ゴミ屋敷といえば、一般的には単身高齢者や痴ほう症の方に多く見られるものではありますが、ではそれ以外の方であればゴミ屋敷にしないのかといえば違います。
実は専業主婦がゴミ屋敷にしてしまうケースもあります。
専業主婦といえば毎日家事を行う時間が十分あるように思えますので、ゴミ屋敷とは無縁かと思うかもしれませんが、実際に専業主婦がゴミ屋敷にしてしまうこともあります。
ではなぜ専業主婦がゴミ屋敷にしてしまうのか、その理由や解決方法についてを見てみるとしましょう。
目次
専業主婦がゴミ屋敷にしてしまう理由
専業主婦であれば家事を行う時間は十分ありそうですが、なぜゴミ屋敷にしてしまうのか。
その理由として、主に下記が挙げられます。
家事が苦手
専業主婦だからといって家事が得意とは限りません。
そもそも、家事も決して簡単なものではありません。
ましてや家事には仕事のような休日もありません。
毎日家事に追われているのです。
苦手な人であればプレッシャーもあるでしょう。
そして次第に掃除が追い付かなくなり、汚部屋、ゴミ屋敷へと進化させてしまうのです。
環境の変化に対応できずにゴミ屋敷
引っ越し等、環境が変化したことで対応できずにゴミ屋敷としてしまう専業主婦もいます。
それまでの環境では何も問題なかったものの、新しい都市に移り住むことで、ゴミ出しルール等が変わったり、住民同士のコミュニケーションが負担になるなど、様々な影響がゴミ屋敷化を招いてしまうのです。
ゴミ出しのルールは自治体によって変わりますので「前はこうだったのに」との思いが強まる中で、地域住民とのコミュニケーションが円滑に進まなければ、ストレス等から家事や掃除が億劫・面倒になってゴミ屋敷化が進んでしまいます。
ゴミ出しルールが細分化された
これまで住んでいた自治体よりも、新しい都市の自治体のゴミ出しルールが細かい場合、どうしても不便に感じてしまうものです。
結果、いつ出せばよいゴミなのかが分からず、家に放置したままとなり、他のゴミと混ざってゴミ屋敷化させてしまうケースも見受けられます。
他にハマるものができてしまった
家事が好きな専業主婦もいれば、つまらないけど仕方なく頑張っている専業主婦もいることでしょう。
そして後者の場合、他に楽しいことがあるとついつい後回しにしてしまい、やがてはゴミ屋敷にしてしまうケースも見受けられます。
例えばパチンコやスマホゲームにハマってしまい、掃除を含めた家事を後回しにしてしまう事例は増えつつあります。
「新しい世界」との出会い
特にこれまで外の世界との接触がほとんどなかった専業主婦にとっては、インターネット上ではあっても他人と交わることができるスマホゲームはまさに「新しい世界」です。
没頭・熱中してしまうのも分からなくはありません。
夫への当てつけ
夫と喧嘩したり、あるいは言うことを聞いてくれなかった際、当てつけ的に家事を放棄する専業主婦もいます。
そして喧嘩が長引いたり、仲直りができなかった場合には掃除を含めた家事が停止状態となりますので、ゴミ屋敷化が進むことになります。
この場合、専業主婦とすれば、ゴミ屋敷になっても「夫のせい」と開き直れますので、夫が謝らない限りはゴミ屋敷化を食い止めることはできません。
ゴミ屋敷にしてしまいやすい専業主婦の特徴
専業主婦がゴミ屋敷にしてしまう理由をいくつかお伝えしましたが、ゴミ屋敷にしてしまいやすい性格もあります。
そこで、性格的な面から、ゴミ屋敷リスクの高い専業主婦をいくつかご紹介しましょう。
マルチタスクが苦手
専業主婦が行わなければならない家事にも様々な種類があります。
掃除や炊事、買い物等、やるべきことは多々ありますので、並行して進める必要があります。
しかしマルチタスクが苦手で、一つのことばかりに集中・没頭してしまう専業主婦は、掃除をしていない時には掃除のことを考えられませんので掃除以外に集中すると、結果的に家が汚くなり、ゴミ屋敷化を招いてしまいます。
体面を気にする
体面を気にする専業主婦も、実はゴミ屋敷リスクが高いです。
なぜなら、体面を気にするということは、裏を返せば家の中はさほど気にしないのです。むしろ本来であれば家の中に向けるべきエネルギーも体面のために使ってしまいます。
そのため、家の中がずぼらになってしまい、ゴミ屋敷化を招いてしまうのです。
確かに人付き合いも大切ではありますが、必要以上に体面を気にして見栄を張る傾向にある専業主婦は、家の中はおざなりにする傾向にあるので気を付けましょう。
真面目な専業主婦
「真面目な専業主婦がゴミ屋敷になんてするわけない」と思うかもしれません。
しかし真面目に専業主婦をこなすことにふとしたきっかけで疲れてしまったり、あるいは真面目であるからこそ、ミスを許せないのです。
例えば一日ゴミ捨てを忘れてしまったたり、ゴミの分別を間違えるなどして自分を責め精神的に追い込んでしまって掃除ができなくなり、ゴミ屋敷としてしまうのです。
「後でやる」タイプの専業主婦
いわゆる「後でやる」タイプの専業主婦もゴミ屋敷リスクがあります。
掃除や片付けなどの家事は明確なタイムリミットがありません。
そのため、やるべきことではあっても、優先順位が低くなりがちです。
例えば面白いテレビを見る、友人と遊びに行くといった楽しみな用事が入ってしまったら、家事を後回しにすることは珍しくありません。
問題は後回しにと思っていたところに何らかの用事が入ると、さらに後回しになってしまう点です。
専業主婦がゴミ屋敷を改善するための方法とは
専業主婦だからといってゴミ屋敷リスクがない訳ではありません。
そこで問題は、ゴミ屋敷になってしまったらどのように解決するのか、あるいはゴミ屋敷にしないための対策はあるのかです。
それらについても効果的な方法をいくつかご紹介しましょう。
「満点」を目指さない
掃除に限らず、専業主婦は満点を目指してしまいがちです。
しかし、家事は決して満点を目指すものではありません。
何もかも完璧にこなすのではなく、マイペースで良いものです。
掃除に関しても100点満点の綺麗さを目指すのではなく、マイペースに綺麗にするよう努めればよいのです。
100点満点を目指すと、満点を取れないことのショックがストレスとなってしまいます。
コツコツも立派な掃除
先の話と似ていますが、掃除とは決して塵一つ残らず掃除することだけではありません。
少し片づけるだけでも立派な掃除です。
できる範囲でゴミを一つ捨てるだけでも立派な掃除です。
ゴミ屋敷を防ぐ、あるいは改善するためには一度ではなく、コツコツと何度も行った方が効果的です。
専門業者という選択肢を知る
専業主婦は、掃除を含めて家事はすべて自らで行わなければならないと思っているのではないでしょうか。
しかし近年は様々なサービスが登場していますので、自分の力だけにこだわるのではなく、時には専門業者の力を頼るのも手です。
例えばゴミ屋敷であれば、不用品回収業者等に依頼することで部屋が片付きます。
むしろ自ら掃除するよりも断然綺麗になることでしょう。
業者に依頼しても悪いことはありません。
むしろゴミ屋敷解決の手段としては効率的なのでこのようなサービスの利用も検討してみましょう。
専業主婦なのにゴミ屋敷になる理由と対策についてのまとめ
専業主婦ではあっても、家事が苦手だったり環境の変化に対応できなかったり、あるいは他のものにハマってしまったりするとゴミ屋敷リスクが高まってしまいます。
また、マルチタスクが苦手だったり体面を気にする専業主婦もゴミ屋敷リスクが高いです。
しかし満点を目指すのではなく、コツコツとこなしたり、専門業者に依頼するなど、ゴミ屋敷を改善する方法は多々あります。
決して自らの力だけでゴミ屋敷を改善しなければならないものではありません。
業者に依頼するなどしてゴミ屋敷の改善を目指せば良いだけです。