨てるのは勿体ない」といった心理が働き、自宅に持ち帰ってきてしまうのです。
ゴミを捨てないだけでもゴミ屋敷リスクは高いですが、さらに他人のゴミまで持って帰ってきてしまうとなればゴミ屋敷リスクもより高くなってしまいます。

心理的傾向⑩決まった場所にいることが多い

机の前、ベッドの上など部屋にいる時には決まった場所にいることが多い人もゴミ屋敷リスクが高いです。

このタイプの人は、自分が普段いる場所さえ良ければ、他が汚くとも気にならない傾向にあります。さらには「合理的に」との心理から、そこにいることで完結する環境を整えます。

例えばPCの前にいることが多い人は、手を伸ばせる位置にスマホの充電器やゴミ箱等、必要なものを配置して部屋の中を動かなくてよいようにします。

すると、自分の目の前以外が汚くなっても、生活に支障が出ていないので何もせず、ゴミ屋敷化を招くのです。

ゴミ屋敷になる心理を解決する方法

ゴミ屋敷の心理から脱出する方法

リスクを知る

ゴミを溜め込むと、ただ部屋が汚くなるだけでは済まされません。

害虫や悪臭が近隣トラブルを招いたり、溜め込んだゴミから出火して火災を引き起こしたりするリスクがあるのです。

また、ゴミ屋敷という不衛生な場所で生活することで、住人自身の健康状態や心理状態が悪くなる可能性もあります。

ゴミ屋敷がどれだけ重大な問題につながるのかをよく理解し、今の状態に危機感を持つことで、片付ける心理が働くきっかけにもなるのです。

できる範囲で、少しずつ片付ける

片付ける心理になったら、いるものを要らないものを仕分けていきましょう。

このとき、1日でどうにかしようとは決して思わず、少しずつ目標を決めて片付けていくことが大切です。

「今日はペットボトルだけ片付ける」「今日は玄関だけスッキリさせよう」など、無理のない目標を決めて、達成していくことが片付ける心理を継続するうえで大切になります。

友人や知人の力を借りられるのであれば、積極的に声をかけて応援を頼みましょう。

ゴミ屋敷清掃の業者に依頼する

自分ではどうにもならないほどゴミが溜まっている場合は、思い切ってプロの業者に依頼した方が早いです。

費用はかかりますが、数時間から数日の間にゴミ屋敷を解消することができますよ。

業者によっては、不用品回収と部屋の清掃も同時に依頼できるところもあるので、1日でも早く部屋をキレイにして新たな生活をスタートさせたい方は、業者依頼を検討してみましょう。

ゴミ屋敷になってしまう心理状態についてのまとめ

ゴミ屋敷と心理のまとめ

ゴミ屋敷にしてしまう心理として、掃除をしたくない・時間がない、もったいないと思いがち、孤独感の強さやゴミ出しのルールをよく分かっていなかったり、そもそもゴミ屋敷を悪いことだとは思っていないといった理由が考えられます。

また、やりっぱなしが多い人や家に他人を呼ばない人、何事も後回しにしてしまう人や物を捨てない人もゴミ屋敷リスクが高い人だと考えられます。

しかしゴミ屋敷は自分自身だけではなく、周辺環境にもリスク・デメリットをもたらしています。実際、火災がゴミ屋敷に引火して消化できなかったり、異臭で住民トラブルになった事例もありますので、ゴミ屋敷化を防ぐよう常日頃から自分の部屋に関心を持ち、心がけましょう。

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