賃貸住宅の中には部屋の収納が少ない物件もあり、とくに一人暮らし向けの部屋はクローゼットや押入れがなくて不便に思う人も多いようです。
せっかく気に入って選んだ部屋でも、いざ引っ越してみると意外と収納スペースがないことに気づき、片付けにくくて頭を悩ませてしまうことがあります。
しかし、備え付けの収納がない部屋でも、工夫次第で収納を増やすことが可能です。収納を充実させれば片付けやすくなるだけでなく、毎日の暮らしがよりおしゃれで楽しいものになるでしょう。
今回は部屋の収納力をアップする工夫と、ステキで住みやすい部屋にする片付けのコツを紹介します。どれも実践しやすいアイデアなので、気軽に試してみましょう。
収納がない部屋を広く見せる収納術8選
面積が狭くて収納がない部屋も、次の8つのコツを押さえると広くおしゃれに見せることが可能です。
- 部屋の配色や目線を工夫する
- 収納できる家具を選ぶ
- 収納をDIYで増設する
- 隠さず見せる収納にする
- 隙間をフル活用する
- 壁をフルに活用して収納にする
- 天井までの空間も有効活用する
- 外部サービスを使う
ここでは、具体的に8つの収納術・片付け方のアイデアを紹介します。
部屋の配色や目線を工夫する
狭く収納がない部屋は、目の錯覚効果をうまく活用して広々した部屋に見せてしまいましょう。目の錯覚を利用した2つのポイントを紹介します。
明るい色の家具やインテリアを選ぶ
狭く収納がない部屋を広く見せたいのなら、ベージュ系などの明るい色の家具で室内の色調をそろえるのがおすすめです。
初めてのひとり暮らしなどでは家具選びに気合が入りすぎて、めずらしいデザインや好きな色の家具をあれこれ買いたくなるものです。しかし、部屋が狭くて収納が少ない場合は、圧迫感をおさえるためにも家具の色を工夫することをおすすめします。
ポイントは、色とテイストを統一させることです。新しく購入する収納用品や家具は、壁や建具など部屋の色を参考にして選びましょう。部屋全体に統一感が出ると、散らかった印象になりません。
部屋の広さや開放感を演出するには、白やベージュなど明るめの色をメインにするのが適しています。反対に、黒や濃いブラウンは部屋に圧迫感を与えて窮屈そうに見えることがあります。
収納がない狭い部屋を広々した印象に見せたい人は、色の効果と目の錯覚をぜひ活用しましょう。
家具は背の低いものを選ぶのがポイント
視界に入る家具類の背丈を低くすると、視界が広くなったように錯覚して部屋まで広く感じます。そのため、部屋に入って最初に視線が集まる箇所や長く時間を過ごす場所、そこから見える範囲の家具は背の低い物にするのがおすすめです。
また、視界に入りやすい場所を重点的に片付けると、部屋がすっきりとした印象になります。たとえば、ソファに座ったときに視界に入る箇所やテレビの周りには、物を置かないようにするだけで部屋を広く見せることができます。
また背の高い本棚のように、壁を隠すインテリアは置きすぎないようにしましょう。背の高い家具は収納力の高いが魅力ですが、圧迫感があるため部屋を実際よりも狭く見せることがあります。一方で、背が低い家具は目線を低くさせて、天井の高さを演出できます。
背の低い家具を選んだり整理整頓したりして空間の余白を作るのが、収納がない部屋を広く感じさせるポイントです。
収納できる家具を選ぶ
部屋に備え付けの収納がないなら、収納力が高い家具を選んで収納不足を解消しましょう。
狭い部屋では家具を置ける面積にも限りがあるため、買い足す家具を厳選する必要があります。収納力の低い家具をあれこれ買い足したり、背の高い家具で壁を埋め尽くしたりするのは、部屋を狭くする原因となるので避けましょう。
収納家具を選ぶときは、どんな物をどのくらい収納するのか計画を立ててから購入することが大切です。最近は収納付きダイニングテーブルや収納付きソファなど、住宅事情に合わせてさまざまな家具が売られているのでチェックしてみましょう。
収納力を優先しつつ、部屋全体の配色バランスになじむような収納家具がおすすめです。
収納をDIYで増設する
DIYをすれば、自分好みのサイズやデザインの収納を自由に増設することが可能です。既製品では存在しないサイズや、ちょっとしたデッドスペースにぴったりはまる収納棚などを作れます。
ただし、DIYは初心者にはハードルが高いのが難点です。強度が不十分で、使っているうちに壊れてしまうこともあるでしょう。
しかし最近では、突っ張り棒を組み合わせて自分仕様の収納を作成する収納ラックなども販売されています。突っ張り棒なら壁を傷めないので、賃貸住宅でも安心して収納スペースを増設できます。
インターネットで「突っ張り棒 収納」などと検索すると、楽天市場やニトリのホームページから調節式の収納家具を探すことができます。バリエーションも豊富なので、ぜひ好みにあった物を探してみてください。
隠さず見せる収納にする
収納がない部屋を広く見せるために、逆転の発想で「あえて隠さず見せる収納にする」という方法もあります。シンプルなアイアンのハンガーラックは、その一例です。ヘビーユースの洋服をハンガーラックにかければ、ショップ風のインテリアになります。
物の種類によって隠す収納と見せる収納を使い分けるのも、センスのいい収納の秘訣です。生活感が出てしまいやすいトイレットペーパーや備蓄食料などを引き出しやカーテン付き収納ボックスの中に隠し、おしゃれな雑貨やアクセサリーをディスプレイ感覚でオープンラックに配置すると、メリハリが出ます。
「あれもこれも見せる収納にする」というのは現実的ではありませんが、見栄えのする物に絞って見せるテクニックを活用しましょう。
隙間をフル活用
収納がない部屋を少しでも広く見せるには、隙間やデッドスペースの有効活用が欠かせません。たとえば、ベッド下の隙間に洋服入りの収納ケースを入れたり、本を収納したりすることができます。キッチンシンクの隙間も、キャスター付きのキッチンワゴンを使うとすっきりします。
また、スチールラックはさまざまな幅や高さの製品があるので、部屋のちょっとした隙間にも重宝するでしょう。
収納がない部屋でも、よく目を凝らせば意外と隙間があるものです。視線の集まりやすい場所に詰め込むのは圧迫感が出てしまうので避けるべきですが、使えそうな隙間をフル活用する意識が大切です。
壁をフルに活用して収納にする
どんなに収納がない部屋でも壁は必ずあるので、壁を収納スペースとして活用するのもおすすめです。壁を背の高い家具で埋め尽くすと部屋が狭くなってしまいますが、突っ張り棒のウォールラックや有孔ボードを壁に用いればスリムな収納を作ることができます。
賃貸物件だから壁にくぎや金具を使えない場合でも、壁に穴を開けないで取り付けられるフックや壁に立てかけるだけで使える有孔ボードなら問題なく使用できます。
壁面収納に帽子やジーンズなどを無造作に配置するだけで、カフェやショップの雰囲気を出しながら収納することが可能です。シーズンに合わせた小物でディスプレイを楽しむことができ、季節感を出しながら部屋をすっきり片付けられます。
天井までの空間も有効活用する
床から天井までは2m以上の高さがあるため、天井までの空間を有効活用すると収納スペースを思い切り増やすことができます。突っ張り式のスチールラックを使って、上部空間を活用しましょう。一般的には「背の高い家具は部屋に圧迫感を出してしまう」と言われていますが、スチールラックはシンプルで目に付きにくいので悪目立ちしません。視線の集まらない場所を選んで配置すれば、頼もしい収納スペースとなるでしょう。
また、「天井まである背の高い家具は転倒が心配」という声もよく聞きますが、突っ張り式スチールラックは天井に突っ張り棒で固定するので倒れにくいのが強みです。もちろん、強い地震などでは物が落ちてくる可能性があるため、上のほうには重量物を避けて軽い衣類などを収納することをおすすめします。
外部サービスを使う
「収納場所はないけれど、どうしても処分できない」「使用頻度は低いけれど、冠婚葬祭などで必要」といった物は、自宅外の収納スペースに保管するのもひとつです。外部のトランクルームや保管サービスを活用すれば、自宅の収納スペースを圧迫しません。
また、滅多に使わない物は処分して必要時のみレンタルするという方法もあります。それぞれについて具体的に見ていきましょう。
トランクルームの利用
トランクルームとは、荷物を保管してくれる有料施設のことです。スキー板やキャンプ用品、思い出の写真やレコードなど、普段は使わないけれど捨てられない物を保管するのに便利です。
インターネットで「(市区町村名) トランクルーム」などと検索すると、最寄りのトランクルームを探すことができます。トランクルームを利用するには、まずは利用施設を選んで問い合わせます。家財の量に適したスペースに空きがあれば契約し、月額使用料などの諸経費を支払います。
自分で家財を運び込み、必要時に取りに行きましょう。24時間出し入れが許可されている施設も多いので、自分の都合に合わせて利用することができます。
トランクルームのサービスには、収納力に優れた屋外のコンテナ型の他、屋内型施設などもあります。利用料金や出し入れ可能時間、保管中の補償内容などは施設・利用面積ごとに異なるため、詳細は核施設に問い合わせましょう。
クリーニング店の保管サービスの利用
クリーニングショップの中には、クリーニングで預けた衣類や布団などをそのまま預かるサービスを実施しているショップもあります。シーズンオフの衣類やこたつ布団など、かさばる物を預けておくのに便利です。
衣類や寝具を自宅で保管しているとかさばるだけでなく、湿気でカビたり虫に食われたりするおそれがあります。しかし、クリーニング店では衣類・寝具に適した条件で保管してくれるため、保管中のリスクを軽減することが可能です。
保管サービスを実施していない店舗もあるため、利用を検討する際は事前に店舗にサービスの有無や詳細を確認してください。
レンタルサービスも活用して物を増やさない
部屋の収納がなくて片付けに困っているのであれば、使用頻度の低い物を処分してレンタルサービスに切り替えるのもおすすめです。たとえば、来客時の布団やアウトドア用品、喪服、パーティドレスなどはレンタルサービスが利用できます。
インターネットで「(物品名) レンタル」と検索すればレンタルサービスがあるか調べることが可能です。必要な時だけ借りれば自分で管理する手間がなくなり、片付けやカビ対策などのわずらわしさから解放されます。
人気ブランドのパーティドレスや高級寝具でも、7000円前後からレンタルできます。日常生活で使わない物は処分して、毎日使う物や大切な物だけを厳選して収納してみてはいかがでしょうか。収納場所の少ない人でも、ストレスなく片付けられるようになります。
収納がない部屋を片付けるのにお役立ちグッズ3選
収納がない部屋を片付けるときの強い味方が、便利なグッズです。とくに人気で使い勝手のいいグッズを3つ紹介するので、チェックしてみてください。
上手に組み合わせてアレンジするのも楽しいですよ。
突っ張り棒・突っ張り棚
収納がない部屋でも簡単に収納スペースを増やせる突っ張り棒は、便利で使いやすいアイテムの代表格です。
種類も多く、自転車をつけられるほど重さに耐えられる物や、キッチンで使える物など用途に合わせて選べます。アイアンの無機質な物やおなじみのプラスチック素材、木目調の物など多種多様でカラーバリエーションも豊かです。
横向きに突っ張って使用する物だけでなく、縦向きに突っ張って使用するタイプや2×4材を使用して壁面収納を増やせる商品などもあります。ちょっとした空きスペースに、おしゃれで便利な収納をプラスしてみてはいかがですか。
収納BOXやバスケット
こまごまとした日用品などを棚にそのまま置くと大雑把な印象になりがちですが、おしゃれな収納ボックスやバスケットに入れてから棚に飾ればおしゃれなインテリアになります。
爪切りやペン、メモ帳など、使用頻度が高い小さなアイテムの置き場に困っている人は意外と多いものです。見栄えのするバスケットなどに入れて取り出しやすい場所に配置すれば、必要な時に手早く使えて便利ですよ。
収納ボックスやバスケットを重ねたり並べたりするのも、ショップのような垢ぬけた印象になるのでおすすめです。
キッチンワゴン
キッチンワゴンは、キッチンで使う調味料や食材などを保管するための背の低い収納家具です。キャスターがついている物が多く、好きな場所に動かせて調理のときだけ予備の調理台として活用するといった柔軟な使い方ができます。
サイズ感が手ごろで、価格もリーズナブルなので手軽に導入できるアイテムと言えるでしょう。狭い部屋との相性は抜群で、あと少しだけ収納スペースが欲しいというニーズにもぴったりです。
収納がない部屋を片付けるポイント
収納がない部屋は、片付け方にもコツがあります。具体的には目に付きやすい場所から優先的に片付けたり、無計画な買い足しを防いだりすることが大切です。
生活していく中で、どうしても部屋は汚れていきます。効率的な片付けや物選びを徹底して、狭い部屋でも快適に暮らせるように工夫しましょう。
広い部分からきれいにする
収納のない狭い部屋を快適に片付けるには、広くて目に付きやすい部分から掃除することが欠かせません。
視点の集まりやすい箇所に物がごちゃごちゃと置いてあると、圧迫感を感じやすくなります。裏を返せば、面積が大きくて目に付きやすい場所をきれいにしておくと、目の錯覚によって部屋の広さを演出することができるのです。
テーブルは比較的背が低い家具であり、天板の面積が広くて視線が集まりやすい場所です。同時に、とりあえず物を置いて散らかしやすい場所でもあるため、テーブルは率先して片付けるようにしましょう。
目立つ場所が片付くと達成感が湧いてきて、他の場所も片付ける意欲が湧いてきます。
定期的に物を整理する
暮らしていると物は自然と増えていくので、定期的な断捨離が必要です。とくに収納がない部屋は、あっという間に物が溜まって片付けが苦痛になってしまうでしょう。思い立ったときだけでなく、週に一度・月に一度など定期的に物を整理することで、狭い部屋でもスッキリきれいに保つことができます。
大がかりな断捨離をしようとすると面倒くさくて先延ばしにしたくなってしまいますが、普段から「何かのついでにひとつずつ片付ける」という習慣をつけると散らかりにくくなります。また、使っていない物は積極的に処分するといいでしょう。物が少なければ、片付けがスムーズになります。
収納スペースに余裕を持つ
収納棚や引き出しの中などの収納スペースは、ぎゅう詰めにせず余白を持たせておくのも片付けのポイントです。最大量まで詰め込むと見た目にも窮屈ですし、物を探し出したり取り出したりするのが大変になってしまいます。
また、布や紙類など湿気に弱い物は、周囲に適度な隙間があったほうが空気が通ってカビが生えにくくなるというメリットがあります。
収納スペースに入れる物の量は、目安として最大量の7割程度までに抑えて余裕を持たせましょう。
収納場所を決めてから買う
物を無闇に増やさず、何かを買い足そうと思ったらどこに収納するかを事前に決めましょう。収納がない部屋は保管スペースのゆとりが少ないので、よく吟味して買うべきか判断しなければなりません。
「どうしても買いたいけれど、想定した収納場所には入らなそうだ」という場合には、そのスペースに置いてある不用な物の処分も検討しましょう。
インターネットや雑誌には心を奪うステキな物があふれており、クリックひとつで簡単に購入できてしまいます。しかし、物を増やせば収納場所が圧迫され、物の管理が面倒になることを忘れてはいけません。部屋が狭い場合には、とくに管理の手間が増えます。
物自体の数が増えすぎないようにコントロールするのも、効率的な片付け方といえるでしょう。
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まとめ
収納のない部屋でも、コツを押さえれば誰でも片付け方上手になれます。
配色や目線による錯覚を上手に使いながら、収納力の高い家具を選んだりデッドスペースを活用したりして効率よく片付けていきましょう。あまり使わない物品は、レンタルで間に合わせるのもおすすめです。
突っ張り棒や突っ張り棚、キッチンワゴンなどを活用して部屋の収納力を高めていきましょう。片付けるときは面積の広い場所から取り掛かり、家の中の物は定期的に断捨離することが大切です。収納が少ない家では、無計画に物を買い足すとあっという間にパンクしてしまうので注意しましょう。
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