ゴミ屋敷になってしまう心理状態とは

近年、全国的に社会問題にもなっている「ゴミ屋敷」。

ゴミや不用品が足の踏み場もないくらい積み重なり、「どうやって人が生活しているのだろう」と疑ってしまうほど酷い状態のゴミ屋敷も少なくありません。

害虫が繁殖し、耐えられないほどの悪臭を放つほど不衛生な環境になるほどゴミを溜め込んでしまうのは、ただ「片付けるのが苦手」「片付けが面倒」といった、単純な原因だけではありません。

ゴミ屋敷になってしまうのは、心理的な原因が大きくかかわっていることが多いです。

今回は、ゴミ屋敷になってしまう人の心理状態傾向・特徴についてまとめています。

最後には、ゴミ屋敷にならないための解決策もご紹介していますので、決して他人事だとは思わずに、チェックしてみてください。

ゴミ屋敷を作る心理とは

ゴミ屋敷になってしまう人に多い心理状態

ゴミ屋敷になってしまう原因は人の心理が大きく影響していることがあります。

まずは、ゴミ屋敷に住んでいる人はどのような心理であるか紹介します。

片付け、掃除をしたくない

部屋の片付けや掃除をしたくないという心理の人は、ゴミを捨てること自体苦手にという心理になっている人が多いです。

「使ったものを元の場所に戻す」といった習慣が付いていないと、1度頑張って片付けたとしてもすぐに散らかってしまいがちです。

ゴミをゴミ袋にまとめたとしても、袋が何個も部屋のなかに溜まっているというのも、ゴミ屋敷にはよく見られる光景です。

また、掃除が苦手な場合だと、部屋の中にホコリや食べかすがどんどん溜まり、不衛生な状態となってしまいます。

頭のなかでは「片付け、掃除をしなきゃ」と思っていても、「明日から」「今度」など何かと理由をつけて先延ばしにしてしまう心理になりがちです。

どんどんゴミが溜まっていくとその環境に慣れた心理状態になってしまい、気づいたらゴミ屋敷化してしまうケースも少なくありません。

片付け、掃除をする時間がない

日々の仕事などが忙しく時間に追われている人は、片付けや掃除をする行為を二の次に回してしまう心理になりがちです。

朝から深夜まで仕事をしている人は、ゴミをまとめて出す時間さえない場合もあります。

とくに単身者や1人暮らしの高齢者の場合は、他にゴミ出しをしてくれる人がいないため、片付けや掃除がおろそかにしてしまう心理になりがちです。

掃除をおろそかにしてしまう心理になっていない場合でも、ゴミを出す時間がなければ、いずれゴミ屋敷になってしまう可能性があります。

深夜勤務をしている場合は、生活リズムがゴミ収集の時間に合わないことから、ゴミを捨てるタイミングがとれないことが原因の場合も多いです。

もったいない精神が強い

ゴミ屋敷になる心理とその訳

ものを大切にする「もったいない精神」という心理は、決して悪いことではありません。

まだ使えるものを大事に使うことは、むしろ立派なことです。

しかし、今使う予定がないものを「いつか使うかもしれない」という心理が働いて、なんでもかんでも取っておくのは、ゴミ屋敷におちいってしまう原因にもなりえます。

「もったいない精神」の度が過ぎてくると、賞味期限が過ぎて食べられない食品や、お弁当の殻、いつ飲んだか分からない開封済みのペットボトルまで捨てられなくなってしまうことがあります。

すると、結果的にゴミが捨てられない心理になってしまい、ゴミが部屋中を埋め尽くし、ゴミ屋敷化してしまうのです。

孤独感が強い

社会や他人の関わりをもたず、孤独感が強い心理状態で生活しているのも、ゴミ屋敷になりやすい大きな原因です。

誰とも会わず、話もしない暮らしをしていると、ゴミが溜まっていることを誰も指摘してくれません。

こういった孤独な生活をしていることで、ゴミに溢れた部屋での生活が当たり前になってしまうのです。

また、配偶者に先立たれ1人暮らしになった高齢者は、寂しいといった心理からゴミを集めてしまうケースも少なくありません。

孤独感による精神・心理的なストレスを紛らわすために、ゴミで囲まれた生活を送り、ゴミ屋敷に至ってしまいます。

精神的・心理的な疾患を患っている

ゴミ屋敷になってしまう心理の病気

精神的・心理的な疾患が原因で、片付けたくても片付けられない人も少なくありません。

代表的な病気としては、「ADHD」「うつ病」「セルフネグレクト」「アスペルガー障害」などがあります。

こういった病気を患っていると、普通なら簡単にできる片付けが難しいため、部屋がどんどん散らかってしまいます。

決して片付ける意思がないわけではないのにゴミを溜めてしまう心理状態は、かなり苦しいものです。

ゴミ出しルールがよく分からない

近年、自治体のゴミ出しルールが細分化されています。
これは、ゴミの減量化や環境問題に起因したものです。
その結果、ゴミ出しのルールがよく分からないという人も増えているようです。

かつては「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」程度の分類だったものが、より細かく分類している自治体も多くなっています。
ゴミの分別のルールが分からなくなり、ゴミを出せなくなってしまいます。
このように、心理的な悪循環に陥ってしまい、ゴミを捨てることができなくなるのです。

特に、毎日忙しい人の場合、ゴミ出しルールを覚えることも負担になります。
そのため、結局は後回しにし続けてゴミを出せず、ゴミ屋敷となってしまうのです。

ゴミ屋敷になる心理⑦慢心によるゴミ屋敷化

汚い部屋であっても、「本気を出して掃除すれば綺麗にできる」という考えが、ゴミ屋敷を招くケースもあります。
部屋の汚さは自覚していますが、以下の理由から掃除ができません。

  • 忙しい
  • 掃除のモチベーションが上がらない

しかし、掃除を行えばすぐにでも綺麗にできると考えています。
このような慢心ともいうべき心理状態が、やがてはゴミ屋敷をもたらすのです。

結局は、掃除を後回しにしているだけで、きれいになりません。
まとめて掃除をしようと思っていても、実際に掃除しようとすると、想像以上の部屋の汚さで心理的に参ってしまいます。
そのため、掃除ができずにゴミ屋敷を悪化させてしまうのです。

汚い部屋をデメリットだと思っていない

汚い部屋には様々なデメリットがあります。
しかし、以下の理由から、ゴミ屋敷をデメリットだと思っていないケースもあります。

  • 家にいる時間が短い
  • 自分のテリトリーだけは綺麗

汚い部屋は、異臭や不衛生など、自分だけでなく周辺にも迷惑を与えています。
しかし、家にいる時間が短かったり、近所付き合いがないとデメリットに気付かないのです。
そのため、汚い部屋を「何とかしなければ」という心理が働きません。
いつまでも掃除することなく、やがてはゴミ屋敷化を招いてしまいます。

ゴミ屋敷になりやすい人の特徴・傾向

ゴミ屋敷になりやすい人には、以下のような特徴があります。

  • 「やりっぱなし」が多い
  • 人を家に呼ぶことがほとんどない
  • 疲労が溜まり、家にいると休日でもやる気がわいてこない
  • 何かしようと思っても、つい後回しにしてしまう
  • ゴミを捨てる方法がわからない
  • 勤務時間と収集時間があわず、ゴミが捨てられない
  • 部屋にゴミ箱を置いていない
  • 「いつか使える」と考えてしまい、ものが全然捨てられない
  • 「もったいない」が口癖

これらの特徴にあてはまる項目が多いほど、ゴミ屋敷になってしまう可能性が高いです。

ただし、ゴミを片付けようと思っても片付けられない場合は、何らかの精神疾患が原因の場合もあります。
少しでもサインや不安を感じたら、一度医療機関を受診し、専門の医師に相談してみましょう。

「やりっぱなし」が多い

掃除とは、いわば片付けです。
何かをした後に行うものです。
しかし、やりっぱなしにする傾向が強い人は、掃除そのものを行わない傾向が強く、ゴミ屋敷にしてしまいやすいです。

新しい物を買ってきて、開封すればゴミが出ます。
物を買うという目的だけしか考えられない心理状態とも言えます。
ですが、片付けをしなければゴミが堆積され、ゴミ屋敷化してしまいます。

人を家に呼ぶことがほとんどない

普通、人は他人からの視線を意識しやすいものです。
そのため、他人が家にくる時には「綺麗にしなければ」という心理が働きます。
ですが、家に来る人がいなければ、そのような心理が働くこともありません。

どれだけ汚くても、誰かに見られる訳ではないという心理が働き、掃除をおろそかにしてしまいます。
その結果、ゴミ屋敷にしてしまう傾向にあります。

一人暮らしの家や部屋は、パーソナルスペースです。
なので、汚い部屋にしても「誰かにみられるわけではない」との思いが働いてしまうのです。

疲労が溜まり、家にいると休日でもやる気がわいてこない

毎日忙しい日々を送っていると、休日は「休む日」になりがちです。
趣味やリフレッシュに時間を費やすのではなく、ただただ寝ているだけかもしれません。
疲れているので何もやる気が起きず、アクティブな心理が働かない人も、ゴミ屋敷リスクが潜んでいます。

このタイプの人は、部屋が汚いとは分かっていても、毎日の疲れから掃除が行えません。
その結果、部屋をきれいにできずに、ゴミ屋敷化を招いてしまうのです。

何かしようと思っても、つい後回しにしてしまう

何かをする時に、後回しにしがちな人も、ゴミ屋敷リスクが潜んでいます。
なぜなら、このような心理状態になりやすい人は、掃除も後回しにしてしまいがちだからです。

部屋が汚いので掃除をしなければとは思っていても、「後で」「暇な時に」といった心理が働きます。
そのため、なかなか手が付けられません。
しかしその間にも部屋は汚くなります。
後回しを続けた結果、ゴミ屋敷になってしまうのです。

ゴミを捨てる方法がわからない

引っ越したばかりだったり、初めての一人暮らしの場合、ゴミの捨て方が分からないことがあります。
そのため、ごみを溜め込んでゴミ屋敷にしてしまうケースも見受けられます。

ゴミを捨てなければという心理は働くものの、肝心の捨て方が分からないのです。
近年は、ゴミ出しルールが細分化しています。
自治体はもちろん、マンションによっても独自のルールが制定されていることもあります。
そのため、ゴミ出しのルールが把握できないのです。
近所付き合いがないので尋ねる相手もおらず、いつまだ経ってもゴミを捨てることができません。

勤務時間と収集時間があわず、ゴミが捨てられない

ゴミを捨てなければという心理はあるものの、ゴミ出しの時間に家にいないなどの場合もあります。
ゴミ出しのルールと勤務時間がマッチしていないので、ゴミが出せず、ゴミを堆積させてゴミ屋敷化させてしまうケースがあります。

一般的に、ゴミ出しは朝と定めている自治体が多いです。
朝に仕事をしている、夜勤等で朝帰宅して寝ている人は、ゴミ屋敷リスクが高いことになります。

部屋にゴミ箱を置いていない

自分の部屋にゴミ箱を置いていない人は、ゴミをそのままにしてしまう傾向にあります。
なぜゴミ箱を置かないのか、その心理は人それぞれです。
例えば、次のような心理が考えられます。

  • 面倒だ
  • デザイン性が悪い
  • 匂いの原因なので嫌だ

ですが、ゴミ箱がなければゴミをまとめることができません。

「いつか使える」と考えてしまい、ものが全然捨てられない

物を捨てられないタイプの人は、ゴミ屋敷リスクが高いです。
はたから見ればゴミ、あるいは不用品だとしても、次のように考えています。

  • いつか使える
  • 何かに使える
  • 大切な人からもらった

物を捨てられないタイプの人は、物が増えていく一方です。
物を大切にすることは悪くありません。
しかし、あまりにも過度にその心理が働いてしまうと、物が減りません。
捨てる物よりも入ってくる物が多ければ家や部屋の中は汚くなります。

「もったいない」が口癖

「もったいない」と思うことが多い人もゴミ屋敷リスクは高いです。
こちらもやはり先に挙げたように、物を捨てないタイプの人が多いのですが、さらには捨ててあるゴミを持って帰ってくる傾向も見受けられます。
ゴミ収集場所に出ている他人のゴミを見て「まだ使える」「良い状態なのに捨てるのは勿体ない」といった心理が働き、自宅に持ち帰ってきてしまうのです。
ゴミを捨てないだけでもゴミ屋敷リスクは高いですが、さらに他人のゴミまで持って帰ってきてしまうとなればゴミ屋敷リスクもより高くなってしまいます。

決まった場所にいることが多い

机の前、ベッドの上など、部屋にいる時に決まった場所にいることが多い人もゴミ屋敷リスクが高いです。
このタイプの人は、自分が普段いる場所さえ良ければ、他が汚くとも気にならない傾向にあります。

さらには「合理的に」との心理から、そこにいることで完結する環境を整えます。
例えば、PCの前にいることが多い人は、手を伸ばせる位置にスマホの充電器やゴミ箱等、必要なものを配置しています。
そして、部屋の中を動かなくてよいようにします。
すると、自分の周り以外が汚くなっても、生活に支障が出ていないので何もせず、ゴミ屋敷化を招くのです。

ゴミ屋敷になる心理を解決する方法

ゴミ屋敷の心理から脱出する方法

リスクを知る

ゴミを溜め込むと、ただ部屋が汚くなるだけでは済まされません。

害虫や悪臭が近隣トラブルを招いたり、溜め込んだゴミから出火して火災を引き起こしたりするリスクがあるのです。

また、ゴミ屋敷という不衛生な場所で生活することで、住人自身の健康状態や心理状態が悪くなる可能性もあります。

ゴミ屋敷がどれだけ重大な問題につながるのかをよく理解し、今の状態に危機感を持つことで、片付ける心理が働くきっかけにもなるのです。

できる範囲で、少しずつ片付ける

片付ける心理になったら、いるものを要らないものを仕分けていきましょう。

このとき、1日でどうにかしようとは決して思わず、少しずつ目標を決めて片付けていくことが大切です。

「今日はペットボトルだけ片付ける」「今日は玄関だけスッキリさせよう」など、無理のない目標を決めて、達成していくことが片付ける心理を継続するうえで大切になります。

友人や知人の力を借りられるのであれば、積極的に声をかけて応援を頼みましょう。

ゴミ屋敷清掃の業者に依頼する

自分ではどうにもならないほどゴミが溜まっている場合は、思い切ってプロの業者に依頼した方が早いです。

費用はかかりますが、数時間から数日の間にゴミ屋敷を解消することができますよ。

業者によっては、不用品回収と部屋の清掃も同時に依頼できるところもあるので、1日でも早く部屋をキレイにして新たな生活をスタートさせたい方は、業者依頼を検討してみましょう。

ゴミ屋敷になってしまう心理状態についてのまとめ

ゴミ屋敷と心理のまとめ


ゴミ屋敷にしてしまう心理として、掃除をしたくない・時間がない、もったいないと思うことが挙げられます。
次のような理由も考えられます。

  • 孤独感を感じている
  • ゴミ出しのルールをよく分かっていない
  • ゴミ屋敷を悪いことだとは思っていない

さらに、次のような人もゴミ屋敷リスクが高くなると考えられます。

  • やりっぱなしが多い人
  • 家に友達や家族を呼ばない人
  • 何事も後回しにしてしまう人
  • 物を捨てない人

しかし、ゴミ屋敷は自分自身だけでなく、周辺環境にもリスク・デメリットをもたらします。
実際、火災がゴミ屋敷に引火して消化できなかったり、異臭で住民トラブルになった事例もあります。
ですので、ゴミ屋敷化を防ぐよう、常日頃から自分の家や部屋に関心を持ち、きれいにすることを心がけましょう。

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