ご家庭に使われていないピアノがあり、処分したいと考えている方はいませんか?
残念ながら、大多数の自治体ではピアノを粗大ごみとして出すことができません。
なぜなら、ピアノの解体に技術が必要だからです。
また、ピアノの重量はとても重いです。
グランドピアノなどの重量は約260〜490kg、自宅に起きやすいタイプのアップルライトピアノで約200〜300kg、電子ピアノ50〜100kgと、持ち運ぶのも外に運ぶのも大変です。
しかし自治体中には、一部のピアノの処分を行っているところがあります。
例えば、東京都北区ではエレクトーン、電子ピアノなどは2,000円で処分ができるようです。
まずは自分の住んでいる自治体に問い合わせてみましょう。
目次
ピアノの粗大ごみとしての出し方
まずは、ピアノを粗大ごみとして出す、基本的な流れを説明します。
手順1:申し込む
粗大ゴミを出す際は、基本的に粗大ごみを受け付けるセンターに連絡する、もしくはホームページから申し込みます。
大体自治体のホームページにゴミ処理方法が記載されています。
手順2:粗大ゴミ処理券を購入
コンビニエンスストアや所定のお店で、ゴミ処理券を購入します。
自治体によりゴミ処理券の値段は異なりますので、事前に確認しておきましょう。
手順3:粗大ゴミを出す
粗大ごみを出す際は、大体朝の8時までにゴミ処理券を処分したいゴミに貼り、所定の場所に出します。
また、自身でゴミ処理場に出す方法もあります。
自治体によって、持ち込みすれば処分代が無料や半額で引き取ってくれる場合もあります。
持ち込みの場合もルールが決まっているので、事前に調べておきましょう。
ピアノを買取に出して処分
ピアノを粗大ごみとして処分する方法を紹介しました。
しかし、ピアノを処分する際に少しでもお金に換えたいと考えている方がいると思います。
高く購入したピアノをできるだけ高値で売りたいという方は、買取業社に依頼しましょう。
ピアノの査定ポイント
ピアノを売却する場合に必要となる情報として、ピアノメーカー、型番、製造番号、ペダルの本数などを聞かれる場合もあるので控えておきましょう。
買い取り専門店の場合は、状態が悪く、古いモデルの物は取り扱っていない場合もあるので注意が必要です。
人気のピアノ
高額で売れるピアノは、アップライトピアノとグランドピアノです。
中でも国産の有名ブランド、ヤマハ・カワイのピアノは人気です。
人気の理由は、日本の高温・多湿の環境に合わせた条件で作られているからです。
ピアノを高く売るコツ
複数のピアノ買取業者に見積もりを依頼する
多くの買取業者が存在するので、口コミや評判は知っておくと良いでしょう。
また一社だけでなく何社かで査定に出すことで値段の交渉もしやすくなるので、結果的に高く買い取ってもらえる可能性が上がるでしょう。
別途費用が掛からないかチェック
せっかくピアノ本体が高く売れても、別途に料金が掛かると手元に残るお金が少なくなってしまう場合もあります。
あらかじめ電話等で問い合わせしておき、確認しておきましょう。
ピアノを手入れをしておく
長く使用したピアノはホコリや手垢などがついている場合があります。
綺麗に磨いた楽器の方が、見た目も綺麗で高く売れるかもしれません。
常日頃からメンテナンスを行っておくことが大切です。
不用品回収業者を利用する
買い取ってもらえないピアノや時間がない方は、不用品回収業者に依頼しましょう。
以下は、不用品回収業者にピアノの処分を依頼した際の料金相場です。
ピアノの処分相場
グランドピアノ | 40,000〜50,000円程度 |
アップライトピアノ | 20,000〜30,000円程度 |
電子ピアノ | 10,000円程度 |
エレクトーン | 15,000〜30,000円程度 |
不用品回収業者を利用するメリット・デメリット
不用品回収業者利用のメリット
業者にピアノの処分を依頼する場合は、ピアノ以外の不用品も処分してくれます。
例えば、ピアノの椅子やメトロノームの周辺用品も一緒に処分してくれるでしょう。
それ以外に重いピアノの回収も自宅まで来てくれるので安心です。
また、ピアノは個人で運搬しようとすると処分料金の他に、運搬料や作業料なども追加で掛かるので、かえって不用品業者を利用した方が安い場合もあります。
また、平日仕事などで忙しく粗大ゴミの回収に出せない方や、土日、夜間しか時間が取れない方にとっては時間の指定ができると助かることでしょう。
不用品回収業者利用のデメリット
ピアノの処分を業者に頼む場合、人件費やトラック代などが掛かるため料金は割高に設定されていることがあります。
また、不用品回収業者の中には悪徳業者も存在するので、依頼する業者の評判などはしっかり調べておく必要があります。
高額請求や不法投棄などの問題も中には存在します。
心配な場合は、住まいの自治体に相談すると答えてくれる場合もあるので、問い合わせてみてください。
その他の処分方法
ピアノを処分する方法として、友人や知人に譲るという方法があります。
運送料は掛かってしまいますが、顔が見える相手に渡るので気持ちよく手放すことができるでしょう。
また最近では、ネットオークションやフリマアプリなどを利用して売却する場合もあるようです。
ただその場合は、出品や配送の手間が掛かるので、その手間を惜しまずに出来るのであれば、高値で取引きすることも出来るでしょう。
しかし、配送料が余計に掛かってしまう場合もあります。
運搬距離が遠いほど高額になり、高層階にお住まいの場合や狭い部屋から出そうとすると作業内容により追加料金が掛かってしまいます。
もし、誰かに譲る場合は近隣の場所に自分で運搬できる場合でないと損してしまうかもしれません。
以下は、各種類のピアノの距離ごとの値段と、作業依頼内容です。
運搬距離 | グランドピアノ | アップライトピアノ | エレクトーン |
〜10㎞ | 31,417円 | 18,200円 | 13,000円 |
〜30㎞ | 39,260円 | 22,100円 | 17,333円 |
100〜120㎞ | 67,340円 | 37,700円 | 31,525円 |
作業内容 | グランドピアノ | アップライトピアノ | エレクトーン |
階段1階降りる毎 | 5,000〜9,000円 | 5,000〜8,000円 | 2,500〜8,000円 |
クレーン車の利用 | 10,000〜25,000円 | 10,000円〜 | 10,000円〜 |
手吊り | 10,000〜25,000円 | 10,000〜30,000円 | 10,000〜30,000円 |
解体・組み立て | 30,000円〜 | 30,000円〜 |
まとめ
ピアノの処分方法について紹介して来ました。
ピアノを購入するのもハードル高いですが、処分するのも大変です。
子どものために買った思い出深いピアノも、長年ホコリを被っているピアノも誰かの手に渡って活躍するかもしれませんし、部品の再利用で全く新しいピアノに生まれ変わるかもしれません。
中々処分するのに勇気がある品物だからこそ、後悔なく手放してみませんか。
きっと新しい持ち主の元で綺麗な音色を届けてくれることでしょう。