引っ越しゴミの回収・引取り、業者ごとの費用相場や安く済ませるコツは?

2月に入ると、進学や転勤などで引っ越しが増えるシーズンが始まりますね。
引っ越しには、たくさんのゴミがつきものです。
大量に出たり、自治体の粗大ゴミ回収とタイミングが合わなかったり、個人で処分するのが難しい場合は、専門業者への依頼を考える人も多いでしょう。

引っ越しゴミの回収や不用品の回収は、どんな業者に依頼すればよいのでしょうか。
今回の記事では、引っ越しゴミの回収について、業者ごとの費用相場はどのくらいなのか、費用を抑えるコツなどはあるかなどについて、解説していきます。

引っ越しゴミの回収、業者ごとの費用相場や安く済ませるコツは?

不用品回収を依頼できる業者は?

不用品回収を依頼できる業者は?

不用品の回収をお願いする場合、「不用品回収業者」か、「引っ越し業者」になるでしょう。それぞれについて見ていきます。

不用品回収業者

不用品の回収と言えば、まず思い浮かぶのは不用品回収業者ではないでしょうか。
不用品回収業者は、不用品を回収するにあたって専門的な知識を豊富に持っているので、安心して依頼できます。
近年は、トラック積み放題など格安のプランを打ち出している業者も多いので、大量の不用品を処理したい場合に便利です。

引っ越し業者

引っ越し業者の中にも、不用品の回収サービスを行っているところがあります。
引っ越しで出た不用品をそのまま回収してもらえるので、スムーズに片付けることができます。

ただ、不要品回収を依頼できないケースや、不用品回収を行っていない業者もあるため、不用品回収に対応しているかどうか事前に確認しましょう。

不用品回収業者に依頼するメリット・デメリットとは?

不用品回収を専門業者に依頼すると、どのようなメリット、またデメリットがあるのでしょうか。

メリット

不用品回収を専門業者に依頼するメリットは以下のことがあります。

ゴミを一度に処分できる

自治体のゴミ収集は、その地区のルールに従う必要があります。
そのため、指定された方法で、指定された日時・場所に、自分で捨てに行く必要があります。
しかし、不用品回収業者に依頼すれば、大量のゴミでも、すべて一度で運搬してもらえるため、家に大量のゴミや不用品を置いておく必要がありません。

自分のタイミングで依頼できる

不用品回収業者は、回収してほしい日時を指定できるため、タイミングが合えば最短で即日回収してもらうことができます。
引っ越し前に大きな不用品を回収してもらうこともできるので、忙しい時期に便利です。

ゴミを運ぶ必要がない

不用品回収業者に依頼すれば、自宅までごみを取りにきてもらえるため、運ぶ労力や手間がかかりません。
大量のごみがある場合や、高齢者など体力のない人、ごみを運ぶのが困難な人には大きなメリットと言えるでしょう。

自治体で回収できないものも処分できる

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンは「家電4品目」といい、自治体の回収には出すことができません。
これらの品目は「家電リサイクル法」により、家電量販店などを通じて処分しなくてはならないと定められています。
しかし、不用品回収業者なら、別途、処分料金を支払う必要はありますが、家電4品目も引き取ってもらえます。

デメリット

不用品回収を専門業者に依頼するデメリットは以下のことがあります。

費用がかかる

当然ですが、不用品回収業者を利用するには費用がかかります。
自治体の回収では、粗大ゴミには料金がかかりますが、通常の回収は無料です。
その点、不用品回収業者は、有料にはなりますが、あればどんなゴミもすべて運んでもらえます。
ゴミの量や内容を考えて依頼するかどうか決めるとよいでしょう。

悪質な業者が存在する

近年、悪質な不用品回収業者に高額な料金を請求されるなどのトラブルが起きています。
もちろん、全ての不用品回収業者が悪質なサービスを行っているわけではありません。
しかし、残念ながら悪質な業者は存在しており、環境省では無許可の廃棄物回収業者を利用しないよう注意を促しています。

業者を選ぶ際には、以下の点をを確認しましょう。

  • しっかりしたホームページがある
  • 「一般廃棄物収集運搬許可」を持っていること
  • 現地見積もりを行うこと
  • 質問にしっかり答えてくれ、見積書の内容が明確であること

引っ越し業者に不用品回収を依頼するメリット・デメリットとは?

引っ越し業者に不用品回収を依頼するメリット・デメリットとは?

引っ越し業者に不用品回収を依頼するメリット・デメリットを紹介します。

メリット

引っ越しの際に不用品を回収してもらえるので、片付けがスムーズになります。
引っ越しと不用品の処分を一緒に行えて手間がかかりません。

デメリット

引っ越し業者に不用品回収を依頼するデメリットは以下が挙げられます。

すべての業者がサービスを行っているわけではない

不用品回収のサービスを行っている引っ越し業者は増えていますが、まだ多いとは言えません。
そのため、不用品回収の有無ではなく、引っ越しのサービスの良し悪しで業者を選ぶべきでしょう。

回収可能な品目が限られている

引っ越し業者の行っている不用品回収は、家電や家具などに品目が限られていることが多いようです。
利用の際は、何をどのくらい回収してもらえるのか、しっかり確認しましょう。

費用が高め

引っ越し業者の場合、別の不用品回収業者に外注しているところも多いため、費用が高めなことが多いようです。
買い取ってもらえるような品があったり、割り引きサービスや最適なプランがあったりすれば、お得に利用できるでしょう。

不用品回収の費用相場はどのくらい?

不用品回収の費用相場はどのくらい?

では、不用品を回収してもらう際の費用の相場について見てみましょう。

不用品回収業者の場合

不用品回収業者に不用品を回収してもらう際の費用の相場を解説します。

単品回収の場合

たとえばベッド2千円、ソファー千円など、品目別に回収料金が決まっているプランです。
ここに、作業員の作業費や車両費、階段費などをプラスした合計が請求金額となります。

業者や、必要なトラックのサイズによって料金は異なりますが、1時間ほどの作業で回収できる場合、人件費3千円+車両費4千円+テーブル3千円+本棚4千円=1万4千円 というような合算になります。
あまり品数が多くない場合にお得なプランです。

トラック積み放題プラン

近年、トラックに乗せられるだけ乗せられる「積み放題プラン」「定額パック」など定額で利用できるプランもあります。
トラックのサイズによって料金は変わりますが、軽トラックで1万5千円、1tトラックで2万5千円、2tトラックで3万9千円などのプランがあります。

料金は、業者によってかなり異なるので、サービス内容と料金をしっかり確かめて選びましょう。
品目別の料金と、人件費や運送費などがすべてコミコミのプランなので、不用品やゴミが大量の場合は非常にお得です。

引っ越し業者の場合

引っ越し業者を利用した場合の回収料金は、単身世帯で2万6千円〜5万円ほど、3人世帯で5万3千円〜11万円ほどと、業者によって開きがあります。
引っ越し業者の場合は、回収可能品目が業者によって異なるので注意が必要です。

不用品の回収の費用を安く抑えるには?

不用品の回収の費用を安く抑えるには?

引っ越しは何かとお金がかかります。
なので、引っ越し周りの費用は、できるだけ安く抑えたいですね。
そんな中、不用品の回収料金をできるだけ安く抑えるにはどうすればよいのでしょうか。

買い取りをしてもらう

不用品として処分したいものの中にまだ使えるものがある場合は、買い取りをしてもらいましょう。
いらないものを買い取ってもらえれば、その分、回収料金が浮くことになります。
業者に依頼する際、買い取りを行っているか確認してみましょう。

あらかじめ不用品を減らしておく

依頼したい業者が買い取りを行っていない場合は、売れそうなものをリサイクルショップや買い取り専門業者に売却しましょう。
回収物が少なければ少ないほど、不用品の回収料金は安くなります。

買い取りを依頼する前には、ホコリなどを除き、きれいにしておきましょう。
また、不用品の回収まで時間がある場合は、自治体のゴミ回収に出せるものは前もって出しておきましょう。

不用品の分別を済ませておく

不用品の種類や数が多い場合は、できる範囲で分別しておきましょう。
あらかじめ袋詰めをしておけば業者の手間が少なくなり、労働時間を短縮できるため、人件費を節約することができます。

相見積もりを取る

業者に依頼する場合は、複数の業者から相見積もりを取るのがお勧めです。
また、現地見積もりでは、分からないことはどんどん質問しておきましょう。
その際の対応で、信頼できる業者かどうかも判断できます。

安くても見積もりがいい加減な業者は、仕事がいい加減だったり、後から追加料金を請求されたりすることがあります。
明細の内容が明確な業者を選びましょう。

まとめ

引っ越し時の不用品回収は、不用品回収業者や引っ越し業者に依頼することができます。
不用品回収業者にはさまざまなプランがあるので、処分したいものの量によってプランを選びましょう。
引っ越し業者の場合は、回収を行っていない業者や、回収できる品目が限定されている場合があります。
いずれにしても、事前によく話を聞き、相見積もりを取って、自分に合った業者を選ぶことが大切です。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。



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