コラムblog
4月に入り、大学への入学や就職で、一人暮らしを始めたという方は多いでしょう。
一人暮らしをするうえで気をつけたいのが、生ゴミの処分です。
特にワンルームに住む場合、ゴミ箱に捨てた生ゴミの臭いが、部屋中に充満してしまう可能性もあります。
これでは、友人や恋人を部屋に招けません。
そこで今回は、一人暮らしを始めたばかりだという方のために、臭いを発生させない、生ゴミの効果的な処分方法について紹介していきます。
目次
まず、生ゴミの臭いの原因について説明していきましょう。
臭いの原因について知っておけば、この後で紹介する処分方法がなぜ効果的か、理解が深くなるはずです。
生ゴミの臭いは、「嫌気性微生物」が、生ゴミを分解することで起こります。
嫌気性微生物とは、酸素がなくても増殖する菌のことです。
この菌が生ゴミを分解すると、様々な有害物質が発生します。
そして、この有害物質の発生こそが、臭いの原因となるのです。
嫌気性微生物は、以下の環境で、繁殖しやすくなっています。
生ゴミをこうした環境におけば、嫌気性微生物が繁殖し、生ゴミの臭いが強くなります。
逆に言えば、上記の環境を避ければ、生ゴミの臭いの発生を抑えられます。
生ゴミの臭いの発生原因が分かったところで、臭いを出さないための具体的な対策について紹介していきましょう。
生ゴミの臭いを防ぐ、効果的な処分方法は、以下の9つです。
ここでは、それぞれの対策について説明していきます。
まず大前提として、生ゴミは毎回、決められたゴミの日に、ゴミに出すようにしましょう。
量が少ないからといって、ゴミに出さずに溜めておくと、それだけ菌が繁殖する期間が長くなり、臭いが発生しやすくなってしまいます。
そのため少量でも、こまめにゴミに出すことが重要です。
生ゴミの臭いの原因となる嫌気性微生物は、水分が多い場所を好みます。
生ゴミに水分が残っていると、それだけ嫌気性微生物が繁殖しやすくなってしまいます。
そうならないためにも、生ゴミは水気をよく切ってから、ゴミ箱に入れるようにしましょう。
ゴミに出すまでの間、三角コーナーに生ゴミを入れておくという人も多いでしょう。
しかし臭いを発生させたくないのなら、三角コーナーはなるべく使わないようにしましょう。
生ゴミが溜められた三角コーナーは雑菌の温床となっており、嫌気性微生物が繁殖しやすい条件である、水分の多い場所でもあります。
毎日欠かさず洗うのでない限り、三角コーナーは使わないようにしましょう。
生ゴミは、新聞紙にくるんで捨てるのが有効です。
新聞紙にくるめば、紙が生ゴミの水分を吸い取ってくれます。
さらに、新聞紙のインクには消臭効果があるため、発生した臭いも吸い取ってくれます。
つまり新聞紙にくるめば、嫌気性微生物の繁殖と臭いを同時に抑えられるのです。
生ゴミを入れるゴミ袋に、あらかじめ新聞紙を敷き詰めておいてもいいでしょう。
生ゴミの臭いを防ぐうえでは、防臭のゴミ袋も有効です。
防臭のゴミ袋に生ゴミを入れれば、袋を開けない限り、臭いが外に漏れるのを防げます。
生ゴミの防臭袋は、AmazonやYahoo!ショッピングなどでも購入可能です。
「生ゴミ 防臭袋」で検索すれば、該当する商品がヒットするので、チェックしてみましょう。
蓋付きのゴミ箱を使うことでも、生ゴミの臭いが外に漏れるのを防げます。
ただし、蓋付きのゴミ箱に入れただけだと、蓋を開けた途端に生ゴミの臭いが外に漏れてしまいます。
生ゴミの水分を切る、新聞紙にくるむなどの対策と、並行して行うといいでしょう。
洗濯などに使われる重曹も、生ゴミの臭い対策に向いています。
重曹は消臭効果があるだけでなく、菌の繁殖を抑える効果もあります。
ゴミ袋に生ゴミを入れたら、重曹スプレーを吹きかけるだけでOKです。
重曹スプレーは、スーパーやネットショップなどで販売されています。
100ccの水に小さじ1杯の重曹を混ぜることでも、重曹スプレーが作れます。
ゴミに出すまでの生ゴミは、冷凍保存しておくのも一つの方法です。
嫌気性微生物は、温度が高い場所で繁殖します。
生ゴミを冷凍しておけば、嫌気性微生物が繁殖しなくなるため、嫌な臭いの発生も抑えられます。
冷凍の際には、臭いが他の食材に移らないよう、生ゴミを二重にしたビニール袋に入れ、しっかり口を縛ってから冷凍庫に入れましょう。
「生ゴミ処理機(ディスポーザー)」は、投入することで生ゴミを乾燥させたり、堆肥(肥料)にしたりできる機械です。
生ゴミ処理機を使えば、臭いを防いだまま、生ゴミを処理できます。
コンパクトで場所を取らないので、ワンルームでも安心です。
デメリットは購入費用がかかることですが、自治体によっては、生ゴミ処理機の購入に補助金を出してくれるところもあります。
自分の住んでいる自治体で助成金が出るかどうか、調べてみるといいでしょう。
生ゴミの効果的な処分方法は、以下の9つです。
生ゴミの臭いを抑えるうえで、これら全ての方法をとる必要はありません。
毎回ゴミに出すのは大前提ですが、その他の方法をいくつか組み合わせれば、臭い対策には十分です。
これから一人暮らしを始める方や、すでに始めている方は、やりやすいと感じた方法で生ゴミの臭い対策をしましょう。