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ゴミ屋敷片付け

埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例(通称:桶川市環境美化に関する条例)の内容とは

埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例(通称:桶川市環境美化に関する条例)の内容とは

異臭や害虫などの発生により近所のゴミ屋敷問題に気がついたという方も少なくないでしょう。
しかし、片付けるよう直接ゴミ屋敷住人に伝えても、本人は片付けないばかりか、ゴミ屋敷とさえ思っていないケースもあります。

このようなゴミ屋敷問題を解決していくには、お住まいの自治体の協力が欠かせません。
自治体によってはゴミ屋敷条例という独自のルールを定めている地域もあります。
この記事では、埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例について詳しく解説していきます。

埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例(通称:桶川市環境美化に関する条例)の内容とは

ゴミ屋敷条例とは

ゴミ屋敷条例とは

日本においてゴミ屋敷を規制するための法律は現在ありません。
そこで各自治体が独自に条例としてゴミ屋敷の対処法などゴミ屋敷に関する条例(通称、ゴミ屋敷条例)を作っています。

全国の自治体がこのゴミ屋敷条例を定めているわけではなく、ゴミ屋敷条例がない行政もあります。
また、その内容も地域によってバラバラです。
気になる方は一度お住まいの役所へ問い合わせてみるのが良いでしょう。

ゴミ屋敷にはどんなリスクがあるの?

ゴミ屋敷にはどんなリスクがあるの?

ゴミ屋敷は、悪臭や害虫の発生だけではなく、火事や放火のリスクもあります。
ゴミが家の屋外にまで広がっている場合、火事や放火のリスクが高まります。
物が多い分、もしもの場合に燃え広がりやすくなります。

家の近所にゴミが屋外にまで広がったゴミ屋敷がある場合には、消防署に事前に伝えておくと安心です。
有事の際にも事前に情報を共有しておくことで早急に対応してもらえるでしょう。

桶川市のゴミ屋敷条例とは

桶川市では「桶川市環境美化に関する条例」の中にゴミ屋敷を規制する条例(通称ゴミ屋敷条例)があります。

第8条には以下のように明記されており、ゴミの散乱による迷惑行為を禁じています。

「所有者等は、その所有し、占有し、又は管理する土地等にごみ等を散乱させ、周囲の生活環境を悪化させる行為をしてはならない。」

では、具体的に桶川市のゴミ屋敷条例はどのような内容なのか、対処のステップごとに以下にまとめました。

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ①市民から通報・相談

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ①市民から通報・相談

まずは桶川市民からの相談やクレームを受け、市として問題があると認識するところから始まります。
どんなにゴミ屋敷として周知されている状況であっても、それが市民の生活に悪影響を及ぼしているという認識がなければ、市としても解決に向けてのアクションに動き出しにくいのが現状です。

もし、近所や職場近くなどにゴミ屋敷がありお困りの場合には、まずは桶川市役所へ連絡するようにしましょう。

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ②立入調査

市民から通報を受けた後、桶川市の職員がゴミ屋敷を訪問し、立入調査を行います。
その際、以下の聞き取り調査が行われます。

  • ゴミ屋敷周辺の環境
  • ゴミの堆積度合い
  • ゴミ屋敷所有者の生活環境
  • ゴミ屋敷所有者の健康状態

ここで難しいのは、ゴミ屋敷所有者によっては立入調査を拒否するケースがあるところです。
ゴミ屋敷所有者の多くは家族やご近所からも孤立している、そもそもコミュニケーションをとることが難しい、という場合があります。
そのため、立入調査も一筋縄ではいかないことが多いと言われています。

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ③指導・勧告

衛生面や防犯の観点から周囲の生活環境に悪影響を及ぼしていると判断された場合、生活や清掃に関する指導が桶川市の職員によって行われます。
通常、指導は複数回行われます。
その際、多くの自治体では本人の生活状態に合わせて以下のことが行われます。

  • 福祉施設の紹介
  • 介護サポートなどの紹介

指導にも従わない場合には、指導内容に基づき堆積したゴミの撤去や片付けの勧告が出されます。

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ応④命令

勧告に応じない場合には、命令として勧告された内容が発令されます。
正当な理由がなくこの命令に背いた場合、2万円以下の罰金が課せられます。

桶川市のゴミ屋敷条例 ステップ⑤公表

命令にも従わない場合、住所や個人の氏名などが公表される場合があります。

ゴミ屋敷問題の難しさ

ゴミ屋敷の難しさは、一度片付ければ解決する課題ではないところにあります。
一時的にきれいになったとしても、そこに住まう人の生活習慣や考え方、行動が変わらない限り、あっという間に元のゴミ屋敷に戻りかねません。

実際に他の地域では、自治体によってゴミ屋敷の清掃が行われたものの、すぐにゴミ屋敷住居者によるゴミ収集癖が始まり、元の状態に戻ってしまったというケースもあります。

問題の根本原因は、以下のように多様化していると言われています。

  • 住居者本人の体力の衰えや認知症
  • 身体・精神障がい
  • ゴミの収集癖

福祉や介護など各種サービスと連携した根本解決に向けた取り組みが必要不可欠でしょう。

まとめ

埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例(通称:桶川市環境美化に関する条例)の内容とは

埼玉県桶川市のゴミ屋敷に対する条例について解説してきました。

日本にはゴミ屋敷を取り締まる法律がありません。
自治体の一部はゴミ屋敷問題を解決するための条例を設け、独自に対処している形です。

桶川市では、ゴミ屋敷居住者へのゴミの撤去や清掃を目的とした命令や住所や氏名などの公表までは可能です。
しかし、行政代執行と呼ばれるゴミの強制撤去までは定めていません。
あくまでも話し合い(指導)がベースとなるため、状況の改善までには時間がかかる場合が多いでしょう。

しかし、ご近所などにゴミ屋敷があり悩んでいる場合、まずは市役所に相談しないことには何も始まりません。
桶川市は市民の健康や安全、くらしを守るために存在します。
桶川市と協力し、ゴミ屋敷問題を解決へと進めていくのが良いでしょう。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。

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