汚部屋の解消・解決は自力では難しいものです。
そのため、汚部屋を解消するのであれば汚部屋の解消を任せられる業者に委ねるのも選択肢です。
むしろ自力での解消が難しい以上、本気で解消を考えたら業者に依頼する方が現実的です。
ですが、汚部屋解消はどの業者に依頼すればよいのかという問題もあります。
汚い部屋を綺麗にしたいのであればハウスクリーニングですが、果たしてハウスクリーニングは汚部屋を解消できるのでしょうか。
目次
ハウスクリーニングで汚部屋は解消できるのか
ハウスクリーニングとは、家を綺麗にする掃除業者です。
家の汚れを綺麗にするだけではなく、部屋の掃除を行うことで部屋を清潔にするハウスクリーニングは、汚部屋で悩んでいる人にとっては頼れる存在に見えることでしょう。
しかし、ハウスクリーニングは汚部屋解消できるとは断言できない部分もあります。
ハウスクリーニングのサービス
ハウスクリーニングは部屋を綺麗にするサービスですが、どちらかといえば目に見えない部分の掃除を得意としている業者です。
例えばエアコンの中、台所・キッチンの奥など、日常生活では一般人が掃除できない部分の掃除を得意としています。
高圧洗浄など、一般家庭ではできない技術による掃除等、ハウスクリーニングならではの技術を発揮しての掃除が持ち味です。
つまり汚部屋のように物が溢れている部屋の掃除は、ハウスクリーニングにとっては厳密には「本来提供しているサービス」と、ずれているケースもあります。
汚部屋掃除は断るハウスクリーニングもある
実際、汚部屋掃除を断るハウスクリーニング業者もあります。
ハウスクリーニングのサービス内容はそれぞれが独自に制定しています。
業界にてガイドラインが定められているものではありませんので、汚部屋の状況を見て「当社では対応していない」「当社では無理」だと断るハウスクリーニング業者がいても決しておかしな話ではありません。
もちろん対応しているハウスクリーニング業者もいますので、汚部屋掃除をハウスクリーニング業者に依頼する際には、事前確認が重要です。
ハウスクリーニングだけでは対応が難しいケースも
汚部屋の状況も様々ですが、排出されるゴミの量が多い場合、断れる可能性が高いです。
なぜなら、ハウスクリーニング業者は持てる技術で家の汚れを落とすサービスであって、ゴミの搬出をメインとしている業者ではありません。
大量のゴミが出た場合、搬出も必要になりますが、ゴミの搬出はハウスクリーニング業者の業務領域ではありません。
ハウスクリーニング業者は、あくまでも「家の中」を綺麗にするので、汚部屋のゴミをまとめて袋に入れることはできても、そのゴミを焼却場まで運搬するのは、ハウスクリーニング業者の仕事ではありません。
オプションで受けてくれるハウスクリーニング業者もあるかもしれませんが、あくまでも「部屋の中を綺麗にする」がハウスクリーニング業者のお仕事です。
汚部屋の掃除はどの業者に依頼すべきなのか?
汚部屋の掃除はハウスクリーニング業者にとってはイレギュラーな案件だと分かっていただけたのではないでしょうか。
では汚部屋の掃除を依頼できる業者はないのか、見てみましょう。
便利屋
何をするのか具体的に掲げているのではなく、依頼者からの依頼を受ける便利屋であれば、汚部屋の掃除に対応しています。
ただし、便利屋は掃除の専門業者ではありません。
汚部屋を掃除するとなれば、便利屋が他の業者を手配する可能性が高いです。
特に汚部屋から出るゴミの搬出です。
少量程度であれば良いのですが、大量のゴミが出た場合、ゴミ収集日まで待つのは現実的ではありません。
焼却場に持ち込んでの処分となりますが、そのためには多くの荷物を搬送するための車両が必要になります。
部屋の掃除そのものは行えても、大量にゴミが出た場合には別の業者に依頼し、別途費用が加算されることになる可能性があります。
不用品回収業者
不用品回収業者の場合、ゴミの搬出・運搬まで担当していますので、汚部屋の掃除も業務にマッチしています。
他の業者に依頼するのではなく、部屋の清掃とゴミの搬出を行いますので他の業者を手配することはありません。
ただし、不用品回収業者も多々登場しています。
どこまでが担当領域なのかは事前に確認しておきましょう。
行政
民間業者ではありませんが、汚部屋の相談相手としては実は行政も候補の一つです。
行政が懸念するのはゴミ屋敷です。
ゴミ屋敷が地域に現れることで、地域住民に不安を与えてしまいます。
異臭、さらには周辺住民への堆積物の流出、自然災害時のリスク増大懸念などがありますので、ゴミ屋敷条例を制定している自治体も多いです。
汚部屋程度でと思うかもしれませんが、誰にも頼れないのであれば相談してみるのも良いでしょう。
汚部屋解消を依頼する業者の選び方のポイント
汚部屋の解消はハウスクリーニング以外にも様々な方法があります。
どの業者に依頼するにせよ、依頼前に確認しておくべき点がいくつかあります。
「どこまで」してくれるのか
汚部屋掃除を行う業者はどこまで行ってくれるのか、必ず事前に確認しておきましょう。部屋の掃除を行ってくれると思ったら、出たゴミは「自分で片付けてください」と言われて困るケースも見受けられます。
何をしてくれるのか、何をやらないのか、この点はできれば口頭で確認しておきたいところです。
料金もチェックしておこう
料金も重要ですが、作業に対する内訳を確認しましょう。
総額の場合、どこにどれだけのお金がかかっているのかが不透明なので、費用に根拠があるのかが分かりにくいです。
また、細かい内訳を出してくれるのであれば、費用を見て作業領域もある程度確認できますし、不要だと思うものは断ることもできます。
担当エリアや時間帯で料金が変わる業者もありますので、遠慮せずしっかりと確認しましょう。
むしろ料金を確認して嫌な顔をするような業者は回避した方が無難です。
特に多いのが追加費用
汚部屋の掃除でよくあるトラブルが追加費用です。
当初伝えられていた費用と、請求された費用が異なるのですが、「想定外の作業があった」等、もっともらしい理由なので仕方なく支払う依頼者も多いです。
柔軟な対応が可能なのか
汚部屋の掃除は、時に予期せぬ出来事が起きるものです。
事前に確認していたものの、掃除を進めたら思わぬ物が出てきて対応に困ることも珍しい話ではありません。
例えば思わぬ重量物が出てきたものの「当社では対応できません」と言われてしまうと処分できません。
この点もまた、事前にある程度話をしておくと良いでしょう。
マニュアル通りの作業のみなのか、あるいは予期せぬ出来事にも柔軟に対応してくれる業者なのかを確認しましょう。
汚部屋掃除を任せるのであれば、後者の業者の方が良いのは言うまでもありません。
汚部屋をハウスクリーニングに任せられるのかのまとめ
汚部屋はハウスクリーニング業者に任せることが可能です。
しかし、汚部屋の状況によってはハウスクリーニング業者だけでは対応ができないケースもあります。
そのため、ハウスクリーニング業者に依頼するのであれば事前に相談・確認しておきましょう。
もちろん汚部屋の掃除はハウスクリーニング業者だけが行っているサービスではありませんので、信頼できる業者を見つけ、納得した上で依頼することが大切です。