最近、テレビのワイドショーやニュース番組など社会問題としてよく取り上げられている「ゴミ屋敷」
その「ゴミ屋敷」の住人は自分とは違う、別世界の人種と思われがちですが、実は日本国民の1割が「ゴミ屋敷」に住んでおり、その8割が女性という驚きのデータがあります。
ではなぜ女性が多いのか考えてみました。
ゴミ屋敷で女性が多い原因
百貨店の来店客が8割と言われている様に、女性は化粧品、靴、服、バック、アクセサリー等必要とするので、男性よりも持ち物が多い傾向にある点。
多くの女性は買い物をすることによってストレスを発散する傾向にある点。(※ストレスがなくても女性にとってお買い物は至福の時間)
以上2点が考えられます。
処分の複雑化
また近年は物が部屋に入って来やすい状況なのに対し、部屋から出す(手ばなす)出口が小さく複雑になっている状況にあります。
例えば現代は物であふれている時代と言われ、コンビニやインターネットショップ、100円ショップ、ファストファッション店など、格段に物が手に入りやすい状況です。
しかし、逆にゴミの分別は複雑になり、なかには10種類以上分別が必要な自治体もあります。
また回収するゴミの種類も曜日によって異なり、回収の日時に合わせて分別し、ゴミの収集場所へ置きに行く必要があります。
さらに粗大ゴミともなると、処分するのに費用が掛かるだけでなく、回収車へすぐ乗せられるよう家の外まで出しておくことが必要です。
そのような手間がかかる事は「そのうち時間がある時に…」「いつかそのうち…」と先送りになりがちで、気が付けば部屋そのものを巨大なゴミ箱にし、あっという間に「ゴミ屋敷」が出来上がるというわけです。
ストレス社会
このストレス社会の中、そのような部屋で生活をしていると、不思議とゴミがあることによって安心感を得、たくさんのゴミが心のバンドエイド代わりになり、心の隙間をゴミで埋め、心が満たされた様な気分になっていくのです。
またゴミとは別に、向き合わなければならない問題があったとしても、そのときは「そんな事よりこのゴミをなんとかしなきゃ」と心が叫び、まず片付けてから他のことを考えようと、どんどん問題をすり替えて、見たくない問題と向き合わなくなります。
そういった都合の良いゴミ屋敷から抜け出せなくなりゴミ屋敷がさらにひどくなって行くのです。
この悪循環から抜け出せない限りゴミ屋敷生活から抜け出すこともほぼ困難でしょう。