コラムblog
親が亡くなってしばらく経ち、そろそろ遺品整理を始めようかと考えているものの、どうやって進めればいいか分からないという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな方のために、遺品整理のやり方を、自分でやる方法と業者に依頼する方法の2つに分けて紹介していきます。
遺品整理をする際の注意点についても説明しているので、あわせてチェックしておきましょう。
遺品整理をする際には、最初にある2つの点を必ずチェックしておきましょう。
この2点のチェックを怠ると、遺産の一部を失ってしまったり、借金を背負ってしまう危険すらあるかもしれません。
ここでは、遺品整理をする前の2つの注意点について説明していきます。
遺品整理をする際には、事前に故人宅から遺産となるものを探し出しておきましょう。
具体的には、預金通帳や印鑑、土地の権利書、宝石や貴金属などです。
親が遺言書を書いていれば、これらの遺産の在り処も分かるでしょう。
しかし遺言書が残されておらず、遺産の在り処が分からないというケースもあります。
全ての遺産を見つけ出さないうちに遺品整理を始めてしまえば、うっかり他のゴミと一緒に処分してしまう可能性もあります。
そうならないためにも、遺産は前もって確実に見つけ出しておきましょう。
遺品整理をする前には、故人に借金がないかどうかの確認も欠かせません。
相続人となった人は、正の遺産だけでなく、負の遺産も引き継がなければなりません。
相続権を放棄すれば、正の遺産を引き継げないかわりに、負の遺産も引き継がずに済みます。
しかし遺品整理をして、故人の家財道具などを処分してしまえば、相続権を放棄できなくなるのです。
そのため遺品整理の前には、負の遺産がないか確認しておきましょう。
遺品整理をする前の注意点が分かったところで、遺品整理の方法について説明していきましょう。
遺品整理には、以下2つの方法があります。
では次から、それぞれの方法と手順について、順番に説明していきます。
遺品整理を自分でする場合、主な手順は以下のとおりです。
ここではそれぞれの手順について、一つずつ説明していきます。
まずは、遺品を残す物と処分する物とに仕分けしていきましょう。
ダンボールを複数用意し、それぞれに「いる物」「いらない物」などと書いておけば、スムーズに仕分けできます。
形見分けしたい物や売れる物、故人の思い出の品などはいる物の箱に、それ以外の物はいらない物の箱に入れていきましょう。
いらない物に分類した遺品は、分別して処分しましょう。
いらない物かつ小さな物は、自治体の一般ゴミに出しましょう。
自治体によって分別ルールが違うので、故人宅の自治体のルールをホームページなどで確認しておきましょう。
家具や家電などの大きなゴミは、粗大ゴミになります。
どの大きさから粗大ゴミになるかも自治体によって違うので、こちらも確認しておきましょう。
自治体のホームページは、「自治体名 ゴミ 捨て方」などのワードで検索すれば見つかりますよ。
故人の思い出の品や宝石、貴金属などは、親族に形見分けするといいでしょう。
思い出の品を子どもや孫に使ってもらえれば、故人も浮かばれるはずです。
金銭的な価値のある物は、換金してもいいでしょう。
換金するには、主に以下の方法があります。
宝石や貴金属はもちろん、絵画や陶器などの骨董品、ブランド物の服やカメラであれば、高値がつくことも期待できます。
自分でする方法に続けて、遺品整理を業者に依頼する方法と、その手順について説明していきましょう。
遺品整理を業者に依頼する場合の手順は、以下のとおりです。
ここでは各手順について、一つずつ説明していきます。
まずはインターネットなどで、遺品整理業者を探しましょう。
気になる遺品整理業者を見つけたら、電話やメールで問合せをしましょう。
ホームページには遺品整理業者の電話番号が記載されており、メールが送れるwebフォームも用意されています。
問合せの際には、遺品整理をしたい旨と見積もりをしてもらいたい旨を伝えましょう。
遺品整理業者に問い合わせて見積もりを依頼すれば、スタッフが故人宅まで来て、その場で見積もりをとってくれるでしょう。
優良業者であれば、整理する遺品の数や作業内容が増えないかぎり、見積額以上の請求をされることはありません。
また、見積もりそのものは無料でしてもらえるでしょう。
見積額に納得がいかなければ、断っても問題ありません。
見積もりは一つの業者だけでなく、複数の業者にお願いするようにしましょう。
相見積もりをとることで、安い業者に依頼できるほか、安すぎる業者を候補から除外することで、悪徳業者への依頼を避けられます。
業者が決まったら、作業当日に向けて、依頼する業者のスタッフと打合せを行います。
打合せの際には、要望を伝えたり、不安な点がある場合は相談しておくといいでしょう。
作業日当日、業者のスタッフが故人宅に来て、遺品整理をしてくれます。
このときの作業内容は、遺品を自分で仕分け・処分するのと基本的に同じです。
違うのは、粗大ゴミも含めた全ての不用品を、その日のうちに回収してくれる点です。
自分で遺品整理をする場合、粗大ゴミを自治体に回収してもらうのに2週間程度の時間がかかります。
しかし、遺品整理業者は粗大ゴミもトラックに運搬して回収していってくれるのです。
また、業者によっては、貴重品の買取りをしているところもあります。
遺品整理には、自分でする方法と業者に依頼する方法、2つの方法があります。
自分でする方法と業者に依頼する方法、それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自分でする方法 | お金がかからない | 時間と手間がかかる |
業者に依頼する方法 | 時間と手間がかからない | お金がかかる |
どちらの方法をとるかは、「時間や手間」と「お金」とを天秤にかけて決めるといいでしょう。
どちらにしても、遺品整理を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして遺品整理を始めてみましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
\ SNSでシェアする /
※WEB限定割引はパッケージプランは対象外となります。